洗濯ネットで猫がおとなしくなる理由
普段私たちが生活の中で使用している洗濯ネットですが、量販店でも色々な種類の商品が販売されていますし、最近では100円ショップでも普通に購入することが出来ますよね。
洗濯物を入れて使用するだけの使い道しか出来ない商品のようにも思えますが、猫を洗濯ネットの中に入れるとおとなしくなるそうなんです。猫より一回り大きい洗濯ネットを用意して猫を入れるのだけで、その効果は表れるといいます。
実際に試したことがないと、ネットに猫を入れること自体可哀相な気がしますが、なぜ猫は洗濯ネットに入るとおとなしくなるのでしょうか?
洗濯ネットで猫がおとなしくなる理由は、以下のような理由が考えられるようです。
◆狭い場所が好きだから
猫は狭い場所が大好きです。洗濯ネットは、チャックを閉めればより安心感が増すようで、元々猫が持ち合わせている習性を考えても、猫にぴったりなアイテムと言えるでしょう。
洗濯ネットの編み目が大きめであっても、視界が遮られることによって自分の身を守っていると思っておとなしくなるのかもしれません。
◆袋などを見ると入りたくなってしまうから
猫は自分が入れそうな物であれば、袋であっても箱であっても、好奇心が増して入っていくことが多いですよね。自分の体の大きさよりはるかに小さい物にでも入っていく姿は、とても可愛らしいと思わせてくれます。
洗濯ネットも入口が開いている状態であれば、「中に入れるかも?」と思って好奇心から入りたくなってしまっても仕方がないのかもしれません。
中に入ることが出来たのなら、満足してそのままおとなしくなる猫ちゃんは多いようですよ。
◆気持ちが大きくなるから
洗濯ネットに入ることによって、気持ちが大きくなりおとなしくなる子も居るようです。
安全な場所だと認識することさえ出来れば、敵に襲われる心配なども要りませんので、ほんの少し自分が強くなった気持ちになっているのかもしれませんよね。
安心を得ることが出来れば、おとなしくならない猫ちゃんであってもどんどん落ち着いてくるはずですので、結果的におとなしくなってくれることでしょう。
洗濯ネットに猫を入れると役立つ場面
猫は洗濯ネットに入るとおとなしくなる理由が分かったところで、どんなシチュエーションで洗濯ネットを活用すればいいのでしょうか?
◆キャリーバッグに入れる時
病院に愛猫を連れていかなくてはいけないときや帰省のときなど、日常生活の中でキャリーバッグに愛猫を入れての移動が必要になることもありますよね。
しかし、動物病院に行くときにキャリーバッグに入れて連れて行かれている猫ちゃんの中には、キャリーバッグを見るだけで拒否反応を示す子も多いです。キャリーのフタを開けて入れようとしても、暴れたり踏ん張ったりして、なかなかすんなり中に入ってくれなくて、本当に大変なんですよね…。
そんなときはまず洗濯ネットに愛猫を入れて、キャリーバッグに入れてあげてください。まずは洗濯ネットの中で安心して落ち着かせることによって、おとなしくならない子も徐々に落ち着きを取り戻してくれるはずです。
そして静かになったところでキャリーバッグへ入れてあげることによって、キャリーに直接愛猫を入れる場合よりも抵抗なく入れることが出来るはずですよ。
◆動物病院で診察を受ける時
動物病院によっては、事前に「猫ちゃんを洗濯ネットに入れて連れて来てください」と言う病院があるように、病院で診察を行う際にも洗濯ネットが活用されることが一般的になりつつあります。
何よりも猫にとって病院は恐怖の場所でしかないので、編み目のついている洗濯ネットはある程度の目隠しにも役立ってくれるのです。
とくにおとなしくならないで暴れる猫ちゃんや、慣れない場所で凶暴性が増し騒ぐ猫ちゃんには、洗濯ネットは飼い主さんや獣医師さん、スタッフの方々や他のお客さんを傷付けないためにも役立ちます。
そして洗濯ネットのチャックをしっかりと閉めておけば、脱走の心配も要りませんので、家の外を出るときには洗濯ネットを活用するべきだとも言えますよね。
◆爪切りをする時
猫が苦手な爪きりのときのも、洗濯ネットは役立ってくれます。
爪切りを見ただけで嫌がってしまう子は多いですし、何よりも手足に触れられると怒りだす子も多いですよね。それぐらい爪切りは、猫と飼い主さんにとって出来ることなら避けて通りたいケアとなりますが、愛猫の爪が伸びすぎないためにも、どうにか頑張って爪は切ってあげなくてはいけません。
洗濯ネットに入ると猫が大人しくなる習性を活かして、洗濯ネットに入れたまま爪切りをしてみるのもおすすめです。
チャックを少し開いてそこから手足を一本ずつ出して切ってもいいですし、洗濯ネットの網目から爪を出して切ってあげても良いですよね。
爪切りがよく見えない状態であれば、ある程度おとなしくなってくれるようでしたら、是非洗濯ネットを活用してスムーズに爪切りを終えてあげるようにしましょう。
◆シャンプーをする時
猫が大嫌いなシャンプーのときにも、洗濯ネットは活用します。
猫をそのままシャンプーしようとして浴室に入れてしまうと、大声で鳴き、出口を求めて歩き回るなど、とにかく落ち着きがない子も多いことだと思います。
洗濯ネットはその名の通り、水に濡れても大丈夫なように作られていますので、洗濯ネットに猫を入れてシャンプーしてもOK。洗濯ネットに入れてしまえば、そのまま動き回ることも出来ないので、おとなしくシャンプーすることができます。
顔にシャワーのお湯がかからないようにするためにも、チャックを少し開いてそこから顔を出してあげると良いかもしれません。
爪とぎ同様、シャンプーも素早く終わらせてあげ、なるべく早くストレスから解放してあげてくださいね。
猫の洗濯ネットへの入れ方
洗濯ネットの活用法が分かったところで、今度は猫の入れ方です。
猫を無理やり捕まえて、素早く猫を洗濯ネットに入れてチャックを閉める…なんて乱暴な入れ方をしてはいけません。このような入れ方をしてしまうと、猫は洗濯ネット自体に嫌悪感を抱くようになり、キャリーのように入ることを拒むようになってしまうからです。
まずは猫自身に、洗濯ネットが安全な商品であるということを、知ってもらうことから始めましょう。
猫は警戒心が強いので、念入りに確認したあとに安全だと分かれば、自分の思うように使用してくれるはずですので、部屋にそのまま洗濯ネットを放置しておき、警戒が解けるまで放っておいてください。
そして自ら洗濯ネットの中に自然と入ってくれれば問題ありませんが、なかなか入ってくれない場合は、ペットフードやおやつ、そしておもちゃなどで誘導して中に入れてあげましょう。
とくに洗濯ネットの中に入った状態のままおもちゃで遊ぶと、猫は狭い場所で身を守っているという安心感から強気になります。いつもよりテンションが上がって遊んでくれるはずですので、猫の中でおもちゃと洗濯ネットがセットになり、自ら好んで入ってくれることにつなげやすいです。
基本的には愛猫の気持ちを優先して、徐々に洗濯ネットに馴らしてあげれば問題ありません。
洗濯ネットに猫を入れる時の注意点
洗濯ネットはとても便利な商品でありますが、猫を入れる際にいくつか注意しなくてはいけない点も存在します。
・猫を入れるときに尻尾や手足、毛(ヒゲ)などを挟まないようにする
・長時間洗濯ネットに猫を入れたままにしない
・猫よりも一回り大きめの洗濯ネットを用意する
もし猫がちょうど入るサイズの大きさの洗濯ネットに入れた場合、猫は窮屈に感じて洗濯ネットに入れられること自体を拒絶するようになってしまいます。
一度でも嫌な思いをしてしまえば、洗濯ネットを見ただけで嫌がるようになってしまうので、大きさは重要となりますよね。
・猫を入れるときに尻尾や手足、毛(ヒゲ)などを挟まないようにする
猫の入れ方も、もちろん注意が必要となってきます。急いで入れようとすると、猫の尻尾や手足などの体の一部をチャックに挟んでしまうかもしれません。
そして急いだばかりに、チャックを閉めて毛やヒゲを巻き込んでしまえば、猫は痛みでパニックになってしまうことでしょう。
・長時間洗濯ネットに猫を入れたままにしない
洗濯ネットを活用するタイミングは、ほとんどの場合猫が苦手と思っているシチュエーションになります。
嫌な状況下の中に置かれているのに、洗濯ネットの中に長時間入れっぱなしの時間が続いてしまえば、猫のストレスが極限に達してしまうことでしょう。
愛猫が洗濯ネットに苦手意識を持たないためにも、使用の際は迅速を心掛け、用事が終わったらすぐに開放してあげるようにしましょう。
まとめ
洗濯ネットは猫が苦手とする様々な場面で活用が出来る、万能な商品であると言えますよね。
私たちの日常生活で使用するアイテムが、猫をおとなしくさせるための道具になるとは、目からウロコのような気もします。
しかしそんな便利なアイテムであるからこそ、猫が苦手意識を持たないように、安全な使い方を心掛けてあげなくてはいけません。大きめの商品を選び、入れ方に注意し、長時間使用しないことによって、長く洗濯ネットを活用することが出来ますよね。
洗濯ネットは猫ちゃんのストレスを軽減させるために使う物なのですから、洗濯ネットそのものがストレスになってしまっては、何の意味もありません。
愛猫のストレスを軽減させてあげるためにも、洗濯ネットを有効に使い、ストレスフリーな生活を目指してみてはいかがでしょうか。
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