1.猫の水飲み器の種類
1-1.陶器
1-2.ステンレス製
1-3.プラスチック製
1-4.ノズル式
1-5.自動給水器
4.猫が手をつかって水を飲む
4-1.考えられる原因
4-2.改善策
5.猫にお水を飲んでもらうポイント
5-1.新鮮なお水
5-2.数を多くする
5-3.入れ物や場所を替えてみる
5-4.おやつやごはんで水分補給する
猫の水飲み器の種類
猫があまりお水を飲まない動物だったとしても、生きていく上で水分が欠かせないことは一目瞭然です。
そのため、飼い主さんは愛猫にお水を飲んでもらうために、色々な工夫をしている方も多いことでしょう。
猫がお水を飲むために欠かせないものと言えば、水飲みの器となりますが、器にもたくさんの種類があるため、愛猫が好みそうなものを選んであげることが一番です。
まずは猫の水飲み器には、どのような種類があるのかをご紹介していきます。
◆陶器
もっとも一般的で市場にもたくさん出回っている水飲み器となるのが、陶器製の水飲み器です。
土を練り固めて焼いたものとなるため、ずっしりとした重みがあり、中にお水を入れても安定感があるといった利点があります。
もちろん陶器は大事に使用すれば故障する心配は低いですが、雑に扱えば割れてしまう危険性もあるため、設置の際には十分注意するようにしましょう。
★猫用 脚付ウォーターボウル
日本の水と土で作った猫のための器
◆ステンレス製
頑丈で扱いやすいといった利点がある水飲み器が、ステンレス製の商品となります。
シンプルな見た目でとても軽く、フード用の食器とセット販売になっていることも多いため、統一感が出ることからも人気が高いようです。
軽く安定感があまりないことから、食器台などにセッティングをしてからの使用が一般的となっています。
★ステンレス食器 猫用
長い期間使用できる食器です!
ステンレス製なのでさびや劣化に強く、溶けにくいので長くお使いいただけます。フードやお水入れに最適です。ネコちゃんが食べやすい薄型タイプです。
◆プラスチック製
落としても割れない丈夫な器が、プラスチック製の水飲み器です。
値段も安価なものから高価なものまで幅広く販売されていますが、100円ショップなどでも販売しているため、入手しやすいことも利点と言えるでしょう。
軽量のためズレやすく、マットや食器台との併用がおすすめとなります。
★フリーハイ食器
「ペットの種類を選ばず、食べやすく」というコンセプトの傾き自在の食器!割れにくく洗いやすいプラ食器です。足付きなので器だけでも使用できます。容量約150ml。
◆ノズル式
ケージを使用しているご家庭では、ノズル式の水飲み器があると安心です。
ケージ内では直置きタイプの水飲み器だと、何かの拍子で猫ちゃんがこぼしてしまう可能性も高いため、そのような心配も不要となりますよね。
猫ちゃんにとってはどのような仕組みなのか、理解をするまでに時間がかかる子もいるため、最初のうちは飼い主さんがノズルの先から、水が出るといった仕組みをしっかりと教えてあげましょう。
★ペット用 ウォーターノズル ボトル付
飲んだ量がわかるボトル付き。
ペットの健康管理に!
茶色とピンクの2色の目盛りで飲んだ量を測りやすい。
ワンタッチ操作でつけ外しができるので、水の交換が簡単です。
◆自動給水器
常に新鮮で流れる水を演出できるのが、自動給水器となります。
お水を循環させつつフィルターで汚れをろ過するため、清潔な状態をキープできることが嬉しいですよね。
ただ、電気を使う機会ということもあり、100%故障しないとは言い切れないため、通常の水飲みとの併用が望ましいです。
★ピュアクリスタル 猫用
●流れる水で飲水量アップに貢献
●お腹にやさしい水に【抗菌活性炭配合】菌の繁殖を抑え、清潔な水を維持!カルキ臭も吸着【イオン交換樹脂】水道水のマグネシウム、カルシウムを除去してネコにやさしい軟水に【不織布層】食べカス、被毛、ホコリをしっかりキャッチ
●ネコちゃんの飲み方に適したトップファンネル
●いたずら防止、ネジ込み式トップファンネル
●水が飛び散りにくい形状
●水位がわかる透明窓
●安心・安全12V低電圧
猫の水飲みの選び方
猫は個体によってこだわりが強い子が多く、水飲み器のみならず流れているお水を好む子や、洗面所やキッチンなどの決まった場所での飲水、前足ですくって飲む子や適切な温度が決まっている子などさまざまです。
愛猫のこだわりは尊重したいところではありますが、蛇口から流れている水しか飲まない子であれば、ずっと水を出しっぱなしにはできませんし、常に前足ですくってお水を飲む子であれば、飲み水の鮮度が落ちる上に床が水浸しになって掃除が大変になります。
しかし、そのようなお水の飲み方をする子のほとんどは、もともと飼い主さんが準備しておいた水飲み器に不満を抱いている子が大半となります。
素材を気に入っていない可能性があるようであれば、別の素材に替えてみるのも良いですし、器の縁にヒゲが当たっているようであれば、幅の広い水飲み器を選んでみてはいかがでしょうか。
また、猫は身体の構造上、食器の高さは8cm程度が使用しやすいとも言われているため、無理な姿勢をさせない工夫も必要となってきますよね。
ほかにも人通りの多い場所やトイレの近くなどは避けて設置し、愛猫が落ち着いて水飲みができるような工夫をしてあげましょう。
水はどんな水がいい?
猫にとって水分は、健康維持のためにも必要不可欠となり、体重1kgに対して50ml前後の水分が必要と言われています。
つまり、体重4kgの猫ちゃんであれば、200ml以上の水分が必要となります。
元々あまり水を飲まない傾向がある猫だからこそ、飼い主さんとしては出来るだけ水を飲んでもらえるようにサポートしたいですよね。
ですが、たくさんお水を飲んでもらいたいからといって、市販のミネラルウォーターを与えることは控えてください。
猫にも上質なミネラルウォーターを与えた方が良い気もしますが、ミネラルウォーターは商品によって硬度が異なります。硬水、軟水などの水についてのきちんとした知識がないまま与えてしまえば、場合によってはミネラル成分の過剰摂取となって、尿路結石などの病気に繋がることもあるため注意が必要です。
ミネラルの含有量の低い軟水であれば、猫に与えても問題はありませんが、少しでも不安が残るようであれば、ミネラルウォーターを敢えて与えることはやめておきましょう。
世界保健機関であるWHOの基準では、0~60mg/l 未満を軟水、120~180mg/l 未満を硬水としています。
日本の水道水は硬度の平均値が48.9mg/l と言われており、WHOの分類でも軟水と区分できるため、猫には常に新鮮な水道水を与えれば問題ありません。
水道水に抵抗があるようであれば、蛇口に浄水器を設置するなどをして、安全にお水を飲ませてあげましょう。
猫が手をつかって水を飲む
猫ちゃんの中には器用に前足を使って水をすくい、その手を舐めて水分摂取をする子が居ますが、独特すぎるお水の飲み方に困惑する飼い主さんもいらっしゃるはずです。
猫が手を使った不思議な水の飲み方をする場合には、以下のような理由が考えられています。
◆考えられる原因
猫がこのような行動をとる背景には、現状の水飲み器に満足していない可能性が高く、敏感なヒゲが器に当たることを嫌っている場合や、視力の低い猫にとって無色透明の水は得体の知れないものとなるため、前足を使って安全確認をしている可能性があります。
また、設置場所に問題があることもあり、部屋の壁にくっつけて設置している場合は、お水を飲む際に背後が確認できないため、口をつけて水を飲むことに抵抗を感じているのかもしれません。
◆改善策
安全確認のために前足を使ってお水を飲んでいるようであれば、愛猫が不安にならないような場所に水飲み場を作り、器は幅が広くて浅いものを選んであげましょう。
それでもあまり水を飲んでくれない場合には、複数の箇所に水飲み場を作り、器の素材も異なるものを準備して様子をみるようにしてください。
猫にお水を飲んでもらうポイント
猫はこだわりの強い動物のため、少しでも自分の好みが合わなければ水飲みに対しても否定的になり、飼い主さんの思っているようには行動してくれませんよね。
そんな中でも水分は絶対的に猫にとって必要となるため、さまざまな工夫をしてお水を飲んでもらわなくてはいけません。
最後にお水を飲んでもらうためのポイントを復習し、日々の生活の中に是非取り入れてみてくださいね。
◆新鮮なお水
猫はキレイ好きな動物となり、健康を考慮した上でも常に新鮮なお水を準備しておくことが大切です。
水飲み器に一度でも猫が口をつければ、時間の経過とともにどんどん細菌が繁殖していきます。
また、流れる水に興味を示す子であれば、自動給水器などを利用してみることもおすすめです。
愛猫がどのような状態のお水を好む傾向があるのかなどを常に意識し、1日に必要な水分摂取量をクリアできるように努めましょう。
◆数を多くする
水飲みスポットはたくさんあればあるほど、猫が興味を示して口をつける回数も多くなってきます。
数が多いほど管理は難しくなりますが、愛猫がまったく水分を摂取しない方が問題となるため、飼い主さんには少し大変ですが、水飲みスポットを室内の至る所に設置し、新鮮なお水を愛猫が飲めるような工夫を常にしてあげてください。
◆入れ物や場所を替えてみる
水飲み器や設置場所を気に入っていないようであれば、無理に同じ器を継続して使うことや、水飲み場にこだわるようなことはせずに、発想の転換をして愛猫がお水を飲んでくれることだけを考えましょう。
水飲み器や場所を替えるだけでお水を飲んでくれるのであれば、飼い主さんの悩みも軽減できるため、柔軟な考え方をした方が心身共に負担も減るはずです。
◆おやつやごはんで水分補給する
これは水飲み器とは話が変わってしまいますが、水だけをなかなか飲んでくれない時には、おやつやごはんで水分を補うという手もあります。
ウェットタイプやゼリータイプのおやつを与えてみたり、ドライフードの上にウェットフードを乗せてたりと水気のある物を普段から取り入れることで、水分不足になる可能性は減らす事が出来ます。
猫ちゃんの反応を見ながら、お好みに合わせて、しっかりと水を飲んでもらえる方法を探してみて下さいね。
まとめ
あまりお水を飲まない猫ではありますが、その上水飲みに対して強いこだわりを持っており、愛猫の好みをいまいち把握できていない飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、愛猫が不満を抱いているのにも関わらす、その気持ちを考えないで同じ水飲み器を使い続けることや、設置場所も工夫しないままでいることは、双方にとって何のメリットもないはずですよね。
一番に考えるべきことは、飲水量の少ない猫に対して、どうやって水分を摂ってもらうかということです。
飲水量が少なければさまざまな病気を発症するリスクも高まるため、一日の必要飲水量を目標とし、愛猫が喜んでお水を飲んでくれるように努めるようにしましょう。
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