イタズラずきでやんちゃなシンガプーラはしつけが難しい?しつけのコツをまとめました。

2020.07.29

イタズラずきでやんちゃなシンガプーラはしつけが難しい?しつけのコツをまとめました。

シンガプーラは、小さい体で動きが機敏。 やんちゃな性格なので、しつけの面が気になる人も多いかもしれません。 しつけは難しいのでしょうか? シンガプーラの性格から、しつけのコツについてまとめていきます。


シンガプーラはどんな猫?代表的な性格5つ

全猫種のなかでも一番と言われる小さな体のシンガプーラ。
“小さな妖精”という異名まであり、そのカワイイ姿に魅了される日々がイメージできますね。

まずは、シンガプーラの性格について、代表的なものを5つ紹介していきます。

◆好奇心旺盛でやんちゃ

かわいい見た目とのギャップにびっくりするかもしれませんが、シンガプーラの過去は、下水溝に潜んでいた野良猫です。

ネズミを捕まえる生活をしていたので、ペットとして飼われるようになった現在も、本能的にハンターの血が騒ぎます。

特に、ネズミのように小型で動くものを見ると、「捕まえたい!」という気持ちから、活発に動くでしょう。
体が小さいため、動く様子もちょこまかしています。
運動神経もよくて、細やかに動くところは「やんちゃ」という表現がぴったりです。

◆イタズラが大好き

シンガプーラは好奇心旺盛で、家のなかでも興味を持つ対象が多いです。
「これは何だろう?」とパンチをして地面に落としたり、「あれは何だろう?」と追いかけては、机の上のものをひっくり返したり…。

シンガプーラにとっては興味の向くままに動いているだけなのですが、飼い主さんにとっては「イタズラして!」と悩みの種になることもあるかもしれませんね。

◆実はおとなしい

やんちゃでイタズラ好きと聞くと「賑やかなのかな」という印象を受けますが、一部ではおとなしいとも言われています。
これは、性格が落ち着いているというよりも「鳴き声をあまり発しない」ということからのようです。

また、シンガプーラに限ったことではありませんが、猫と言えば寝ている時間が長めです。
当然ながら、寝ている最中はとても静かですよね。
体が小さいためか、シンガプーラは睡眠時間もやや長めです。
動いて疲れると、「ちょっとゆっくりしよう」とゴロンと横になることも多いでしょう。
そのため、寝ている時間は静かで「おとなしい」と言われているのかもしれませんね。

◆ちょっと神経質なところもある

敵に対してはグングン近づきアグレッシブなところがあるシンガプーラですが、「何だろう?誰だろう?」と初見の人間や動物には、なかなか近づけないオドオドしたところもあります。

やんちゃで元気いっぱいな性格なのに、実は人見知りなのです。

そのため、人間が多い環境や、常に賑やかな音に囲まれている環境などは、神経過敏になってしまうため苦手と言われています。

◆甘えん坊&嫉妬深い

シンガプーラは神経質な部分もあって、初めはなかなか慣れません
そのため、一緒に暮らして間もない頃には、どこかぎこちない態度でしょう。
でも、毎日同じ空間にいることで、飼い主さんが自分にとって大切な存在と気づきます。

シンガプーラは飼い主さんに対しての愛情が深い猫ちゃんなんですよ。

「遊びたいな」と思っているところに遊びに誘ってもらうと、かなり大喜びで近づいてきてくれるでしょう。
飼い主さんが自分のことを見てくれずにいると、「こっちを見て!」「遊んでよ!」という風に、構って欲しいサインをたくさん発します。

飼い主さんがほかに夢中になっていると嫉妬するため、多頭飼いには向かないでしょう。

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シンガプーラのしつけは難しい…?それとも簡単?

世界最小とも言われる小ささですから、本当に可愛らしい猫ちゃんです。
でも、お伝えしたように、やんちゃで元気いっぱい、イタズラ好きな面があります。

「可愛いから許す」という気持ちはもちろんあるかもしれませんが、そのまま暮らせばシンガプーラにとってもよくありません。

野生で暮らしているわけではなく、人間と共生するためには、「同居のためのルール」を教えていく必要があります。

それに人間と暮らすうえでは、シンガプーラの事故に繋がるものがたくさん。
食べてはいけない食べ物や、リスクのある場所によって、命の危険に陥る可能性も考えられます。
しつけは、愛猫の危険を守って幸せな毎日を送るために大切なことですが、言葉が通じない猫に対しては、しつけは簡単にはいかないものですよね。

シンガプーラは、「飼い主さんへの愛情が深い」という性格に加えて、賢い猫と言われています。
そのため、しつけに関しては、あまり苦労しないようです。

ただ、シンガプーラも賢いとは言え、人間の気持ちを100%理解できることはありません。
しつけがうまくいかないと言って、気持ちが焦ってイライラすると、猫にとってもその不安が伝わります。

逆に「しつけというよりも、出来ることを増やしていこう」という楽しみに変えれば、イライラせずに愛猫もスムーズに覚えてくれるかもしれません。

しつけは、飼い主さんの考え方次第とも言える部分があります。
シンガプーラの平穏な日々のために、しつけのコツをマスターしてみてください


シンガプーラのしつけのコツ

それでは、シンガプーラのしつけに関して、コツや注意点などをまとめてみます。

◆甘噛みするときは?

子猫の頃は、スキンシップの一環として甘噛みをしてくることがあります。
飼い主さんに対して甘えるとき、遊んで欲しいときなどです。

また、飼い主さんの手を獲物のような感覚で、狩猟本能から噛むなどもあるでしょう。
おもちゃと勘違いして噛むケースもあります。

甘噛みと言われている程度ならそれほど問題なくても、その力加減がエスカレートすると、傷ができるくらいの問題行動になる可能性もあります。
噛んでいる途中に興奮し過ぎて、人間が流血するくらい噛む可能性もゼロではありません。
「飼い主さんのことを嫌いだから」というより、甘噛みがしつけられずに本当の噛み癖になる場合もあるでしょう。

甘噛みは、噛み癖に発展する前に、しつけで直すことが大事です。

野生の猫の場合、兄弟同士のじゃれ合いのなかで、お互いに痛いことを学習していきます。
ペットの猫も多頭飼いができれば、お互いに噛み合うことで痛さを学習できますが、シンガプーラの場合、飼い主さんを独占したい気持ちが強くて多頭飼いは難しいでしょう。

つまり、飼い主さんが「噛む=痛い」教えてあげなければいけません。
噛まれたときに「だめ!」「痛い!」など、瞬間的に大きな低い声でびっくりさせるのも効果があります。

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◆体罰はNG!叱るよりも褒める方がいい

しつけが上手くいかない、もしくはイタズラをされたとなると、叩くなどの体罰を考える人もいるかもしれません。

体罰は“罰”となっていますが、猫は「何か失敗したからなんだな…」という罰だとは思っていないでしょう。

それどころか、飼い主さんが自分にとって恐怖を与える存在と勘違いし、逃げようとしたり、そのストレスから問題行動を頻繁に起こすリスクにも繋がります。
シンガプーラのしつけにおいて、体罰はやめましょう。

また、しつけの上で「言葉で叱る」ことは、時には必要です。
シンガプーラは賢いので、短い言葉を覚えるのはあまり苦になりません。
いけないことは「だめ!!」「いけない!!」というように、猫が「ハッ」と気づけるような低めのトーンで伝えれば、それを覚えてくれるかと思います。

ただ、叱ってばかりだと、しつけが上手くいかない原因となることも。
「叱られたら悲しいな…」とシュンとなるのもイタズラ好きなシンガプーラにはありがちです。
叱るよりも、「褒める」を増やしていきましょう。

◆褒めるときはおやつやスキンシップ

猫のしつけでは、褒めることは学習効果アップのために良いと言われています。
言葉で伝えることはもちろんですが、「褒めているよ」のアピールのために何かを与えるとシンガプーラには伝わりやすいですね。
おやつは、褒めるときに大活躍ですね。

ただし、与え過ぎには注意しなければなりません。
「しつけのため」とおやつをあげすぎると、シンガプーラが太ってしまうので、気をつけてください。

甘えん坊なところがあるシンガプーラなので、褒めるときに「撫でる」のも効果があります。
シンガプーラが「撫でられることは気持ちが良いことだ」と覚えてくれれば、しつけの際のご褒美として、飼い主さんの気持ちを伝えることができます。

◆ストレスが溜まらないようにする

シンガプーラは家族に対する愛が深い猫ですが、それは最初からではありません。

シンガプーラの基本的な性格には「少し神経質」という部分があるので、慣れないうちは距離を保って様子をうかがっていることが多いでしょう。

そのため、飼い主さんの方でしつけのためと、しょっちゅう怒ってしまうと「怖い」「安心できない」とストレスが蓄積されてしまいます。

飼い主さんとの絆が深まらないばかりか、シンガプーラがストレスから体調を崩すこともあります。

そもそも、神経質なところがあるシンガプーラですから、ちょっとしたことでも「ストレスだ」と感じてしまう傾向にあります。
自分で自分を傷つける行為や、体を舐めすぎて皮膚に炎症が起こったり、被毛を飲み込むなどのリスクもあるので、シンガプーラのストレスサインを見逃さないようにしましょう。

◆家族内でしつけについて話し合っておく

「叱る」や「褒める」は、シンガプーラの行動に連動する形で伝えるのがコツです。
ただ、人によって態度がブレると、シンガプーラは混乱してしまいます。

せっかく頭が良くてしつけがしやすいシンガプーラなのに、家族間で「叱る」や「褒める」の基準が異なるのはよくありませんよね。

「これをやったら叱ろう」「これができたら褒めよう」など、家族みんなで統一感を持たせましょう。

◆コミュニケーションを深めて、しつけをしやすくする

頭が良いとは言っても、シンガプーラはナイーブなところがあるので、見知らぬ人や信頼できない人には心を開きにくいです。
ふだん、あまりコミュニケーションを取らずに、しつけだけに熱心になっても、飼い主さんの「叱る」や「褒める」はシンガプーラの心に響かないかもしれません。

それに、シンガプーラは寂しがり屋なので、放置されている時間が長いほど、ストレスと溜めて問題行動を起こしやすくなります。

つまり、コミュニケーションを深めることは「問題行動を起こさないこと」と「しつけをしやすくすること」に通じているのです。

シンガプーラは、好奇心旺盛で遊び好きなので、1日に数十分は一緒に遊んであげることがおすすめ。
おもちゃやキャットタワーで、こまめにコミュニケーションをとってくださいね。


まとめ

世界最小のシンガプーラは、日本でも人気が上昇している猫ちゃんです。
イタズラ好きでやんちゃなので、問題行動になる前にしつけることが大事です。

しつけに関して不安を抱く人もいるかもしれませんが、愛情が深く賢い猫なので、飼い主さんとの関係が良好なら比較的しつけがしやすい猫と言われています。

ただ、シンガプーラはちょっとだけ神経質な面があります。
ストレスが溜まると、しつけが上手くいかないこともあるので、愛猫のストレスサインにも目を向けましょう。
叱り過ぎてもストレスが増えて逆効果です。

ふだんからコミュニケーションを多めにとり、絆を深めると、しつけがしやすくなります。
そして「褒める」を重視して、しつけをしていきましょう。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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