1.家の中から出てこない理由は?
2.考えられる5つの原因とは?
2-1.恐怖を感じている
2-2.警戒している
2-3.人見知り
2-4.猫の本能
2-5.体調が悪い
3.家の中から出てこない時の対処方法
3-1.放っておく
3-2.ごはんやおやつで誘き寄せる
3-3.安全な隠れる場所を用意する
家の中から出てこない理由は?
犬は人に、猫は家につくといった言葉を、一度でも耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
決して猫が人間を嫌っているのではなく、猫は環境の変化を嫌う動物であることから、そのように言われることがあるようです。
猫ちゃんによっては人にべったりな子も居ますし、甘えん坊で寂しがり屋のかまってちゃんもとても多いですよね。
そんな人間を慕っている猫が、家の中で隠れることが多々あるようであれば、やはり心配になってしまう飼い主さんは多いことでしょう。
猫にとって室内はテリトリー(縄張り)であるはずなのに、なぜ隠れる必要性があるというのでしょうか?
猫は意味もない行動することはありませんので、隠れて出てこないのには、それなりの理由がきっとあるはずです。
どんな理由があって、猫は自分の身を隠すのでしょうか?
考えられる5つの原因とは?
愛猫の姿が見えないとなると、隠れていそうな場所をくまなく探してみたくなってしまうのが、人間の心理でもありますよね。
しかし、猫にしてみたら何かしらの理由があって隠れているはずなので、ある意味「探してほしくない」といった意思表示としても受け取れます。
猫にとって姿が見えないように隠れるのは、以下のような5つの原因が関係していると考えられるのではないでしょうか。
◆恐怖を感じている
猫は聴覚が優れており、音に敏感な動物でもあります。
そのため少しの物音にも反応しますので、普段聞き慣れている生活音以外が家の中で響くようであれば、恐怖を感じて家の中の安全な場所を探し、身を隠すことでしょう。
とくにマンションのような集合住宅であれば、上下に住んでいる方や隣人の生活音が響きますので、部屋から出ている音ではないと判断をすれば、自分のテリトリーを脅かされる恐怖を感じても仕方がないですよね。
また、引っ越しや部屋の模様替えなどで、普段の生活から環境が一変してしまったときにも、猫は恐怖やストレスを感じやすく、安全な場所に隠れる傾向があるようです。
ほかにも地震や雷、台風といった風の音などが苦手な子も居ますので、猫にとって被害が最小限になるような努力を心掛けるようにしましょう。
◆警戒している
恐怖を感じて隠れることがあるように、何かを警戒しているときにも、猫は隠れることがよくあります。
猫はもともと警戒心が強いので、何かしらの異変を察知すればスイッチが入り、体中の神経を集中させて全力で警戒をするようです。
お迎えして間もない猫ちゃんはとくに、新しい環境に慣れず警戒心がなかなか取れませんので、新居で最初にすることは、隠れる場所探しとなることがほとんどです。
ほかにも飼い主さんにお子さんが産まれたときや、ほかの猫や別の動物を迎え入れた際にも、安全な場所に身を隠して様子をうかがうことがよくあります。
慣れてくれば自ずと隠れていた場所から出てくるはずですので、しつこく構わないようにしておきましょう。
◆人見知り
猫はもともと単独行動を好む動物であり、人間と一緒に生活するようになってから、友好的な性格へと進化していきました。
一緒に暮らす飼い主さん(家族)は、自分に危害を加えない対象として認識されていますが、来客や宅配業者などは、猫にとって信頼関係が築けていない相手となる上に、追い出す術もないので自分が隠れるといった行動に出るようです。
また、馴れ親しんでいる飼い主さんが相手でも、今日は構ってほしくないといった気分になることも、猫だってもちろんあるはずですよね。
感情を持ち合わせている動物だからこそ、態度でしっかりと示してくれますので、愛猫のサインを普段から見逃さないようにしてあげてくださいね。
◆猫の本能
隠れるといった行動は、体の小さな猫が外敵に襲われないように、進化していく中で身に着けてきた本能であるとも言えるでしょう。
獲物を捕獲するときにも狭い場所に隠れて狩りをしてきたので、現代の猫たちにもその名残があったとしても不思議ではないですよね。
猫の体はしなやかでとても柔らかく、顔が入るスペースであれば、どんな狭い場所でも好んで入っていくのが猫という動物です。
家の中でも自分が隠れられるような狭い場所があれば、本能的にその場所に入り込み、安心して眠りにつく子がほとんどです。
ほどよく薄暗くて狭い場所は猫にとって落ち着く場所となりやすいので、その場所に身を潜めているうちに深い眠りについてしまって、なかなか出てこないといった子も多いのではないでしょうか。
ストレスがなく深い眠りにつけることは喜ばしいことですので、怖がったり警戒したりする様子がなければ、そっとしておくようにしましょう。
◆体調が悪い
「猫は人間に死に目を見せない」と言われることがあるように、体調が悪いときや怪我をしているときなどに、身を隠してじっとしながら回復を待つといった習性があります。
私たちも風邪を引いたときなどは薬を飲み、ひたすら眠って回復に向かわせることが一般的ですよね。
猫には体調の悪化を治す方法は分からないので、痛みに耐え体力を温存し、回復するまで食事やトイレを我慢してまで隠れることがあるようです。
この行動にも猫の本能が関係しており、弱っている姿を外敵に見られれば、攻撃される恐れがあるので、自然と身を隠す術を学んできたのかもしれません。
このような防御行動を突然とるようになったのであれば、不調のサインとなりますので、ほかに何か異常が出ていないか確認するようにしましょう。
そしてなるべく早く動物病院を受診し、愛猫の体に悪いところはないかなどを、獣医師さんに診てもらうようにしてください。
家の中から出てこない時の対処方法
猫が家の中で隠れるのには、さまざまな原因があることが分かりましたが、探しても見つからない場合や、かなりの時間が経過しても出てきてくれないようであれば、飼い主さんも困ってしまいますよね。
愛猫が隠れたまま出てこないときには、どんな対処法を用いるべきなのでしょうか。
◆放っておく
猫が隠れているときは無理に探そうとはせず、自由気ままにさせてあげることが一番です。
猫ちゃんの中には極端に干渉されるのを嫌う子も居ますので、猫ちゃんが望んで隠れるようであれば、気が済むまで好きなようにさせてあげたいものですよね。
もちろん病気や怪我をして隠れているのなら、注意が必要となりますが、それ以外の理由であれば放っておくようにし、猫ちゃんが自ら出てくるときを待ちましょう。
◆ごはんやおやつで誘き寄せる
どうしても猫に出てきてほしいときや、急を要するときなどは、猫ちゃんが好きなごはんやおやつで誘き寄せてみてはいかがでしょうか。
聴覚が発達している猫は、フードの袋の音や、食器にフードが入れられた音をしっかりと聞き取りますので、隠れていてもとくに不調がなければ、その音を聞いて出てきてくれることでしょう。
また、おもちゃが好きな猫ちゃんであれば、お気に入りのおもちゃで誘発してみるのも有効ですので、飼い主さんがどうしても愛猫を見つけられないときに試してみたい方法となっています。
◆安全な隠れる場所を用意する
猫が敢えて隠れる場所を探して身を潜めているのであれば、猫が隠れても良い場所を事前にいくつか用意しておくのもおすすめです。
飼い主さんが準備した隠れ場所が猫ちゃんのお気に入りになれば、どのような理由で隠れたとしても、すぐに見つけられる上に、飼い主さん自身も愛猫の状況を認識できるので安心ですよね。
猫が隠れる場所を作るというよりも、猫が落ち着いて寛げる場所を作ることを意識することによって、普段の生活の中でストレスを溜める機会も減らしてあげられるのではないでしょうか。
まとめ
猫と一緒に暮らしている方であれば、家の中であっても猫の姿が消えて、なかなか見つけられなかった経験を一度はしたことがあるはずです。
猫は隠れる才能が長けているので、飼い主さんが想像もできないような場所に身を潜めていることは、よくあることとも言えるでしょう。
遊びの延長でそのようなことをしている気もしますが、そのときどきによって猫が隠れる理由は異なってきますので、飼い主さんは普段から愛猫の様子を観察し、何が原因で隠れているのかを推測してあげなくてはいけません。
猫ちゃんに不満があるのであれば、その原因を取り除き、より安心できて暮らしやすい生活環境を整えてあげるべきですよね。
もちろん構ってほしくて隠れる子も居ますので、そのときどきの愛猫の気持ちを読み取り、気持ちに合った対応を心掛けてあげるようにしましょう。
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