1.〔サザエさんの猫〕タマのプロフィール
3.タマと磯野家の出会い
3-1.タマは雨の日に拾った、捨て猫だった!
3-2.波平はタマを飼うことに反対だった!
4.タマの名づけ親はワカメちゃん
4-1.タマが痩せていたため…
5.タマは何猫なのか
5-1.タマと同じ白い猫①カオマニー
5-2.タマと同じ白い猫②ターキッシュアンゴラ
5-3.タマと同じ白い猫③ペルシャ猫
5-4.タマと同じ白い猫④マンチカン
5-5.タマと同じ白い猫⑤エキゾチックショートヘア
〔サザエさんの猫〕タマのプロフィール
日本を代表するアニメの中でも1969年から放映されている「サザエさん」は、誰しもが一度は見たことのあるアニメと言っていいほど、認知度の高いアニメーションです。
磯野家の長女であるサザエさんを中心に物語は進んでいきますが、ペットとして登場する「タマ」も人気があり、物語の中で欠かせない登場人(猫)物となっています。
タマは真っ白な被毛を身にまとったオス猫となり、磯野家のお隣に住む伊佐坂家の愛犬ハチとはとっても仲良しで、親友はフグ田家の長男(磯野家の孫)のタラちゃんと言われているようです。
そして、タマは優しく気の弱い性格の持ち主であるが故に、猫でありながらネズミが居ると逃げ出してしまうほど臆病でもあります。
これらが理由で自信を喪失し、家出をすることが度々あるタマですが、家に帰ってくるときは自ら玄関の扉を開けて中に入るといった、自分でも気付かないとびっきりの芸を見せてくれるのです。
タマが登場するときには、首に付けたトレードマークの大きな鈴が「チリリン」と鳴るため、その音を聞くだけでタマがどこかからやってきたことが分かります。
常に笑顔のタマは日本で一番有名な白猫とも言われており、鈴の音のような高くかわいらしい声で鳴きますが、声の出演が「?」となっているなど、謎の多いミステリアスなキャラクターとも言えるでしょう。
タマのガールフレンド
オス猫のタマには、ガールフレンドが居ることをご存知でしょうか?
しかもピンク色の被毛を身にまとった、とてもかわいらしいペルシャ猫となります。
大きなリボンもピンク色で、タマよりも少し大きめの体格をしていますが、仲睦まじくデートをする姿を見てほっこりとした方も多いのではないでしょうか。
7282話の「ねむれないタマ」など、タマのガールフレンドが登場する回も多いため、かわいらしいピンクのペルシャ猫が見たい方は、動画配信サイトなどで探してみることもおすすめです。
タマと磯野家の出会い
磯野家で幸せそうに暮らしているタマではありますが、どのようにして磯野家で飼われるようになったのかも、興味深いところですよね。
どのような出会いを経て、磯野家の一員となったのでしょうか。
◆タマは雨の日に拾った、捨て猫だった!
タマは誰かから譲渡してもらったり、野良猫だったりしたわけではなく、雨の日にダンボールに入れられたまま捨てられていました。
雨でずぶ濡れになりながら「ニャーニャー」と鳴き続けていた身体の小さな捨て猫を、学校帰りだった磯野家次女のワカメが見つけたことが、タマとの出会いのはじまりです。
気立ての優しいワカメは捨て猫を見捨てることができず、そっと連れ帰り庭の物置でごはんを与えていたところ、磯野家の大黒柱の父、波平に見つかってしまいます。
◆波平はタマを飼うことに反対だった!
波平はワカメに捨て猫を元の場所に返してくるように言い、しまいには「汚い猫なんか飼うんじゃない」と暴言を吐き、幼いワカメは親の言うことを聞くしかなく、捨てられていた元の場所に重い足取りで向かいます。
せめてもの思いから捨て猫が雨に濡れないようにと、自らが差していた傘を残し駆け出したものの、ワカメの姿を必死に追いかけてくる捨て猫の姿が目に入り、見捨てることができなくなってしまいました。
再び捨て猫を連れ帰り物置に隠したワカメではありますが、雨に打たれた影響もあり、風邪を引いて寝込んでしまいます。
しかし、その間一生懸命捨て猫のお世話をしてくれていたのは、猫を飼うことに反対だった波平でした。
サザエさんの原作が連載され始めたのは、第二次世界大戦終戦後の翌年(1946年)となるため、時代背景を考えてみても人間が生きていくだけで、精いっぱいであったことがうかがえます。
家族全員を食べさせる必要のある波平にとって、猫一匹増えるだけでも生活に影響が出ると考えたのかもしれません。
しかし、お世話をしていくうちに、自分にもなついてくれる猫に対して情が移っていき、それにプラスしてワカメの優しさを、父として無下にできなくなったのでしょう。
このような経緯を経て、たまは正式に磯野家の一員となったのです。
タマの名づけ親はワカメちゃん
メス猫につけるような「タマ」といった名前は、オス猫につけるのは珍しい気もしますよね。
タマの名付け親は捨て猫の命を助けたワカメとなりますが、どのような思いでこのような名前をつけたのでしょうか。
◆タマが痩せていたため…
捨てられていたタマはひどく痩せ細っていたため、「玉のように丸くなるように」と、ワカメの優しい願いから名付けられました。
その後ワカメの願い通り、タマは玉のように丸く育ってゆき、サザエさんの中でもほっこりとしたタマとの出会いのエピソードに、感動したといった視聴者の声が多く届いたそうです。
このエピソードは1972年4月9日に放送された、「タマよ!泣くな」といったお話となっています。
タマは何猫なのか
タマは公式では何猫か明かされてはおらず、日本的な見た目から真っ白い被毛を持った日本猫が有力であると考えられています。
もちろん明確には分かりませんが、何猫であったとしても、サザエさんには欠かすことのできないキャラクターと言えますよね。
日本猫の場合は遺伝子の組み合わせによって、さまざまな模様や毛色の猫が誕生しますが、生まれたときから真っ白の被毛をもって産まれてくる猫種なども存在します。
どのような純血種が居るのか、代表的な5種類を順番に見ていきましょう。
◆タマと同じ白い猫①カオマニー
タイ語で白い宝石という意味を持つ「カオマニー」は、タイ原産の純血種です。
日本での知名度は低いものの、美しい瞳や白い被毛を持つ姿を一目見れば、一瞬で心を奪われてしまう方も多いのではないでしょうか。
タマにもよく似た猫となりますが、カオマニーは高確率でオッドアイの個体が産まれることが多く、その点からもタマはカオマニーではないと分かります。
◆タマと同じ白い猫②ターキッシュアンゴラ
トルコ原産の「ターキッシュアンゴラ」は、白い毛色を持っている個体が有名ではありますが、あらゆる毛色も認められています。
タマとの違いはなんといっても、ふわふわで絹のような長毛を身に着けているところでしょう。
長毛種では珍しいシングルコートの持ち主となり、柔らかい触り心地が人気を博しています。
◆タマと同じ白い猫③ペルシャ猫
タマのガールフレンドである「ペルシャ猫」も、真っ白な被毛を持った個体が産まれます。
白以外にもさまざまな毛色が認められていますが、さすがにタマのガールフレンドと同じピンク色のペルシャ猫は存在しません。
猫の王様とも言われているペルシャ猫はイラン原産の長毛種となり、毛量が多く見た目からもふわふわしていることが分かります。
タマがガールフレンドと並ぶと彼女の方が大きいため、タマはオス猫であっても小柄な猫なのかもしれません。
◆タマと同じ白い猫④マンチカン
アメリカ原産の「マンチカン」も、単色の白い被毛が認められている品種となります。
特徴的な短い手足を持つかわいらしい容姿に魅了される方が多く、日本でも人気の高い猫種と言えますよね。
タマは手足が長いため、マンチカンでないことは一目瞭然です。
◆タマと同じ白い猫⑤エキゾチックショートヘア
マンチカンと同様、アメリカが原産国となる「エキゾチックショートヘア」も、単色の白色が認められています。
ルーツがペルシャ猫となっているため、鼻ぺちゃといったブサカワと言われる特徴を持っていますが、ペルシャと異なるのは長毛ではなく、アメリカンショートヘア譲りの短毛という点です。
このようなことから、落ち着いた性格のペルシャとは異なり、活発な一面を持っている元気な猫種となります。
おっとりとした表情のタマには似ていないため、タマはやはり日本猫である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は国民的アニメであるサザエさんに登場する、タマについてご紹介させていただきました。
日本人にとって馴染みの深いアニメであるからこそ、タマの存在を当然のように知っている方々も多いとは思いますが、タマの性別やどのようにして磯野家の猫になったのかなど、意外と深いところまでは知らなかった方もいらっしゃるはずです。
サザエさんの中にはタマが中心のエピソードも多く、中にはタマ目線で物語が進み、タマの心の声をカツオがナレーションで紹介するといった回(2016年3月放送「タマ、散歩」)などもあります。
サザエさん一家のドタバタした日常の中にも、視聴者の心をグッと掴むようなエピソードもたくさんありますし、猫好きの方であれば是非タマに注目して、とっておきのエピソードを見つけてみてはいかがでしょうか。
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