- 1.ロシアンブルーの毛「基礎知識」
- 2.ロシアンブルーの毛のお手入れは2つ
- 3.ブラッシングについて詳しくご紹介
- 4.シャンプーについて詳しくご紹介
- 5.まとめ
1-1.ロシアンブルーの毛は短毛&ダブルコート
1-2.ロシアンブルーに換毛期はある?
1-3.ロシアンブルーの毛が輝いて見える理由
3-1.子猫のブラッシングはいつから?
3-2.初めは慣れることからスタート
3-3.子猫のブラッシングの頻度は?
3-4.ロシアンブルーにオススメなブラシ
3-5.ブラッシングのやり方
3-6.ブラッシングを嫌がる時の対処法
4-1.子猫のお風呂はいつから?
4-2.お風呂に入れる頻度は?
4-3.お風呂の温度は?
4-4.お風呂の準備
4-5.お風呂に必要なグッズ
4-6.お風呂の入れ方
4-7.お風呂を嫌がる時の対処
ロシアンブルーの毛「基礎知識」
まずは、ロシアンブルーの毛がどのような構造をしているのかチェックしておきましょう。これを知っておくことでお手入れのコツがわかるようになります。
◆ロシアンブルーの毛は短毛&ダブルコート
猫の毛は、長さを表す「長毛/短毛」と毛の生え方で分かれる「シングルコート/ダブルコート」があります。ロシアンブルーの毛は短毛でダブルコートです。
ダブルコートは表面に見えているオーバーコートと、肌近くに密集して生えているアンダーコートで構成されています。役割としては、オーバーコートが直射日光等の刺激から肌を守り、アンダーコートが保湿することで肌のうるおいを守ります。
このオーバーコートとアンダーコートが毎日少しずつ抜けていきます。とは言っても、ロシアンブルーの抜け毛は猫の中では少ない方です。
◆ロシアンブルーに換毛期はある?
換毛期(かんもうき)は主にダブルコートの動物にある毛の生え変わり期間です。ダブルコートの毛を持つロシアンブルーも換毛期がやってきます。
ダブルコートの動物に換毛期があるのは、保湿をしていたアンダーコートが季節に対応しようといっせいに生え変わるからです。夏の暑さ・湿気に耐えるための涼しいアンダーコートに生え変わる春と、冬の寒さ・乾燥に耐えるための暖かいアンダーコートに生え変わる秋が換毛期となります。
春の換毛期には、冬に生えていたフサフサのアンダーコートがいっせいに抜けるため、抜け毛の量は秋よりも多くなります。
ロシアンブルーのアンダーコートは密集して生えているため、換毛期になるとかなりの量が抜けます。猫なので自分で毛づくろいはしますが、毛づくろいに頼りすぎると毛をたくさん飲み込むことになってしまいます。
おなかの中に大きな毛玉ができるリスクもありますので、やはり毛のお手入れは欠かせません。
◆ロシアンブルーの毛が輝いて見える理由
ロシアンブルーの「ブルー」は毛の色のことってご存知でしたか?猫の毛の色で言う「ブルー」は人が考える青ではなく、青みがかかった灰色を指します。
中でもロシアンブルーの毛は、毛先にティッピングという複数の色が混ざっている状態になっています。根元から毛先まで1色に染まっているわけではなく、複数色入っている毛先が光に当たってシルバーや半透明に反射ことで輝いて見えるのです。
もちろん、毛に艶がある方が綺麗に見えるのはご存知かと思います。ロシアンブルーが生まれ持っている素晴らしい毛を、さらに光輝かせるためには飼い主のお手入れが欠かせません。
ロシアンブルーの毛のお手入れは2つ
抜け毛対策と艶出しのためにできるお手入れは「ブラッシング」と「シャンプー」の2つです。
◆ブラッシング
ブラッシングは、余分な毛を取り除いて毛に艶を与える働きがあります。また、ロシアンブルーとのコミュニケーションの時間にもなります。
気に入るお手入れグッズには個体によって好みがあるため、いくつか買って試してみると良いでしょう。
◆シャンプー
猫は犬のように月に何度もシャンプーする必要はありません。自分で毛づくろいをして、ホコリを取ったり皮膚を清潔に保つ習慣があるためです。
しかし、人間と一緒に暮らす上ではシャンプーが必要になることがあります。例えば、ウェットなエサが身体についた、臭いがどうしても気になるといった場合です。
また、ブラッシングより抜け毛が綺麗に取れたり、トリートメントで艶を与えたりすることもできます。汚れや匂いが気にならなくても、年に2回換毛期に合わせてシャンプーすると良いでしょう。
ブラッシングについて詳しくご紹介
◆子猫のブラッシングはいつから?
子猫のブラッシングは生後3か月ごろから始めましょう。産まれたばかりの子猫の肌は非常に柔らかく傷つきやすいので、ブラッシングは良くありません。
ブラッシングを始める生後3か月ごろも、大人と比べるとまだまだ肌が弱いので、スポンジ素材でできたブラシや布製ブラシを使うようにしましょう。
◆初めは慣れることからスタート
ブラッシングする必要はあるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、早いうちから道具に対する抵抗をなくしておくことは重要です。人間にとってブラシは小さく感じても、ロシアンブルーにとっては尖っている大きなもので怖い!と思うからです。
また、子猫にとってはおもちゃと認識してじゃれてくることもあります。ブラシは気持ち良いものだよ、と子猫の頃から教えてあげましょう。
ブラッシングはコミュニケーションにもなります。いつもは手で撫でているところを、たまにブラシを使って優しく撫でてあげましょう。
◆子猫のブラッシングの頻度は?
ロシアンブルーは短毛種ですので、週に1~2回で十分です。換毛期は2日に1回に頻度を増やしても良いでしょう。
ブラッシングをしすぎると肌が傷ついてハゲたりフケが出たりするので、やりすぎ注意です。
◆ロシアンブルーにオススメなブラシ
・ラバーブラシ
ラバーブラシは名前の通り、ゴムやシリコンで出来ている柔らかいブラシのことです。ほどよく毛を引っ張ってくれるため抜け毛がたくさん取れます。また、柔らかい素材のためマッサージ効果もあります。
ブラシに慣れていない子猫には、ミトン型のラバーブラシもあります。手で撫でる感覚でブラッシングができるのでオススメです。
・コーム
コームは歯が直線にならんだクシのことです。毛は取れるものの、抜け毛対策より毛並みを整える際に使うブラシです。
・獣毛ブラシ
獣毛ブラシは豚の毛を使ったブラシです。抜け毛はあまり取れませんが、毛並みを整えて艶を出す時に使います。
子猫の頃はとくに柔らかい素材を選んであげましょう。ブラッシングをするというよりは、ブラシに慣れてもらう意識で大丈夫です。安全第一で選んであげてくださいね。
◆ブラッシングのやり方
・蒸れタオルで全身を拭く
ブラッシングで抜け毛が宙に舞わないよう、あらかじめ温めておいた蒸れタオルでロシアンブルーの全身を拭きます。
・抜け毛を取る
ラバーブラシで抜け毛を取っていきます。この時、子猫の毛並みにそって優しくブラッシングをしてあげましょう。無理やり逆らってブラッシングすると不快感を与えてしまいます。
毛並みは、首→背中、しっぽの付け根→先、脚の付け根→脚先、脚の付け根→お腹となっています。
この時、全部の抜け毛を取ろう!とは思わなくて大丈夫です。子猫とコミュニケーションを取りながらマッサージするイメージでブラッシングしましょう。
・毛並みを整える
コームや獣毛ブラシを使って、毛並みを整えて終了です。これでロシアンブルーの美しい毛並みを維持することができます。
◆ブラッシングを嫌がる時の対処法
子猫がブラッシングを嫌がるとして気分ではない、痛い思いをしたことがある、ブラシが怖いなどが挙げられます。
気分ではない時に無理にブラッシングしない、やわらかい素材のブラシを選ぶ、ロシアンブルーがリラックスできる状態(膝に乗っているとき、横になってくつろいでいるとき)を狙ってするなど工夫をしてみましょう。
シャンプーについて詳しくご紹介
◆子猫のお風呂はいつから?
子猫のお風呂も生後3か月ごろが目安です。産まれたばかりの頃は、体温調節ができないためお風呂は禁物です。
また、お風呂のお湯やシャワーを通して菌が入っても抵抗できるようワクチン接種後をオススメします。
◆お風呂に入れる頻度は?
お風呂は年に1~2回程度です。猫は自分で毛づくろいしますので、頻繁にお風呂に入れる必要はありません。洗いすぎは毛のパサつきや皮膚の状態悪化の原因になります。
◆お風呂の温度は?
お風呂やシャワーの温度は36度前後です。触ってぬるいと感じるくらいがちょうど良いのです。人の手で気持ちいと感じる40度以上は、猫にとっては熱いので気をつけましょう。
◆お風呂の準備
猫のお風呂は事前準備が欠かせません。安全と健康のためにも準備は怠らないようにしましょう。
・健康状態の確認
子猫は大人のロシアンブルーより体調を崩しやすい状態にあります。お風呂に入れても大丈夫か次の点を確認しましょう。
・排泄はいつもの回数、量?
・皮膚は健康な状態?
・遊びたがるくらい元気?
いつもと違う様子があればお風呂は延期です。健康状態に問題がないか獣医に診せましょう。お風呂は年に1~2回なので焦る必要は全くありません。
・爪を切る
初めてのお風呂や、お風呂にまだ慣れていないうちは、驚いて暴れてしまうことがあります。飼い主の肌を傷つけないためにも、子猫の爪先を少し切っておきましょう。
・ブラッシング
ロシアンブルーの毛は密に生えているため、お湯が肌まで届きづらいです。ブラッシングをしてあらかじめ抜け毛を取っておきましょう。シャンプーの泡もなじみやすくなるため、お風呂の時短にもなります。
・耳掃除
耳垢はあらかじめ耳掃除で取っておきましょう。水分を含むと耳の奥まで入り込み、中耳炎の原因になってしまいます。
イヤーローションをしみこまたコットンで、表面の汚れをさっと取る程度で大丈夫です。
◆お風呂に必要なグッズ
・ペット用バスタブ
バスタブの底に滑り止めが付いていると洗いやすいです。ベビーバスでも代用可能です。
・猫用シャンプー
人用シャンプーやボディーソープは使わないでください。人と猫では肌のpH値が違うためです。必ず猫用シャンプーを用意しましょう。
・吸収性の良いタオル
しっかり乾かすためにも、吸収性の良いタオルを用意しましょう。水泳用の速乾タオルも便利です。タオルドライがしっかりできていると、ドライヤーの時間も短くすることができます。
・ドライヤー
ドライヤーの大きな音を嫌がる子猫が多いため、風量は弱くても音が小さいものを選びましょう。
◆お風呂の入れ方
・身体を濡らす
怖がらないよう背中からゆっくり濡らしていきます。シャワーを使う場合は、シャワーヘッドを身体につけると音が抑えられます。お腹は手を当てると毛の根元まで濡らすことができます。
最後にお湯を張ったバスタブに、顔が浸からないよう入れてあげると全身くまなく濡れます。
・シャンプー
シャンプー剤を手に取り、子猫の背中・お腹・脚に伸ばします。全体にシャンプー剤が付けられたら、指の腹でマッサージするように洗っていきます。
ロシアンブルーの密集した毛をちゃんと洗えるよう、たまに毛並みに逆らって泡をなじませましょう。
頭部は、目に泡が入らないよう注意深く泡で洗います。またはお湯に濡らしてから固く絞ったハンドタオルでやさしく拭きます。
・すすぎ
シャンプーと同じように背中からおなか、脚と泡を流していきます。
シャンプー剤が残らないよう根元からすすぎましょう。脚の付け根部分に泡が残りやすいため、重点的にすすいであげてください。
リンスがある場合は適量を手にとって、身体に直接つけるかぬるま湯にとかしてから全身にムラなく付けていきます。
・乾かす
すすぎ終わったらタオルで全身を拭きます。この時、ゴシゴシと擦らずにロシアンブルーを背中から包むようにタオルを当てて拭きます。タオルドライ後にキッチンペーパーを使うと、水分がよく取れます。
水分がしっかりとふき取れたら、冷風でドライヤーをかけます。温風は猫にとっては刺激なので使わないでくださいね。根元まで乾いたら終わりです。
◆お風呂を嫌がる時の対処
ロシアンブルーに限らず、猫は水を嫌う傾向にあります。子猫の頃から慣らしてあげることが肝ですが、顔を濡らさないようにするだけでも随分変わります。
水にかなり抵抗があるようでしたら、ぬるま湯で濡らしたタオルで体や顔を拭いて慣らしていきましょう。
まとめ
ロシアンブルーの毛の特徴から、お手入れとしてブラッシングとシャンプーをご紹介しました。
子猫の時は何をするにも気を遣うかと思いますが、健康と綺麗な毛並みを保つためにもお手入れを頑張ってくださいね!
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