猫のマウンティングは発情期だけじゃない!?3つの意味と猫のマウンティング対策について

2018.03.14

猫のマウンティングは発情期だけじゃない!?3つの意味と猫のマウンティング対策について

猫が他の猫に馬乗りになっている様子を見たことがあるでしょうか。猫は、マウンティングという行動を取ることがあり、上に乗るのはその中のひとつの行動です。マウンティングは、自然な本能の行動からくるものと、そうでないものもあるのです。また、飼い主さんが猫のマウンティング行動に困る場合もあります。猫のマウンティング行動について、その意味と、やめさせるべきかどうか、そしてマウンティング行動をする時の対策についてご紹介します。

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猫のマウンティング行動とは?

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猫のマウンティングとは、対象の上に乗り、腰を上から押し付けてくるような行動です。その際、対象を噛むこともあります。

猫同士であれば、交尾の時のように後ろから他の猫の上に乗ります。さらに、首の付け根あたりを上から噛むことで動かないようにして、腰を押し付けます。
発情期のオス猫がメス猫にすることもありますし、オス同士やメス同士でもしますし、またメス猫がオス猫にすることもあります。

飼い主さんの体にする場合には、手や足を噛む、腰を押し付けるといった行動になります。

1匹だけで飼っている場合であれば、マウンティング行動が見られない猫もいます。ただし、多頭飼いでも、必ずマウンティング行動が見られるというわけでもありません。


猫がマウンティングする意味とは?

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猫がマウンティングする意味は、発情期の性行動のひとつとして考えられていますが、その他にも2つの意味があります。

それは、「優位性誇示」「転位行動」です。

◆優位性誇示のマウンティングとは?

多頭飼いの猫によく見られるのが、優位を示したい意味のマウンティングです。
なわばりを保持したり、他の猫に自分が優位であることをアピールしたりするためにマウンティング行動を行います。

野生の猫は、なわばりを持って、その中で狩りをしたり、パートナーを見つけたりします。
オス猫もメス猫もそれぞれになわばりを持っていて、オスの方がメスよりも広いなわばりを持ち、行動範囲も広くなります。

猫の本能として、ほかの猫よりも優位に立ちたいという思いがあります。そのため、猫同士の順位を付ける意味のためにマウンティング行動を行って、自分が上だとアピールします。

◆優位性誇示のマウンティングで見られる行動

室内飼いの猫は、家の中がなわばりとなります。獲物の心配はありませんが、多頭飼いの猫は単独で飼われている場合と違い、猫同士のなわばり争いをする場合があります。
キャットタワーの一番上を取り合ったり、心地よい場所を取り合ったりするためにマウンティング行動をすることもあります。

優位性誇示のマウンティングは、優先順位を示す意味のための行動なので、発情期以外でも見られますし、性行動とは関係ありません。優位な猫が、下位の猫にするものなので、メス猫同士やオス猫同士がすることもあり、猫が飼い主さんにする場合もあります。

◆転位行動のマウンティングとは?

本来しようとしていた行動が制限されたり、している行動が中断されたりした時にしてしまう、それまでと関係のない行動のことを「転位行動」と言います。

猫は、失敗した時や我慢させられた時、取ろうとした行動ができなかった時などに、関係ない行動をして、気持ちを落ち着かせようとします。
具体的には、高い所に登ろうとして登れなかったり、遊ぼうとしたのに遊んでもらえなかったり、通ろうとした所を邪魔されて通れなかったりといった場合です。

このようにストレスを感じた状況の時に、ふいに毛づくろいを始めたり、あくびをしたりするのが転位行動で、その中にマウンティング行動も入ります。

◆猫のストレスに注意が必要

転位行動のマウンティングは、感じたストレスを発散したり、気をそらしたり落ち着いたりするためのものなので、この行動も性的な意味はありません。
性的に関係のない猫にマウンティングすることもありますし、飼い主さんにしてしまうこともあります。

猫がストレスを感じていることでのマウンティングであれば、猫の生活にずっとかかわることですので、出来るだけ取り除いてあげるようにしましょう。


猫のマウンティング行動はやめさせるべき?

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単に毛布を噛んで吸ったり、前足で交互にふみふみしたりしている場合には、母親のおっぱいを吸う名残の行動や、リラックスしている状態です。
こちらはマウンティングとはまた別の行動になりますので、やめさせる必要はないでしょう。

ただし、猫がマウンティング行動を取ることで大きな問題があれば、やめさせるべきです。

例えば、

・猫同士の喧嘩が耐えない
・飼い主に攻撃的になる、噛む
・猫がストレスを感じている
・ソファやクッションなどを噛むためボロボロにされる

といった時です。

◆飼い主さんへのマウンティングには注意

優位性誇示でも転位行動でも、飼い主さんに対してマウンティング行動を行ってきた場合には、すぐにやめさせた方が良いと言えます。

優位性誇示のマウンティングをしてきた場合、飼い主さんを下に見ている意味になります。
今後もずっと暮らしていく上では、ごはんをあげてお世話をする飼い主さんが、下に見られてはいけませんね。

また、転位行動の場合には、猫も思わずしてしまったマウンティングの対象が飼い主さんだった、ということもあり得ます。
この場合は、猫が噛む、引っかくなどしてくる可能性があるため、飼い主さんが怪我しないためにやめさせる、ということになります。

◆発情期の性行動は去勢避妊手術の検討も

生後4ヶ月ごろからオスの子猫が、毛布やぬいぐるみなどを噛む、腰を押しつけるような行動をするといったことがあります。
この行動は、成猫に近づいてきたため交尾の練習の意味があると考えられます。

発情期のマウンティングは、去勢や避妊手術をすることでやめさせることが出来ます。成長して去勢が出来る月齢になれば、手術を考えましょう。

ただし、その場合には、費用がかかることはもちろん、少なからず猫の体に負担がかかることも理解しておきましょう。

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猫のマウンティング行動の対策は?

猫のマウンティング行為に困った時は、以下のような方法で対策をとる必要があります。

◆発情期の性行動としてのマウンティングの場合

猫のマウンティング行動とされるものが、発情期に見られる行動であれば、しつけなどでやめさせることは難しいと言えます。
生殖行動という本能から来るもので、猫にとっては自然にしてしまう行為だからです。

発情期のマウンティングやそれに伴う問題行動は、オス猫であれば去勢、メス猫であれば避妊の手術をすることで、やめさせることができます。
手術することにより、猫がおしっこをかけるスプレー行動や、大きな声で鳴くといった問題行動のほとんどがなくなります。

ただ、何度か発情期を経験した成猫は、去勢や避妊手術をした後でも、マウンティング行動やスプレー行動のポーズをすることがあります。
これは、経験した発情期の名残や、他の手術をしていない猫の発情に反応するためだと言われています。

その場合、スプレーや夜鳴きがなくなっていれば、大きな問題はないので、多少は仕方ないと見守るしかないでしょう。

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◆優位性誇示のマウンティングの場合

優位性誇示のマウンティングをやめさせる時には、行動そのものを叱るよりも、出来るだけなわばり争いをしないで済むようにしてあげるほうが効果的です。

多頭飼いの場合、お互いに落ち着ける場所や、隠れられる場所がそれぞれに確保されていれば、猫同士の優位性誇示の行動は少なくなると考えられます。
フードの場所を離して置いたり、寝床を増やしたり、キャットタワーのように高くから見下ろせる場所を複数作るなどの対策でも良いでしょう。

また、猫じゃらしやボールなどのおもちゃでよく遊んで、適度に疲れさせることで、マウンティング行動をする体力を使わせてしまう方法もあります。
運動して疲れたり、遊びに満足したりしていれば、マウンティング行動も減る可能性があります。

◆転位行動のマウンティングの場合

転位行動としてのマウンティングの場合、感じたストレスを発散する目的の行動でもあります。着地に失敗した、急に驚いたなどで突発的にしてしまう種類のマウンティング行動をやめさせることは難しいでしょう。

ただ、最初から猫が感じているストレスを出来るだけ減らすようにしてあげることはできます。
例えば、騒音が常に聞こえている、一緒にいるペットと仲が悪いといったことや、急に飼い主さんが驚かすように体に触ることも、猫のストレスになります。

防音対策をする、他のペットと距離を置けるようにする、猫を驚かさないようにして家族にも伝えるなどの行動をしてみてください。

◆飼い主さんにマウンティングする場合

飼い主さんの手や足に攻撃することは、どのような理由にしてもやめさせておく方が良いと言えます。

飼い主さんにマウンティングしてきた時には、猫の体を飼い主さんから離してください。
叱るのではなく、噛まれたり掴まれたりした部分をやさしくほどいたり、軽く小突くなどして、猫に離れるように気づかせて下さい。

その際には、さらに引っかかれたり噛まれたりしないように注意しながら、たたいたりしないで、声をかけながらどかします。

それでも猫が離れず、噛む、しがみつくなどの行動をしてくる場合は、マウンティングではなく、遊びだったり甘えていたりするだけの場合もあります。

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猫のマウンティングについてのまとめ

発情期の性行動以外のマウンティングには、優位性誇示と転位行動から来るものがあります。
どのマウンティング行動にしても、猫の本能からの行動のために、しつけだけでやめさせることは難しいと言えるでしょう。特に、ストレスを感じた時にしてしまう転位行動としてのマウンティングは、猫も思いがけずしてしまうことだからです。

優位性誇示と転位行動の場合には、飼い主さんが良い環境を作ることで改善することが出来ます。
優位性誇示は、猫の本能から来る行動なので、マウンティングそのものが悪い行動とは言えません。多頭飼いの場合には、優先順位が猫同士でつくことは仕方ありません。どの猫もリラックスして過ごせる環境を作ってあげるようにして下さい。

たまにしてしまうマウンティングの場合には、飼い主さんもあまり気にしないで、見守ってあげる余裕を持ちましょう。



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ねこちん

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ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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