1.猫と遊ぶ時間は何分が良いのか?
1-1.猫と遊ぶメリット
1-2.遊ぶ時間が短くてもOK
2.猫と遊ぶ時間・頻度
2-1.子猫の場合
2-2.成猫の場合
2-3.老猫の場合
猫と遊ぶ時間は何分が良いのか?
一日の大半を眠って過ごす猫ではありますが、遊ぶときは全力で思いっきり遊ぶため、そのギャップに驚かれる飼い主さんは多いことでしょう。
「遊びたい!」「かまって!」と愛猫から合図が送られれば、飼い主さんは自分の時間を割いて一緒に遊ぶ必要がありますよね。
しかし、猫はどれぐらいの時間一緒に遊べば満足してくれるのか、1日の中で何回遊んであげるべきかなど、猫ちゃんの体力には個体差があるため、適切な時間が分からないといった方も多いはずです。
一般的に猫と一緒に遊ぶ時間は、どれぐらいが理想といった定義があるものなのでしょうか。
◆猫と遊ぶメリット
そもそも眠っている時間が圧倒的に多い猫にとって、遊ぶ時間が必要なのかと疑問に思いますが、結論を言えば猫に遊ばせる時間はとても大切です。
眠る時間が多ければ必然的に運動不足となり、ストレスを発散させる術がなくなってしまうため、思いっきり楽しく遊ぶ時間は身体を伸ばしつつ、適度な運動ができる貴重な時間となります。
また、飼い主さんと一緒に遊ぶことによって、コミュニケーションが取れますし、信頼関係も深まって距離も縮まっていきますよね。
飼い主さんの住むおうちは猫ちゃんにとって、生涯を過ごす場所となるため、いかにその場所で気分転換ができ、ストレス発散に繋がるかが鍵となっています。
日常的にストレス発散ができないままでいると、いたずらや粗相などの問題行動を繰り返しやすくなり、病気の原因にもなってしまうため注意が必要です。
◆遊ぶ時間が短くてもOK
猫の遊ぶ時間は年齢や体力にもよりますが、基本的には1回の遊ぶ時間が短くてもOKです。
「待ち伏せ型」といった性質を持つ猫は、運動能力が長けている反面、持久力がないため長い時間遊び続けることができません。
疲れて呼吸が荒くなり、動けなくなってしまうほど遊ばせてしまえば、遊ぶこと自体が楽しい時間ではなくなってストレスの原因となってしまいます。
飼い主さんが愛猫と一緒に遊ぶ時間は1回につき5分程度を目安とし、1日の中で平均30分~1時間程度を遊ぶ時間に費やすことにより、猫ちゃんの満足度もアップします。
ここでしっかり守っておきたいのは、催促された分だけ付き合うのではなく、あくまで飼い主さんのルーティンを邪魔しない程度に遊ぶ時間を設けることです。
猫ちゃんが遊びたい気持ちのときに、遊びに付き合うといった行為を繰り返してしまうと、好きなタイミングで遊んでもらえなければストレスが溜まっていきます。
飼い主さんが家事などで忙しいときや、就寝中であっても自分が主体で遊ぼうとしてくるため、日頃から愛猫が遊びたいタイミング且つ、飼い主さんに時間の余裕があるタイミングで遊ぶようにしておくのがベストです。
猫と遊ぶ時間・頻度
前述してある通り、猫の年齢や体力によって遊ぶ時間も異なってきます。
とくに子猫や老猫と遊ぶときには、さまざまな注意点があるため、年齢に合った遊び方を覚えさせてあげましょう。
◆子猫の場合
生後1ヶ月前後の社会化期に突入すると、さまざまなことに興味を持つ子猫は、家の中にあるもの全てが遊びの対象となっていきます。
そのまま野放しにしていると、室内は荒らされ誤飲や誤食の危険性もあるため、誤飲の可能性の低いおもちゃを用いて遊んであげましょう。
生後6ヶ月ぐらいまでは何にでも興味を示すような素振りが見られますが、生後半年も経つと善し悪しの分別がつくようになっているため、飼い主さんとコミュニケーションを図りながら遊べるようになります。
元気と体力が有り余る子猫ではありますが体力調整が難しいため、1回につき5~10分程度を目安として遊び、トータルで30分以内と定めて遊んであげてください。
成長期の子猫は身体や臓器が未発達なことからも、長時間激しく遊んでしまえば、ケガを誘発しやすくなるため、食事や睡眠を重要視しつつ、適度な隙間時間を有効活用して遊んであげましょう。
◆成猫の場合
好奇心旺盛な成長期の若い猫ちゃんは、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を楽しみにしています。
自分本位の遊び方をさせないためにも猫が遊びたいタイミングと、飼い主さんの遊べる時間が確保できるタイミングで遊ぶようにしてください。
1回の遊ぶ時間は5分程度とし、遊び足りなさそうなときには5分以上休憩してから再度遊んであげましょう。
1日に平均で30分~1時間程度遊んでもらえれば、満足する子は多いようです。
なかなか遊ぶ時間を作ってあげられないときには、お留守番時に遊べる知育玩具やキャットタワーなどを駆使して、飽きのこない生活環境を整えてみてはいかがでしょうか。
◆老猫の場合
高齢期に突入すると加齢とともに体力が落ち、自然と遊ぶ時間が減ってきます。
足腰が動かないほどの老猫の場合は無理に遊ばせる必要はありませんが、高齢期突入の11歳を過ぎた猫ちゃんの場合は、運動不足や認知症予防のためにも、刺激的な遊びを提供する必要性があると言えるでしょう。
身体全体を動かさなくても前足を出して遊べる、猫じゃらしのようなおもちゃが特におすすめです。
また、食事前に遊ぶ時間を定めておくと、気持ちがリフレッシュされて食欲増進に繋がる上に、吐き戻しも軽減されるため、ご飯をあげる前に数分一緒に遊ぶといった時間を設けてみましょう。
夜に遊ばせると良く寝てくれる
年齢や体力によって遊ぶ時間の調整が必要なことが分かりましたが、猫は「薄明薄暮(はくめいはくぼ)」といった性質を持ち合わせており、薄暗い時間帯により活発となります。
そのため、夜や早朝に活動的になって遊びたがる子が多いため、夜の時間にたくさん遊んで満足してもらえれば、飼い主さんの就寝時間に邪魔をすることなくぐっすり眠ってくれる子は多いようです。
この性質を利用して飼い主さんが眠る時間までの、リラックスタイムに一緒に遊ぶ時間を設けられれば、お互いにストレスが溜まりにくくなるため生活の質が上がっていきます。
猫と遊ぶ際の注意点
愛猫と絆を深めるためにも一緒に遊ぶ時間は大切となりますが、猫の遊びたい気持ちを重視しすぎると、思わぬ事故などが起こる危険性もあるため注意が必要です。
安全に遊ぶためには、どんなことに気を付けておくべきなのでしょうか。
猫用のおもちゃにはさまざまな形の商品が販売されていますが、購入の際には愛猫の性格を重視し、安全性を最優先して選ぶようにしてください。
とくに好奇心と狩猟本能が強いオス猫の場合は、ネズミの形をしたおもちゃなどを与えると、そのまま噛み砕いて飲み込んでしまう子も居ます。
また、ひとりでお留守番をしている際にも、誤飲しやすい小さなおもちゃや紐などが放置されていれば、遊びの延長で飲み込んでしまう可能性も否めません。
誤飲や誤食をして上手に体外に排出できなければ、開腹手術を行って異物を取り出さなくてはいけないため、おもちゃなどの管理は徹底して行うようにしておきましょう。
猫と一緒に遊ぶ目的は、猫を疲れさせて静かにすることではなく、日常生活の中で溜まったストレス発散となります。
だからといって遊ぶ時間が長くて頻度も多すぎれば、身体の疲労が蓄積されていき、別の方向からストレスが溜まってしまいますよね。
どんなに体力が有り余った様子を見せる子であっても、猫の遊びたい気持ちに全て応えるのではなく、休むときにはしっかりと休んで、遊びに対してのメリハリをつけなくてはいけません。
飼い主さんの時間に余裕があるときは、ついつい猫の気を引いて遊びに誘いがちですが、猫ちゃんにその気がなければ無理に遊ぶ必要はありません。
そのときはたまたまタイミングが合わず、「今は遊ぶ気分じゃない」「ひとりでのんびり過ごしたい」といった気持ちが大きいのかもしれませんよね。
猫と一緒に遊ぶタイミングは必ず、猫が遊びたいと感じたときとなり、飼い主さんも時間に余裕があるときには、そのような愛猫からのサインを見逃さないようにしましょう。
猫と遊べるグッズ
猫と一緒に遊ぶ際には、猫ちゃんが喜ぶグッズを準備してみてはいかがでしょうか。
とくに狩猟本能をくすぐりやすい猫のおもちゃは、以下の通りとなります。
◆猫じゃらし
猫が大好きな猫じゃらしですが、スタンダードな商品だけでなく、進化系の商品も狩猟本能をくすぐります。
一瞬で愛猫をとりこにできるため、ご自宅に常備しておくと安心です。
◆レーザーポインター
飼い主さんが座ったままでもおもいっきり遊べるおもちゃといえば、レーザーポインターを思い浮かべる方も多いことでしょう。
愛猫の運動量を増やしたいと考えている飼い主さんにおすすめですが、遊ぶ際には猫の目に光を当てないように注意しながら使用してくださいね。
◆ボール
中にドライフードを入れて遊べるこちらのボールは、知育玩具としてもとても人気の高い商品となります。
仕組みを理解した際には夢中になって遊んでくれるため、かまってちゃんにはぴったりのおもちゃと言えるでしょう。
まとめ
猫にとって飼い主さんと遊ぶ時間は、かけがえのない至福の時間となります。
コミュニケーションの一環だけではなく、運動不足の解消やストレス発散の手助けになるのなら、率先して時間を作り、たくさん遊んであげたいと考える飼い主さんは多いはずです。
しかし、長い時間たくさん遊びすぎてしまえば、上手に体力調整ができず負担をかけてしまう場合もあるため、愛猫と遊ぶときは双方が遊べる(遊びたい)タイミングを心掛け、心と身体が疲れない遊び方を提供してあげましょう。
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