1.ヒマラヤンってどんな性格?
1-1.のんびりタイプで優しい性格
1-2.ちょっとマイペース
1-3.社交性がある
1-4.適度に甘えん坊
1-5.頭が良く、物覚えが早い
2.ヒマラヤンのしつけの方法
2-1.しつけ①:トイレのしつけ
2-2.しつけ②:噛み癖のしつけ
2-3.しつけ③:爪とぎの場所を教える
2-4.しつけ④:鳴く癖を直す
ヒマラヤンってどんな性格?
ヒマラヤンは、しつけがしやすいとよく言われます。
初めて猫を飼う人はもちろん、猫に慣れている人、ひとり暮らしで飼う人、多頭飼いで新たに迎える人など、さまざまな人に受け入れられる猫ちゃんです。
ヒマラヤンの性格を知ると、しつけがしやすいのも納得できるかと思います。
それでは、ヒマラヤンの性格について、いくつか紹介していきます。
◆のんびりタイプで優しい性格
ヒマラヤンは基本的に温和な性格です。
常に何かを追い求めてエネルギッシュに動くタイプとは違い、穏やかな時間を好み、ゴロゴロとのんびり過ごしてくれるでしょう。
のんびり過ごすのが好きと言っても、「孤独でいたい」とか「人を寄せ付けない」ということではありません。
一緒の空間にいると、どこか優しく穏やかな安心感のある猫ちゃんです。
◆ちょっとマイペース
のんびりしている一方で、行動的なところもあります。
自分好みのおもちゃを見ると、興味を持って近づいてくることもあるでしょう。
ふだんはおっとりしていますが、興味が沸けば自由奔放に遊びます。
ただ、もともと活発なタイプではないので、疲れると再びゴロゴロしてしまうことも。
「興味を持ったら遊ぶ」「疲れたら眠る」というように、マイペースなところもとてもかわいいですね。
◆社交性がある
他の猫に対して、ライバル意識を持ってけんか腰になることはなく、仲良く過ごしてくれるでしょう。
多頭飼いも難なくこなしてくれる猫ちゃんです。
また、仲間の猫ちゃんはもちろん、人間にも社交性を発揮します。
知らない人が来たからと言って「誰だ?!」と警戒心全開になることはあまりないでしょう。
飼い主さんの友達や知人に対しても、平然と受け入れてくれるタイプです。
ただし、騒がしい環境は苦手な方です。
大勢の来客から、同時に「かわいい~!」と大きな声をかけられたり、注目されたりすると、ストレスが溜まります。
自分のペースが乱されると少し神経過敏になるので、ヒマラヤンの動向を見ながら接してあげることが大事です。
マラヤンがのんびりリラックスしているときは、そっとしておくといいでしょう。
◆適度に甘えん坊
一緒に暮らす飼い主さんには従順です。
「撫でて」「抱っこして」というように近くに寄り添ってくることもあります。
◆頭が良く、物覚えが早い
ヒマラヤンは飼い主さんが好きなので、何かを教えようとすると真剣に向き合ってくれます。
さらに、優れた知能、鋭い観察眼で、学習能力は高いでしょう。
しつけにはあまり苦労しなく、初めて猫を飼う人との相性もバッチリです。
ヒマラヤンのしつけの方法
ヒマラヤンは、飼い主さんに従順です。
さらに、周囲へ気を配れる社交性も持ち合わせているので、自らいろいろと学び取ってくれることもあるでしょう。
しかし、人間と一緒に暮らすためのルールやマナーを飼い主さんがしつけてあげることも必要です。
◆しつけ①:トイレのしつけ
猫は清潔な動物なので、トイレじゃない場所で排泄するのは嫌がります。
本能的に「排泄は砂の上」と思っているので、いったん「ここがトイレなのだ」と理解できれば、そこで排泄しようとします。
そのため、犬と比べると、トイレトレーニングはスムーズでしょう。
ただ、人間の家で暮らす場合には、トイレの場所を教えてあげなければ、「どこにすればいいのだろう…」と、初めはためらいます。
トイレのしつけは、飼い猫として迎えたタイミングでスタートしましょう。
トイレのしつけのポイントは、2つあります。
まず、トイレの場所を定めることです。
食事場所のすぐ近くや、家族みんなが通行するザワザワした場所などは、ヒマラヤンはあまり好きではないようです。
飼い主さんの視界に入りつつも、猫がリラックスして安心して排泄できるところにトイレを設置してあげましょう。
2つ目のポイントは、トイレサインを見逃さずに誘導してあげることです。
地面の臭いをクンクン嗅ぐ、床をカリカリと引っ掻く、もぞもぞした感じでウロウロ歩き回る…という様子があれば、それは「トイレに行きたい」というサイン。
すぐにトイレに連れていきましょう。
一度では覚えてくれないので、「トイレサインがあったらトイレへ誘導」を何度か繰り返して覚えさせます。
◆しつけ②:噛み癖のしつけ
やんちゃ盛りの子猫時代には、遊びの延長線上で「噛む」という行動はよく見られます。
噛む対象は、おもちゃや家具、クッション、布団と言った物もあれば、「飼い主さんの手」のこともあるでしょう。
生後数か月程度の子猫の力なら、甘噛みだと思って許してしまいがちです。
ただ、「噛む」という行動自体が悪いことだと分からず成長すると、人間の手を本気で噛んでケガをさせるリスクも出てきます。
それに、電気コードなど危険なものを噛んで猫ちゃん自身がケガをすることも。
甘噛みから本気噛みにエスカレートする前に、噛み癖は直しておいた方がいいでしょう。
子猫の頃は、歯の生え変わりによる痒みが原因で、何かを噛んでいるかもしれません。
そんなときには、おもちゃなど「噛んでもOK」なものを与えて、噛んではダメなものを教えていくのが解決策です。
遊びの延長線上で噛む場合は、「噛んではダメ」というしつけをしていきます。
ヒマラヤンに噛まれたときに、「痛い」と声に出し、痛がっていることをアピールしましょう。
同時に、遊びを中断して猫を孤独にさせるのもいいかもしれません。
「噛んだら遊びが終わった⇒飼い主さんがいなくなった⇒ひとりぼっちで寂しくつまらない」というように、一連の流れが理解できれば、次第に噛んだりしなくなるでしょう。
そして、そもそも「手を噛ませない」というのも大切です。
子猫の頃はおもちゃで遊んでいるときに人間の手があれば、まるでおもちゃのようにも感じるもの。
「遊んでいる最中に目の前にあったから噛む」というように、子猫にとっては何の悪意もなくて噛んでいるのかもしれませんね。
猫が噛んでもOKなおもちゃを使って、上手にストレス発散させてあげましょう。
また、成猫になって噛み癖に困っているケースもあるかと思います。
子猫時代の「甘え噛み」「遊び噛み」と違った理由が隠されていることも。
怖い気持ちや、敵に反抗する気持ちから「噛む」という行動をしていることも多いです。
成猫になった場合は子猫の噛み癖よりも、直すには時間がかかるかもしれません。
しかし、どんな理由から噛んでいるかという根本的なところをしっかり理解し、猫の不安を取り除きながら対処していくことが大事です。
◆しつけ③:爪とぎの場所を教える
猫の爪とぎには、「自分の縄張りアピールしている」「自分で爪のお手入れをしている」「ストレスが溜まって発散している」など、さまざまな理由があります。
本能で刷り込まれている行動のため、しつけをしたからと爪とぎ行動が止まることはないでしょう。
しかし、壁や床、家具に爪とぎを続けさせてしまうと、飼い主さんのストレスにもなってしまいますよね。
そこで、愛猫専用の爪とぎを準備してあげましょう。
市販されている爪とぎの素材は、麻や段ボール、カーペット、木などが中心です。
置き方もさまざまで、置き型や吊り下げタイプまであります。
爪とぎ器を設置しただけでは、それが爪とぎ器だと理解できないかもしれません。
トイレのしつけと同じように、爪とぎをしたそうな素振りが見られたら誘導してあげるといいでしょう。
専用の爪とぎ器で上手に爪とぎできたら、おやつをあげたり、優しく声をかけてあげたりなど褒めるようにしましょう。
◆しつけ④:鳴く癖を直す
ヒマラヤンはおとなしい猫なので、鳴く癖に困ることは少ないかと思います。
性格的にもマイペースで優しいので、鳴いて自分の存在をアピールすることはあまりしません。
ただ、そんなヒマラヤンがひっきりなしに鳴くのであれば、その理由をきちんと突き止めることが大事です。
猫の鳴く理由で多いのは、飼い主さんに何かを求めているとき。
「食事が足りないからもっと食べたい」ということもあれば、「遊んで欲しい~」と甘え気分で鳴き声のアピールをしていることもあります。
ヒマラヤンは自分の時間も大事にしますが、家族とのコミュニケーションも同じくらい大事です。
留守番時間が長かったり、一緒の空間にいるのに構ってもらえないと、寂しい気持ちから鳴くことが増えるかもしれません。
甘えん坊のヒマラヤンにとって、飼い主さんとの心の距離が離れていると大きなストレスです。
鳴く癖のしつけの場合は、まずは「どうして鳴くか」の理由に迫ってみるようにしましょう。
しつけの際にやってはいけないNGポイントとは?
トイレや噛み癖、爪とぎなどのしつけ例をお伝えしました。
文章で見ると簡単そうに感じるかもしれません。
でも、なかなか覚えてもらえないこともあるでしょう。
しかし、しつけで絶対やってはいけないのが体罰です。
人間側が軽く叩いたつもりでも、猫にしてみれば「痛い・怖い」という心と体の両方に打撃を受けるかもしれません。
余計にしつけを難航させてしまうばかりか、それがになることもあります。
しつけのなかで失敗があったら、「言葉とスキンシップで優しい対応」を心掛け、正しいトイレや爪とぎ場所に導いてあげるようにしましょう。
猫には「撫でる」「遊びに付き合ってあげる」「おやつをあげる」などが、ご褒美です。
しつけが上手くいったら、ちゃんと褒めて喜びを感じさせてくださいね。
もっと、学習能力が高まるでしょう。
そして、噛み癖や鳴き癖などで困ったら「どうして?」という理由にも迫ることが大事です。
飼い主さんとのコミュニケーション不足が原因となっていたら、遊びの時間を増やすだけでも問題行動が減るかもしれません。
また、しつけのなかで体罰はNGですが、時には言葉で叱ることは必要です。
粗相をしたりストップできるくらいに留めるのがコツです。
「ダメ」「いけない」と瞬間的に注意する程度にしましょう。
猫にとっての「しつけ」の意味を再確認
単独行動をするタイプの猫にとって、自分に指示をするリーダーはいません。
そのため、犬のように「リーダーからの指示に従おう」と思わせるしつけはできません。
猫に対するしつけは、「従わせる」のではなく、「教えてあげる」というスタンスになるでしょう。
しつけをすれば悪いことを止めさせられるイメージがあるかもしれませんが、愛猫の暮らしのサポートをするために一緒に取り組んでいくという気持ちの方がいいかと思います。
まとめ
ヒマラヤンは、マイペースで優しいのんびり屋さん。
一方では社交性があって学習能力も高めです。
「しつけがしやすい猫」と言われていますが、ヒマラヤンの気持ちを理解しながら行わなければ、しつけは上手くいきません。
問題行動と言われる背景には、飼い主さんが改善できるポイントが潜んでいることもあります。
取り除けるポイントがあったら、改善してみてくださいね。
猫のしつけにおいては「行動を制限する」のではなく、猫が自分なりに正しい行動をできるサポートしてあげることが大事です。
また、恐怖心を植え付けるため体罰は逆効果。
しつけの先にあるのは、愛猫との幸せな生活です。
一緒に向上していく気持ちで取り組むことができれば、上手くいった時の喜びはこの上ないものになりそうですね。
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