猫のトイレを隠すのは良いこと?メリットやデメリットが知りたい!

2022.07.23

猫のトイレを隠すのは良いこと?メリットやデメリットが知りたい!

猫はとてもデリケートな動物のため、排泄後にとる行動もさまざまです。 思う存分好きなように排泄してほしいと思う反面、猫のトイレを隠したいと考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。 飼い主さんが愛猫のトイレを隠す場合、猫にとってどのようなメリットやデメリットがあるのかを考えていきましょう。

猫のトイレを隠すメリット

トイレについてきた白猫

猫のトイレは機能性を重視した商品が多く、色もカラフルで部屋に置いたときに、インテリアと馴染まないといった不満を抱いている飼い主さんも多いことかと思います。

しかし、猫にとってトイレは必需品です。排泄がしたい時にすぐに使えなければ意味がありませんよね。

「トイレを隠す」ということに対して、まずはメリットとデメリットを考えていく必要があります。

◆インテリアの邪魔にならない

猫が使用する猫用のトイレは、前述した通り機能性の高い商品が多く、インテリアに馴染みにくいとも言えますよね。

もちろん猫のトイレにはデザイン性が重視された、おしゃれなものも販売されています。
ほとんどの飼い主さんはトイレ本体の見た目ではなく、掃除のしやすさや使用している猫砂によって、猫トイレを選んでいるはずです。

そのため、室内に設置した際には猫のトイレ周辺に生活感が出てしまいやすい上に、猫1頭につき最低でも2つの猫用トイレを準備しておく必要があるため、どうしてもインテリアの邪魔になってしまいやすくなります。

少しでもこのような悩みを飼い主さんが抱えているようであれば、猫のトイレを目立たせないように隠すだけで、日常的なストレスが軽減できますし、常にトイレを意識するといったことが無くなるはずです。

室内の雰囲気を良くするためにも、猫トイレを隠せるカバーや収納棚などを用いて、インテリアの邪魔にならないような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

◆ニオイが広がらない

猫のトイレは人間のトイレとは異なり、排泄をした後に1回1回水洗で流すわけではありません。
飼い主さんが清潔を心掛けて掃除をしていたとしても、猫砂やトイレ本体、トイレの周辺などにニオイが残ってしまいがちです。

排泄後すぐに掃除をすると決めていた場合でも、飼い主さんの留守中に愛猫が排泄してしまえば、数時間排泄物が放置されることとなり、その分雑菌も繁殖しやすくなってしまいます。

猫砂にもたくさんの種類があり、その都度汚れた部分を取り除くものや、数週間~数ヶ月使い続けられるものなど、猫ちゃんの好みに合わせて猫砂選びをしている飼い主さんは多いことかと思います。

どのようなタイプの猫砂であっても、見えない場所まで排泄物が飛び散り付着してしまえば、その箇所の猫砂は掃除を怠ることとなり、雑菌が繁殖して強いニオイが出てしまうことも否めません。

猫のトイレにカバーをして隠すことにより、放置された排出物のニオイが部屋に広がりにくくなることからも、目隠しは有効な手段と言えるのではないでしょうか。

◆砂の飛び散りを抑えられる

猫のトイレには猫砂が必須となるため、隠すことにより砂の飛び散りを抑えられます。

猫ちゃんの中には排泄後に砂かけを盛大に行う子も多く、オープンタイプの猫用トイレを使用しているご家庭ではとくに、猫砂飛散問題は深刻なはずです。

●あわせて読みたい
猫砂の困った飛び散り防止対策5つ!おすすめトイレ、マットは?  >>猫砂の困った飛び散り防止対策5つ!おすすめトイレ、マットは?<<
記事はコチラボタン

なかなかタイミングがないと猫トイレ本体の買い替えは難しく、思い立ったときにフルカバーのトイレや、ドーム型のトイレに買い替えられるわけではありませんよね。

日頃の掃除を楽にするためにも、猫のトイレを隠すことは効率化を図ることに繋がるのかもしれません。


猫のトイレを隠すデメリット

隙間から覗く猫

お部屋の中で猫のトイレを隠すことは、飼い主さんにとってのメリットが多くあげられました。
その一方でトイレを隠すことによるデメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。

◆猫のトイレスペースが狭くなる可能性がある

猫のトイレは猫が落ち着いて排泄ができるようにと、リビングなどの人が多い場所や、家族の行き来が多い場所には設置していないことがほとんどだと思います。

比較的人通りの少ない廊下や、掃除のしやすい人間用のトイレ内や洗面所などに設置しているご家庭が多いことでしょう。

限られたスペースにトイレを設置している中で、トイレより一回り以上も大きいカバーなどで目隠しをしてしまえば、その分設置場所が狭くなります。
猫が排泄するときにも四方を囲まれることにより、圧迫感を覚えてしまう可能性も否めません。

もとからカバー付きのトイレを使用している場合であれば、そのトイレよりも大きい目隠しアイテムで隠せますが、オープンタイプのトイレを使用している場合は、なるべくコンパクトに収めようと、猫がゆったり排泄できないような設計になりがちです。

猫にとって排泄はとても大切な生理現象となるため、落ち着いて排泄ができなくなるようであれば、無理にトイレを隠す必要はないと言えるのではないでしょうか。

◆排泄の様子を確認することができない

猫のトイレを隠す際には、猫の体が通り抜けられる出入口があれば事足りるため、四方を囲って本格的にトイレを隠す設計の目隠しをセットする方は多いことでしょう。

猫ちゃんの中には狭くて暗い場所を好む子も居ます。
人目が気にならないような設計は一見望ましいようにも思えますが、それでは飼い主さんが愛猫の排泄の様子を確認できなくなってしまいますよね。

毎日使用するトイレだからこそ、猫が何かしらの不満を覚えているときは、トイレを使用する際に現れやすいと言われています。

猫砂が気に入らなかった、トイレが汚れて悪臭がするなど、トイレ環境に不満があるときには、何かしらの行動をとって無言のサインを飼い主さんに送っているはずなのです。

そのサインに気付かなければ、猫ちゃんは不満の残るトイレを使用し続けなくてはいけません。
粗相の助長にも繋がりやすくなります。

◆異変に気付きにくい

猫のトイレを隠すことにより、室内に生活感を出さないことが可能となります。
トイレの中が見えないということは、何かしらの異変が起こっていたとしても、気付きにくいということです。

「排泄物がなかなか出ずにトイレにこもっている」「排泄物に異物や血が混じっている」「トイレ内で具合が悪そうになっている」など、トイレがオープンになっていればすぐに気付いていあげられるような異変も、見落としてしまう確率が上がってしまいますよね。

とくに病気やケガを患っている子や高齢の猫ちゃんの場合は、異変が起こることを想定して見守っているべきですし、目を離すべきではないと言えるでしょう。


猫のトイレを隠すことは猫にとって良いこと?

猫のトイレ

猫のトイレを隠すことについてのメリットとデメリットを挙げてみると、メリットは飼い主さんにとって、デメリットは猫にとって多いことが分かりました。

この結果を見ても、猫用トイレを隠すことは良いことと言えるのでしょうか?

◆猫に負担をかける場合が多い

猫のトイレを隠したいという気持ちは、飼い主さん側の気持ちの問題となるため、猫にとってはメリットがほとんどありません。
デメリットがたくさんある時点で愛猫に負担をかけてしまう場合が多くなります。

基本的に猫のトイレは猫の体長よりも1.5倍以上の大きさを要し、ゆったり方向転換ができるスペースが必要となります。
トイレを隠すことによってこれらの動きに制限がかかってしまえば、心身共にストレスを与えてしまうことに繋がりますよね。

そして、トイレの四方を囲んでしまうとその空間内にニオイがこもってしまうため、鼻の利く猫にとって不快な空間となってしまうことでしょう。

トイレ環境に対しての不満が大きくなってしまえば、トイレを使用せずにほかの場所で粗相を繰り返すようにもなってしまいます。
猫目線で本当に隠すことが大切なのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。

●おすすめ商品
獣医師開発猫トイレ スタートセット  >>獣医師開発猫トイレ スタートセット<<
獣医師開発 ニオイをとる砂専用 猫トイレとニオイをとる砂 5L×2コのセット!
購入

◆病気につながる場合もある

排泄は健康のバロメーターとなります。
常に確認ができる環境を整えておかないと、何かしらの異常があった際に発見が遅れてしまいますよね。

異変に気付かず放置してしまえば、より症状を悪化させることにも繋がりますし、トイレ環境の不満によってストレスを与え続けてしまうと、別の病気を誘発する可能性も出てきます。

「たかがトイレ問題で猫が体調を崩すはずがない」などと考えるようなことはやめましょう。
愛猫の健康を第一優先に考えて、愛猫が用を足しやすいトイレ環境を整えてあげてはいかがでしょうか。


まとめ

猫のトイレは設置するだけで生活感が出てしまうこともあり、隠すことによって部屋の雰囲気を良くしたいと考える飼い主さんは多いことでしょう。

しかし、それはあくまでも飼い主さん側の意見です。
猫の気持ちを考えれば、清潔が常に保たれ落ち着いて排泄できる場所であれば、どのような見た目であっても問題ありません。

大切なのは猫が窮屈さを感じることなく、ニオイがこもらない設計となります。
どうしても猫用トイレを生活空間から隠したいようであれば、それらのことに注意した上で、機能的な目隠しを準備するようにしてあげてくださいね。



– おすすめ記事 –

・猫がトイレで寝る理由は?寝させないようにする対策法3つ
・大型の猫トイレがほしい!大型猫におすすめのトイレはコレ!
・【猫砂おすすめ10選】猫のトイレ砂の種類ごとの特徴、選び方は?
・猫のしつこい砂かけの原因は?トイレに強い拘りを持つのはなぜ?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


記事に関するお問い合わせはこちら