- 1.メインクーンはいったいどんな性格
- 2.メインクーンのオスとメス…性格に違いはある?
- 3.一緒に暮らすなら「オス」「メス」どっち?おさえておくポイント
- 4.まとめ
1-1.温厚で大らかな心の持ち主!周囲にも優しい猫ちゃん
1-2.協調性があってフレンドリー
1-3.我慢強く空気を読む
1-4.好奇心が高く、ときどきイタズラも
1-5.賢くて飼い主さんへの愛情が深い
2-1.犬っぽく甘えん坊な「オス」
2-2.クールビューティーな「メス」
3-1.体格の差が出ることを把握
3-2.べったり仲良くしたいなら「オス」
3-3.距離感が欲しいときは「メス」
3-4.オス・メスの傾向が出づらいパターンもある
3-5.子猫時代は性別関係なく「天真爛漫」
メインクーンはいったいどんな性格
メインクーンの第一印象は、おそらく猫なのに大柄と感じる人が多いでしょう。一般的な猫と比べると大きめの体で、「なんとなく近寄りがたい…」と感じる人もいるかもしれません。
でも、実際はそんな見た目のイメージとは逆パターン。メインクーンの可愛らしさが分かると、ますます「一緒に暮らしたい」「仲良くなれそう」と、興味が沸いてくることでしょう。
まずは、一般的なメインクーンの性格について何点か紹介していきます。
◆温厚で大らかな心の持ち主!周囲にも優しい猫ちゃん
個体差があるとは言え、メインクーンは平均的な猫よりも少し大きく育ちます。そして、寒冷地仕様なのか、ゴージャス&厚ぼったい被毛で見た目はさらに大きい印象。
その姿を見るとワイルド系に感じるかもしれませんが、実際はその真逆とも言える性格です。一言で言うと「温厚」という表現がぴったりです。
自由気ままでその時の感情で飼い主さんへの態度もコロコロと変わったりする…という猫のイメージとは少し違って、メインクーンは基本的に優しい雰囲気で接してくれるでしょう。
◆協調性があってフレンドリー
猫を飼っている人のなかには、何匹も多頭飼いしたいと考えている人も多いでしょう。たくさんの猫に囲まれた生活は楽しそうですよね。
メインクーンは他の猫より大きく育つ傾向にあるため、他の動物と馴染めるかも心配かもしれません。
でも、そんな心配はあまりいらない猫ちゃんです。メインクーンは、環境への順応力がとても高く、自分以外のほかの動物たちとも仲良くできる協調性を持っています。
先住猫がメインクーンの場合、後から来た後輩動物へはフレンドリーで、むやみに攻撃的になることなく、すんなり受け入れてくれるでしょう。
逆に、メインクーンを後輩猫として飼うときでも、自分から意味なくケンカをしかける暴力的な気持ちはなく、多頭飼いもスムーズと言われています。
また、メインクーンが協調性を見せるのは動物相手だけではありません。家族のなかに赤ちゃんや小さな子供がいた場合でも、周囲に対して優しく接し、和やかなムードでいられるでしょう。
メインクーンは、誰とでもうまくやっていける器用なタイプで「人間関係」ならぬ「動物関係」を築くことができ、多頭飼いをしても当事者たちが悩まずに済みそうですね。
◆我慢強く空気を読む
メインクーンは穏やか系なので、ちょっとくらい自分がイヤなことをされても「攻撃して反抗する」という気持ちがあまりないようです。実は、これはメインクーンの優しさから「我慢してくれている」のだとか。
基本的には忍耐強いですが、時と場合によってはその限りではありません。メインクーンが持つ「優しく受け入れる」という受け皿が溢れてしまうと、怒りのスイッチが入る可能性もあります。
我慢の限界に達したときは、メインクーンも反抗するかもしれません。メインクーンが我慢強いからと、あれこれストレスを溜めさせるのはよくないでしょう。
特に注意したいのが、小さい子供がいる家庭。力加減の分からない小さい子供が、メインクーンに必要以上にちょっかいをかけるケースです。
メインクーンと体格に大差ない子供が相手の場合、メインクーンがちょっとだけ反抗したつもりでも、ケガをするリスクもあります。メインクーンが少しでも嫌がる素振りを見せたら、しつこくしないように心がけなければいけません。
子供と遊ばせるときには、大人が近くにいて見守るようにしたいものです。
ふだん穏やかなだけに、急に怒ると対処しにくくなるケースもあります。基本的には、「メインクーンの気持ち」をしっかりと観察し、愛猫を尊重しつつこちらの愛情もしっかりと伝えることが大事です。
◆好奇心が高く、ときどきイタズラも
メインクーンは好奇心が強いので、「気になる」という気持ちに蓋ができない性格。家庭内でも初見のものには、自分から興味津々で寄っていくケースが多いでしょう。
何かを見つけて突進、その途中で物を散らかしてしまうこともあります。そのヤンチャでお茶目な様子も可愛らしく見えますよね。
家具や荷物にぶつかって壊したり、ちょっとした隙間から脱走したりと、ときどきするいたずらっ子のような行動は、大きな体のためかダイナミックに感じるでしょう。大きなケガにならないように、飼い主さんが配慮しなければなりません。
また、メインクーンは観察力に優れているので、飼い主さんの行動をよく見ています。「ドアノブを開ける」「棚の引き出しを引く」「キッチンの蛇口から水を出す」など、いつの間にか独自で学習していることもあるでしょう。
「またやったの~しょうがないわね」くらいで済むことならいいのですが、ケガのリスクがあるような危険なイタズラは早めに止めさせた方がいいですよね。
メインクーンは頭が良いので、言い聞かせることで「これはやっちゃダメなんだな」と覚えてくれるでしょう。
◆賢くて飼い主さんへの愛情が深い
犬と猫を比べると、知能の高さでは犬の方に軍配があがります。知能レベルの指標のひとつである脳化指数では、「猫=0.12」「犬=0.14」「ヒト=0.89」で、「ヒト>犬>猫」という構図になるでしょう。
人間の子供でイメージすると、犬は4~5歳程度、猫は2~3歳程度の理解力があると考えられています。犬の方が少し猫よりも知能が高いと考えられているのは、いろいろな芸を覚えこんでくれるからかもしれません。
犬は「飼い主さんが喜ぶなら!」と、人間の指示を守って動く習性があります。そのため、犬と一緒に暮らす人間にとっては「言葉を理解してくれて頭が良い」と考えるわけです。
一方の猫ですが、基本的に「人間のため」に動くことはあまりしません。それが、犬の方がレベル的に上と考えられる理由なのでしょう。
ただ、メインクーンは一般的な猫よりも飼い主さんへの忠実性が高いです。頭が良いので簡単なしつけはすぐに覚えてくれます。
それに、ちょっとした芸ならば覚えてくれるケースもあります。ボール遊びをすると犬のように拾ってくるというメインクーンもいます。
メインクーンのオスとメス…性格に違いはある?
メインクーンの一般的な性格をお話してきましたが、オスとメスでは性格の傾向が違ってきます。人間でも男女で物の考え方や行動パターンが違うものですよね。
それは、猫界でも同様、もちろんメインクーンもオスとメスでは行動パターンもだいぶ開きがあるのです。
そもそも、性別によって体の構造も変わり、本能的に備わっている部分が違ってくるから、性格にもズレが出てしまいます。
◆犬っぽく甘えん坊な「オス」
オスのメインクーンは、飼い主さんへの愛情がより強く「かまってちゃん」。まるで犬のように飼い主さんへの愛情を表現することもあります。家のなかで飼い主さんを探しては、「遊んでほしいな~」と後ろからぴったりとついて来る姿はとても可愛らしいですよ。
また、少年のような性格をしていて、ヤンチャ活発、自由奔放に自分の動きたいように動きます。ふだん明るく、機嫌が悪くなると静か、飼い主さんが構ってくれないと切なそう…など、喜怒哀楽が分かりやすいかもしれませんね。
様子を見ていると、メインクーンの気持ちを理解することができるでしょう。
それに、飼い主さん以外にも懐きやすく、自分から愛想良く接することも。体は大きくワイルドなのに、甘えん坊でいたずらっ子…、そのギャップにメロメロになりそうですね。
◆クールビューティーな「メス」
メスのメインクーンも飼い主さんに愛情を示してくれます。ただ、オスのように自分の気持ちを真っすぐ表現するというよりも、どこか距離を保ちながら接してきます。
一般的な猫と同じで気まぐれでクールな性格で、無邪気に自分の気持ちをぶつけてくることは少ないでしょう。「ひとりの時間」を大切にし、家族というよりも「良き同居人」という感じで接してきます。
オスのようにイタズラもあまりせず、穏やかにおとなしく過ごす子が多いでしょう。「何を考えているの?」とミステリアスな表情をしたかと思ったら、「一緒に遊ぼ~」と近づいてきたりと、ツンデレな感じも魅力。
おとなしさのなかに、ときどき甘えてくる様子が見られるとキュンとしそうですね。
一緒に暮らすなら「オス」「メス」どっち?おさえておくポイント
オスとメス、性格の傾向が少し違うため、どちらと一緒に暮らすべきか悩むかもしれません。性格の違いはもちろんですが、性別を選ぶときにおさえておきたい点を見ていきましょう。
◆体格の差が出ることを把握
性別が違うと体格に差が出ることも忘れないようにしましょう。
大きい猫として知られているメインクーン。6~8㎏くらいまで成長するのがオス、4~6㎏くらいでおさまるのがメスです。
同じメインクーンでも、メスの場合は、一般的な猫よりも少し大きいくらいですが、オスは「巨大」になる可能性が高いでしょう。
とにかく大型猫が好き、という気持ちがあれば、オスを選んでも良さそうですね。
◆べったり仲良くしたいなら「オス」
メインクーンのオスは甘えん坊なので、「いつも一緒に過ごしたい」と愛猫との距離を縮めて生活したい人にぴったりです。
◆距離感が欲しいときは「メス」
猫を飼うとき、あまりベタベタしないのが魅力と考えている人も多いかもしれません。そんな距離感を大切にしたいならメスの方が合っているでしょう。
同じ家のなかで暮らしつつも、その空間内で気兼ねなく生活することができます。お昼寝を堪能しているメインクーンのそばで、テレビを見る飼い主さん。ひとり遊びしているメインクーンのそばで、家事をしている飼い主さん。
お互いそれぞれ違った行動をしていても、一緒の空間で安心できる存在となるでしょう。
◆オス・メスの傾向が出づらいパターンもある
去勢手術や避妊手術を受けると、ホルモンバランスが崩れ、本来の本能的な行動がなくなると言われています。そのため、オスなのにおとなしく騒がない、メスなのに甘えん坊など、一般的な性別の傾向とは真逆になるケースも考えられます。
ただ、去勢手術をしても変わらぬ好奇心でアクティブに過ごすオスだっているので、個体差があるので一概には言えません。
そもそもその猫が持っている気質や暮らしていく環境によって性格も変わるため、「オスだから」「メスだから」と考えていると、ちょっと期待を裏切られることも少なくありません。
また、年齢を重ねると若いときの性格とは変わってくることがあります。シニア世代に突入すると、「昔はヤンチャだったのに…」と、すっかりおとなしくなるオスもいるでしょう。
◆子猫時代は性別関係なく「天真爛漫」
成猫になると性別それぞれの性格に固まってきますが、子猫の頃は「若さ」からくる好奇心から、天真爛漫で自由に過ごすメインクーンが多いでしょう。個体差がありますが、アクティブに動くことを好み、家のなかでも目が離せないことも。
大型猫のメインクーンは、成猫になるまでの期間が長めです。時間をかけてゆっくりとオス・メスそれぞれの性格に落ち着いてくることでしょう。
まとめ
メインクーンは、体は大きいですが、穏やかで明るく可愛らしい性格をしています。
見た目がワイルドなのに、中身は甘えん坊。そんなギャップが可愛く、親しみやすく人懐こいので、家族として迎えやすいかと思います。
大家族、子供がいる家庭、来客が多い家庭など、人とのコミュニケーションが日常的な家にも溶け込んでくれるでしょう。
オスとメスとでは、性格にやや違いがありますが、そもそも頭が良いので全般的に飼いやすい猫として人気の猫ちゃんです。
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