- 1.サイベリアンはどんなスピードで成長する?
- 2.よく寝ると成長する…!?サイベリアンの睡眠について知ろう
- 3.安心して元気に成長してほしい~愛猫のために知っておきたい飼い方のコツ~
- 4.まとめ
1-1.生後1か月頃(人間の1歳頃)
1-2.生後2か月頃(人間の3歳頃)
1-3.生後3か月頃(人間の5歳頃)
1-4.生後6か月頃(人間の9歳頃)
1-5.1歳頃(人間の17歳頃)
1-6.2歳頃(人間の24歳頃)
1-7.3歳頃(人間の28歳頃)
2-1.一日どのくらい寝る?
2-2.寝ることが成長に繋がる
2-3.ぐっすり眠れる環境づくり
2-4.夜に起きて困ったら
3-1.ブラッシングはこまめにする
3-2.家のなかの危険箇所を取り除く
3-3.たくさん遊んであげる
3-4.生活環境を清潔に保つ
3-5.ときどきボディチェックをする
3-6.シニアに突入したら健康管理を念入りに
サイベリアンはどんなスピードで成長する?
猫のなかでは「大きい」サイベリアンですが、人間よりは小さい生き物。何年一緒にいても、いつまでも可愛い子猫のような可愛らしさを感じるものです。
でも、人間の年齢に換算すると、実は私たちよりもずっと早いスピードで成長しています。猫の年齢を人間に当てはめる計算式はいくつかあり、「実際にそのスピードなのか?」は疑問が残るかもしれません。
ただ、年齢の重ね方を知ることで、適切な健康管理の参考にもなるかと思います。愛猫がどんな成長を遂げているのか、目安として見ていきましょう。
◆生後1か月頃(人間の1歳頃)
生後1か月頃は、可愛らしい小ささのサイベリアン。これから大きな猫になるなんて想像もできないかもしれませんね。
生後2週間を過ぎると動くものを追うようになり、生後1か月頃にはいろいろなものに興味を示します。歩き方も上手くマスターし、飼い主さんの声も理解できる頃でしょう。自分でグルーミングもするようになってきます。
生後1か月を過ぎ、乳歯が揃ってきたころにそろそろ離乳食を始めるといいでしょう。
◆生後2か月頃(人間の3歳頃)
社会化期が始まり、さまざまなことを学べる時期です。走りも上手でかなり活発に動くでしょう。
初めてのワクチンを受ける時期に差し掛かるので、動物病院で相談するといいですね。
◆生後3か月頃(人間の5歳頃)
2回目のワクチンの頃です。この頃に家族に迎えるという飼い主さんも多いかもしれません。
そろそろ、離乳食からカリカリしたドライフードへ移行していく時期です。
また、生後4か月頃には乳歯が抜け、永久歯へと変わり始めます。じゃれ合いながら、いろんなものに噛みつく様子も見られるでしょう。
◆生後6か月頃(人間の9歳頃)
体が出来上がり、筋肉もガッシリとついてくるでしょう。乳歯から永久歯へ生え変わるのもこの時期です。
オス・メスのどちらも成熟し、性別特有の行動が見られるようになります。今後、子孫を残す予定がなければ、去勢や避妊手術を考えてもいい頃です。
◆1歳頃(人間の17歳頃)
一般的な猫は1歳頃には成長が落ち着きますが、サイベリアンのような大型猫は、まだ緩やかに成長します。適切な食事管理や健康管理で、サイベリアンの成長期を見守ってあげましょう。
◆2歳頃(人間の24歳頃)
緩やかに成長しているサイベリアンは、まだ子猫のように活発に動きます。体はすでに大きいので、室内でもケガに注意しましょう。
◆3歳頃(人間の28歳頃)
サイベリアンの成長期は2~3年。5歳ころに完全に成猫になるとも言われるくらい、長い年月をかけてじっくり育ちます。
体の大きさや体重は、1歳くらいのときにすでに大型ですが、「筋肉」「被毛」が数年かけてゆっくり熟成されていくイメージです。
成長期が長く続くと聞くと「もっと食べさせなきゃ」と食事量を増やしたくなるかもしれませんが、年齢に応じた適量を守って肥満に注意することも大事です。
年齢にしては小さすぎると感じたら、食事量やフードの栄養分が足りていないケースもあります。心配があるときには、動物病院で相談した方がいいでしょう。
よく寝ると成長する…!?サイベリアンの睡眠について知ろう
子猫から成猫にかけては、アクティブに動き回るのはもちろんですが、眠っている時間が長いように感じるかもしれません。
猫が成長する過程で「睡眠」はかなり重要な意味を持ちます。サイベリアンの健やかな成長のため、睡眠についてよく理解しておくといいですね。
◆一日どのくらい寝る?
猫の由来が「寝子」という説もあるほど、猫と睡眠との関わりは深いです。子猫の頃は20時間も眠るのが普通で、人間と比較すると倍以上を「睡眠」に費やしていることになります。
成猫になるとその時間は減るものの、それでも平均して14時間も寝て過ごします。「寝てばっかりいる」と心配になるかもしれませんが、猫にとっては普通のことなのです。
◆寝ることが成長に繋がる
人間の場合、寝始めてから数時間も起きずにいられます。個人差がありますが、夜寝てから朝までぐっすりという人も多いでしょう。
子猫時代は20時間も眠りますが、ノンストップで眠るわけではありません。
猫の場合は、睡眠のサイクルが違い、「1時間弱寝ては、数十分起きる」という感じで睡眠を繰り返します。合計20時間ほど寝ますが、こまめに眠るのが猫にとっては普通の睡眠スタイルなのです。
また、「寝る子は育つ」と言われるように、サイベリアンの子猫が眠るのは成長する過程でとても大事です。起きてばかりいると、食事で吸収したエネルギーがすぐになくなって成長を阻害します。
猫の眠りは、エネルギーを蓄えるためでもあります。それに、寝ている間に成長ホルモンが出るのも健康的な体づくりには必要です。
子猫のサイベリアンが寝ているときには、「成長のために大事な時間」と思って邪魔をしないようにしましょう。
◆ぐっすり眠れる環境づくり
猫の眠りは浅いので、飼い主さんが起こさないようにしているつもりでも、さまざまな原因で目が覚めることも多々あります。サイベリアンが体力を温存できるように、ぐっすり眠れる環境づくりをしてあげましょう。
部屋を快適な温度に保ったり、サイベリアンが心地よく眠れる寝具を準備してあげたりなどに配慮するといいですね。
寒さや警戒心から丸まって眠るときがあります。その寝姿を見たら、部屋の設定温度や寝具の見直しも考えてみてくださいね。
◆夜に起きて困ったら
「猫は夜型」と言われることがあります。本来の野生猫は、日中の明るい時間に体力を温存し、暗い夜間に獲物を捕まえに出かけるという行動パターン。そのため、猫は夜型と言われることがあります。
人間と暮らしていると「狩り」の必要がないので、人間の生活スタイルに合わせてもらうこともできるでしょう。
ただ、留守番時間が多い場合、日中はほぼ寝ているかもしれません。そして、飼い主さんが帰宅した時間から活動がさかんになることも。夜間に「構って欲しい」と運動会を始めるケースもあるでしょう。お腹がすいて「食べ物をちょうだい」と飼い主さんを起こすかもしれません。
日中の行動パターンやストレスが溜まっていないか、猫の身の回りのお世話についても、再確認してみましょう。
安心して元気に成長してほしい~愛猫のために知っておきたい飼い方のコツ~
サイベリアンが健康的に成長していくには、飼い主さんのサポートがかかせません。
良質な睡眠やバランスの良い食事などはもちろん大事ですが、そのほかにも知っておきたいポイントをまとめました。
◆ブラッシングはこまめにする
猫は自分で毛づくろいをして、清潔を保とうとします。柔軟な体で足や体を丁寧に舐めてケアしている「綺麗好きさん」です。
ただ、それだけでは完全に綺麗にならないので、適度な間隔でシャンプーなどのケアが必要でしょう。
特に長毛種のサイベリアンは、こまめなブラッシングが重要です。ブラッシングをせずに放置すると、抜け毛を飲み込んで体のなかから排出されない毛球症のリスクもあります。重症化すると手術にもなるので気をつけましょう。
◆家のなかの危険箇所を取り除く
子猫の時代が長めのサイベリアン。体は大きくても心が子供…という時期が数年続きます。家のなかで育てると危険がなさそうに思えますが、アクティブに動くサイベリアンの手が届くところに危険なものがないかを確認しておきましょう。
留守番中に誤飲で危険な目に合うケースもあります。大柄なのに結構運動神経も良いので、「手が届かないだろう」と安易に考えるのもよくありません。
サイベリアンの活動範囲には、誤飲の可能性があるものは取り除くなど配慮しましょう。
◆たくさん遊んであげる
甘えん坊のサイベリアンは、独りぼっちが苦手です。「犬のよう」と称されることもあるくらい、人間との関わりが大好きです。
留守番の有無にかかわらず、一緒に遊んであげる時間を確保するようにしましょう。
サイベリアンが「構って欲しい」というサインを見せたら、できるだけコミュニケーションを取ることも大事です。「飼い主さんに放置されている…」とサイベリアンが悲しむと、それはストレスになって体の不調にも繋がっていきます。
ストレスが原因で毛が抜けることもあります。長毛が魅力のサイベリアンなのに、薄毛になってしまっては大変ですよね。
一日に「この時間は遊びの時間」と決めて相手をしてあげるといいでしょう。
◆生活環境を清潔に保つ
大型猫のサイベリアンは、被毛の面積が広いので抜け毛も多く感じます。ブラッシングで抜け毛をケアできても、一本一本が長いので自然に部屋のなかに抜け毛が落ちているでしょう。
「ブラッシングしていあげているから大丈夫」と思うかもしれませんが、落ちている毛を飲み込んでしまうかもしれません。部屋のなかを綺麗に掃除して環境を清潔に整えてあげましょう。
掃除機で日々の掃除は効果がありますが、空中に舞って取り切れないことも考えられます。気づいたときに、粘着テープでコロコロしておくのもいいですね。
また、猫の寝具に抜け毛がべったり付いているのも悩みのタネとなることもあるでしょう。
実は、猫の毛は静電気を起こしやすく、衣類や寝具に付着するとなかなか離れてくれません。それに、体から皮脂が出るので、それも相まって抜け毛が取れにくいのです。
そんなときは、静電気をおさえてペットの毛がつきにくくなる「ペット用洗剤」がおすすめです。市販の洗濯洗剤を使うより洗浄力があるので、汚れや抜け毛も取れやすいのも魅力です。
ただ、香りがつきすぎるとサイベリアンはストレスを感じます。香料には注意した方がいいかもしれませんね。
◆ときどきボディチェックをする
元気そうに見えるサイベリアンも、なにか異常を隠しているケースもあります。体に異変がないか、ときどきボディチェックをしましょう。
長毛の毛に隠れて皮膚が炎症を起こしていることもありますし、肥満が原因で関節が動きづらくなっている可能性もあります。ときには飼い主さんの手で、ボディチェックするためには、子猫の頃から「触られること」に慣れておく必要があります。
スキンシップは、コミュニケーションと健康チェックもかねています。日常的に習慣にすることをおすすめします。
◆シニアに突入したら健康管理を念入りに
猫は7歳くらいからシニア世代と考えられます。人間の年齢に換算しても44歳くらいなので「まだまだ若い」と感じるかもしれませんが、猫は老化が早いです。寝ている時間がさらに長くなったり、動きが遅くなったりと、若いときとは違った様子が目立ってくるでしょう。
老齢期に突入したら、シニア用のフードへ切り替えることも大事です。
また、内臓の衰えは目に見えにくいので、定期的に動物病院で診断してもらうことで病気の早期発見に繋がります。
まとめ
猫界でも大きな体が特徴のサイベリアン。もふもふした被毛に包まれ、威風堂々とした雰囲気が魅力です。
忘れてはいけないのが、サイベリアンは「人間よりは遥かに早く年を重ねる」ということです。
ライフステージに合わせて食事や健康管理が必要になりますが、それをするのは飼い主さんの役目。サイベリアンがどんな成長過程を過ごすのかを知り、飼い方のコツもおさえておきましょう。
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