- 1.猫の口臭の原因は?
- 2.猫の口臭が生臭い時は?
- 3.猫の口臭が気になる時にチェックする項目
- 4.猫の口臭の対策・予防法は?
- 5.歯磨きグッズやおやつを上手に使って口臭予防を
1-1.猫の口臭の原因①口内炎
1-2.猫の口臭の原因②歯周病
1-3.猫の口臭の原因③子猫の歯の生え変わり
1-4.猫の口臭の原因④加齢による口臭
1-5.猫の口臭の原因⑤口内の怪我
1-6.猫の口臭の原因⑥糞尿の臭い
2-1.フードの臭いの場合は問題なし
2-2.内臓の病気による臭いに注意
2-3.胃や食道に原因がある
3-1.どんな時に口臭がするか
3-2.口臭がどんな臭いか
3-3.口臭の他にどんな症状があるか
3-4.病気が疑われる場合はすぐに動物病院へ
4-1.子猫のころから歯磨きの習慣をつける
4-2.口臭予防のおやつやサプリメントを与える
4-3.デンタルおもちゃで口臭予防
4-4.食生活に気をつける
【掲載:2020.09.03 更新:2022.09.20】
猫の口臭の原因は?
猫があくびなどをした時に「口臭がすごい!」「ニオイが強い」と感じた事がある方も多いのではないでしょうか。
実は、歯周病や口内炎などの口内の病気による口臭の他にも、様々な理由が猫の口臭の原因としてあげられます。
猫の口臭の原因はまず、食事から発生する物と口内の疾病が原因の場合があります。
◆猫の口臭の原因①口内炎
口臭の原因のひとつとして「口内炎」が挙げられます。
口内炎の原因は感染症や腎臓病などの病気に由来するものから、木の枝や硬いおやつなどを口に入れ、口腔内を傷つけるといった外傷によるものまで様々あります。
炎症を起こした箇所が膿むことで、臭いの原因となります。
また、子猫の場合は歯が生え変わった事により、自分の舌を噛んだりして口内炎になりやすいです。
◆猫の口臭の原因②歯周病
人間同様、歯周病も口臭の原因のひとつです。
歯周病になると、歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」に汚れがたまり、悪臭の原因になります。
歯周病が悪化した状態では、歯磨きなどでは取ることのできない歯石も付着しています。ここまでになってしまうと、麻酔をかけて動物病院で歯石を取らなければ、永久歯であっても抜けてしまいます。
そこまでひどい状態になってしまうとご飯を食べられなくなるなど、口臭以前に猫ちゃんの生活に影響が出てしまいます。
歯周病にならないように日ごろのお手入れを怠らないようにしましょう。
また歯周病が進行している場合の症状の一つとして「くしゃみが増える」ことがあります。これは歯周病により骨が溶けることにより、口から鼻に繋がる管のような空間ができてしまうことが原因です。
口内に入り込んだ雑菌がその管のなかを通り鼻を刺激することでくしゃみが出ます。
愛猫がくしゃみを繰り返すようになった、鼻水が多い、口臭がひどいといった場合かなり歯周病が進行していると考えられます。
◆猫の口臭の原因③子猫の歯の生え変わり
生後2週間くらいから、子猫の乳歯は生え始め、生後半年くらいまでには全部永久歯に変わります。そして、人間と違うところは、永久歯が乳歯を押し出すように生え始めることです。
そのため、犬歯などいつまでも抜けないからと放置してしまうと、乳歯と永久歯の間に食べかすが溜まり歯垢が生成され口臭の原因になります。
この場合、永久歯に生え変われば口臭は解決するでしょう。
◆猫の口臭の原因④加齢による口臭
加齢による口臭の場合、1番多いのは、歯が抜けてしまって食べ物を上手に噛んで食べられないために、歯肉に汚れが溜まることです。
人間と違って猫は入れ歯などありませんので、シニア猫用の食事にする、または介護食やスープ状態の食べやすい食事にしてあげてください。
残った歯や歯肉を大切に、ごはんの後はオーラルケアを習慣にしましょう。
◆猫の口臭の原因⑤口内の怪我
親子や兄弟姉妹喧嘩などで犬歯を折ってしまった時、永久歯ですから、へたをすれば根元まで折られて化膿して、血や膿のため口臭がすることもあります。
◆猫の口臭の原因⑥糞尿の臭い
完全に砂かけが出来ない子猫や糞尿を念入りに隠すタイプの猫は、自分の足の裏におしっこやウンチが付きやすく、それを舐めてしまうので、糞尿の口臭がする場合があります。
猫の口臭が生臭い時は?
一般的な猫の口臭の他に、「なんだか口臭が生臭い…」と感じることがあります。この場合、口内の問題ではなく、内臓に原因がある場合があります。
◆フードの臭いの場合は問題なし
猫の缶詰やおやつなどは魚をメインにした物が多いため、魚のような生臭い口臭がすることがあります。
周りを海に囲まれた島国である日本では魚を食べる機会も多くありますし、古くから猫=魚好きというイメージが根強いため
これらの缶詰を食べた後すぐの口臭であれば、一時的なものなので、心配する必要はありません。
◆内臓の病気による臭いに注意
猫の生臭い口臭で注意したいのが、内臓の病気による臭いです。
内臓の病気は目には見えませんが、生臭い口臭の種類の中でも、魚などの食べ物による口臭と、内臓の病気でおこる口臭は全く違います。ちょっと卵が腐ったような口臭だとしたら、内臓の疾患を疑うべきです。
◆胃や食道に原因がある
食道炎は、食道の粘膜を傷つけるために、胃液が逆流して余計に刺激され、食事も出来ない状態です。何度も吐く場合は食道炎が原因かもしれません。
食道炎などで胃や食道が荒れると、食べ物を十分に消化できなくなります。そのため、胃に溜まった食べ物が異常発酵を起こし、生臭い口臭の原因となります。
猫の口臭が気になる時にチェックする項目
猫の口臭には様々な原因がありましたが、実際どのような症状が見られる場合に特に注意した方が良いのでしょうか。
猫の口臭が気になる際は、以下の項目をチェックしてみてください。
◆どんな時に口臭がするか
慢性的に臭いのではなく、時々口臭が気になるといった場合、どんなタイミングで強く臭うのか、においのサイクルがあればメモしておきましょう。
朝、夜といった時間帯や食前食後、運動後、睡眠後など。獣医師さんに伝えることで口臭の原因が判明しやすくなることもあります。
◆口臭がどんな臭いか
口内炎や歯周病の場合は腐った卵のにおいや玉ねぎのにおいなどと言われることがあります。内臓の病気などが原因で発生する口臭は、生臭いにおいがすることもあります。
いずれにしても獣医師さんに直接見てもらいましょう。
◆口臭の他にどんな症状があるか
ご飯を食べづらそうにしている、下痢をしている、なんとなく調子が悪そうなどの症状が表れることもあります。
愛猫の様子をしっかり観察しましょう。
◆病気が疑われる場合はすぐに動物病院へ
猫は、病気の時に自分の治癒力で治そうとする動物です。風邪をひいたり、ケガをした場合などは一箇所から動く事なくジッとうずくまっています。
口の周りによだれがいっぱいたまっていたり、食欲不振の状態が続いたりする場合は、早めに病院で受診してください。
猫の口臭の対策・予防法は?
猫の口臭は、基本的に飼い主さんによる口内ケアが大切になってきます。まずは、歯磨きなどの習慣をつけるようにしましょう。
◆子猫のころから歯磨きの習慣をつける
家で飼っている猫の場合は、子猫の頃から歯磨きシートによる歯磨きの習慣をつけさせる事によって、歯石や汚れを取り除く事がある程度出来るため、口臭予防になります。
離乳食を食べ始めるようになった頃から1日に1回でも大丈夫です。習慣をつける事により、猫も慣れてきて歯磨きを嫌がらなくなります。習慣にしてしまえば、人間の子供の躾と同じで、遅いという事はありませんから頑張ってみて下さい。
シートによる歯磨きが上手にできるようになってきたら、猫用の歯ブラシ、歯磨きペーストを使用してみましょう。
さらなるオーラルケア効果が期待できます。
◆口臭予防のおやつやサプリメントを与える
猫のおやつには噛むことで歯垢を除去できるようなものや、口臭予防の成分が含まれたものが市販されています。
歯磨きが苦手な猫ちゃんにはおすすめです。
また、口臭予防のサプリメントも固形の物から口内へ直接スプレーかける液体など様々なものがあります。猫に合わせて種類を選びましょう。
◆デンタルおもちゃで口臭予防
デンタルおもちゃという噛んで遊ぶおもちゃが販売されています。
おもちゃを噛むことにより繊維が歯の表面に付着した歯垢を絡めとってくれます。
こういったおもちゃで遊ぶことで十分なデンタルケアになるとは言えませんが、楽しく歯の健康維持ができるのでおすすめの商品です。
◆食生活に気をつける
ドライフードに比べてウェットフードは歯に歯垢が付着しやすいといわれています。ウェットタイプのおやつも同様です。
そのためドライフードに切り替えると口臭がやわらぐこともあります。
また人間同様、口腔内の乾燥は口臭を招きますので、こまめにお水を飲ませる工夫もしてみましょう。
歯磨きグッズやおやつを上手に使って口臭予防を
猫の口臭は口内炎や歯周病といったお口のトラブルが原因となっている場合や、内臓に疾患がある場合など様々な理由から発生しています。
食後などに多少臭ってくるのは仕方のないことですが、あまりにもひどい場合やいつもと臭いが違うと感じる時には獣医さんに相談をしてみましょう。
また、普段から猫用の歯磨きグッズやおやつ、おもちゃを使用して、口臭を発生させないように工夫をしてあげるとよいでしょう。
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