猫を自転車に乗せて大丈夫?安全に運ぶためのおすすめグッズと注意点

2019.10.20

猫を自転車に乗せて大丈夫?安全に運ぶためのおすすめグッズと注意点

猫を動物病院に連れていくとき、車がないと不便に感じる飼い主さんも多いことでしょう。簡単に猫を運ぶ手段として役立つ車はとても便利ですが、どこの家庭にも必ずある乗り物ではありませんよね。そんな中で自転車は、どのご家庭でも入手しやすい乗り物なので普段使いの需要が高く、自転車で猫を運びたいと考える方もいると思います。自転車のカゴやキャリーなどを用いることによって、猫を運ぶことが可能な気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

猫は自転車に乗せられる?

自転車

猫は犬のように散歩の必要がないので、家猫であれば外に出ることはほぼありませんが、積極的に外に出さなくてはいけない機会があるとしたら、動物病院への通院が挙げられるでしょう。

普段外に出すことのない猫を連れ出す際は、逃げ出し防止のためにキャリーなどのカゴやバッグに入れて運ぶのが一般的です。

ただ、キャリーに猫を入れると意外と重く、女性の飼い主さんであれば余計に重労働と感じてしまうかもしれません。病院が家の近所にあればまだしも、少しでも距離があれば尚更ですよね。

キャリーに猫を入れて運ぶとしても、徒歩だと時間がかかるし、電車だと他の乗客の目が気になるし、タクシーだと余計にお金がかかってしまう…。このような悩みを持つ飼い主さんは、きっと少なくないことでしょう。

そんなときに思い浮かべる乗り物と言えば、自転車ですよね。自転車であれば猫の入った重いキャリーを持つことなく、移動も苦になりません。

「猫を自転車に乗せてはいけない」などの交通ルールは存在しないので、もちろん猫を乗せることは可能です。

しかし、交通量の多い道路を使用するわけですから、大切な愛猫の命を守るためにも、いくつかの注意点を守る必要性が出てきます。


猫と自転車での移動方法

キャリーに入った猫

実際に猫を自転車で運ぶ際には、いくつかの方法があります。その方法とは大きく分けて3つとなりますので、一つずつ順番に見てみましょう。

◆自転車のカゴに入れる

一つめは自転車のカゴに、猫を乗せて運ぶという方法です。一般的な自転車は前にカゴが備え付けられていることが多いので、そのカゴの中に猫を入れて運ぶことが可能です。

リードを付けて上からネットなどを被せれば、猫の脱走予防が出来ますが、大人しい猫ならまだしも、あまり外の世界に慣れていない猫にとっては危険な方法であるとも言えるので、あまりおすすめは出来ません。

普段見ることのない車やバイクなどの音に反応して、怖がって必死に脱走を試みることがほとんどなので、ケガをしたり逃げ出したりする可能性が非常に高いです。

また、道路交通法には「物を持つなどの安定を失うおそれのある自転車の運転の禁止」というものがあり、リードで繋がれた猫を飼い主さんが手に持っている場合には、法に触れる可能性があります。

危険性が高いと判断されれば直ちに検挙されてしまうこともあるので、飼い主さんの手が塞がってしまうような移動手段は、とらないほうが良いでしょう。

◆キャリーに入れる

安全面から考えて、愛猫をキャリーに入れて運ぶことが一番安心出来る方法であると言えます。

猫用に作られているキャリーは、猫が脱走しないような工夫や、空気が取り入れられる素材で作られている商品が多いです。猫は狭い場所を好みますので、自分の体にフィットするようなサイズ感であれば、移動の際のストレスも多少は軽減されるのではないでしょうか。

ただ猫の入ったキャリーは重く、ましてや片手で持つと道路交通法に反しますので、肩掛け(ショルダー)のキャリーやリュックタイプのキャリーが望ましいです。

ショルダータイプのキャリーを選ぶ際には、底がしっかりして安定感のある商品を選ぶようにしましょう。

リュックタイプはある程度ゆとりのある商品を選ぶことによって、圧迫感を抑えることが出来ます。背中側に猫が居ることが不安であれば、ショルダー部分を背中にまわして、前で背負う形にすると、愛猫との距離が縮まりますよ。

◆キャリーに入れてカゴや荷台に乗せる

最後の方法は、キャリーに入れた猫を自転車のカゴや荷台に乗せる方法です。

プラスチックなどの硬めの素材で作られたキャリーであれば、抜群の安定感が期待出来るのでおすすめです。

もちろん自転車のカゴが大きく、キャリーがすっぽり入ることが望ましいですが、なかなかキャリーサイズのカゴの自転車を見かけることはありませんよね。

そのような場合には、紐などでカゴとキャリーを括り付け、外れないようにしてあげてください。自転車後部の荷台であれば、自転車とキャリーに装着して使用する台座が販売されているので、そのようなアイテムを利用するのも良いでしょう。より安定感が増すので、猫ちゃんへの負担も少なく済みます。

ただ、後部の荷台に乗せて猫を運ぶ際、飼い主さんの目が行き届かないこともあり、何かの衝撃でキャリーが破損してしまった場合などには、すぐに対応することが出来ません。

絶対安全で安心出来る方法は、飼い主さんにとって信憑性の高い方法を選ぶしかないので、キャリーを選ぶときから、自転車での病院への通院の機会も想定して、購入を決めるのが良いかもしれませんね。


猫を自転車に乗せる時のおすすめキャリー3選

自転車に猫を乗せる機会はあまりないことがほとんどだと思いますので、普段使いも出来そうなタイプのキャリーを選びたいものですよね。

デザインは飼い主さんの好みで選ぶのが一番ですが、愛猫が快適に過ごせるように機能性も重視したいところです。

自転車に猫を乗せるときにおすすめなキャリーとは、どんな商品が理想的であると言えるのでしょうか。

◆ネコちゃん用キルティングキャリー

ネコちゃん用キルティングキャリー

こちらのキャリーは、出入り口の開閉部がファスナーとなっており、メッシュ素材の窓からいつでも愛猫の様子を確認することが可能です。

自転車のカゴに取り付けた際にも、猫ちゃんはずっと飼い主さんの顔を見ることが出来るので安心ですよね。

上部のバックルに紐を通せば、ショルダータイプのキャリーに早変わりしますので、使い勝手も良いですよ!

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◆hugmove 抱っこキャリー

hugmove 抱っこキャリー

底を水平に保つことの出来る水平&腰ベルトのついたリュックタイプのキャリーは、不安定な自転車の走行中も、愛猫を安全に支えてくれます。

飼い主さんが前に背負うリュックとなりますので、愛猫との距離が近いことも嬉しいです。

愛猫を入れるキャリーとして使用しないときは、ウエストポーチとして使うことも出来るので、飼い主さんが普段使い出来ますよ!

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◆Nパラレルキャリー

商品名

縦型のキャリーは、自転車のカゴが大きめであればそのまますっぽり入る場合が多いです。

このキャリーはリュックとして使用することも出来るので、たとえカゴに入らなくても自転車で猫を運ぶ際に背負って運ぶことが可能なので安心ですよね。

キャリーの底にはキャスターが付いていますので、自転車を降りたあとも移動がラクラクです!

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猫を自転車に乗せる時の注意点

注意する指

猫を自転車に乗せて運ぶ際には、いくつか注意しなくてはいけない点があります。

気軽に使える自転車ですが、軽車両扱いとなりますので、基本的には車道を走らなくてはいけない乗り物となります。そのため、基本的な交通ルールはもちろん、安全運転を常に心がけることが重要となってきますよね。

大切な愛猫の命を乗せているので、責任を持って自転車は運転するようにしましょう。

他にも次のような点に注意して、安全性を高めるようにしてくださいね。

・怖くないような工夫をする
・飛び出しを想定して防止する
・自転車のスピードに気を付ける
・車通りの少ない道を選ぶ
・ご飯の時間に気を遣う

家の中でずっと暮らしている猫ちゃんにとっては、外の世界は未知の世界です。何もかもが新鮮に映るというより、警戒心の強い猫は恐怖心を覚えることがほとんどです。

気の小さい子やストレスを抱えやすい子の場合は、キャリーから外があまり見えないような工夫をしてあげると良いかもしれません。キャリーの中に自分のニオイや、飼い主さんのニオイのついた毛布などを入れてあげるのも良いでしょう。

交通量が少ない道路を選び、自転車のスピードは上げ過ぎずに、愛猫の様子を見ながら運転をしてあげてください。愛猫の様子を常に確認することによって、想定外の出来事にも対応が出来ますし、万が一愛猫がキャリーから飛び出してしまっても、すぐに気付いてあげることが出来ますよね。

また、ご飯を食べた後すぐに自転車に乗せてしまうと、揺れや緊張から嘔吐してしまうことがあります。外出の数時間前には食事を済ませてから、外出をするようにしましょう。


まとめ

自転車は小回りが利きとても便利な乗り物ですが、愛猫を乗せる際には細心の注意が必要となってきます。特に病院に通院する際に自転車を使用する場合は、猫へのストレスを考慮して少しでも安心して乗せる工夫を凝らしてあげなくてはいけませんよね。

自転車で運ぶ際に活躍するのが、ペット用のキャリーです。自転車の前カゴに入れられるキャリーや、背負えるリュックタイプなど、愛猫の性格に合った商品を選んであげると良いでしょう。

売れ筋やおすすめのキャリーを参考にして、愛猫への負担の少ない商品を是非探してみてくださいね!



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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