1.猫が床にこてんと倒れるのはなぜ?
1-1.リラックスしている
1-2.飼い主さんに甘えている
1-3.体がかゆい
2.猫がいきなり倒れるのは問題ない?
2-1.基本的には問題がない
2-2.様子がおかしい場合は
3.猫が飼い主さんの前でこてんと倒れたら
3-1.スキンシップをとる
3-2.遊んであげる
3-3.そっとしておいてあげる
4.まとめ
猫が床にこてんと倒れるのはなぜ?
愛猫が飼い主さんの元へ歩み寄り、いきなり床にこてんと倒れたことはありませんか?
急にどうしちゃったんだろうと心配になった飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
猫が床にこてんと倒れるときは、どんな感情からそのような行動を起こすのでしょうか?
◆リラックスしている
猫が床から手足を離してこてんと倒れるときのほとんどは、気持ちがリラックスしているときが多いようです。
自分と飼い主さんが暮らす住まいは、猫にとってのテリトリー内となり、安心で安全な場所だと理解しています。
そのような場所でこてんと倒れ急所であるお腹を見せるといった行為は、自分に対して害を加えてくる敵がいないことを認識しているため、心身共にリラックスができている証拠ですよね。
猫はボディランゲージで感情を表現する動物のため、こてんと倒れることにもしっかりとした意味があることを覚えておきましょう。
◆飼い主さんに甘えている
特定の飼い主さんの目の前や、ほかの動物(猫やそのほかの動物)がいる状況でこてんと倒れるときは、自分のことだけを構ってほしいと甘えている可能性も否めません。
一度でもこてんと倒れたことにより、飼い主さんが褒めてくれたり撫でてくれたりしたようであれば、また同じように構ってほしいときにわざと飼い主さんの目の前でこてんと倒れるようになることでしょう。
こんなに可愛らしい表現をされると、飼い主さんも無下にはできないことを知っているあたり、猫は本当に学習能力の高い動物だと思い知らされますよね。
◆体がかゆい
猫は普段からセルフグルーミングを欠かさない動物です。
自分の手足や舌が届かない場所がかゆいときなどは、室内にあるさまざまな物を利用してケアをすることがあります。
角のある物には顔をスリスリすることや、柱などに体を擦り付けるなどをして、常に清潔を保ちながら気持ちよさを求めているとも言えますよね。
こてんと倒れて床に背中を擦り付けている場合も、グルーミングできない場所をキレイに保ちたいといった気持ちの表れのため、邪魔はせずにそっと見守ってあげましょう。
猫がいきなり倒れるのは問題ない?
猫がこてんと倒れることには、猫なりにしっかりとした理由があることが分かりました。
無気力に硬い床に倒れれば、ケガや骨折などの危険性もあり、気が気ではない飼い主さんも多いことでしょう。
愛猫が床にこてんと倒れる機会が多かったとしても、傍観しているだけで問題はないものなのでしょうか?
◆基本的には問題がない
こてんと倒れる前後の行動を見て、とくに体調が悪い様子が見られることなく元気で食欲もあるようであれば、基本的に問題がないと捉えていただいてかまいません。
飼い主さんの気を引くためにこのような行動をとり、その行動に対して飼い主さんが何かしらの反応を示しているようであれば、猫にとってはコミュニケーションの一環として行っている可能性が高いでしょう。
猫は個体によって愛情表現を意味するボディランゲージも異なります。
こてんと倒れて愛情を表現してくれる子であれば、その気持ちに対して素直に答えてあげることが一番です。
寧ろ急所であるお腹を見せて飼い主さんにアピールしてくるのであれば、心の底から安心してリラックスしている状態ということも伝わりますよね。
しっかり信頼関係が築かれている証となります。
◆様子がおかしい場合は
基本的には問題のないこてんと倒れるといった動作ですが、倒れたままなかなか起き上がろうとしない場合や、倒れた後に具合が悪そうな素振りを見せている場合には、緊急を要することもあるため注意が必要です。
普段からこてんと倒れることがない子であれば、何かしらの異常事態として飼い主さんは気付きやすいでしょう。
ただし、愛情表現の一環などで普段からこてんと倒れることが多い子であればすぐに気付いてあげられない場合もあるかもしれません。
とくに突然の心臓発作や、何かしらの原因で脳や神経に異常を来している場合は、突然死などの重篤な状態に繋がってしまう危険性も否めません。
倒れた際に痙攣などを起こしている場合も、体を揺すったり抱き上げたりするようなことはせず、落ち着いて様子をみるようにしてください。
数秒から数分程度で痙攣が収まり、猫自身に大きな不調が見られなければ、そこまでの緊急性は高くはありませんが、何かしらの病気が原因の場合もあるため、専門家となる獣医師さんに診ていただくことをおすすめします。
猫が痙攣を起こした際には、その状況をメモに取って残すことや動画で撮影するなどをし、早いうちに動物病院を受診するようにしましょう。
猫が飼い主さんの前でこてんと倒れたら
ほとんどの場合は問題がない、猫のこてんと倒れる仕草。
実際にその状況を目にしたとき、慣れていない飼い主さんの場合はどのように相手をしてあげるべきでしょうか。
リラックスして甘えたい気分が強い猫ちゃんには、以下のような対処が有効となっているようです。
◆スキンシップをとる
愛猫が飼い主さんの目の前でこてんと倒れた場合は、心身共にリラックスしている状態となるため、スキンシップを試みてはいかがでしょうか。
普段はツンデレ気質の猫ちゃんはとても多く、自分が飼い主さんに触れられて欲しくないときは、絶対に触らせないといった趣旨の猫ちゃんはたくさんいますよね。
安心してリラックスしているようであれば、抵抗力もなく無防備なはずですので、愛猫が撫でると喜ぶ部位を優しくナデナデし、親近感を育んでいきましょう。
表情も穏やかでうっとりしている様子が見られれば、喜んでくれている証拠となるため、愛猫の様子を見ながらスキンシップを続けてくださいね。
◆遊んであげる
こてんと倒れたあとにもずっと飼い主さんの様子をうかがってくる場合は「飼い主さんに甘えたい」「構ってほしい」などの合図です。
飼い主さんが愛猫に声をかけ、ワクワクしたような反応を示すようであれば、一生懸命気を引こうと頑張っている姿となりますので、思いっきり遊んであげるようにしましょう。
お気に入りのおもちゃなどがあれば、そのおもちゃを持ちだして一緒に遊んでみるのも良いですし、部屋の隅に隠れつつ顔を出すなどのかくれんぼも、猫ちゃんはとても喜びます。
飼い主さんとの遊びを気に入ってくれれば、遊んで欲しいときにこてんと倒れることが合図となりやすく、今後も可愛らしい姿を見せてくれることでしょう。
◆そっとしておいてあげる
こてんと倒れることによって、「体をキレイにしたい」「気分転換がしたい」などの自分の時間に浸りたいといった様子のときは、話しかけたり構ったりするようなことはせず、そっと見守るようにしてください。
飼い主さんに構ってほしい場合は、こてんと倒れたまま飼い主さんの姿を目で追うことや鳴き声で気を引こうとするなどの何かしらの構って欲しいサインを出しているはず。
そのようなサインがない場合は、そっとしておいてほしいという気持ちの表れと言えますよね。
そっとしておいてほしいのに、飼い主さんが執拗に構ってしまえば、落ち着くことができないと解釈されて、飼い主さんの前でこてんと倒れなくなってしまうことでしょう。
室内は安心安全で、飼い主さんは絶対的に信頼できる相手で在り続けるためにも、しっかりと愛猫の気持ちを汲み取り、そのときの感情に寄り添ってあげられる存在でいてくださいね。
まとめ
愛猫が飼い主さんの前でこてんと倒れるとき、その理由が分からなければ病気かと疑うような状況ではありますが、猫からしてみるとお腹を見せるといった行為は信頼の証のため、リラックスしている状態であることがほとんどだと言われています。
飼い主さんのことが大好きで、一緒に暮らす室内を安全な場所として認識していることが分かれば、思う存分甘えてもらって構ってあげたいと考える飼い主さんは多いことでしょう。
しかし、猫は気分屋な性格をした動物でもあるため、猫の気分を明確に汲み取れなければ、信頼関係が崩れてしまう可能性も否めません。
飼い主さんに構ってほしいサインを出しているのか、そっとしておいてほしいのかを見極め、思う存分愛猫のこてんと倒れる姿を堪能するようにしましょう。
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