最大級…!メインクーンはどのくらいの大きさになるの?
メインクーンは「こんなに大きい家猫がいるの!?」とびっくりされることがある猫種のひとつです。その体は家で飼われる猫のなかでは最大級とも言われています。
◆小型の猫と比較してみよう
一般的にペットの猫の大きさと言えば、「抱っこできるくらいの小型」をイメージする人が多いかもしれませんね。
平均的な猫は「体重3.5~4.5㎏・体長50㎝ほど」の大きさ。人間の生まれたての赤ちゃんが50㎝前後なので、それよりも小さいのが一般的な猫ちゃんで、イメージとしては小さいですよね。
メインクーンは、その約2倍にも成長すると言われています。もちろん個体差があるので、すべてのメインクーンが巨大とは言えないかもしれませんが、一般的な猫よりはサイズ感が大きいようです。
「体重4~8㎏(オスの方が大きい)・体長100㎝くらい」がメインクーンの猫種としてのスタンダードです。なかには「10㎏以上」とずっしりした重量になるメインクーンもいます。
重さは普通の猫の2倍以上にもなるので、大きいことが分かりますね。
◆メインクーンは100㎝ほどの大きい猫
メインクーンの体長は100㎝ほどになることが多いです。人間の子供で言うと、だいたい4歳の平均身長が100㎝程度。「人間の幼児ほど」とイメージすれば、メインクーンがだいぶ大きいことが分かるかと思います。
体長とは、横から見たときに「胸を起点としてお尻を終点」とした長さです。つまり、頭の部分や尻尾までを含めるともっと長く見えるのかもしれませんね。
4本足と体全体をピーンと伸ばしたときには、さらに「巨大」な雰囲気になるのではないでしょうか。
◆ロングアンドサブスタンシャルのボディタイプ
猫の体格は6つの種類に分類されていますが、そのなかでも最も大型な「ロングアンドサブスタンシャル」の代表格がメインクーンです。このタイプは、ほかの種類の体格より大柄で、体長も長いのが特徴です。
大きいメインクーンのルーツとは
そもそも、メインクーンはどうしてあれほど大きいのでしょうか。巨大になった理由は、実はメインクーンのルーツに関係しています。
◆寒い環境で大きくなったメインクーン
メインクーンのルーツは、たくさん語り継がれていて、実際のところはっきりした事実は分かっていません。
「外の地域から渡ってきた猫」と「そもそもアメリカ大陸に住み着いていた猫」が交配を重ね、それがさらに増えていった結果、今の巨大なメインクーンに進化していったという考えがメジャーな説です。
メインクーンの出身でもあるアメリカの東北部に存するメイン州は、一年を通してあまり気温が上がらない特色があります。州の場所にもよりますが、特に冬季は、低気温と豪雪で「極寒」ともいえる厳しい環境です。
そんな自然のなかで暮らしてきたメインクーンは、精神的にも肉体的にもたくましく進化したのではないでしょうか。寒さから身を守る分厚い被毛と筋肉、そして敵に打ち勝つ運動能力で、大型の猫になったと考えられます。
また、ふさふさの被毛に包まれている姿がアライグマととても似ていることもあり、「猫とアライグマの混血では…?」という目を丸くするような噂話まで飛び出したことがあります。
ただ、これに関しては遺伝子的に非現実というのが専門家の見解です。おそらく、噂元から世間に広がる間に、かなり尾ひれがついて大げさになっただけでしょう。
◆ほかにもいる!巨大猫たち
大きな猫の代表格がメインクーンですが、そのほかにも「大きい猫」はいます。いくつか見てみましょう。
・ノルウェージャンフォレストキャット
猫種名から分かるように、ノルウェー原産の猫です。森林のなかで厳しい寒さに耐え抜いて生きてきたため、ボリュームのある長毛が特徴です。
オスは大きめに育ち、7㎏ほどに成長します。
・ラグドール
ラグドールはメインクーンと並ぶように、大きい猫として有名です。特にオスの方が育ちやすく、9キロ程度まで体重が増える子もいます。
さまざまな猫をもとに人為的に生まれた猫で、ふさふさの被毛。まるで、ぬいぐるみみたいな可愛さです。
・ラガマフィン
ラガマフィンは、実は人為的な交配により誕生した猫です。大型猫であるラグドールをベースにし、ペルシャなどを掛け合わせたため、ふんわりした長毛が魅力的です。
筋肉質で、5~8㎏程度まで大きくなります。
・サイベリアン
ロシアに起源を持つ自然発生の猫と考えられています。メインクーンとも血縁関係があるのでは…という見解もあり、「長毛」「筋肉質」が似ています。
オスは9~10㎏になる子もいますが、「メインクーンの次に巨大」と言われることが多いです。
・特徴が似ている巨大猫
これらの「大型猫」には、ボリュームのある被毛、太めの骨格、筋肉がついたボディなど、共通するポイントが多めですよね。
自然発生の大型猫の場合、厳しい寒さが原産地のケースが目立ちます。人為的に交配された大型猫の場合は、祖先に大型猫が混じっているようです。
また、性格も共通していて、威風堂々とした大きな体でも、一緒に接すると穏やかでフレンドリーであることが分かるでしょう。それも、大型猫の人気の秘密なのかもしれませんね。
メインクーンってどんな猫?「大きい」以外で注目すべき特徴を6つご紹介
メインクーンが「大きな猫」であることは、ここまでのお話で分かったかと思います。
家庭で飼われる家猫の最大級の猫というイメージばかりがひとり歩きしていますが、それ以外にも魅力的な特徴はたくさんあります。いくつか紹介していきましょう。
◆ゴージャスな被毛
さきほど、メインクーンのルーツでも軽く触れましたが、メインクーンはボリューミーな被毛が外見の大きな特徴です。
・柔らかく美しい被毛
長毛で量が多いため、一見、毛質がゴワゴワに見えるかもしれません。でも、実際はとても柔らかく、なめらか。触り心地もとても良い美しい毛並みです。
また、雪の多い地方で暮らしてきた歴史を持つため、雪で体が濡れると体温が低下するのを防ぐため、撥水性があります。皮脂によるものなので、ときどきはシャンプーでケアしてあげるといいでしょう。
普通の猫は、水を嫌がる傾向にありますが、雪深い地域で暮らしていたメインクーンは、あまり気にならないようですね。
・被毛の色によって印象が変わる
メインクーンは、たくさんの色合いと柄のバリエーションを楽しめるのが特徴で、公認されているのは30パターン。「単色」や「三毛」など、毛色が変わると違った雰囲気が楽しめます。
メインクーンの定番のカラーは、ブラウンタビーで茶色い被毛色に、黒い縞模様が見られます。茶色や黒色が多く混じり「野生的」なイメージです。
また、明るい茶色や白色の部分が多めのメインクーンは、どこか知性を感じさせるエレガントなイメージになるでしょう。
◆実はとても甘えん坊
メインクーンは、見た目が大きくてたくましいため、一見してクールで怖そうにも見えるかもしれません。でも、実際の性格は、良い意味でイメージを裏切ります。
性格はとても温厚で、周囲に対する優しさや協調性を兼ね備えています。しかも、家族のことに愛情を持ってくれるので、ときには甘えてくれることも。
猫と言えば、自由気ままで、こちらが構おうとしても「止めて」と言わんばかりに、プイッとされることも多いですよね。でも、甘えん坊のメインクーンは、孤独よりも家族との空間を好みます。
体が大きいのにとても可愛らしい性格で、外見と内面のギャップに、惹きつけられます。
◆賢くてしつけが楽
メインクーンは賢い猫なので、飼い主さんにあまり手を焼かせません。飼い主さんのことが好きなので、何かを教えようとすると覚えようとしてくれます。
それに、飼い主さんが遊ぼうとすると、乗ってきてくれる柔軟さまであります。どちらかというと、犬に近い性格かもしれませんね。
それを証明するかのように、ときには、犬のようにボールを使った遊びまで習得することもあるのだとか!
飼い猫に対して「一緒に楽しく遊びたい」「もっとべったりしたい」と考えている飼い主さんには、メインクーンはぴったりマッチする猫種と言えるかもしれませんね。
◆優しい鳴き声
猫と言えば、自分の気持ちを表現するために、いろいろな鳴き方でアピールするものです。そんな鳴き声もメインクーンの特徴のひとつです。
メインクーンは大きな体で野生的なため、低い声で鳴くイメージがあるかもしれません。実は「一般的な猫よりもか細いのでは?」とも感じる優しい鳴き声をしています。
そもそもメインクーンは賢く穏やかな性格で、自分の要求を通そうとしつこく鳴かない猫ちゃんです。でも、飼い主さんと一緒にいて嬉しく甘えモードになると鳴くことがあります。
音階は、結構高音域で「この声があの大きな体から…?!」と見た目と声のギャップを感じる飼い主さんも多いようです。
一般的な猫の鳴き声は「ニャーニャー」というイメージですよね。メインクーンは、表現が少し難しいですが「クゥ~ン」「キュルル」など珍しい鳴き声を出すことが多いようです。
「声を出している」というよりも「喉元で鳴いている」という感じかもしれませんね。
◆子猫時代が長い
メインクーンのような大型猫の特色ですが、成猫になるまでのスピードが緩やかです。
通常、猫と言えば1歳になるころには体も心も成熟します。成猫になると、子猫のときとは違って、少し落ち着いた行動を見せるケースが多いでしょう。
メインクーンは、1歳の頃にはすでに体はほかの猫と同じくらいまで育ちますが、その後2~3歳までは緩やかに成長を続けます。
成猫になるまでは気持ちの面では、まだまだ子猫。天真爛漫で可愛らしい様子をたくさん見せてくれるでしょう。
長い年数をかけて成長期間を観察できるのも楽しみのひとつとなりそうですね。
◆長いシッポと飾り毛がゴージャス
シッポの長い猫としてギネス記録のあるメインクーンもいました。体全体がフサフサしているだけでなく、長いシッポにも毛が密集しています。
そして、メインクーンは「飾り毛」と言われるポイントとなる毛も素敵。顔の下から胸元にかけて、首を守るマフラーのような感じで長めの飾り毛に覆われています。
フサフサと長い毛が垂れ下がる様子は、ライオンが自慢とする「たてがみ」のようにも見えます。
また、メインクーンのトレードマークにもできるのが耳の入口付近に生えている飾り毛。真っすぐにフサフサと生えているところが、個性的かつ気品も感じさせてくれます。
筋肉質なボディはもちろんですが、被毛が豪華なのも体が大きく見える理由なのかもしれませんね。
まとめ
体の大きいところがメインクーンの特徴として目立ちますが、そればかりではありません。大きい体なのにキュートな鳴き声、優しい性格、甘えるところ、カッコいい外見…と、たくさんの魅力ポイントがあります。
そんなメインクーンの魅力を引き出すのも飼い主さんのお世話次第かもしれません。
愛情をたっぷり注いで、メインクーンとの暮らしを楽しんでくださいね。
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