猫が鱈を食べたがる!食べさせても問題がないのか知りたい!

2022.01.08

猫が鱈を食べたがる!食べさせても問題がないのか知りたい!

冬になると食べる機会が増える魚の鱈ですが、淡泊な味わいなので、鍋などに入れても美味しく食べられますよね。 そこまで味を主張しすぎない魚なので、魚が好きな猫にも与えたいと考える方もいらっしゃることでしょう。 キャットフードの原材料に鱈が使用されているイメージはあまりありませんが、猫が鱈を食べたとしても問題はないのでしょうか? 今回はそんな鱈についてまとめてみました。

猫に鱈を与えても良い?

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日本ではその身が雪のように白いことから「鱈(タラ)」と呼ばれる底生魚をご存知でしょうか。

冬に旬を迎え、食卓に並ぶ機会も自然と多くなることでしょう。

淡泊な味わいがほかの食材を引き立てる役割を担いますので、定番の鍋やムニエルはもちろん、アクアパッツァや揚げ物など、どんな料理でも主役になれるといった、不思議な魚とも言えますよね。

そして鱈の卵巣(たらこ)や精巣(白子)も珍味として嗜む方も多く、日本では特に重宝されている魚として知られているのではないでしょうか。

日本人に親しまれている魚となる鱈ではありますが、猫に与えても安全な魚であるのかが気になるところですよね。

結論から言いますと、鱈は猫に与えても問題ありません。

鱈の主な成分や効果を知って、安全に食べさせてあげるようにしましょう。

◆鱈に含まれる主な成分

鱈には体を形成する上で重要な、3大栄養素となる「タンパク質」が豊富に含まれており、猫にとってもタンパク質は必須栄養素となるので、嬉しい成分と言えるでしょう。

タンパク質のほかにも、「ビタミンB12」や「グルタチオン」などの成分が含まれており、こちらも猫には嬉しい成分となりますので、是非猫に食べさせてみたい魚と言えるのではないでしょうか。

そして低脂肪・高タンパクな魚としても知られており、カロリーが少ない上に必要な栄養素が摂取できるので、積極的に取り入れてみたい魚とも言えますよね。

◆期待できる効果は?

タンパク質は猫の体を作るのに重要なエネルギー源となり、筋肉の維持や皮膚をはじめとした組織の健康維持が期待できます。

生活習慣病の予防にも繋がるので、人間の赤ちゃんの離乳食や病院食でも重宝されている食材となっているようです。

ビタミンB12は猫にとっても重要な栄養素となり、不足すれば成長の抑制や神経に障害をきたすことが知られていますので、猫の体内で合成できないことからも、食事から摂取する必要のある栄養素となっています。

赤血球に含まれるヘモグロビンの生成を促し、動脈硬化のリスクを軽減するといった嬉しい効果が期待できるようです。

グルタチオンには抗酸化作用のある物質が含まれているので、肝臓や皮膚、そして目などの働きを高め、老化防止といった効果も期待できるでしょう。

また、高タンパクで低脂肪であることから、肥満気味の猫ちゃんにも安心して与えられますので、ダイエットが必要な猫ちゃんには強い味方となってくれるはずです。

◆アレルギー

鱈の持つ成分には「バルブアルブミン」や「コラーゲン」などのアレルギー成分が含まれており、これらのアレルゲンによってアレルギー症状を引き起こすことがあります。

もちろん猫によっては鱈に含まれる上記以外の成分により、アレルギー反応を起こすこともありますので、人間の食べ物を与える際には、そのことを踏まえた上で与えなくてはいけません。

鱈を食べた後に嘔吐や下痢などの症状、皮膚を痒がっているなどの症状が出ていないか、しっかりと確認をするようにしておきましょう。

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◆猫に鱈を与えるデメリット

魚が好きな猫ちゃんはとても多いですが、魚を与える際に気を付けなければいけないことと言えば「アニサキス」といった寄生虫の存在ではないでしょうか。

新鮮な鱈の内臓にはアニサキスが寄生している確率が高く、鮮度が落ちるにつれてアニサキスは鱈の筋肉へと移動していきます。

内臓が取り除かれた鱈や、切り身として販売されている鱈には、アニサキスが寄生している可能性もありますので、猫が口にしてしまう危険性も否めません。

万が一猫の体内に生きたアニサキスが侵入してしまえば、アニサキス症といった中毒症状を引き起こしかねないので、鱈の扱いには十分に注意する必要があるでしょう。


鱈の与え方

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栄養価の高い鱈を猫に安全に食べさせるためには、飼い主さんがどのようにして与えるのかが重要となってきますよね。

猫に鱈を与える際には、どのようにして与えるべきなのでしょうか?

◆火を通す

鱈を与える際には、どんなに新鮮な状態であっても生で与えるようなことはせず、必ず火を通してから与えるようにしてください。

アニサキスは熱に弱いので、火を通すことによって死滅しますし、死滅したアニサキスであれば口にしてしまったとしても問題ありません。

しかし、いくら死滅していたとしても、見た目や衛生的にも口にすることは望ましくないので、食べやすく身をほぐすついでに、アニサキスが潜んでいないか探してみるのもおすすめです。

アニサキスを見つけた場合はそのまま取り除き、鱈の身だけを食べさせてあげるようにしましょう。

◆骨を取る

鱈の身は雪のように真っ白なこともあり、同系色の骨が見づらいことも特徴的ですよね。

鱈にはたくさんの小骨がありますので、この骨に気付かないで猫にそのまま与えてしまうと、飲み込んだ際に食道や胃腸を傷付けてしまうことがあるので、与える前に必ず骨を取る作業をしてあげてください。

骨が小さいので骨抜き(ピンセット)では上手に抜けませんので、指や包丁で骨を見つけつつ、骨のある部分を身ごと切って取り除くようにしましょう。

身が小さくなるのを防ぎたい場合には、鱈を骨ごとフードプロセッサーにかけ、ペースト状にしてから調理してみるのもおすすめです。


皮は与えても良い?

鱈の皮には身と同じように、たくさんの栄養素が含まれています。

猫に鱈を与えるのであれば、皮も一緒に与えたいところですが、熱を加えると皮が硬くなったりぬめりが出たりと、与えづらくなってしまうことが懸念されますよね。

それこそ皮も骨もフードプロセッサーにかけてから調理すれば、すべての栄養素を上手に摂取できますが、鱈の身を与えたい場合には、無理に皮のことを考えない方が良いかもしれません。

皮を油で揚げて塩を少し振れば、おつまみとして嗜むこともできるので、飼い主さんが皮は別に食べて、身は愛猫に食べてもらうといったシェア方法もおすすめですよ。

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鱈を与える時の注意点は?

猫に鱈を与える際には、アレルギーやアニサキス症、骨や調理法にも気を付けなくてはいけませんが、ほかにも注意しておきたいのが、私たちが口にする調理された鱈を与えても良いのかといった問題です。

湯豆腐や水炊きのような鍋料理の場合は、昆布で出汁をとっている程度であれば、ポン酢などの調味料をつける前に、多少鱈の身を崩して猫に与えても良いような気もしますが、さまざまな食材と煮込まれた鱈は、猫に与えるべきではないと言えるでしょう。

鍋に欠かせないネギやニラなどの野菜は、猫にとって大変危険な食材として知られていますよね。

それらの食材を鍋の中で一緒に煮込んでいた場合、その成分が汁の中に溶けだしているはずですので、味付けされていない鱈を与えたつもりでも、危険な鱈へと変貌している可能性が高いので、猫に与える際には必ず、鱈のみで調理したものを与えるようにしてください。

また、チータラのような加工食品も塩分が強すぎて猫には不向きですので、猫が欲しがったとしても与えないようにしましょう。


鱈を使ったおすすめの猫おやつ

注意点を挙げましたがいかがでしたでしょうか。猫に鱈を与えたいけれど、手間も時間もかかると感じた方もいらっしゃると思います。
やはり最も手軽に鱈を与えるには、猫用に作られたものを準備するのが一番です。
鱈を使ったおやつを2つご紹介します。

◆無添加良品 じゅわとろ マグロ&タラ 毛玉ケア

無添加良品 じゅわとろ マグロ&タラ 毛玉ケア 30g

じゅわ~っと旨みあふれるやわらかなマグロ生地に、とろりタラが入ったよくばり2層仕立てです。毛玉の形成を抑制するため、食物繊維を配合されています。
生後2ヶ月以上の愛猫に与えられ、投薬補助にも使えます。

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◆プレミアム無一物パウチ 鱈

プレミアム無一物パウチ 鱈 35g×12コ

鱈本来の旨みを味わえるよう、鱈と天然水と寒天だけで仕上げた、つるん!と出しやすいゼリータイプです。1袋与えても約12キロカロリーですので、ダイエット中の子にもおすすめです。

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体調を崩した場合の対処方法は?

愛猫が鱈を食べた後に体調を崩してしまった場合には、様子を見て体調の回復を待つようなことはせず、すぐに動物病院へ連れて行き、獣医師さんに診てもらうようにしてください。

鱈は安全性の高い魚ではありますが、体調を崩した際に原因となるりうる要素が多い魚でもあるので、素人目では何が原因となっているかの判断が難しいとも言えるでしょう。

いつどれぐらいの量の鱈を食べ、どんな症状が現れたなどを明確に伝えるようにし、適切な治療を受けさせてあげるべきではないでしょうか。

原因を追究して適切な対応をしないままでいれば、愛猫が辛い思いをする時間も長くなってしまいますので、少しでも異変があった場合には迷わず動物病院を受診することが大切です。


まとめ

人が食べているものに興味を示す猫はとても多く、鱈といった魚もそんな猫の標的になりやすい食材と言えるでしょう。

欲しがったら欲しがった分与えたくなるような気もしますが、愛猫の健康を考えるのではあれば、正しい知識を身に着けた上で、安全に与えたいものですよね。

鱈は味が淡泊な上に、猫にも嬉しい栄養が豊富なので、積極的に取り入れたい魚ではありますが、扱う際には多少の注意が必要となってきます。

調理の際には必ず火を通し味付けはせず、小骨も事前にとっておかなくてはいけません。

そしてアレルギーや中毒症状を起こす要因も含まれているので、愛猫の体質や体調を考慮しつつ、安全に鱈を与えてあげるようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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