猫がレタスを食べたがる!主な栄養成分を知って安全に与えよう!

2021.11.07

猫がレタスを食べたがる!主な栄養成分を知って安全に与えよう!

サラダなどで口にする機会の多いレタスは、私たち人間の中でも身近な野菜として重宝していますよね。 基本的に一年中安定した価格で購入できることからも、積極的に野菜を摂りたいと思ったときに、購入する方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 レタスは水分が多い野菜としても広く知られていますが、そうであれば飲水量の少ない猫にこそ食べさせた方が良いと思う方もいらっしゃるはずです。 レタスは猫に与えたとしても、問題のない食べ物なのでしょうか?

猫にレタスを与えても良い?

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レタスをスーパーなどで1玉購入すると、かなりの量があるので、新鮮なうちに全部食べ切れないという方も多くいらっしゃることでしょう。

せっかく購入したのに腐らせてしまうのはもったいないので、猫ちゃんと一緒に暮らしている方であれば、愛猫にもおすそ分けしたいと考えたことのある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

なかなか普段から水をたくさん飲まない猫にとって、水分の多いレタスは重宝しそうではありますが、人間の食べ物は猫に与えるべきではないと言われていることもあり、実際に与えても良いのか心配になりますよね。

そして飼い主さんがサラダを食べているときなどにも、サラダに添えられたツナやハムなどに反応して、その味が染みたレタスを食べたがる子も居ることでしょう。

レタスは約95%が水分であると言われていることからも、猫が口にしても害の少ない食べ物と言われています。

そのため、味付けしていないレタスであれば、猫に与えても問題がないとされているようです。

水分意外にはどんな成分が含まれているのかを、詳しくご紹介させていただきます。

◆レタスに含まれる主な成分

レタスのほとんどが水分であることから、決して栄養価の高い野菜とは言えませんが、主張しない味わいだからこそ、どんな料理でも邪魔をしませんし、使い勝手の良い野菜と言えますよね。

しかし、レタスのシャキシャキとした歯ごたえが美味しいので、やはりサラダなどの生で食べられる方がほとんどなのではないでしょうか。

レタスには水分のほかにも、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウムなどのミネラル類、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれているのが特徴です。

◆期待できる効果は?

レタスに含まれるビタミン類には抗酸化作用があり、ストレスから体を守る働きをする上に、風邪や動脈硬化の予防も期待できます。

血行の改善や肥満の解消にも繋がりますので、生活習慣病予防にも効果が期待できるのではないでしょうか。

ミネラルの一種であるカリウムは、体内の余分な塩分を体外に排出させる働きをし、カルシウムは骨や歯を作るのに欠かせませんので、体を作る上で必要な栄養素となりますよね。

そしてレタスには、水に溶けやすい水溶性食物繊維よりも、水に溶けにくい不溶性食物繊維が豊富なので、腸を刺激し便秘の解消に役立ちます。

また、「TNF–α」と呼ばれる成分がレタスに含まれていますが、ガン細胞を攻撃する成分としても知られています。

レタスは野菜の中でTNF–αの含有量がトップクラスと言われていますので、一年を通して食べていたい野菜と言えるでしょう。

◆アレルギー

一般的にレタスでアレルギーが発症することは少ないと言われてはいますが、ごく稀にレタスの仮性アレルゲンに反応してしまうことがあるようです。

仮性アレルゲンとは、化学物質に似た原因物質(成分)が、食べ物内に含まれていることによって、アレルギー反応に似た症状を発症させることを言います。

直接レタスが関係なかったとしても、ほかのアレルギーに誘発されて発症してしまう場合もあるので、何かしらのアレルギーを持っている猫ちゃんは注意が必要と言えるでしょう。

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◆猫にレタスを与えるデメリット

水分量やさまざまな栄養素の効果が期待できるレタスではありますが、人間と体の構造や持ち合わせている消化酵素の違いにより、猫が私たちと同じような効果を期待できるわけではありません。

そしてレタスを大量に与えてしまえば、水分や食物繊維の多量摂取へと繋がり、お腹の調子が悪くなってしまう可能性も否めませんよね。

普段猫草は食べないけれど、レタスは食べるといった猫ちゃんに、少量与える程度であれば問題ありませんが、主食レベルで与えてしまうとデメリットの方が大きくなってしまうので、与える量や与え方にも注意するようにしましょう。


レタスの与え方

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主張控えめなレタスではありますが、猫に与える際にはどんなことに気を付ければよいのでしょうか?

◆生で与える

レタスには熱に弱い栄養素が多く含まれているので、愛猫に食べさせる場合には、加熱するのではなく、生で与えると栄養を損なうことがありません。

レタスの葉は1枚が大きいので、繊維に逆らうように一口大にちぎり、猫が食べやすい大きさにしてから与えるようにしましょう。

このとき包丁を使って切ってしまうと、切り口から酸化が進み、レタスの切り口が赤く変色してしまうので、必ず手でちぎるようにしてください。

◆茹でる場合は短時間で

歯の弱い猫ちゃんや高齢の猫ちゃんにレタスを与える場合には、生で与えたときに食べづらそうにするようであれば、少し熱を加えて柔らかくしてから与えてみてはいかがでしょうか。

熱を加えることによってかさが減りますし、食べやすくなるのでおすすめです。

その際には長時間茹でるようなことはせず、短時間で茹でると栄養を損なわないので、工夫しながら調理するようにしましょう。

◆レタスの芯はNG

レタスは畑で育てられていることもあり、根に近い芯の部分は農薬が付着している可能性が高いので、猫に与える際は取り除いておくと安心です。

芯に近い方が栄養価は高いと言われていますが、愛猫が安全に食べられることを第一優先に考えてあげてください。


サニーレタスは与えても良い?

レタスにはいくつか種類があり、スーパーなどでも玉レタスと同じぐらいの販売量を誇るのが「サニーレタス」ではないでしょうか。

サニーレタスの方がレタスよりも栄養価が高いので、猫に与えるのもサニーレタスの方が良いのでは?と思うかもしれませんが、栄養価が高い分、猫の体に負担がかかってしまうことも否めません。

その理由として、サニーレタスのミネラル含有量は、レタスの数倍と言われていますので、大量に摂取してしまえば腎臓に負担をかける上に、尿路結石などの病気を発症させる危険性があります。

高い栄養価が猫の負担になってしまうこともあるので、レタスを与える場合は必ず玉レタスを選ぶようにしましょう。


レタスを与える時の注意点は?

水分量や食物繊維が多いことから、愛猫が食べてくれるのであれば、多めに与えたいと考える飼い主さんも多いとは思いますが、前述している通り多く与えてしまえば、別の危険性が及ぶこともあるので、適量を守って与える必要があります。

また、愛猫にダイエットをさせる目的で、レタスをキャットフードに置き換えて与えた場合は、一日に必要な栄養素を補えないので、肥満以外の不調を誘発してしまう可能性も否めません。

猫はもともと野菜をはじめとした植物を消化する酵素を持ち合わせていないので、いくら水分が多いレタスであっても消化が苦手となります。

愛猫に負担をかけないためにも、大量にレタスを与えるようなことはせず、適量を守って与えるようにしましょう。

また、飼い主さんがサラダを食べているときや、料理の中のレタスを愛猫が欲しがったときは、ドレッシングや調味料を使っている場合がほとんどですので、猫に与えるべきではありません。

猫にレタスを与えるときは味付けがされたものではなく、軽く水洗いをした味付けがされていないレタスのみを与えてあげてくださいね。


体調を崩した場合の対処方法は?

愛猫がレタスを食べたのちに、体調を崩してしまった場合は、様子をみるのではなく、早めに動物病院に連れていくようにしましょう。

レタスに含まれる何かしらの成分が猫の体内で反応していた場合、様子をみていても猫に負担をかけるだけとなってしまうので、獣医師さんに診てもらった方が飼い主さん自身も安心できるはずです。

レタスは基本的に安全な食べ物であったとしても、猫に食べさせる必要性のある食べ物ではないので、少しでも様子がおかしいようであれば、すぐに動物病院を受診するようにしてください。


まとめ

レタスは無味無臭に近い野菜ですので、興味を示す子や気に入って欲しがる猫ちゃんは多く存在するようです。

水分量や食物繊維が豊富なので、猫にも安心して食べさせられる野菜ではありますが、基本的に猫は総合栄養食から十分な栄養を摂取しているので、食べる必要性のない食材とも言えますよね。

レタスを欲しがる猫ちゃんには少量であれば与えても問題はありませんが、特に欲しがらない猫ちゃんに無理矢理与えたり、欲しがるからといって大量に与えたりすることはやめましょう。

日ごろから定期的に与えるようなことはせず、たまに与えるぐらいが丁度良い野菜となりますので、適量を守って美味しく食べさせてあげてくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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