1.アメリカンカールってどんな猫ちゃん?
1-1.ちょっとスリムなアメリカンカール
1-2.カールをした耳が可愛い
1-3.何歳になっても愛嬌があって人懐こい
2.アメリカンカールを選ぶときのポイント
2-1.ポイント1.入手先の特徴を知ろう~安心できるところから購入を
2-2.ポイント2.値段の違いについて把握しておく
2-3.ポイント3.耳のカールの角度はさまざま
2-4.ポイント4.毛の長さ
2-5.ポイント5.性別によって違う点もある
2-6.ポイント6.健康的な子猫を選ぶため、見た目をチェックする
2-7.ポイント7.性格をチェックする
アメリカンカールってどんな猫ちゃん?
後ろにクルリとした耳は、ほかの猫とはちょっと違ったチャームポイント。
その可愛さだけで「家族に迎えたいな」と思うかもしれません。
まずは、アメリカンカールがどんな猫か、一緒に暮らす前におさえておきましょう。
◆ちょっとスリムなアメリカンカール
アメリカンカールのボディタイプは、セミフォーリンです。
スレンダーな“オリエンタル”とがっしり型の“コビー”の中間的な体格をしています。
見た目的には、ちょっとスレンダーな雰囲気があります。
でも、アメリカンカールは筋肉質なので実際には重みが感じられるでしょう。
アメリカンカールの平均的な体重は3~5キロです。
◆カールをした耳が可愛い
アメリカンカールの耳は、先端がカールしている独特な形状です。
反り返る角度は個体差があるのですが、くるっと三日月のような耳をした子もいます。
ただ、「カールしている」という特徴はアメリカンカール全体の半数ほどにしか現れません。
そのため、アメリカンカールとひとくちに言っても「かなりカールしている耳」「ゆるくカールしている耳」「ほとんどカールしていない耳」と、いろいろなパターンがあるようです。
◆何歳になっても愛嬌があって人懐こい
アメリカンカールは穏やかで人によく懐き、優しさと愛情に満ち溢れた素敵な猫ちゃんです。
猫と言えば、「一人にしてよ」とツンツンしているとき、「かまって欲しいな~」とデレデレしているときがある“ツンデレ”さんが多いものですよね。
マイペースで距離感のあるのが一般的な猫ちゃんの性格ともよく言われます。
アメリカンカールは、その逆で、人間との距離感は近い方がお好みのようです。
一緒に遊ぶこと、飼い主さんを後追いすること、寄り添って眠ることなど、とてもフレンドリー。
それは、年齢を重ねてもあまり変わらず、子猫のような愛くるしさ、天真爛漫な様子がいつまでも続きます。
いつまでも無邪気で子供っぽいところから、猫界の「ピーターパン」と言われることもあります。
アメリカンカールを選ぶときのポイント
個性的な耳に目を奪われて、勢いで「アメリカンカールが欲しい」と前のめりになるかもしれません。
性格も可愛いですし、近くにいたら幸せになれそうですよね。
でも、アメリカンカールの特徴は「カールした耳」だけではありません。
知らないことが多ければ後悔に繋がるかもしれません。
縁あって家族に迎えたはずなのに、ちょっとでも後悔の気持ちがよぎるのは悲しいですよね。
それに、子猫を選ぶときも、「なんとなく」で選ぶわけにもいきません。
子猫を選ぶ前に、知っておいた方がいいポイントをいくつかまとめていきます。
◆ポイント1.入手先の特徴を知ろう~安心できるところから購入を
アメリカンカールは人気がある猫なので、ペットショップやブリーダーなど、入手先はいろいろとあるでしょう。
ホームページが充実しているペットショップの場合、店舗や猫ちゃんの情報などが満載で安心感があります。
実際に気軽に見に行き、直接子猫をチェックすることもできるでしょう。
飼育管理状態も知ることができます。
また、ブリーダーとひとくちに言っても、良質なブリーダーだけでなく、残念ながら世間で問題になるような悪質ブリーダーまでいます。
良質なブリーダーは、衛生管理がしっかりと行われていて、見学にも快く応じてくれるでしょう。
しかし、悪質なブリーダーは、「お金儲け」が全面に出ています。
粗悪な環境で子猫を育てたり、許可なしで販売している場合もあります。
当然、悪い環境で育っているため、迎えた後に子猫に病気が見つかるケースもあります。
ペットショップやブリーダーから購入するときには、信頼できるところから迎えることが大事です。
◆ポイント2.値段の違いについて把握しておく
子猫の値段は、いろいろな条件によって左右されます。
アメリカンカールの魅力が大きく反映されている見た目を持っていれば、値段は少し高めに設定されるでしょう。
親猫の血統が良いときも、生まれた子猫の値段は高くなります。
月齢が過ぎると、少し値段が下がる傾向です。
また、
・衛生管理がしっかりとされているなかでの繁殖
・良質な子猫を生ませるための努力
・生まれた子猫への良質なエサ
など、販売もとでしっかりと育てているときは、お金や手間もかかっているので高額になるケースも多いです。
でも、それだけ安心感もありますよね。
逆に、大量繁殖された場合や、なんらかの事情がある場合は、相場よりも安く設定されていることもあります。
値段は販売元が設定できるものなので、ペットショップやブリーダーによって値段が結構変わるということもあるかもしれません。
ただ、平均的には20万円~30万円前後で売られることが多いかと思います。
良質な子猫の場合は、それ以上ということもあります。
生き物を買うのですから「安いから」という理由だけで選ばないことも大事です。
◆ポイント3.耳のカールの角度はさまざま
「カールした耳」というのがアメリカンカールの魅力点なのですが、その形状はさまざまです。
キャットショーに出るような美しいアメリカンカールを希望する場合、猫種としての理想的な条件をクリアしている子を選びたくなるのではないでしょうか。
ただ、アメリカンカールの耳のカールは個体によって差があります。
後ろへのカールが90度以上の角度があれば理想的と言われています。
なかには、90度未満で「ちょっとだけのカール」もいますし、「まったくカールしていない」という子もいます。
前述したように、アメリカンカールの耳がカールする確率が「全体の半数ほど」と言われています。
カールしていなくても異常なことはなく、その子の個性として受け止めましょう。
また、アメリカンカールの耳は、生後間もなくから反りはじめて、3~4か月後にはカール具合が定着します。
子猫を迎える時点では、「どんな耳になるか」がはっきりと分からないかもしれません。
◆ポイント4.毛の長さ
アメリカンカールには、ちょっと毛が長いタイプと、短くスッキリしたタイプの両方がいます。
「短毛⇒アメリカンカール、長毛⇒アメリカンカールロングヘア」と呼んだり、「短毛⇒アメリカンカールショートヘア、長毛⇒アメリカンカール」と呼んだりなどさまざまです。
長毛と言ってもセミロング寄りでそれほど長く感じられません。
しっぽがフサフサと、ボリュームのある雰囲気で魅力的です。
ただ、日頃のブラッシングを怠ると毛玉ができてしまうので気をつける必要があります。
一方の短毛のアメリカンカールは、見た目がすっきりとヤンチャな印象を受けます。
長毛タイプよりもお手入れ的には楽な感じがするかもしれませんが、ツヤっぽい被毛を保つには、ブラッシングで毛の流れを整えてあげることが大事です。
毛の長さによって印象や、お手入れのしやすさもやや変わります。
◆ポイント5.性別によって違う点もある
アメリカンカールは、人間に対して友好的で甘えん坊な性格をしています。
天真爛漫で愛嬌がある親しみやすい性格で、一緒に遊ぶと喜んでくれます。
周囲に警戒心が薄いので、「ほかの猫ちゃんと多頭飼い」「子どもがいる家庭で賑やかに暮らす」など、いろんな飼い方に順応できるでしょう。
成猫になっても人間とのコミュニケーションを好む猫種です。
オスやメスと性別が変わっても、あまり性格に違いは見られないかと思います。
一般的には、「オスの方が甘えん坊でやんちゃ、メスの方が控え目で穏やか」と言われることが多いかもしれません。
去勢手術や避妊手術を受けていない場合、「オス・メス」の強い特徴が表れることもあるでしょう。
また、性別特有の体質の違いも考えておかなくてはなりません。
オスの場合は、筋肉質で体も大きめに育ちます。
骨格がしっかりしているので、がっしりと見えるでしょう。
アメリカンカールは、比較的、縄張り意識が薄い猫ちゃんなのですが、去勢手術をしていないと自分のテリトリーアピールでマーキング行動をすることもあります。
一方のメスは、体格的にオスよりは小さめに育つことが一般的です。
そして、メスは発情期に鳴き声が大きくなる特徴があります。
共同住宅の場合は、窓を開けると声が響いて近所迷惑になる可能性もあるかもしれませんね。
このように、オスとメスでは、体の特徴や体質がやや異なります。
子猫を選ぶときには、特徴を知っておくようにしましょう。
◆ポイント6.健康的な子猫を選ぶため、見た目をチェックする
「健康かどうか…」と、会いにいったその日にすべてを知るのは現実的に難しいかと思います。
ただ、ある程度の健康状態を知る手がかりはたくさんあります。
輝いた目をしていると安心です。
目を見たときに「目ヤニがたくさん」「涙が出ている」だと、目の病気の可能性も考えられます。
起きているときは、適度に濡れてツヤツヤしている鼻をしていますが、「パサパサ乾燥している」「鼻水が垂れている」のは健康状態が良くないかもしれません。
ニオイも確認してみましょう。
近寄ったときに口臭がすれば口内の異常が起きていたり、体臭がすれば皮膚に異変が起きていることもあるでしょう。
アメリカンカールには短毛と長毛がありますが、どちらも子猫のときにはツヤがあるのが普通です。
ちょっと盲点になるかもしれませんが、お尻の付近も健康のバロメーターになっていることも。
下痢が続いている子猫は、排泄のし過ぎで肛門が赤くただれているケースがあります。
子猫の体全体を見渡し、気になる点があったら重点的にチェックしておきましょう。
◆ポイント7.性格をチェックする
アメリカンカールは、猫種としての性格は「人懐こい」「フレンドリー」です。
ただ、なかには警戒心が満載で、人間になかなか興味を示してくれない子猫もいるでしょう。
育てていく環境や飼い主さんの接し方などで、これから性格は変わっていくかと思います。
しかし、本来、フレンドリーなはずのアメリカンカールなので、子猫の時点で「あまり反応しない」「ちょっと攻撃的」なのであれば、慣れるまでに相当苦戦しそうです。
ある程度、人懐こい性格をしている子猫の方が新しい環境に早めに馴染んでくれるかと思います。
性格だけが子猫選びの決め手となるわけではないと思いますが、選び方のポイントのひとつとして頭に入れておくといいかもしれませんね。
まとめ
アメリカンカールの子猫を迎えると決めたとき、これからの新たな暮らしに胸が弾むものですよね。
チャーミングな耳や人懐こい仕草など、考えるだけで温かい気持ちになりそうです。
ただ、イメージばかりだけで子猫選びをするわけにもいきません。
「入手先はどこにするか」
「値段はどうなのか」
「性別はどっちがいいのか」
「健康的な子を迎えたい」
など、現実的な観点でチェックしておいた方がいいポイントもたくさんあります。
アメリカンカールの子猫選びの参考として、おさえておくことをおすすめします。
また、お迎えした後には、どんなことがあっても家族でいる気持ちでいてくださいね。
育てていくなかで「イメージと違った」という点があったとしても、これからは大事な家族。
いつまでも温かい優しい気持ちで、幸せな時間を過ごしてくださいね。
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