猫のかかりやすい病気と金額 もしもに備えるペット保険

2018.08.17

猫のかかりやすい病気と金額 もしもに備えるペット保険

空前の猫ブームと言われている昨今、「猫を家族に…」という人が急増中。見ているだけで癒される猫ですが、ケガや病気になることもありますよね。愛する猫を守るため、ペット保険の大切さをお伝えしていきます。

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猫がかかりやすい病気ってどんなもの?

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近頃は、猫ちゃんを室内だけで飼う「完全室内飼い」のスタイルが一般的。そのため、「外に出ないからケガをしない」「感染症などの病気にはかからない」と思っている飼い主さんもいるかもしれません。

外に出なければ自動車事故に巻き込まれることもなく、ケガとは無縁のような気がしますが、家のなかでもケガをするリスクは皆無ではありません。

また、キャットフードの質や食べさせ方、生活する衛生環境によっては、病気や治療が必要な症状を引き起こすことも多々あります。

家庭で暮らす猫たちがかかりやすい病気について見ていきましょう。

◆オシッコ我慢で膀胱が炎症する…!猫に多い病気“膀胱炎”

膀胱炎は、その名のとおり、膀胱に炎症を引き起こす病気で、比較的若い年齢の猫に多く見られます。ペット保険の請求事由のなかでも、上位にあります。

膀胱炎は、引越しなどの環境の変化、初めて迎えられた住宅に馴染めないなどのストレスから尿を我慢して、炎症を起こしてしまうことがあります。
また、トイレ環境が不衛生で「この汚いトイレでは尿をしたくない」と我慢して膀胱炎となることもあります。不衛生なトイレは、猫の尿道に細菌が入りやすくなり、膀胱炎の原因となるかもしれません。

軽い膀胱炎なら、検査や処置、薬などで、平均で1万円~15,000円前後の治療費が目安です。

ただ、重症化した場合は、通院回数が長くなる、入院をするケースもあります。重い膀胱炎にかかった治療費用は、数万円~10万円ほどかかることも少なくありません。また、療養食を含めると多額の治療費用となることが予想されます。

突然の大きな出費でも、ペット保険に加入していることで、愛猫にしっかり治療を受けさせてあげられるメリットがあります。

◆猫はよく吐く動物…だけど危険な“嘔吐”もある

猫は、飲み込んだ毛を吐き出す習慣があるので、「嘔吐」はよく見られるもの。ただ、飼い始めた子猫が何度も嘔吐を繰り返すと心配になりますよね。

猫が吐いたときにチェックしたいのが、嘔吐後の様子です。吐いた後、「食欲は普通」「元気に遊ぶ」「オシッコや便の量も変わらない」など、嘔吐以外はいつもと変化がなければ安心です。

ただし、心配なのは次のような「嘔吐」です。

・1日に複数回吐く
・吐いた後に苦しんでいる様子
・フードを食べようとしない
・下痢や軟便が見られる
・吐しゃ物の色が茶色い(血液が混じっているかも)
・熱があがっている
・吐いたものなかに何かが混ざっている

ストレスで吐くこともあれば、内蔵の病気で嘔吐することもあります。なかには「ボタンを飲み飲んでしまった」「タマネギを食べてしまった」など、食べてはいけないもの食べて嘔吐が起こることもあるでしょう。

軽いものなら通院1日で治療が終わり、平均で1万円前後の治療費が目安です。

しかし、異物を飲み込んだ、なんらかの病気が原因などで、症状が重い嘔吐の場合には、内視鏡検査や画像診断、麻酔を使った処置、薬の処方など、治療内容が多岐にわたるでしょう。手術および通院数回で、10万円を超える事例もあります。

ペット保険に入っていれば、補償プラン内容に応じて保険金が支払われるので、飼い主さんの負担が減ります。

◆“結膜炎”かも…?目を痒がっている仕草が見られたら病院へ

結膜炎も猫のかかりやすい病気のひとつ。ウイルスによる感染や目にホコリや異物がはいったことが原因でかかることが多いです。

結膜炎にかかると「かゆい」ので、猫たちは足で目をこする仕草をするでしょう。その動作が余計に悪化させているのだとか…。
結膜炎の原因によっては炎症がひどくなり、目が開かないほど重症化することもあります。重症化した結膜炎の治療は長引き、入院しなければならないこともあるでしょう。

入院は猫のストレスになります。愛猫が目を気にしている様子が見られたら、早めに病院で診断してもらうことで、費用もおさえられます。

結膜炎になったら、どのくらいの治療費用がかかるのでしょうか。

軽症の場合には、

・診察
・検査
・外用薬
・内服薬の処方

1万円ほどが平均的。

一方、重度になると、

・診察
・注射による処置
・内服液の処方
・点眼液
・入院

8万円ほどと高額です。

保険に入っていれば自己負担額を減らすことができるでしょう。

◆慢性化すると治療が長引く“腎不全”

猫は泌尿器科系の病気にかかりやすいです。なかでも、腎不全は、年齢が高くなるほど顕著になります。

保険会社A社による保険請求時の事由ランキングによると、13歳以上のシニア猫のトップが腎不全だったそうです。また、10~12歳でも2位に腎不全がランクインしています。

腎不全は、腎臓の機能が低くなった状態です。初期にはあまり症状が見られず、見過ごしてしまう飼い主さんも多いでしょう。
ただ、腎不全の症状が進行するに従い、「痩せてきた」「ごはんを食べなくなった」「水を飲む量が増えた」「尿の回数が増えた」「被毛のツヤがなくなった」など、いつもと違う様子が出るでしょう。

腎不全は慢性化すると、治療が長期になります。猫の年齢をベースにし、今後の治療方針が決まるので、必ずしも手術が必要ではありませんが、定期的な通院をしなければならないでしょう。20回ほどの通院で20万円近くかかる事例もあります。

総額で見るとかなりの高額治療となり、それに備えたペット保険の加入で突然の出費をおさえることもできるでしょう。

保険の補償内容は、保険会社でそれぞれ違います。「腎不全になったら…」と心配ならば、その補償が手厚い保険選びが大切です。

◆“下痢”をして元気がないようなら病院へ

赤ちゃん猫は、免疫が低く、病気になっても体力のなさから重症化しやすいです。子猫のときに迎え入れたら、健康管理は十分にしなければなりません。環境になじめていないことから、子猫はストレス性の下痢をすることが多く、成猫になっても下痢はよく起こる症状です。

「嘔吐」のときと同じことが言えますが、成猫の場合、下痢をしても元気があるならあまり問題ないことがあるでしょう。しかし、ウイルス感染や寄生虫、内臓の病気から下痢を引き起こすことも少なくありません。
「下痢以外にも症状がある」「下痢の回数が多い」「ぐったりしている」などなら、すぐに病院に行った方がいいでしょう。

診察では、便のなかに混じっているものを検査し、それに応じて内服薬や駆虫薬が処方されます。子猫やシニア猫の場合、点滴治療が必要になるかもしれません。
また、下痢といえ、脱水症状がかなりひどく重症化すれば、入院することもあります。異物を飲み込んだことによる下痢の場合、取り除く手術が必要となることも。

下痢が見られると、便の検査・血液検査・X線検査などが行われます。便の検査は、1,000円前後くらいで済みますが、血液検査は高め。検査する項目によって、10,000~20,000円くらいかかることもあるでしょう。
点滴や血液検査、画像診断を含まない治療で済めば、1日の通院で6,000円前後が目安で、高くても1万円かからないことが一般的です。

ただ、入院すると数万円はかかるので、どんな猫ちゃんにも起こり得る「下痢」の対策として、ペット保険に加入するのもいいかもしれませんね。

◆多くの猫によく見られる“皮膚炎”

ノミやダニ、カビ、細菌、アレルギーなどが原因となり、皮膚に炎症を起こすのが「皮膚炎」です。皮膚炎になると、原因を特定するため「便検査」「血液検査」などの検査が行われ、それに応じて「外用薬」「内服薬」が処方されます。

病院にもよりますが、15,000円くらい見ておくといいでしょう。

ただ、これは初診のみの診療費用です。寄生虫が原因で皮膚炎になっていれば、1週間後くらいに「寄生虫がいるか」を再度検査します。
また、症状が落ち着いていなければ、投薬を続けるので、再診でも5,000円前後かかることが予想されます。重症化した皮膚炎なら、このペースで完治まで費用がかかっていくでしょう。

皮膚炎の症状によっては、専用の薬用シャンプーで体を清潔に保たれることがあります。これについても数千円程度からかかるので、皮膚炎の治療費はかなり高額となってしまうのです。

皮膚炎は、多くの猫がかかりやすい症状でもあります。備えのため、ペット保険に入っておくことで、高額な治療費のときに困らないでしょう。


やっぱりペット保険に加入すべき?

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人間界での保険はおなじみですが、「猫にも保険があるの?!」とビックリする飼い主さんもいるかもしれませんね。
ただ、犬と比較すると病気が少なめと言われている猫ですから「わざわざ保険に加入しなくても」と思う人もいるでしょう。

なにより、ペット保険に入ることがどんなメリットに繋がるのか、イメージしづらいものですよね。

◆自己負担額が減って安心につながる

ペット保険に入る大きなメリットは、「自己負担額が減る」ということです。

病気やケガによっては、たった1回の診察と処置で数万円となることも少なくありません。突然、数万円の捻出は厳しいと感じるものですよね。愛猫のため…と分かってはいても、痛い出費となってしまいます。

しかし、ペット保険に入っていれば人間の公的保険同様、一部の負担金で済むので、飼い主さんにとって大きな安心に繋がります。「手術や入院が必要になっても保険があれば安心」という心強さから、病院への足取りが軽くなります。

そのため、結果的に「早期発見・早期治療」で治療費が安く済んだというケースも増えています。

◆保険会社によって様々なサービスがある

保険会社独自のサービスも注目したいところです。

なかには、獣医師さんが無料電話相談に応じてくれる保険会社もあります。「24時間365日対応」となっていれば、夜間でも気にせず電話することができます。「これは病院に行くべき?」「様子を見て大丈夫?」など、不安点をすぐに解消してくれそうです。

突然の病気の相談にかぎらず、「猫のしつけはどうしたらいいの?」「家族に迎えた猫の夜鳴きがひどい」など、しつけに関する相談にも対応してくれるとのこと。

家にいながら「電話1本」で頼れる相談相手となってくれるなんて、ペット保険に加入する大きな魅力点ですね。


ペット保険加入でどんなことに注意すべき?

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◆保険の補償範囲についてしっかり確認

治療を完全に終えてしまえば病気症状がなくなる病気ばかりではありません。なかには、慢性腎不全のように完治しないものもあり、保険会社によってはある程度の規制がかけられていることがあります。

例えば、「通院20回まで保険金を支払う」「慢性疾患の保険請求を使い切ったら、翌年はその病気は保険金対象外」「保険金の支払い限度額を超えると契約更新が断られる」など。

慢性疾患の保険の補償範囲については、あらかじめ各保険会社で情報収集と確認をしておくといいかもしれませんね。

◆ペット保険の加入は早い方がいい

当然のことですが、病気になったときに保険に加入を検討しても「時すでに遅し…」です。年齢が若くて元気いっぱいの猫を飼っていると、ペット保険は必要ない感じがするものですが、なるべく早めの加入をすれば「入っておけばよかった」という後悔をなくします。

月々の保険の掛け金も、健康体の子が多い「若い成猫」のうちなら、リーズナブルとなるでしょう。

◆保険の補償内容はプランごとに違う

ペット保険加入時には、補償内容をしっかり理解することが大事です。月々の保険の掛け金が高いと負担と感じるかもしれませんが、いざというときの保険金が手厚く自己負担を減らすことができます。
逆に、月々の保険の支払いが少なければ、高額医療時に自己負担率が高まるでしょう。

また、自己負担の割合にも注意です。ペット保険では、50%補償プランというスタイルが人気で、治療費の半分までが保険金でカバーでき、自己負担は半分というものです。70%補償の保険プランなら、月々の掛け金は高くなりますが、自己負担額を3割におさえられるメリットがあります。

月々の保険料の安さで比較してしまうことが多いかもしれませんが、「通院まで含むのか?」「入院や手術だけなのか?」など、保険金の補償対象にも目を向けておきましょう。

年間の保険金の支払い限度額も各社それぞれ設定が違うので、それも比較しておくことをおすすめします。


まとめ

食事管理や健康管理を整えていたとしても、病気にかかることはあるものです。急に多額の治療費を請求されて焦る飼い主さんも多いです。ペット保険に加入していることで、「万が一」に備えられます。

なかには、経済的に難しく、ベストな治療を受けさせられないこともあるでしょう。そんなことにならないための「あんしん」がペット保険にはあります。
病気によって「手術をした方がいい」と、高度医療を進められたときに保険でカバーできるので、万全の体制で愛猫を守ることができます。

愛猫がいつまでも健康でいられるように、ペット保険の加入がまだの飼い主さんは、これを機に検討してみてはいかがでしょうか。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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