1.グルーミングの重要性について理解しておこう
1-1.猫が自分でグルーミングするけれど…
1-2.毛のお手入れをしないとどうなる?
1-3.飼い主さんがグルーミングをするメリット
2.サイベリアンの被毛~お手入れ頻度はどのくらいがいい?
2-1.シャンプーやブラッシングの頻度
2-1.ペットサロンに行った方がいい?
3.ブラッシングのときのおすすめグッズ
3-1.ブラシはどれを選べばよい?
3-2.ブラッシング用スプレーも便利
4.シャンプーのときのコツ。おすすめグッズは?
4-1.シャンプーは優しく丁寧に
4-2.吸水タオル&ドライヤーでしっかり乾燥させる
グルーミングの重要性について理解しておこう
猫の被毛を清潔にするためのシャンプーやブラッシングを総合的に「グルーミング」と言います。
サイベリアンにとって「グルーミング」はとても大事な意味を持ちますが、どんな役割を持つのかきちんと理解しておきましょう。
♦猫が自分でグルーミングするけれど…
猫は、基本的に自分でグルーミングができる動物です。
「毛づくろい」として、自分で体をペロペロと舐めている様子は可愛らしくホッコリしますよね。
猫の毛づくろいは、実は「ブラッシング」「シャンプー」の両方の役割を持っています。
ザラザラしている猫の舌は、まるでブラシのようです。
毛の流れに沿ってペロペロと舐めることで、ブラッシングと同じ効果があります。
そして、猫の唾液は殺菌成分が含まれているので、シャンプーするのと同じ。
汚れを取り除いて被毛を殺菌して清潔にできるのです。
だからと言って、飼い主さんがグルーミングをしてあげなくてもよいわけではありません。
体の柔らかい猫でも、自分ではグルーミングできない部分もありますよね。
そこだけ不衛生にもなりますし、飼い主さんがサポートしてあげることは大事でしょう。
♦毛のお手入れをしないとどうなる?
「猫が自分でグルーミングしているから」とサイベリアンのお手入れに無関心だと、さまざまなトラブルが起こるかもしれません。
サイベリアンは長毛種なので、特に飼い主さんのサポート的なグルーミングが必要になります。
お手入れをしないとどうなるのでしょうか。
・汚れで皮膚が荒れるかもしれない
室内で暮らしているサイベリアンなら、外からのホコリや泥が体に付着しないかと思います。
しかし、家の外へ出ないにしても、日々汚れは溜まります。
サイベリアンが自分の舌で取り除けない汚れが少しずつ固まると、さらに汚れが落としにくく、皮膚が不潔な状態に。
皮膚炎症トラブルが起こりやすくなるでしょう。
また、トイレの失敗によるウンチの付着、体調不良による吐しゃ物の付着など、早くに落とした方がいい汚れがつくケースもあります。
こういった汚れは、専用のシャンプーでしっかりと落としてあげた方がいいでしょう。
・溜まった抜け毛を飲み込むかもしれない
サイベリアンは長毛なので、自然に抜けた毛がスルッと落ちないこともあります。
毛の密集度も高いトリプルコートですし、抜けたまま毛玉になることも多いでしょう。
サイベリアンが自分でグルーミングしても毛玉はほぐせませんので、飼い主さんのケアが必要です。
また、抜けた毛をたくさん飲み込むと、お腹のなかに溜まって「毛球症」を発症するリスクもあって危険です。
♦飼い主さんがグルーミングをするメリット
抜け毛を飲み込んで毛球症になるリスク回避のためには、日頃から「愛猫のためのお手入れ」を意識するのは大事なことと言えるでしょう。
飼い主さんがグルーミングしてあげるのは、サイベリアンの見た目を美しく保てると同時に、健康維持に大きな役割を果たします。
ブラッシング時にマッサージ効果があるので、血行が良くなって皮膚を健やかに保つこともできるでしょう。
それに、愛猫とのスキンシップ効果も得られます。
飼い主さんから触られることで、絆が深まり、今後の関係性もより良いものになるでしょう。
サイベリアンの被毛~お手入れ頻度はどのくらいがいい?
サイベリアンは、長毛種という特徴に加えて、大きい体をしているため、一般的な猫ちゃんよりも毛のお手入れはとても重要です。
♦シャンプーやブラッシングの頻度
猫の舌には、シャンプーと同じような効果が期待できる殺菌成分が含まれています。
自分でグルーミングができていれば、それほど頻繁にシャンプーはしなくてもいいでしょう。
一般的には、猫のシャンプーは「月1回」「2か月に1回」などと言われています。
それ以上シャンプーする人もいるかもしれません。
ただ、シャンプーでじっとしている時間は猫にとっては結構ストレス…。
あまり負担をかけないためには、「ちょっとニオイが気になるかも」「粗相で汚れてしまった」というタイミングでシャンプーするのもいいかもしれませんね。
また、長毛のサイベリアンのブラッシングは、基本的に毎日がおすすめです。
少しサボると毛玉になり、それをほぐすのはとても難しくなります。
♦ペットサロンに行った方がいい?
ペットサロンに行くと、被毛のカットや爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなど、シャンプー以外も行ってくれます。
犬の場合、ペットサロンでプロに任せる…という飼い主さんも多いでしょう。
自宅ではなかなかやらせてくれなければ、プロに任せた方が綺麗になるからです。
ただ、猫の場合のトリミングの考え方は、少し違っています。
・猫の受け入れをOKしているサロンは少なめ
そもそも猫と犬では性質が違います。
犬の場合、ふだんから「散歩」「ドッグラン」などで、飼い主さん以外の人間と接する機会も多いです。
個体の性格にもよりますが、「見知らぬ人間」だとしても、極端に嫌がらないのかもしれませんね。
ペットサロンのトリミング台で動きを制限されたとしても、リードに慣れているため、あまり抵抗しないかと思います。
飼い主さん以外の人に、抱っこされたり、触られたりもそれほど極端に嫌がらない犬も多いでしょう。
ただ、猫の場合はもともと飼い主さん以外と接する機会が少なめですし、家からあまり出ないので見知らぬ場所への不安が大きいものです。
ペットサロンに入っただけで大きなストレスとなり、凶暴化するリスクも考えられます。
そのため、受け入れ可能なペットサロンが少なめです。
・「猫専用」あるいは「動物病院」で相談してみよう
猫専用となっているペットサロンなら、猫の扱いにも慣れているので活用しやすいかもしれませんね。
サロンによって価格設定やサービス内容、注意点も異なります。
また、環境の変化を受け入れづらく、暴れることが予想される猫のトリミングでは、鎮静剤を使われるケースもあります。
薬を用いるのはとても不安ですよね。
動物病院でトリミングメニューもある場合、体調や様子を見ながらやってもらえるので、鎮静剤を使う場合でも比較的安心できるかもしれませんね。
ただ、犬のトリミングと違って、あまり世間的にも浸透していない猫のトリミング。
過去には、猫が暴れすぎて事故が起こっているという話も耳にします。
大事な猫を預けるので、料金だけで選ばずに、しっかりと内容を把握してからにした方がいいでしょう。
ブラッシングのときのおすすめグッズ
サイベリアンの被毛のケアで欠かせないのが、ブラシです。
サイベリアンは長毛種なので、長い毛を上手くブラッシングできるグッズを準備しましょう。
♦ブラシはどれを選べばよい?
サイベリアンのような長い毛をとかすには、主に「スリッカーブラシ」「ピンブラシ」「獣毛ブラシ」「コーム」などがおすすめです。
金属製のスリッカーブラシは、先端にピンがついています。
密集した長い毛のなかに入る細いブラシなので、サイベリアンの長毛を上手くとかせるでしょう。
ピンブラシも同様に、先端の丸い部分が皮膚を傷つけにくい製品です。
どちらのブラシも長毛の猫にぴったりですが、毛玉になった部分に強く押し当てると引っ張られて猫は嫌がるので注意しましょう。
そして、ツヤのある被毛に仕上げるには獣毛ブラシがおすすめ。
獣毛ブラシは、素材の違いから「ソフトタイプ」「ハードタイプ」があります。
長毛種のサイベリアンの場合は、ハードなものを選ぶといいでしょう。
また、コームと呼ばれる横長のくしも持っておくと便利です。
獣毛ブラシやスリッカーブラシではなかなかほぐせない部分には、目の粗いコームが便利です。
長毛種の場合、これらを上手く併用しながらブラッシングするとお手入れがしやすいでしょう。
♦ブラッシング用スプレーも便利
サイベリアンのような長毛種では、何度もブラッシングしても「なかなか抜け毛が取れない」という悩みもあるかと思います。
ブラッシングに時間がかかると、サイベリアンもストレスになりますよね。
そんなときにおすすめなのがペット用のブラッシングスプレーです。
スプレーで保湿成分が毛に付着し、ブラッシングで抜けた毛が散らばりにくいメリットがあります。
また、保湿効果があるので、ブラッシング後のツヤツヤ感が期待できます。
乾燥を防ぐので、冬には静電気対策にもなります。
長毛種タイプの猫ちゃんには重宝するグッズと言えるでしょう。
ただ、猫は自分で毛づくろいをするので、猫の口に入っても安心な原料からできているかにも注目しましょう。
「舐めてもOK」と記載されている天然成分なら安心ですね。
ブラッシングスプレーのなかには、ほんのりと香りがつくものもあります。
しかし、香りが強すぎると、猫自身は自分のニオイが消されているように感じ、大きなストレスになります。
ペット用スプレーを使うときには、「安全な成分でできているか」「無香料か」を重視して選んであげてくださいね。
シャンプーのときのコツ。おすすめグッズは?
サイベリアンは、雪が多い地方で生きていた歴史があるので、被毛がそれに適応しています。
そのため、被毛が水に濡れることへの抵抗も少なめで、シャンプーもやらせてくれる猫です。
♦シャンプーは優しく丁寧に
水に強いサイベリアンとは言え、水圧の強いシャワーではビックリします。
水量をコントロールし、ぬるめの温度で優しく洗ってあげるようにしましょう。
洗浄成分が強いと皮膚を傷めたり、目に入って痛がる可能性があるので、刺激の少ない保湿効果のあるものを選ぶといいですね。
すでに皮膚トラブルを起こしている場合、市販のシャンプーでは状態が悪化するケースも考えられます。
そんなときには、獣医師の指示に従うようにしましょう。
♦吸水タオル&ドライヤーでしっかり乾燥させる
シャンプーで体を濡らしたあと、乾かずに湿った状態でいるのは、皮膚の雑菌を繁殖させる原因になります。
シャンプー後にはしっかりタオルドライし、スピーディーに乾かしてあげましょう。
そんなときにおすすめなのが、吸水タオル。
普通のタオルよりも吸水力が高いので、猫の体から素早く水分を取り除くことができるでしょう。
また、自然乾燥に頼ると、サイベリアンの長毛はもつれやすくなります。
密集したサイベリアンの被毛は、人間のドライヤーの風量では乾かすのに時間がかかります。
乾くまでじっと待っているのは、サイベリアンのストレスになります。
それに、人間用の高温ドライヤーは猫の肌への負担も大きいです。
そこでペット用のドライヤーを準備しましょう。
ペット用のドライヤーがおすすめな理由は「猫が嫌がらない適温の風」「猫の体を早く乾燥させられる風量」だからです。
まとめ
サイベリアンは、自分でグルーミングをして、被毛を清潔に整えるため、飼い主さんがシャンプーしなくても基本的には綺麗です。
でも、セルフグルーミングは完全に綺麗にはならないので、飼い主さんがお手入れするのは重要です。
ニオイや汚れが気になるときには、ストレスを感じさせないように手早くシャンプーしましょう。
また、抜け毛を飲み込まないように、日常的にブラッシングをしてあげるのは大切です。
長毛用のグッズを使って嫌がらない工夫をし、ふわふわの被毛をキープしてあげてくださいね。
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