【掲載:2021.09.18 更新:2025.12.22】
パステル三毛猫とは?

パステル三毛猫と普通の三毛猫に大きな違いはなく、はっきりとした違いは毛色の濃度が薄いといった、パステル三毛猫特有の特徴が挙げられるのではないでしょうか。
まずはパステル三毛猫に対する理解を深めるために、パステル三毛猫とはどんな猫なのかをご紹介いたします。
◆淡い毛色が特徴
パステル三毛猫は英語で「Dilute calico(ダイリュート・キャリコ)」と呼びますが、ダイリュートは「薄める」、キャリコは「まだら」といった意味をもっています。
三毛猫はもともと「白・赤(茶)・黒」といった、3色の毛色で構成されていますよね。
この3つの毛色がダイリュート遺伝子によって薄まると、黒はブルー(灰色)、赤はクリーム色へと変化するといった特色をもっています。
元の毛色に白が混ざるだけで、とても柔らかくて淡い色合いに変化しますので、猫ちゃん自身が優しい雰囲気に包まれているようにも感じますよね。
パステル三毛猫は、「天使」や「妖精」といった愛称で親しまれることも多く、見る者全てを癒してくれる存在であるといえるのではないでしょうか。
一般的な三毛猫も可愛らしいですが、パステル三毛猫の優しい色合いの被毛はあまりお目にかかれないこともあり、唯一無二感を味わせてくれることでしょう。
◆色を薄める「ダイリュート遺伝子」
猫の毛色は遺伝子の組み合わせによって決定しますが、パステル三毛猫の毛色には「ダイリュート遺伝子」が影響しています。
毛色を決定する遺伝子は全部で9種類存在しますが、その中で優性(ラージ)と劣性(スモール)に分類され、2つで1対の遺伝子となり、そのどちらかの遺伝子を両親から1つずつ譲り受けることによって、猫の毛色は決定していきます。
毛色を決定する遺伝子の種類は、このような記号で分類されています。
・O(オレンジ・ブラウン)
・A(アグーチ)
・B(ブラック)
・C(カラーポイント)
・T(タビー)
・I(インヒビター)
・D(ダイリュート)
・S(スポッティング)
猫の毛色は両親の被毛の色が混ざり合って生まれるといった単純なものでなく、この遺伝子が複雑に組み合わさり、どの遺伝子が強く出てくるかによって毛色や毛柄が決定します。
三毛猫は「白・赤(茶)・黒」といった3つの毛色の遺伝子が必要となります。
パステル三毛猫が誕生する法則には、三毛猫が誕生する伴性遺伝(性染色体に依存している遺伝子)とは別に、前述したダイリュート遺伝子(D遺伝子)が関係してきます。
ダイリュート遺伝子は「DD」「Dd」「dd」といった、3種類の組み合わせがあります。「dd」の組み合わせになった時だけ、パステル三毛猫が誕生しますので、D(ラージディー)が1つでも入ってしまっただけで、パステル三毛猫は誕生しなくなります。
このダイリュート遺伝子の影響が最も分かりやすい猫が、グレーの毛色が美しいロシアンブルーではないでしょうか。
ロシアンブルーは黒のダイリュート遺伝子を発現するため、必ず「dd」となるように交配を行います。
黒のダイリュート色はブルー(灰色)になりますので、ロシアンブルーの被毛は独特の美しさをもち合わせているので、この美しさに魅了される方が多いのにも納得です。
パステル三毛猫の性格
私たちがよく目にする三毛猫と、パステル三毛猫の性格に大きな違いはさほどありませんが、三毛猫はオス猫が生まれてくる確率がとても低く、メス猫が多いことからも母性が強い子が多いといえるでしょう。
母性が強いメス猫は、気が回って柔軟な性格であるともいえるので、賢い性格をしていることがうかがえますよね。
そして、日本猫の特徴として、好き嫌いがはっきりとしていて、ツンデレ気質のいかにも猫らしいといった一面をもっています。
もちろん個体にもよりますが、環境適応能力が高いともいわれることがあるので、人と上手な距離がとれるともいえるでしょう。
猫の性格は毛色の色素が薄いほどおっとりしているとの一説もありますので、パステル三毛猫は一般的な三毛猫よりも、甘えん坊で穏やかな性格をしている可能性が高いと考えられます。
パステル三毛猫は珍しい?

一般的な三毛猫は街でもよく見かけるものの、パステルカラーの三毛猫はあまり見かける機会が少ないですよね。
三毛猫がダイリュート遺伝子を受け継ぐ確率は、通常の三毛猫の4分の1程度ともいわれており、とても珍しく希少価値が高い猫として認識されているそうです。
三毛猫は日本特有の猫種というわけではなく、元は海外の猫の血が混ざって生まれた猫となりますので、毛色の濃さや被毛の模様がそれぞれ異なり、全く同じ模様の三毛猫は産まれることはありません。
更に、オスのパステル三毛猫となれば極めて珍しくなります。
人と同じように猫の性別を決定する遺伝子は、メスが「XX染色体」オスが「XY染色体」となっています。
オスのY染色体は毛色に関係しないことからも、メスが赤の毛色をもって生まれる確率が圧倒的に多いので、三毛猫のオスは30.000分の1といった確率でしか生まれてこないのです。
パステル三毛猫との出会い方
淡い色合いのパステル三毛猫はとても可愛らしいので、ご縁があれば是非飼ってみたいと思う方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、珍しい色合いの猫であるからこそ、あまりお目にかかれる機会も少なく、お迎えできるのか気になりますよね。
日本で自由に暮らす日本猫の三毛猫は、「雑種」や「ミックス」と呼ばれることもあり、外で暮らす三毛猫は「野良猫」や「地域猫」として認識されています。
このような猫たちの中にパステル三毛猫が存在しているとしたら、特にその地域を管轄する自治体や保護団体に連絡を入れ、保護しても平気なのかを確認しておくと安心です。
里親募集サイトや保護団体などが不定期に開催する保護猫の譲渡会などでも、パステル三毛猫に出会える可能性があります。
他にも血統種のパステル三毛猫であれば、ブリーダーさんやペットショップで販売されている可能性もあります。
パステル三毛猫は探してみれば出会える可能性の高い猫でもありますので、色々なツールを利用して、出会いを求めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
日本では目にする機会の多い三毛猫ではありますが、優しい毛色をもつパステル三毛猫になると一気に希少性が上がり、あまり出会える機会がありませんよね。
パステル三毛猫の毛色が淡いのは、毛色を薄くする遺伝子が関係していることが分かりました。
三毛猫はもともと招き猫のモデルにもなっているので、パステル三毛猫はさらに幸運の福猫として希少性を高めているのかもしれません。
パステル三毛猫は淡い毛色をもち合わせている以外は、一般的な三毛猫と変わりありませんので、とても飼いやすい猫となっています。
お迎えした際にはパステル三毛猫の気持ちを尊重し、お互い負担にならない距離感を保ちつつ、信頼関係を築いていってみてはいかがでしょうか。
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