マンチカンはオスとメスで性格が違う?それぞれの特徴は?

2020.11.26

マンチカンはオスとメスで性格が違う?それぞれの特徴は?

あどけなく可愛らしい風貌で大人気のマンチカン。オス・メスと性別の違いで、性格もやや変わると言われています。オスとメスの本能や特徴も交えつつ、性別によるマンチカンの性格についてじっくり解説していきます!

【目次】

マンチカンってどんな猫?

マンチカン

ちょっと短めの足がチャームポイントのマンチカン。歩く姿がとても可愛らしいですよね。

まずは、マンチカンがどんな猫なのか見てみましょう。

◆短い足が特徴的な「猫界のダックスフンド」

多くの人は、マンチカンに「短い足の猫」というイメージを持っているかもしれません。知名度があるため、マンチカンがどんな猫かその姿が頭に浮かびやすいのではないでしょうか。

一般的な猫よりも足が短いので、どこかヨチヨチとした雰囲気で、いつまでも子猫っぽい可愛らしさがあるのが魅力と言えるでしょう。

しかし、一般的に足が短いというイメージのマンチカンですが、短足の子が生まれる確率は3割ほどと足長の子の方が多く生まれてくるようです。

足の長さに関わらず、小柄で丸い顔が愛嬌たっぷりでとても可愛らしいですね。

◆マンチカンの歴史

マンチカンの「短足」は突然変異で生まれてきたもので、種が確立される前から度々足が短い猫は確認されていました。

1983年にアメリカで発見され、「ブラックベリー」と名付けられた短足の雌猫が出産した際に、子猫の半数が短足だったことをきっかけに計画交配されるようになりました。

マンチカンという名前はオズの魔法使いに登場する小人「マンチキン族」から取ったとされる説もあるようです。

◆大人気の猫種

マンチカンは、ぬいぐるみみたいな可愛さで、親しみやすい雰囲気。最近では人気猫種として知名度もありますね。

異種交配の関係で短毛種の他に長毛種のマンチカンが存在する上、毛色もさまざまな種類があります。

ペットショップでも見かけるケースも多く、「猫を迎えるならマンチカン」と言う猫好きさんも多いのではないでしょうか。


性別で体格も違うもの?

マンチカンの平均的な体重は、3~5キロぐらいと言われています。

一般的な猫よりも足が短めのため、体高そのものが低く、ちょっと小さい印象を受けるでしょう。体つきは、筋肉質で引き締まったセミフォーリンタイプです。

1歳を過ぎると「成猫」として大人の仲間入りですが、メスの方が小ぶり。全体的に3~5キロ程度と言われている平均体重の中でも、メスは3キロ前後とかなり軽くてコンパクト傾向にあるでしょう。

逆に、オスの方は筋肉もしっかりとつき、やや大きめとなるケースが多いようです。

同じマンチカンだとしても、オスとメスを並べると「大きいな」「小さいな」という印象を持つかもしれませんね。


マンチカンの基本的な性格とは?

茶白のマンチカン

マンチカンという猫種全体のベースとなる性格について、お話したいと思います。

◆好奇心旺盛で活発

パッと見た感じ、ぬいぐるみみたいに可愛いので「おとなしいのでは?」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも、実際にはとても社交的で活発。小ぶりな体を活かして、ちょこちょこと動き回るアクティブ系の猫ちゃんです。

好奇心も旺盛なので、走り回っている姿をよく見かけることができるでしょう。

一言でまとめると「やんちゃ」かもしれませんが、賢いため、飼い主さんが教えていくと「これはダメなことなんだな」とイタズラしてはいけないことも学習してくれます。

◆人懐っこく甘えん坊

マンチカンは、人懐こいのもカワイイところです。甘えん坊なところがあって「飼い主さんのことが大好き」というアピール行動もよく見られるでしょう。

飼い主さんを後追いしたり、そっと寄り添って来たりと、猫のクールさはあまり見られず、犬っぽい性格と言われることが多いです。

飼い主さん以外の人との距離感もすぐに縮められる人懐こい性格で、来客が多い家庭で馴染んでくれるかと思います。

コミュニケーションをとるためにも、特に若いときには毎日おもちゃで一緒に遊んであげるのがおすすめです。

また、ブラッシングなどのお手入れも若いうちから慣らしていくことで大好きになってくれるでしょう。


マンチカンのオス・メス~性格はどんな違いがある?

「男の人・女の人」と性別が違うと、なんとなく物の考え方や行動パターンが異なるものという点は、人間に当てはめてみてもイメージできますよね。同じ出来事に対しても男女で意見が異なる…、なんてシーンに遭遇したことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。

人間だけでなく、動物全体にも言えることで、「オス・メス」という性別の違いで、性格が異なることは多いものです。マンチカンも例外ではなく、オスとメスとで違う部分もあります。

それでは、いったいどんな違いがあるのでしょうか?

マンチカンという猫ちゃんの全体的な性格が分かったとことで、「オス・メス」の違いに細かく迫ってみましょう。

◆甘えん坊でアグレッシブな「オス」

マンチカン自体が「甘えん坊」ですが、オスの方がその度合いが強めに出るでしょう。飼い主さんにべったりしたい気持ちが高いため、距離感は縮まりっぱなしと言ったところかもしれません。

オスは、何かに対する「支配欲」が備わっているので、飼い主さんへの依存度も高いでしょう。まるで人間の子供を育てているかのように、いろいろとお世話を焼いてあげたくなるかと思います。「自分を見て欲しい」「遊んで欲しい」と体全体でアピールしてくる“かまってちゃん”なところがあります。

また、マンチカンのオスは、「やんちゃ度」がさらにアップ。体もやや大きめなので、運動量も増えるからかもしれません。

そもそも「狩りをしたい」というオス特有の本能的な部分が強く表れるため、ひとつひとつの行動が「アグレッシブだな~」という印象になるでしょう。

一度遊びに夢中になると一人でもよく遊んでくれるため、その子供っぽい姿が可愛らしく感じる飼い主さんも多いかと思います。

もちろん、甘えん坊さんなので、飼い主さんと一緒に遊ぶコミュニケーションタイムも好きです。猫とたくさんの時間を共有したいと「べったり感」を望む人には、マンチカンのオスはぴったりかもしれませんね。

◆自立心が高めでクールビューティーな「メス」

オスと比較すると、メスは「大人びている」という表現がしっくりくるかと思います。

甘えん坊な部分はありつつも、どこか「自分」という面もしっかり持っています。「自分のことは自分でやろう」という自立心があり、一般的な猫にあるようなクールな印象も垣間見えるでしょう。

やはり、メスはそもそもが「母として子供を育てる」という本能が備わっています。「甘えてばかりではいられない」という気持ちが自然に芽生え、程よい距離感も保てるところがあります。

飼い主さんに興味がない訳ではないので、甘えてくることも多いです。ただ、自分のペースや用心深さがあり、自分のタイミングで甘えようとします。そのため、さっきまで甘えていたと思ったら、いつの間にか離れた距離にいる…ということもあるでしょう。

気分次第で甘えん坊度の強弱が変わるので、まさに「ツンデレ」。「ツン」と「デレ」のギャップが魅力とも言えます。時には「きつい」という表現をされることがありますが、きついというよりも「自主性がある」という方がしっくりきそうです。

マンチカンは甘えん坊と思って一緒に暮らすと「思ったよりも甘えてくれないかも?」と感じやすいのがメスの飼い主さんかもしれません。

確かに、甘えて欲しい時に甘えてもらえないのは少し寂しいかもしれませんが、手がかからないという面で考えると、マンチカンのメスは、程よい距離感を保ちたい飼い主さんや一人暮らしでお留守番時間が多めのおうちには合っているのかもしれませんね。

◆性格が違うのは本能から?

オスの場合、本能的にテリトリーに対する意識が高めです。自分の好奇心を満たすために、何かを狩って自分のものにすることで欲求が満たされるので、飼い主さんが自分に対して興味を持ってくれていることが嬉しいでしょう。「自分が甘える」と「飼い主さんが甘えさせてくれる」というスタイルは、オスの方が好みやすいようです。

一方、自分が産んだ子供を守るために母性が備わっているメスは、周りに対して警戒する気持ちも持っています。フレンドリーと言われているマンチカンでも、メスの方が距離感を感じやすいのは、知らない人や動物への警戒心が働いているからでしょう。

このように、オス・メス特有の本能が性格に反映されるケースも多いですが、それは百人百様。必ずしも「オスっぽい」「メスっぽい」ということはなく、メスの中にもアクティブで甘えたがりの子もいれば、オスなのに距離感がちょっとある子もいるものです。

性別で言われる「型」に当てはまらずとも不思議なことはありません。そもそもの個体が持つ個性や、飼い主さんとの関係性など、性格はどちらにも変わるものです。

あくまでも「そういう性格の傾向かも」というぐらいの感覚がいいかもしれませんね。


性別が違うと特徴も異なる?

ゴロゴロするマンチカン

先ほどもお伝えしたように、オスの方がたくましい体つきに育つでしょう。体格が異なるのはもちろんですが、その他にも性別特有の特徴があります。

◆かかりやすい病気傾向

オスとメスでは体の構造が少し違います。特に、生殖器官がそれぞれ違ったものがあるので、それにまつわる疾患には注意しなくてはならないでしょう。

オスは前立腺や精巣に関する病気が起こりがちです。そもそも、オスは尿の通り道が「細い」「長い」という構造で、尿道に結石ができて「尿が出なくなる」という泌尿器科系の疾患もかかりやすい傾向です。

排尿しづらくなると、体に溜まった毒素の排出ルートがなくなり、ほかの内臓への負担も大きくなることもあります。

一方のメスは、子宮や乳腺の疾患に注意が必要です。子宮や乳腺に腫瘍が発生して命に関わるということもあります。

ただ、これらの性別特有の病気に関しては、去勢手術や避妊手術をすることで予防もできます。

手術自体がまったくリスクがない訳ではないため、メリットやデメリットを照らし合わせながら決断することが重要です。

◆本能的な行動が異なる

性別によって本能的な部分を持ち合わせています。

オスは、相手よりも強くいたいという欲求が強いので、家の中でも「自分の縄張りだぞ!」「自分の物だぞ!」をアピールするスプレー行動も見られるでしょう。

一方のメスは、子供を産んで育てるという母性があるため、年に何回か妊娠するための「発情期」があります。

妊娠にはオスの力も必要なので、オスを誘うようにいつもと違った鳴き声でアピールします。この時期ばかりは、いつも静かな雰囲気のメスも、ちょっぴりソワソワと動き出す様子も見られるでしょう。

メスを飼うときには、年に何回か鳴き声が激しくなることを理解しておいた方がいいかもしれません。

ただ、これらの性別が引き起こす行動は、去勢や避妊手術によって軽減されるでしょう。

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◆子猫期はオスメス共に活発

まず、オス・メスに関わらず、元気で活発なのが「子猫期」です。いろんなものに興味を抱く時期でもあるので、「これは何だろう」「あれを追いかけたい」という欲求が出るのは、正常に成長している証とも言えますね。

子猫の時には、走ったり、追いかけたり、噛んだり、かじったり、ジャンプしたり…と思ったら、スヤスヤと眠っていたり、いろんな表情が見られて楽しい毎日となることでしょう。

◆去勢・避妊によって変化することも

成猫になると「オス」「メス」で性格が少しずつ定着するかもしれませんが、去勢手術や避妊手術によって、ホルモンバランスが変わると性格も変化することがあります。

「オスだから」「メスだから」という性格の傾向は、参考のひとつとして考えておき、「思っていたのと違う性格かも…」とギャップがあったとしても、「個性のひとつ」として捉えるのがいいのかもしれませんね。

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まとめ

人間と違って、猫達は一見では性別が分かりにくいものです。でも、体の構造や本能が異なることから、性格もちょっぴり違った傾向になるケースが多いと言えるでしょう。

マンチカンは、やんちゃで元気で甘えん坊のオス、ちょっとクールでな雰囲気のメスというのが、大まかな性格の違いです。

とは言え、あくまでも傾向のひとつなので、型にはめ込んで決めつけられるものでもありません。本能的な部分からくる性格は、去勢や避妊手術でホルモンが減って性格が変わるというケースも少なからずあります。

オスとメスの特徴を理解した上で家族に迎え、思ったよりも性格がちょっと違ったとしても、最後まで愛情を持って一緒に暮らしてあげることが大事です。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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