1.猫を連れてキャンプに行っても良いの?
2.キャンプに行く前に確認する事
2-1.同伴OKのキャンプ場か確認する
2-2.ワクチン接種
2-3.ノミ・ダニ対策
2-4.外に行っても良い性格か
2-5.リードやハーネスに慣れさせる
2-6.車に慣れさせる
猫を連れてキャンプに行っても良いの?
猫と一緒に暮らしている方の中には、休日は自宅で愛猫との時間を大切にして、まったりと過ごされる方は多いことでしょう。
どこかに旅行に行きたいと思っても、愛猫のことを思うとなかなか重い腰があがりませんよね。
そんなとき、ふと考えることと言えば、「愛猫も一緒に旅先へ連れていけたら、寂しい思いをさせなくて済むのに…」「愛猫と一緒に旅行がしたい」などの、外出を共にするといった理想ではないでしょうか。
猫と一緒に宿泊できる宿やホテルは全国に数か所ありますが、まだまだ数が少なく規制が厳しいこともあり、探すことが難しいと感じて諦めてしまう方も多いことでしょう。
それでもやはり愛猫と一緒に旅がしたいと望む方は多いはずですし、そのようなときに頭を過るのは、「キャンプ」といった自然派の旅ではないでしょうか。
キャンプであればキャンプ場を探すだけですし、猫の身の回りの物は飼い主さんが準備すればOKなので、誰にも迷惑をかけることなく旅を楽しむことができます。
ペット同伴でも利用が可能なキャンプ場は多く、そのキャンプ場で掲げられているルールさえ守れば、猫を連れていっても問題はありません。
しかし、猫は我が強く協調性の低い動物としても知られている通り、人の多く集まるキャンプ場に連れていっても良いものなのか、不安になってしまいますよね。
猫と一緒にキャンプを行う際には、どんなことを事前に確認しておくべきなのでしょうか。
キャンプに行く前に確認する事
「猫」と「旅」といった、夢のような化学反応が起こる可能性の高いキャンプではありますが、思いっきり飼い主さんが愛猫と楽しむためにも、事前準備や確認は怠らないに越したことはありません。
猫は環境の変化に弱い動物でもありますので、愛猫を危険な目に遭わさないためにも、必ず以下のことは確認をしておくようにしましょう。
◆同伴OKのキャンプ場か確認する
近年キャンプの需要が高まっていることもあり、自宅からそう離れていない場所でも、キャンプができるような場所が増えてきていますよね。
そのようなキャンプ場を利用する際には、事前に申し込みが必要となりますので、そのときにペット同伴が可能なのかをまずは確認するようにしましょう。
キャンプ場の中には犬はOKでも猫はNGの場合があるかもしれませんし、確認を怠って猫が宿泊できないキャンプ場だった場合は、泊まることができずに渋々帰らなくてはいけません。
楽しいはずの旅をそのような悲しい思い出にしないためにも、事前に猫との同伴が可能かの確認をしておきましょう。
◆ワクチン接種
猫の同伴が可能なキャンプ場の場合、不特定多数の猫ちゃんたちが利用することとなり、普段は完全室内飼いの猫ちゃんであっても、知らない猫ちゃんと遭遇する機会が増えることに繋がりますよね。
見知らぬ猫ちゃんと接触することにより、感染病といったリスクが必然的に上がりますので、事前にワクチンの接種を行っておくと安心です。
猫ちゃん同士が接触しなかったとしても、排泄物からの感染や経口感染の場合もありますし、ほかの猫ちゃんに対してのマナーとしても、ワクチン接種は済ませておくようにしましょう。
◆ノミ・ダニ対策
キャンプは自然の中にテントを張って過ごしますので、ノミやダニといった寄生虫への対策も重要となってきますよね。
特にマダニは命に関わる危険性がありますので、動物病院で処方してもらえる予防薬を投与しておくようにしてください。
予防薬にはスポットタイプやスプレータイプ、飲み薬(錠剤)などがありますが、猫ちゃんの性格に合わせて処方してもらうようにしましょう。
◆外に行っても良い性格か
猫ちゃんの中には、外の世界を極端に怖がる子も居ますので、本当に外に連れ出しても良い性格なのかを今一度考えてあげてみてください。
外に連れ出すことによって、極度のストレスを感じてしまうような子であれば、キャンプ先でも頻繁に問題行動を起こしてしまいますので、飼い主さん自身が愛猫の心配をするばかりで、キャンプをまったく楽しむことができないはずです。
さらにキャンプに行ったことによって怖い思いをしてしまえば、今後外に連れ出すことが大変になってしまうので、猫ちゃんの性格によっては、キャンプよりも自宅で過ごすことを優先してあげてください。
◆リードやハーネスに慣れさせる
キャンプ場ではペットにリードやハーネスの装着を義務づけている場合も多く、普段からリードやハーネスを利用したことのない猫ちゃんに、キャンプ先ではじめて装着した場合には、暴れてキャンプどころではなくなってしまうことがあるかもしれません。
猫は拘束されることを極端に嫌がりますので、普段からリードやハーネスに慣れさせておく必要がありますよね。
まずは室内でリードやハーネスを装着して散歩をし、慣れてきたら外に出て、近所を少しずつ散歩してみるのもおすすめです。
◆車に慣れさせる
キャンプ場に向かう際に車を利用するのであれば、車にも慣れさせておく必要があります。
いくら車内には飼い主さんが居たとしても、車のエンジン音やニオイなどは、普段の環境と全く異なるので、猫がストレスを感じるとしても不思議ではありません。
安全な旅にするためにも、普段から車に愛猫を乗せる機会を少しずつ増やし、車への抵抗感を減らしておくと安心です。
準備するもの
キャンプをするにあたって必要最低限の確認が完了したのであれば、キャンプ当日に向けての準備を万全にしておきましょう。
愛猫にキャンプ先で快適に過ごしてもらうためにも、以下のアイテムは必ず持っていくようにしてください。
◆リード・ハーネス
移動中やキャンプ場でも愛猫が迷子になったり脱走したりしないためにも、リードやハーネスは必ず準備しておくようにしてください。
猫は液体と言われることもある通り、サイズの大きなリードやハーネスを使用してしまうと、スルッと体が抜けてしまうこともあるので、愛猫の体格にぴったりな商品を事前に購入しておき、キャンプ場では必ず装着をしながら共に行動をするようにしましょう。
◆キャリーバック
車の移動時などには、安全面を考慮してキャリーバッグを活用すると安心です。
リードやハーネスを装着した場合、体の自由は利きますので、車内で愛猫を放し飼いにしてしまえば、ドアや窓を開けた瞬間に逃げ出してしまう可能性も否めませんよね。
愛猫の行動を制御するためにも、旅先には必ずキャリーバッグを持っていくようにしてください。
◆エサ・おやつ
キャンプ先では自炊が基本となり、それが人間側での楽しみでもありますよね。
しかし、猫はキャンプ先で人と同じように、自炊して好きなものを食べられるわけではないので、日数分のエサを準備し、旅を特別なものにするためにも、大好きなおやつを準備しておくようにしましょう。
自然の中で食べるご飯やおやつは格別なはずですので、普段食べているキャットフードも美味しく感じてくれるかもしれませんよ。
◆猫トイレ
事前準備で忘れてはいけないのが、猫のトイレではないでしょうか。
キャンプ場は不特定多数の方が利用するため、敷地内で勝手に排泄させることはできませんし、衛生上の観点からもおすすめできません。
自宅で使用しているトイレを外に持ち出すことは難しいと思いますので、簡易的(折り畳み可能なものなど)な猫用ポータブルトイレを用意し、普段から使用している猫砂を入れて簡易トイレを設置してあげるようにしましょう。
少しでも環境に順応できるように、自分の排泄物が付着した砂を混ぜて持って行くと、外出先でもすんなりと使用してくれることが多いですよ。
猫を連れてキャンプする時の注意点
どんなに事前準備や確認を万全に行ってからキャンプを実行したとしても、キャンプ場で愛猫が迷子になってしまうことなどがあるかもしれませんよね。
そのようなときに後悔しても遅いので、不安要素は事前に消化しておくに越したことはありません。
リードやハーネスに迷子札を付けておくことや、マイクロチップの装着を検討してみるなど、まだまだ飼い主さんにはやれることがたくさんあるはずです。
愛猫がキャンプ場でパニックを起こした際には、気持ちを落ち着かせるお気に入りのアイテムを持っていくことや、怪我をした際にすぐに連れて行ける動物病院が近くにあるかなど、念には念を入れて調べておくと安心です。
どんなことが旅先で起こったとしても対処できるように、不安要素を一つずつ無くしていき、愛猫とのキャンプを楽しむようにしましょう。
まとめ
猫は家につく動物としても知られていますが、日本は災害大国でもあるので、災害時に愛猫と安全に避難するためにも、外の環境に普段から慣れさせておきたいと考える飼い主さんは少なくないはずです。
避難の予行練習をするのにキャンプは絶好のシチュエーションとなりますが、すべての猫ちゃんが最初からその環境に順応できるわけではありません。
飼い主さんしか知り得ない愛猫の性格を踏まえた上で、事前の確認や準備を怠らないようにしながら不安要素を消化していき、楽しく愛猫とキャンプができるように心掛けてみてはいかがでしょうか。
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