1.キャットタワーは必要?
1-1.運動不足解消
1-2.テリトリーの確保
1-3.家の中を見渡す場所
1-4.爪とぎとして使用
2.キャットタワーの種類
2-1.突っ張り型
2-2.据え置き型
3.キャットタワーを設置できないときは
3-1.家具の配置を工夫する
3-2.小型やスリムなタイプを選ぶ
4.キャットタワーの処分の仕方
5.まとめ
キャットタワーは必要?
キャットタワーはその名の通り、商品名に「キャット(猫)」という言葉が使われているので、猫と一緒に暮らすご家庭では必需品のようにも思えますよね。
キャットタワーは猫にとって、さまざまなメリットのあるアイテムとなりますが、商品によっては大きなものも多く、いらないのではと思ってしまう飼い主さんもいらっしゃることでしょう。
もちろん飼い主さんによって考え方は違いますし、キャットタワーが猫に絶対必要かと言えば、答えは「NO」です。
いらないと考えるのはあくまで飼い主側の都合となりますが、猫が快適に過ごせる環境が整っているようであれば、キャットタワーが部屋に無くても問題ありません。
猫にとって快適な環境が整っていない場合などには、やはりどんなに飼い主さんがいらないと思っても、キャットタワーの需要が高まるのは事実です。
キャットタワーを部屋に設置することによって、猫ちゃんは以下のようなメリットが得られます。
◆運動不足解消
猫は運動神経が良く、もともとしなやかで柔軟な体格をしています。
猫特有の美しい体型を維持するためにも、運動が必要不可欠となりますが、完全室内飼いの猫ちゃんはエサに困ることもありませんし、外敵に襲われる心配もないので1日の大半を眠って過ごしますよね。
さらに行動範囲が室内だけとなることもあり、必然的に運動量が減ってしまうことでしょう。
室内は安全な分、猫本来の野性味溢れる本能も薄れていきますので、猫らしく居続けてもらうためにも常に運動ができる環境を整え、好きなタイミングで運動不足解消をしてもらいたいものです。
キャットタワーは背の高い商品が多く、猫の好奇心をくすぐる作りの商品が多いので、キャットタワーに上り下りやジャンプをすることによって、遊びながら運動不足解消の手助けをしてくれるのです。
上下運動が得意な猫の性質を研究して作られていることもあり、最初は警戒心が勝って遊ばなかったとしても、時間が経過するにつれて使用してくれる子も多く、部屋の中に高い場所がないご家庭では重宝することでしょう。
◆テリトリーの確保
猫は高い場所を好む動物でもあり、外敵から狙われないようにと高い場所をテリトリー(縄張り)にすることがほとんどです。
信頼関係がしっかり築けている飼い主さんが住む空間であっても、たまにはひとりきりでぐっすり眠りたいときや、構ってほしくないときなどもあるはずですよね。
ほかにも多頭飼育の場合や猫以外の動物が居たり、赤ちゃんや子供が居たりするご家庭ではとくに、何かあれば脅威から手の届かない場所へ逃げたいと思うのが自然ではないでしょうか。
そのようなときに猫は、高い所に身を潜める傾向が強いので、背の高いキャットタワーがあれば、テリトリー確保にも繋がりやすいです。
◆家の中を見渡す場所
猫にとって高い所は優位性を示す場所であり、部屋の中を広範囲で見渡せることから、高い場所を好む傾向が強いとも言われています。
体の小さい猫が高い場所へ登り、飼い主さんよりも優位に立った気分に浸れるのであれば、キャットタワーを準備しておいた方が、円満な関係が築けるような気もしますよね。
もちろん優位性だけでなく、飼い主さんの行動も高い場所からだと把握しやすいので、常に家の中のことを見渡すのにもってこいの場所と言えるでしょう。
◆爪とぎとして使用
キャットタワーには麻紐を使用している商品も多く、その部分を爪とぎとして利用できるのでとても便利です。
段ボールの爪とぎはゴミが出て困っている場合や、家具での爪とぎを防止したい場合などには、爪を研いでも良い家具的なもの(キャットタワー)が部屋にあるのであれば、猫ちゃんはきっと満足して使用してくれることでしょう。
もし麻紐がボロボロになったとしても、量販店などで簡単に購入できますので、新たに巻き直してあげれば、半永久的に爪とぎとして利用できるのも嬉しいポイントです。
キャットタワーの種類
キャットタワーは大きく分けて2種類のタイプに分類されますが、どのような特徴があるのかを考慮した上で、購入することを決めたいものですよね。
タイプ別に特徴をご紹介いたしますので、購入の際には是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
◆突っ張り型
とにかく高い場所重視でキャットタワーを選ぶのであれば、タワーの中心となる柱を天井と床で固定する、突っ張り型のキャットタワーがおすすめです。
スリムな商品が多く販売されていることもあり、床の設置面も少なくて済みますし、何よりお部屋の隙間空間を有効活用できるので、一見大きく見えてもあまり圧迫感がないことも特徴的と言えるでしょう。
成長期の元気いっぱいな猫ちゃんが駆け上っても、しっかり固定されているので転倒の危険性も少なく、高い場所の確保や運動不足解消にも一役買ってくれるタイプのキャットタワーとなります。
しかし、勢い余って高い場所からジャンプして床に降りてしまうと、床の素材によっては猫が怪我をしてしまう危険性がある上に、突っ張り型のタワーはステップが多くなるので、高齢の猫にはあまり適していないことが考えられます。
◆据え置き型
据え置き型のキャットタワーは、設置スペースさえ確保すればどこでも配置ができるので、組み立てた後でも移動可能となります。
そしてデザインがシンプルな突っ張り型のキャットタワーよりも、付属品(ハンモックやハウス、階段など)が豊富でバラエティに富んだ商品が多いのも嬉しいですよね。
とくにステップだけでなく階段が付属したタワーであれば、子猫から高齢の猫まで使用できますし、成長過程に合わせて買い替える必要もありません。
その反面多頭飼育のご家庭では、同時に複数の猫が使用してしまうと、安定感が無くなってしまうことがあります。
耐荷重をクリアしていたとしても、使用の仕方によってはタワーへの負荷が上がりますので、それらを踏まえた上で購入を検討してみてはいかがでしょうか。
キャットタワーを設置できないときは
どんなにキャットタワーにメリットがあったとしても、必要性を感じずにいらないと思う場合や、賃貸などで設置が不安な場合なときなど、何かしらの理由により購入を断念する方もいらっしゃることでしょう。
室内にキャットタワーを設置できないときは、どんな工夫をして愛猫が快適に過ごせる環境を整えるべきなのでしょうか。
◆家具の配置を工夫する
部屋が狭くキャットタワーが設置できない場合であっても、家具の配置を工夫することによって、猫が快適に過ごせる環境は作れます。
本棚やキャビネットといった、上部が足場になりやすい家具の配置を工夫すれば、ステップとなって上下運動が可能となりますよね。
もちろん持ち家の方であれば、壁に直接ステップを付けることによって、キャットタワーを購入する必要はありませんし、最初からいらないと決めつけるのではなく、どうすればキャットタワーが無くても、愛猫が快適に過ごせるかを考えてあげましょう。
◆小型やスリムなタイプを選ぶ
大型のキャットタワーが設置できなくても、スリムなものや小型のものも販売されているので、空きスペースを有効活用すれば、無理なくキャットタワーを取り入れることが可能です。
スリムタイプのキャットタワーであれば、僅かな縦スペースを確保することで配置できますし、小型のものであれば出窓の空きスペースに設置することによって、日向ぼっこができつつ高さも確保された、スペースの有効活用ができるのでおすすめですよ。
キャットタワーの処分の仕方
キャットタワーが不要になったときは、そのまま部屋に置いておくと場所をとってしまうので、早急に処分を検討される方も多いことでしょう。
パーツが取り外し可能な商品であれば細かく分解し、お住いの自治体によって一般ごみとしての処分が可能となる場合があります。
解体ができず、一般ごみとして処分できないものは、美品であれば他者に譲るなどの方法もありますが、処分が希望であれば粗大ごみとして処分をしてください。
自治体によって粗大ごみの該当サイズが異なり、金額も変わってきますので、事前に確認をしてから処分するようにしましょう。
まとめ
猫と一緒に暮らす際には、不自由な思いをさせないためにも、快適な生活環境を整えてあげたいと思う方は多いことでしょう。
その中でもキャットタワーは、いるかいらないかで悩まれる方も多いと思いますし、購入を失敗しないためにも、事前に色々な情報を取り入れて検討したいものですよね。
必ずしもキャットタワーは必要というわけではなく、猫が快適に過ごせる生活空間さえあれば、猫は完全室内飼いでも満足して暮らしてくれるはずです。
キャットタワーのメリットやデメリットを考慮しつつ、この機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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