1.猫が拗ねた時に見せる行動とは
1-1.遠くからじっと見つめる
1-2.呼びかけを無視する
1-3.イタズラをする
1-4.機嫌が悪くなる
1-5.寝る
猫が拗ねた時に見せる行動とは
人は拗ねると不平や不満といった気持ちを素直に表明せずに、ひねくれたような態度をとってしまいがちですが、猫の場合はどのような態度をとるのか、気になったことはありませんか?
猫は自由でのんびりとしたイメージの強い動物ではありますが、しっかりと喜怒哀楽といった感情を持ち合わせており、拗ねることが当然のようにあります。
猫が拗ねているときには、人間のように卑屈な態度をとりはしないものの、猫特有の行動でモヤモヤとした気持ちを表現しているようです。
一般的に猫が拗ねているときに見せる態度や行動には、以下のようなパターンがあると言われています。
◆遠くからじっと見つめる
飼い主さんが家の中で有意義に自分の時間を費やしているときに、ふと視線を感じて振り返ってみると、愛猫に遠くからじっと見つめられていたなどの、経験をしたことはないでしょうか。
その目つきが明らかに睨んでいるような目つきであれば、飼い主さんに対して何かしらの不満を抱いている証拠です。
猫ちゃんの中には壁や扉に隠れて、片目だけで見つめてくる子も居ますが、機嫌をとろうとして飼い主さんが近付いたとしても、避けられてしまうことがほとんどです。
◆呼びかけを無視する
猫が拗ねているときには、飼い主さんの呼びかけにも反応せずに、無視をしてくる子は多いようです。
普段から鳴き声を出して、コミュニケーションをとってくれるような子であれば余計に、無言の圧力が脅威に感じてしまいますよね。
飼い主さんを無視しているつもりであったとしても、飼い主さんの声に身体が勝手に反応し、耳やしっぽがわずかに動いていることもあるため、本音としては「少し懲らしめてやろう」「仕返ししたい」といった、気持ちが隠れているのかもしれません。
◆イタズラをする
拗ねることによって感情のやり場がなくなってしまい、イタズラをしてストレス発散をする猫ちゃんも多いようです。
猫にとってイタズラは、拗ねている自分に気付いてほしい、飼い主さんの気を引きたい、かまってほしいといった気持ちが強いため、飼い主さんに怒られるようなイタズラでさえ、平気でするようになってしまいます。
飼い主さんの目が届く範囲で物を落とす、トイレの猫砂を盛大にかき出す、トイレ以外の場所で粗相をするなど、イタズラをすることが自己アピールにも繋がっているため、何が原因でそのようなイタズラをし出したのか考えてみるようにしましょう。
◆機嫌が悪くなる
拗ねるは機嫌が悪くなると同義のため、不満の原因となった対象人物(動物)や、まったく関係のない人などに対して、八つ当たりをするようになります。
機嫌を損ねている愛猫に対して、飼い主さんが距離を縮めようとすると、「シャーッ!」と鳴いて威嚇をしてきたり、ネコパンチやネコキックをしたりと攻撃的になる子も多いようです。
同居猫がいる場合や物に対してこのような行動をとることもあり、このような八つ当たり行動を「転嫁性攻撃行動」と呼びます。
その場限りで終わることもあれば、長期化するケースもあるようです。
◆寝る
私たち人間でも拗ねたあとに、「ふて寝」として眠ることがありますが、猫も拗ねるとふて寝をするケースがあると言われています。
もともと猫はよく寝る動物ではありますが、不平不満を抱いたとしても、その気持ちをうまく消化できなければ、寝て気を紛らわせるしかないというように、目をつぶって無理矢理眠ろうとする子も居るようです。
その後深い眠りにつければ、起きたときには拗ねていたことを忘れている可能性も高いため、いかなるときも猫が眠っているときは、かまわないようにしておきましょう。
猫が拗ねる理由とは
猫が拗ねているときに見せる態度や行動は分かりましたが、どんなことがきっかけとなり拗ねることに繋がるのか、知っておきたいという方も多いはずです。
一般的に以下のような理由により、猫が拗ねてしまうケースが多いため、飼い主さんは日常生活の中で、愛猫の機嫌を損ねないように努めましょう。
◆寂しい気持ちになった
猫が拗ねる理由で一番多いのが、寂しいといった気持ちと言われています。
自由気ままなイメージの強い猫ではありますが、一緒に暮らしてみると思った以上に、猫が寂しがり屋であることが分かりますよね。
とくにお留守番の時間が長い猫ちゃんの場合は、飼い主さんと離れ離れになる時間が必然的に長くなってしまうため、いつもより帰宅時間が遅くなったり、休日に出掛けてしまったりすると、不安な気持ちが助長しその結果、拗ねるようになってしまいます。
そのほかにも、自分に見向きもせずにテレビやパソコンなどに夢中になっている、鳴いて訴えかけているのに応えてもらえない、甘えたいのに甘える隙がないときなどは、猫が拗ねる傾向が強くなるようです。
あまりにも普段から拗ねる機会が多くなってしまえば、どんどんストレスを抱え込んでしまうことでしょう。
ストレスは精神的に疲弊するだけでなく、病気の原因になりやすいとも言われているため、拗ねるだけでなくストレスを溜めないような工夫も必要となってきます。
◆嫉妬
猫も人間と同じように嫉妬ややきもちといった、うらやみ妬む感情を持っています。
そもそも猫は信頼関係が築かれている相手に対しては、全力投球で気持ちを伝えようとし、自分の感情に素直に生きているため、嫉妬という感情が生まれても不思議ではありません。
猫の脳は人間の脳と似た構造をしており、記憶や感情を決定するといった、重要な器官となる「大脳皮質」が発達しています。
そのため、感情表現が上手くできなかったとしても、気持ちの浮き沈みは確実に感じており、言い表せない不安な気持ちから相手を攻撃したり、イタズラをしたりして自分の存在をアピールするしかないのです。
「そんなことをしても怒られるのに…」といった行動をしてまでも、猫は自分の気持ちに対して忠実に動いているので、そう考えると何とも健気な動物であることがうかがえますよね。
猫が嫉妬心を抱きやすくなるのは、飼い主さんがほかの動物などをかわいがる、大好きな飼い主さんがほかの人間(恋人や赤ちゃんなど)と仲良くしている、じっと物(スマホや本など)を見つめているなどが挙げられます。
◆ショックな出来事があった
ショックな出来事があったときにも、猫は拗ねることがよくあります。
とくに飼い主さんに怒られた、空腹でおやつをねだったけれど貰えなかった、大好きな場所を同居猫にとられたなど、猫にとっては一大事な出来事ばかりです。
猫に対して怒るときは、時間が経過してから怒ったとしても、猫にとっては何が原因で怒られているか分かりませんし、理不尽に感じて拗ねてしまうことがあるかもしれません。
また、食に貪欲な猫ちゃんであれば、お腹が空いたらごはんやおやつが欲しいと思う気持ちが強く、その欲求をことごとく無視されれば、不満が募って拗ねてしまう気持ちも分かります。
多頭飼育のご家庭では、常にほかの猫との競争が生まれるため、お気に入りの場所取りや寝床の確保など、一歩出遅れてしまえば自分の思い通りには過ごせないため、モヤモヤした気持ちだけが残って、ふて寝をしてやり過ごそうとすることでしょう。
猫が拗ねている時の対処法とは
愛猫が拗ねてしまったときは、ストレスを発散できずに感情のコントルールが上手くできない状態であると言えます。
飼い主さんが愛猫に対してするべきことは、何が原因で拗ねてしまったのかを知ることです。
基本的には『猫が拗ねる=構ってほしい・甘えたい』という心境が根本にあるため、日常生活の中でスキンシップを図りつつ、一日の中で一緒に遊ぶ時間を設けるなどが、猫のストレス発散に繋がると言えるでしょう。
愛猫の気持ちを尊重しつつ、機嫌をとったりそっとしておいたりしても、なかなか機嫌が戻らないようなときには一生懸命構うことにより、気持ちに応えるようにする飼い主さんも多いと思いますが、猫ちゃんによってはこの方法が逆効果になってしまう子も存在します。
拗ねれば構ってもらえると解釈してしまえば、何か不満を感じた際には、すべてを拒絶する態度をとったり、転嫁性攻撃行動を起こしたりする子も居るため、単純に拗ねたからといって、その気持ちを払拭するように、全てに応えることはおすすめできません。
拗ねている気持ちに寄り添うというよりも、もどかしい気持ちを発散させるための手助けをするように心掛け、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげてください。
飼い主さんに遊んでもらって満足すれば、モヤモヤした気持ちも発散できるはずです。
まとめ
猫は私たちが思っているよりも、感情豊かで繊細な動物ではありますが、不平不満を抱いたときにはその感情のままに、拗ねて自己主張をする子は多いようです。
拗ねるときの態度や行動は猫特有となり、その気持ちにすぐ気付いてあげられる飼い主さんは少ないのではないでしょうか。
また、拗ねているからといって構い過ぎてしまえば、拗ねたような態度をとれば構ってもらえるといった解釈になってしまうため、すべて猫の気持ちに応えることはおすすめできません。
拗ねた原因を追究することは大切ではありますが、飼い主としてできる手助けは抱え込んでしまったストレスを発散させて、安定した気持ちを取り戻してあげることです。
常に適切な距離を保ちつつ、その上で信頼関係を築けていけるような関係性を目指し、愛猫との正しい付き合い方を尊重していきましょう。
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