猫がよく鳴くのはなぜ?その鳴き声に込められた5つの理由とは!?

2022.01.23

猫がよく鳴くのはなぜ?その鳴き声に込められた5つの理由とは!?

猫ちゃんの中にはおしゃべりが大好きで、飼い主さんに何かを必死に伝えようとしてくる子がいます。 一方、あまり鳴き声を出さずに、必要最低限のコミュニケーションに留める猫ちゃんもいますが、この違いが何を意味するのか気になる方も多くいらっしゃることでしょう。 もともと猫はあまり鳴き声を出さない動物であるとも言われていますが、よく鳴く猫はどのような理由があって鳴いているのかを考えてみました。

猫が鳴く5つの理由

鳴いている子猫

猫が出す「ニャー」や「ニャッ」といった鳴き声は、ただ耳にするだけで愛おしく、癒し効果があると考える方は多いはずです。

そのような言葉で飼い主さんに何かを伝えようとしている場合、その鳴き声にはどんな意思が込められているのかを見ていきましょう。

◆ご飯がほしい

猫の生活の中で必要不可欠なものと言えば、なんといっても毎日の食事ですよね。

飼い猫の場合は飼い主さんが食事の時間を決めていることが多く、体内時計が正確な猫はご飯の時間が近づくと、眠っていたとしても起きだして、ソワソワし始める子は多いことでしょう。

「もうすぐごはんの時間だよ!」「忘れてないよね?」と確認したり、食べ足りないときやおやつが欲しいときなどにも、よく鳴いたりして飼い主さんに気持ちを伝えます。

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◆飼い主さんの気を引きたい

飼い主さんが愛猫を大切に想えば想うほど、愛猫も無償の愛を返してくれますよね。

普段は意思疎通ができていたとしても、飼い主さんが忙しいときに限って、構ってほしがる猫ちゃんは少なくありません。

そのようなときには飼い主さんの気を引くために、鳴き声を出してアピールすることがよくあります。

飼い主さんの視界に入る場所でよく鳴くときは、自分を見て欲しい、構ってほしいなどの合図なので、要求に応えてあげるようにしましょう。

◆ストレス

不満があるときやストレスが溜まったときなどにも、猫はとてもよく鳴きます。

自分の思い通りにならないときは、声を出すことでしか発散できない子も多く、とくに猫は夜行性といった習性を持っているので、夜に大きな声でよく鳴く子は多いですよね。

ストレスの原因は生活環境によるものが多く、トイレが汚れている場合などに、鳴き声を出して飼い主さんに掃除を要求してくる子もいます。

◆発情期

発情期を迎えた猫はとてもよく鳴くといわれており、メス猫がオス猫に向けて、居場所を知ってもらうために大声で鳴くようです。

猫の本能だから仕方がないともいえますが、1歳に満たない子猫でも発情期は迎えますので、窓の外に向かって低めの大きな声で鳴いているときは、発情期を迎えている可能性が高いといえるでしょう。

◆どこかに痛みがある

体のどこかに痛みがあるときなどにも、猫は鳴いて飼い主さんに不調を訴えることがあります。

人は体調が悪いと感じれば、ゆっくり眠って休んだり病院に行って薬をもらったりができますが、猫はひとりでそのような行動をとれませんので、信頼している飼い主さんに鳴いて助けを求めているのです。

もともと猫は体調が悪いときなどには、じっと動かず体力を温存して回復に向かわせますが、信用できる飼い主さんに対しては自分の弱みを見せても、安全と考えていてくれているのかもしれません。


猫の鳴き声で気持ちがわかる

猫が鳴くさまざまな理由を紹介してきましたが、鳴き声の短さや大きさなどで、その気持ちがある程度分かるとも言われています。

猫の気持ちが鳴き声のトーンである程度分かれば、飼い主さんもどんな対応をするべきかの判断材料になりますので、是非参考にしてみてくださいね。

◆短く鳴く

短く猫が鳴くときは、飼い主さんの言葉に対してお返事するときや、挨拶をするときなどに出す鳴き声となります。

私たちがよく使う相槌のような感じで使われることが多く、眠いときや面倒であっても短い声で鳴いてくれるのであれば、猫ちゃんなりに無視はよくないとお返事しているのかもしれません。

◆長く鳴く

猫がある程度長く鳴くときは、基本的に何かを要求している場合が多いと言えます。

声のトーンが低く鳴くときは、「ご飯がほしい」「トイレが汚れているから掃除して」などの要望が多いですが、高いトーンのときは反対に「構ってほしい」「遊びたい」といったおねだりの傾向が見られます。

◆大声で鳴く

大声で鳴くときは、不満に対して何かを訴えていることがほとんどです。

さらに大声で伸ばすように長く鳴くときは、不機嫌度が高く、気持ちを上手に発散できないので鳴き続ける場合があります。

発情期の猫ちゃんも大きな声で鳴きますので、大きな声で鳴くときは注意が必要と言えるでしょう。

◆クラッキング

猫の代表的な鳴き方である「ニャー」や「ニャン」以外にも、「カカカカ」や「ケケケケ」といった、不思議な声で鳴くことがあります。

このような口元を小刻みに震わせて出す鳴き声を「クラッキング」と呼び、獲物を見つけた際に興奮が抑えられず、自然と出てしまう鳴き方といわれているようです。

猫がクラッキングをする意味は明確には分かっていませんが、威嚇しても手が届かないときに出す鳴き声から、獲物を捕らえる代替行為という説や、鳥の波長に合わせて擬態行動をしているなどの説もあります。

どんな理由であったにしろ、クラッキングしているときの猫は夢中そのもの。

邪魔をするようなことはせず、そっと離れた場所から見守ってあげるようにしましょう。

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よく鳴く猫と鳴かない猫がいる理由

猫は私たち人間にとって身近な存在であり、現代では傍で暮らしていることが当たり前となっているので、普段から猫が鳴き声を発することに対して不思議に思うことなんてありませんよね。

しかし、猫は本来自分の身を守るためや、敵に居場所を知られないためにも、極力鳴き声を出さない動物であると言われています。

猫同士間では匂いやボディランゲージによって、ほとんどの意思疎通が成立することからも、鳴き声を出して相手に気持ちを伝える必要がないとも言えるのではないでしょうか。

そのような習性を持っているのにも関わらず、猫の中にはよく鳴く子とよく鳴かない子がいるのも事実です。

そのような違いが生じるのには、以下のような理由が考えられます。

◆子猫はよく鳴く

一般的に子猫は成猫よりも、よく鳴くといわれています。

人間の赤ちゃんも泣くことが仕事といわれるように、どの動物も赤ちゃんは泣くことによって自分の意思を伝えますので、この方法以外で感情を表現することは難しいですよね。

産まれて間もない子猫は成猫のようにしぐさが伴わず、ボディランゲージをすることやニオイで判断もできませんし、鳴くことで母猫に要求を伝えます。

成長するにつれて母猫からさまざまなことを教えてもらい、学習していきますが、猫同士間では鳴き声での会話が必要なくなったとしても、猫と人間とではそうはいきません。

とくに飼い猫の場合は飼い主さんが親代わり(母猫)となりますので、生活する上で必要な感情は伝える必要性が出てきますよね。

このようなことからも猫は鳴き声を出すことによって、気持ちを伝えるようになっていったと考えるのが自然なのではないでしょうか。

◆猫の性格

必要最低限な言葉で飼い主さんに気持ちを伝える猫ちゃんもいれば、よく鳴く猫ちゃんもいますので、なぜそのように個体差が出てくるのかも気になるところですよね。

基本的によく鳴くか鳴かないか、という点は性格で個体差が出ることが多く、育った環境や現在の生活環境でも、その特徴が変化していくことはよくあります。

猫が鳴き声を出すということは、相手を信用し安全であると認識している証拠ですので、警戒心を持たずに鳴き声を出してくれるということは、信頼関係がしっかりと築かれている証拠です。

毎日ずっと鳴き続けているのであれば、飼い主さんは心配になってしまうとは思いますが、会話のキャッチボールをするように鳴き声を出している場合は、そこまで心配は要りません。


よく鳴く猫を落ち着かせるには?

たくさんお話をしてくれる猫ちゃんはとても可愛いですが、飼い主さんが家事や仕事をしているとき、そして夜寝る前や眠っている時間帯によく鳴かれてしまえば、さすがに生活に支障が出てしまうので、早急に対策をするべきといえますよね。

よく鳴く猫を落ち着かせるためには、どんな方法が効果的となるのでしょうか?

◆原因を取り除く

落ち着かない様子で鳴いている場合や、不満があって鳴いているような場合には、その原因を取り除いてあげるのが一番です。

とくにトイレが汚れているときや、ストレスを感じているときにはよく鳴くことが多いので、早急に原因を探って対策をするようにしましょう。

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◆不妊手術をする

発情期によく鳴くのは圧倒的にメス猫が多いですが、避妊手術を行うことによって、発情期の無駄鳴きは抑えられます。

メス猫だけでなく、オス猫も去勢手術をすることにより、病気や感染症のリスクを下げられますし、寿命を延ばす目的でも不妊手術を検討されてみてはいかがでしょうか。

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◆ご飯に工夫をする

食事の時間を決めていなかったり、量が少なかったりする場合も、猫がよく鳴く原因となります。

猫はちょこちょこ食いをする子は多いですが、明確に時間を決めていないと、フードの与えすぎに繋がってしまいますし、肥満の原因となるのでおすすめできません。

普段からご飯を与える際の時間をしっかりと決め、すぐにお腹が空かないように満足度の高いフードを与えるようにしましょう。

◆動物病院で相談する

色々な対策をしてもよく鳴く状態が続いてしまうようであれば、別のところに原因があるのかもしれません。

精神面ではなく体のどこかに異常がある可能性もありますし、原因の判断が難しいようであれば動物病院へ連れていき、獣医師さんの見解を聞いてみるのも良いでしょう。


まとめ

鈴の音のような可愛い鳴き声の猫ではありますが、愛猫がよく鳴く子だとすると、なぜそんなに鳴くのか気になってしまう飼い主さんは多いことでしょう。

猫はただ鳴きたいから鳴いているのではなく、鳴くべき理由があって鳴いているので、その理由を追究して猫の気持ちを考えてあげるのが一番です。

もともと猫はあまり鳴く動物ではなかったはずなのに、私たちと共に暮らす猫たちのほとんどは、鳴き声でコミュニケーションを図ろうとしますよね。

きっと声を出して意思を伝えた方が、何かと自分たちに有利なことを学習し、更なる快適な生活を手に入れたとも言えるのではないでしょうか。

時代や環境の変化に順応しつつ、自分らしく自由気ままに生きている猫なので、このような部分も人々が魅了されている所以と言えるのかもしれません。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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