猫の多頭飼いにケージは必要?理由と選び方からおすすめケージ5選まで

2019.10.22

猫の多頭飼いにケージは必要?理由と選び方からおすすめケージ5選まで

猫と暮らして、その可愛さに魅了されると、「もう1匹飼いたい」と思うようになることも多いです。一緒に眠る「猫団子」やお互いに舐めあう姿、一緒に遊んだり追いかけっこをしたりする様子。多頭飼いには、魅力がいっぱいです。しかし、新しい猫を迎えるにあたっては、いろいろと準備も必要です。 今回は、ケージについて、猫の多頭飼いにケージが必要な理由から選び方、おすすめのケージまでご紹介します。

【目次】

猫の多頭飼いの現状は?

2匹の猫

ペットを2頭以上飼育していることを、多頭飼いと言います。では、現在の日本での多頭飼いの現状は、どうなっているのでしょうか?

◆統計に見るペットの多頭飼い

一般社団法人ペットフード協会の平成30年調査によると、平均飼育頭数は、犬で1.24頭、猫で1.74頭と、ペットを飼育している家庭では多頭飼いをしているケースも多いことがうかがえます。猫は多頭飼いをしているケースが犬より多いこともわかります。

猫の場合、「拾った、迷い込んだ」、「友人・知人からもらった、頼まれた」を合わせると、飼うきっかけの55%を超え、そのつもりがなくても飼うことになるケースが多いようです。

◆猫の多頭飼いを希望する人は5割

一般に、猫は単独で生活することを好む動物と言われています。そのため、多頭飼いをしてみたいけれど躊躇するという方も多いようです。

一方で、想定外で飼うことになるケースが多いため、多頭飼いが自然と多くなる傾向にあるようです。

「みんなのペットオンライングループサイト」の会員を対象としたアンケートによると、ペットを多頭飼いしている人は39.7%、約5人に2人が多頭飼いをしています。そのうち、猫のみを飼っている人は34.3%と約3割に上ります。

また、多頭飼いをしていない人のうち、53.6%が多頭飼いをしてみたいと思っているようです。


猫にとってケージが必要となる場面とは?

猫のケージ

猫は、部屋の中できちんと生活ができる動物です。水平方向の運動より上下運動を必要とするので、高さのある家具やキャットタワーがあれば十分です。そのため、猫と暮らすにあたって、ケージは必ずしも必要なものではありません。

しかし、ケージがあると便利な場面や必要になる場面もあります。特に、先住猫がいる場合に新しい猫を迎えるときには、ケージが必要になります。

では、猫にとってケージが必要な場面とは、どんな時でしょうか?

◆病気やケガなど安静を必要とするとき

病気やケガの時や避妊去勢手術の後など、治るまでの間安静にさせたいとき、行動を制限することができます。

◆お留守番中の事故を防ぐために

基本的には、猫は室内で自由に過ごさせてあげたいものです。しかし、留守番の時など人の目が届かない場合には、誤飲や誤食、高い場所からの落下などの危険があります。

こういったトラブルから猫を守るために、ケージの中でのお留守番は有効です。

また、留守中、猫が物を落としたり倒したりするイタズラを防止したいときにも、ケージは役に立つでしょう。

◆落ち着ける場所を確保するために

猫は、警戒心が強くてなわばりを大切にする動物です。ケージがあれば、そこを自分のなわばりとして、落ち着く場所とすることができます。

ケージが落ち着ける場所になっていれば、苦手な来客があった時の逃げ場所にもなります。


猫の多頭飼いにケージが必要な理由は?

じゃれあう猫

猫と暮らすにあたり、ケージが必要となる場合を見てきました。では、多頭飼いをする際に、ケージが必要になる理由とは何でしょうか?

◆対面前には隔離が必要

猫は、なわばりを大切にします。多頭飼いのために新しい猫を迎えることは、先住猫にとってはなわばりに他の猫が入り込むことに他なりません。

そのため、新しい子を迎えるときには、いきなり一緒にすることは避けなければなりません。お互いの存在に慣れるまでは、隔離が必要です。

また、野良猫などを保護した場合には、病気の感染を防ぐために、最低でも2週間、できれば1ヶ月程度の隔離が必要になります。

間取りに余裕があれば、新しい猫のために一室を使い、お互いに匂いや気配で存在を認識できるようにします。

十分な部屋数がない場合には、ケージを用います。ケージ越しに匂いや気配でお互いの存在を確認させることで、トラブルを防ぐことができます。

◆初対面はケージ越しで

互いの存在を認識してきたら、対面させます。この時、いきなりフリーで対面をさせると、警戒したり怖がったりして、ケンカになったりどちらかが逃げて隠れてしまったりするかもしれません。

このようなトラブルを防ぐために、初対面は、新しい猫をケージに入れた状態で行います。

◆安心できる場所として

初対面を終えて互いに慣れてきたら、新しい猫を室内に出していきます。初めは短い時間から始めて、少しずつ外に出す時間を長くしていきましょう。

互いに同じ場所にいることに慣れるまでは、ケージは新しい子がいつでも逃げ込める場所になります。

◆それぞれのスペースを確保するために

互いに慣れてきて仲良くなった場合でも、猫には1匹で過ごしたい時があります。ケージを「安心できる場所」と認識していれば、静かに落ち着ける場所として、他の子に邪魔されず過ごすことができるでしょう。

◆病気やケガの時に安静にさせるために

多頭飼いではなくても、病気やケガをしたときや避妊去勢手術の後など安静を必要とするときには、「病室」のように使って、行動を制限することができます。

多頭飼いの場合には、他の猫が安静を必要とする猫に構ったりグルーミングをしたりすることで、安静を妨げたり、場合によっては、傷口を舐めて悪化させたりすることもあります。

こういったトラブルを防ぐために、多頭飼いの場合にはケージが必要になります。


猫の多頭飼いのケージの選び方は?

多頭飼いするときのケージの選び方を見ていきましょう。

◆サイズ

新しい猫をケージで隔離する場合、その中で生活が完結しなければなりません。そのため、食器やトイレ、ベッドが入るサイズのものを選びます。

1段のものでは、十分なスペースが確保できないので、2段または3段のものがよいでしょう。

◆段差の確保

猫には上下運動が必要なので、可能であれば3段のものがおすすめです。

ただし、子猫を新しく迎える場合は、段差をジャンプできない場合もありますので、段差の低いものや1段のものを選びましょう。

◆柵の間隔

子猫の場合、柵の間隔が広いと外に出ることができてしまいます。新しく迎える猫の大きさに合わせて、柵の間隔をチェックしましょう。

◆キャスター付きが便利

隔離していた部屋から先住猫と同じ部屋にケージを移すような場合には、キャスター付きのものがおすすめです。掃除もしやすいので、便利です。

◆折り畳みや分解ができる

隔離している間だけケージを使いたい場合には、折り畳みや分解・組み立て直しができるものにしておけば、不要になったときにスペースを取らずに片付けておくことができます。


猫の多頭飼いにおすすめのケージ5選

◆ウッドワンサークル キャット 2段タイプ/ボンビアルコン

ウッドワンサークル キャット 2段タイプ

木目調なので、お部屋にもなじみやすい商品です。レストスペースとなるハンガーベッドと柔らかなハンモックがついているので、ゆったりくつろぐことも上下運動をすることもできます。

フラットな底トレーで、掃除もしやすいです。

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◆necoco(ねここ) 仔猫からのしつけにもぴったりな キャットルームサークル/ペティオ

necoco(ねここ) 仔猫からのしつけにもぴったりな キャットルームサークル

スライドドアとは別に、スライドロックでロックできる猫ドアがついているので、自由に出入りさせて、個室代わりに使うこともできます。

独特の形状の多機能ステップは、ベッドやトイレとして使えるほか、2個を組み合わせて隠れ家にもなります。底トレーは、砂の飛び散りを防ぐ深型です。

サークルに取り付け可能な爪とぎホルダーがあり、場所をとりがちな爪とぎを省スペースで設置できます。

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◆インテリアサークル プルミエ キャット クラシカル/ボンビアルコン

インテリアサークル プルミエ キャット クラシカル

アイアン調のデザインで、おしゃれな曲げ加工が目を引きます。ハンガーベッドやハンモックも高級感があり、シックなお部屋でも雰囲気を壊しません。

大きな開口部が上下についているので、掃除や出し入れにも便利です。

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◆SクラスC-02 ホワイト/ジービー

SクラスC-02 ホワイト

高さが146cmと高く、ステップも3枚付いているので、十分な上下運動が可能です。取り外しが可能な開口部は大きく、掃除がしやすくなっています。

高さはありますが、キャスターがついているので、移動もしやすい便利な商品です。

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◆猫壱 ポータブルケージとトイレのセット/猫壱

猫壱 ポータブルケージとトイレのセット

トイレやベッド、爪とぎを入れても十分なサイズで、ある程度の時間を中で過ごしても、ストレスが少ない折り畳みのケージです。

折りたためば専用の収納袋にコンパクトに収納でき、普段使いはもちろん、同行避難に備えるためにも適しています。

長期の隔離には向いていませんが、顔合わせのためのケージや子猫用におすすめです。

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猫の多頭飼いとケージのまとめ

ここまで、猫の多頭飼いにケージが必要な理由と選び方、おすすめの商品をご紹介してきました。

猫は、必ずしも単独での生活を好む子ばかりではありません。遊び仲間がいる生活を好む子もいますので、多頭飼いは猫と暮らす中での一つの選択肢です。

多頭飼いをする場合には、最初から一緒にすることはできないので、ケージが必要です。様々な商品があるので、隔離のみに使うのか、その後も使うのか、また部屋の広さや猫のサイズなどを考慮して、選びましょう。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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