メインクーンの子猫の成長スピードはどれくらい?えさの量は?

2019.08.16

メインクーンの子猫の成長スピードはどれくらい?えさの量は?

猫のなかでも大型になるメインクーンですが、子猫時代が長めでゆっくり育ちます。どんな風に大きくなるのか、成長していくスピードが気になりますよね。成長に欠かせないえさの分量についても迫っていきます!

【目次】

メインクーンの体重推移は?成長スピードってどのくらい?

メインクーンの子猫

メインクーンを飼う人は「大きな猫が欲しい」と考えている飼い主さんが多いかと思います。どのくらいの推移で体重が変わるのかは知っておきたいですよね。

メインクーン子猫の平均的な成長スピードを見てみましょう。

◆まだまだヨチヨチ【生後1~2か月頃】

メインクーンは、生後1か月頃には0.5~1㎏程度、生後2か月頃には1~1.5㎏程度ほどの体重です。まだまだ小さいですよね。

生後1~2か月頃の一般的な猫の体重は0.4~1㎏程度なので、メインクーンと比較すると数百グラム程度の差しかありません。体重的にも外見的にも、それほど極端な違いがない時期と言えるでしょう。

生後1~2か月頃のメインクーンは、歩く姿もヨチヨチとあどけない印象。とても可愛らしい「赤ちゃん」猫です。

◆元気いっぱい【生後3~4か月頃】

生後3~4か月頃のメインクーンは、だいたい1.5~3㎏ほどまで成長します。

一般的なほかの猫は、1~2㎏ほどなので、やや大きくなってきている感じに見えるでしょう。

この頃のメインクーンは、「ヨチヨチ」よりも歩きも上手になり、元気で活発に動き回ります。足を使って歩くことで骨もガッチリします。パワフルな行動も成長のためですね。

この頃には、スラリとした印象になっていきます。数か月前のあどけない表情ではなく、どこか大人びて凛々しい感じがしてきます。

◆急激に成長する頃【生後5~6か月頃】

さらに成長し続けるメインクーンは、生後5~6か月頃には3~4.5㎏くらいの重さになっていきます。

一般的なほかの猫はこの頃にはまだ2~3㎏程度。メインクーンは、すでに一回りくらいは大きく感じるでしょう。

また、生まれて間もない頃と比較すると、3倍くらいにまで増えていることが分かりますね。生後半年くらいまで急激に成長していくのが、メインクーンの成長スピードのイメージです。

被毛もかなり伸びるので、年齢的には子猫でも、すでに成猫みたいな貫禄さえ見えます。

◆貫禄バッチリ【生後7~8か月】

生後7~8か月頃には、4.5~5.5㎏くらいにまで育つメインクーンが多いでしょう。

一般的な猫は、3~4㎏程度となり、この頃には「成猫」の体重に落ち着いていくのが普通です。

メインクーンは、体重の増加はもちろんのこと、シッポや胸の飾り毛など見た目も成長。フサフサで立派な被毛が生え、筋肉も骨格も成長し、完全に成猫にはなっていないのに、すでに大型猫の雰囲気を醸し出しています。

◆個体差によって成長はバラバラ【生後9~12か月】

この頃は、個体差がだいぶ出てくる時期ですが、だいたい5~7.5㎏程度の幅で成長していることが多いでしょう。

一般的な猫の場合、4~5㎏程度くらいが平均的です。そして、だいたい10か月くらいで成猫の体重として定着するのが普通と言えるでしょう。

メインクーンはまだまだ成長中で、メスの場合は、それほど大きくならないかもしれません。でも、肉厚になってきて、見た目は立派でゴージャスな雰囲気がするかと思います。

オスでは、メスよりもさらに筋肉質でがっしりするので、今後もじわじわと体重が増えていく可能性を秘めています。


メインクーンは1歳を過ぎても成長する

一般的な猫は生後10か月くらいで成長がほぼ止まる感じですが、メインクーンのような大型猫は、数年の間ゆっくり時間をかけて大きく育つのが特徴です。

生後半年ほどで、すでにほかの猫ちゃんを追い抜いてしまうほどの成長スピードを見せてくれるメインクーン。1歳くらいですでに貫禄のある体型になります。

つまり、半年ほどまでは急ピッチで体重が増え、生後2~3年まではかなり緩やかなスピードで成長を続けていくようです。

1歳を過ぎた頃は「体重が増える」というよりも、「筋肉がむっちりする」「骨太になっていく」と体が成熟していく様子を見せるでしょう。


成長後のメインクーンの体重について

オスとメスでは、体格に差が出ます。一般的な猫と一緒で、メインクーンもオスの方が一回り大きく成長するでしょう。

メスの場合、4~6㎏程度でおさまることが多いですが、オスはそれよりも大きく育つ傾向で、だいたい6~8㎏の間が平均的です。

なかには、10㎏近くまで成長するメインクーンもいますが、そんなに数は多くはないかもしれませんね。


メインクーンの子猫に与えるべきえさの量は?

餌を食べる猫

子猫時代には、「食べ盛り」という言葉のとおり、たっぷり食べさせてもいいのでしょうか。たくさん食べさせるとしっかり成長しそうですが、実際のところが気になりますよね。

そのほかにも気をつけなければならない点がいくつかあります。

◆えさの分量はどのくらい必要?

子猫の時期のメインクーンは、「食べさせて育てる」のが健やかな成長のイメージです。成猫の1日に必要とするカロリーの計算式は「猫の体重×80kcal」ですが、子猫の場合はその2~3倍必要と言われています。

例えば、体重4㎏のメインクーン子猫の場合、「4㎏×160kcal(2倍だとして)」が一日の必要なカロリーということになります。

また、基本的には与えるキャットフードのパッケージを参考にすべきです。一般的には、体重に区切って何グラム程度与えればよいかが記されています。

その時期の体重に合わせて適正な量が記載されているので、それに合わせるのがいいでしょう。

◆運動しながら体づくりをする

実は成長期の子猫は、「たくさん食べても太りにくい」とも言われています。

そもそも成長期真っ盛りの頃は、運動したくてたまらない時期です。食べた分は、運動できちんと消費されるので、肥満を避けることができるのですね。

運動をたっぷりしている様子なら、たくさん食べてもそれほど気にすることはないでしょう。

ただし、度を越して与えすぎるのはよくありません。フードに記載のパッケージを参考にしつつ、子猫が残さない程度の量を見極めて、様子を見ながら与えていきましょう。

◆食事の回数は多めにする

いくら体重が増えて立派に成長しているように見えても、メインクーンの体のなかはまだまだ未発達。一度に大量の食事を摂ると、胃はぱんぱんですよね。
それに、食べられないで残した分が多いと、その分、摂取カロリーが不足していることになります。

また、一度に大量に食べると、すべてを消化しきれず体に負担がかかってしまいます。

子猫の頃は、「1日に必要な量」を3~4回と多めに分けてあげるといいでしょう。

◆体重増加が緩やかとなったタイミングでえさの分量を減らしていく

メインクーンの子猫時代は2~3年続きますが、それをすべて「子猫用の高カロリーフードを与える」「一日に3~4回を与える」と続けていくと太ってしまいます。

だいたいの目安ですが、生後1年ほどで体重の増加が緩やかになるメインクーンが多いです。このタイミングで、えさの回数やえさの量も調整していくといいでしょう。

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うちのメインクーンは小さい?増えない場合に考えたいこと

餌を食べるメインクーン

上記で紹介したように平均的な体重推移をしていると、成長に対してそれほど不安にならないでしょう。

人間でも「背の高い人・低い人」「太っている人・スリムな人」など、さまざまな個体差があるのは、猫たちも同じです。あくまでも平均的な成長スピードなので、参考のひとつとして考えてもらえると幸いです。

ただ、平均的な数値から、やたらと数値が離れて「小さすぎる」「痩せすぎる」などもあるでしょう。大きくなると思っていたメインクーンがあまり大きくならないと成長が阻害されているのか心配ですよね。

もしかして次のようなことはないでしょうか。

◆フードの量は足りている?

子猫に必要なフードの量を極端に下回っていると、体重が増えないことがあります。

さきほどもお伝えしましたが、アクティブに動く子猫時代は、「たっぷりと食事をする」のが健康に育つためには重要です。「太ったら大変」と飼い主さんの判断で量を減らさないようにしましょう。

◆子猫用のフードを与えている?

成長期には、必ず子猫用のえさを与えましょう。多頭飼いの場合、「年齢に合わせてえさの種類を変えるのは大変」ということもあるかもしれません。
でも、必ずライフステージに合わせたものを準備してあげてくださいね。

子猫用のえさには、骨や皮膚を作るために必要なたんぱく質、骨を丈夫にするカルシウムなど、順調な成長には欠かせない栄養素がたくさん詰まっています。成猫用には、子猫には必要としない栄養素が入っているので、食べたところで成長の助けにはならないでしょう。

成猫になったら成猫用に切り替えていけばOKです。

個体差があるので一概に言えませんが、1歳を過ぎて「体重が落ち着いてきた」「運動量が減った」と感じてきたら、少しずつ成猫用へスライドしていくといいかもしれませんね。

判断に困ったときには、動物病院で相談するといいでしょう。

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◆フードの栄養分は大丈夫?

成長期には子猫用のフード…というのは鉄則ですが、「子猫用ならどれでもOK」というわけではありません。猫の成長に必要なのは、たんぱく質ですが、その「質」にも気を配った方がいいでしょう。

猫のえさは、ペットショップをはじめ、近所のスーパーやホームセンター、ネットショップなど、さまざまなところから購入できます。

当然のことですが、「大量に入っているのに安い」という印象があるえさは、原料が粗悪な傾向にあります。値段やキャッチフレーズに目がいくかもしれませんが、「どんな原料を使っているか」も要チェックです。安いえさは添加物が多く、子猫のような成長期はあまり適していないでしょう。

メインクーンは体が大きく、えさ代にもお金がかかるため、少しでも安いものを選んでしまうかもしれません。でも「値段が高いから」と安いものを与えると、それが原因で栄養が吸収されずに成長が遅くなることも考えられます。

また、そもそも猫は肉食なので、成長期には、肉・魚といった動物性のたんぱく質が必要。それがしっかり書かれているものを選んだほうがいいでしょう。

◆どうしても気になるなら病院へ…

体重が増えないだけでなく、「あまり動かない」と子猫らしからぬ静かさがあると不安ですよね。

通常、思うように食べてくれなくても元気いっぱいの状態なら、単に「食が細い」だけであまり心配いらないと言われています。

しかし、何か病的なことが原因で「食べたくない・運動したくない」というケースもあります。

体重だけで判断するのは難しいですが、そのほかにも心配な症状が見られるのであれば、獣医師に相談した方がいいでしょう。


まとめ

メインクーンは、一般的な猫と比べると、生後半年ほどまでは体重増加スピードも早いですが、それ以降は時間をかけてゆっくり成長する猫。基本的に、「よく食べて、よく動く」のが子猫時代の生活スタイルです。

ただ、成長には「どんなえさをどのくらい食べさせるか」も大切なことです。健やかに成長できるように「良質」で、そして成長段階に合わせた分量を与えていきましょう。

もし、平均よりも成長が遅いときには、フードや与え方について見なおしてくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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