- 1.猫がお湯好きな理由は?
- 2.猫にお湯を与えるメリット
- 3.猫にお湯を与える時の注意点
- 4.猫におすすめの水飲み入れは?
- 5.まとめ
1-1.温かいものが好きだから
1-2.カルキが抜けた水が好きだから
1-3.新鮮な水が好きだから
1-4.お風呂のお湯を好む理由
2-1.水を飲む量が増える
2-2.代謝がアップする
2-3.デトックス作用も
2-4.冬の寒さ対策
3-1.猫にお湯(白湯)与える方法
3-2.やけどに注意
3-3.傷みやすいので注意
3-4.お風呂のお湯を与えるなら
4-1.ヒゲがあたらない大きな器が好き
4-2.おすすめの水飲み入れの材質
4-3.猫におすすめの水飲み入れ3選
猫がお湯好きな理由は?
ちゃんと飲み水を用意してあるのに、蛇口から流れる水やお風呂場のお湯を好んで飲む猫は少なくありません。特に、お湯を好む子は多いようです。
では、何故お湯が好きなのでしょうか?まずは、猫がお湯好きな理由から見ていきましょう。
◆温かいものが好きだから
猫にも個性があり、冷たい水を好む子もいれば、お湯を好む子もいます。しかし、食べ物も含めて考えると、猫は温かいものの方を好みます。
「猫舌」という言葉もあるので、猫は熱いものが苦手なイメージがありますが、基本的には人肌程度の温かいものを好むようです。これは、猫が生きた獲物を捕らえて食べていたことの名残と考えられています。
主に食べていたのは、小さな鳥やネズミなどの恒温動物です。これらの動物は温かいですから、猫が温かいものを好むのも道理です。
ドライフードをお湯でふやかしたりウェットフードを少し温めたりすると、食いつきがよくなることを経験した飼い主さんも多いでしょう。
そのため、飲み水も温かいお湯がいいという子が多いのです。
◆カルキが抜けた水が好きだから
多くの飼い主さんは、飲み水として水道水を与えているのではないでしょうか。
しかし、水道水にはカルキ(残留塩素)が含まれています。猫は人間の数十万倍優れた嗅覚を持つと言われているため、人間が感じない程度の臭いでも、猫にとっては「薬臭い」水になってしまうのです。
一度沸かしたお湯や汲んでから時間の経った水は、カルキが抜けているため、猫にとって飲みやすい水となります。
◆新鮮な水が好きだから
猫は、基本的に、新鮮な水が好きです。自然界で傷んだ水を飲むとお腹を壊したりして、命にかかわることもあります。
そのため、蛇口から流れる水や、はったばかりの風呂場のお湯を飲む子がいるのです。
◆お風呂のお湯を好む理由
猫がお湯好きな理由は上述のとおりですが、特にお風呂のお湯を好む子が多いのには、もう一つ理由があります。それは、自然界では通常、餌場と水場が別々の場所にあるからです。
猫の祖先はリビアヤマネコと言われており、野生の動物として食べ物は狩りで得ていました。餌となる動物の死骸が浸かったような水は不衛生で、飲むと病気の原因になるリスクがあります。その名残で、猫は餌場と水場が離れていることを好みます。
お風呂場でお湯を飲みたがるのは、餌場と離れた水場を求めているからなのです。
水をあまり飲んでくれない子には、水をゴハンと離れたところに置くといいかもしれません。
猫にお湯を与えるメリット
猫にお湯を与えることのメリットをご紹介していきます。
◆水を飲む量が増える
猫は、あまり積極的に水を飲まない動物ですが、一方で、死因の多くが腎臓の病気であることも知られています。この腎臓の病気を予防するには、十分な量の水を飲むことが必要です。
猫が一日に必要とする水の理想の量は、体重1kg当たり約50mlと言われます。例えば、体重が5kgの子であれば、約250mlの水を摂取する必要があることになります。
これは、フードから摂る分も含めての量ですが、それでもそれなりの量の水を飲む必要があります。
ちなみに、商品によりますが、ドライフードで5%~10%、ウェットフードでは約75%の水分が含まれています。一度、愛猫の体重から必要な水の量を計算し、フードに含まれている水の量も計算して、飲ませるべき水の量を知っておくといいでしょう。
温かいことやカルキ臭がしないことなどから、お湯を好む子も多いので、あまり水を飲まない子にお湯を与えてみるのも有効です。
◆代謝がアップする
人間でも、体を温める「温活」が流行っています。猫も、体を温めることで血流の循環が良くなり、代謝がアップする効果が期待できます。
◆デトックス作用も
猫も、体内に老廃物が溜まるのは、好ましくありません。内蔵が温まることで内蔵機能が活発になり、デトックス効果も期待できます。
◆冬の寒さ対策
冬に温かい飲み物や食べ物を口にすると、体が中から温められます。寒がりの子には、体を冷やす冷たい水ではなく、体を温めるお湯をあげるとよいでしょう。
猫にお湯を与える時の注意点
猫にお湯を与える場合に注意すべき点もあるので、見ていきましょう。
◆猫にお湯(白湯)与える方法
猫に与えるお湯の適温は、人間が温かいと感じる程度の36℃~38℃です。
ただ、これよりやや高い温度を好む子もいます。42℃~43℃程度までなら、与えても大丈夫でしょう。
沸騰させて10分くらい弱火で沸かすと、カルキが飛びます。これを、人肌程度に冷ましてから与えましょう。
子猫に与える場合は、特に温度に気をつけてあげてください。
◆やけどに注意
適温は、上述の通り、36℃~38℃で、熱くても42℃~43℃までです。
猫は、鼻で熱を感知しているので、熱いものをそのまま飲む可能性は低いです。しかし、身体機能が未発達の子猫や、逆に衰え始めたシニアは、熱いものをそのまま飲んで、やけどをする可能性があります。
また、器を倒したりして熱いお湯をこぼしてしまうと、体に火傷を負うこともあります。
必ず、適温に冷ましたものを与えましょう。
◆傷みやすいので注意
お湯はカルキが抜けているために、猫が好むという面があります。
しかし、カルキは、水を傷みにくくするために添加されているものです。したがって、カルキが抜けている分、お湯は傷みやすくなっています。
傷んだお湯は、もちろん体によくありませんので、こまめに交換してあげましょう。
◆お風呂のお湯を与えるなら
お風呂のお湯を好む子のために注意したいのが、入浴剤です。浴槽の水を飲みたがる子がいるなら、入浴剤は入れない方がよいでしょう。シャンプーやリンスなど舐めてはいけないものにも、気をつけましょう。
また、蓋の上に飛び乗ったら蓋が外れてしまい、お湯の中に転落してしまうという事故の恐れがあります。溺れたり、やけどをしたりすることもあるので、決して猫だけでお風呂場に行かせないようにしましょう。特に、好奇心旺盛な子猫は気をつけてあげてください。
入浴を終えたら、お湯を抜いておくとよいでしょう。
猫におすすめの水飲み入れは?
十分な水を飲んでもらうための要素の一つが、器です。そこで、猫が好む水入れのポイントを解説します。
併せて、おすすめの水飲み入れもご紹介します。
◆ヒゲがあたらない大きな器が好き
猫のヒゲは、周囲の状況を察知するためのセンサーの役割を果たしています。そのため、神経質な子は、ヒゲが器の縁に触れてしまうことを嫌います。
お風呂の浴槽や洗面器のお湯を好む子が少なくない理由の一つに、ヒゲが縁にあたらない「大きい器」だからという面があります。
いつもの器ではあまり水を飲まない子には、大きな器に替えてあげることも検討しましょう。
◆おすすめの水飲み入れの材質
猫は嗅覚が優れているので、においのつきやすいプラスチックの器より、においのつきにくいステンレスや陶磁器の器がおすすめです。
個体差があるので、好みの器が見つかるまで、いろいろ試してみることをおすすめします。
◆猫におすすめの水飲み入れ3選
・ヘルスウォーターシリーズ
ヘルスウォーターシリーズは、2億8千万年前の天然希土類元素の成分を含む鉱物とバイオセラミックスをブレンドした人工機能石でできている器です。
特殊な機能石の効果で、水が飲みやすい風味に変わるので、あまり水を飲まない子におすすめです。JISに基づく官能評価試験でも、風味に変化が生じることが検証されています。
「にゃんマグ」は、猫の飲みやすさを追求した形状の、猫のためのマグです。上部が広いのでヒゲが当たらず、内部が段になっているので「縁飲み派」でも鼻先が当たりにくく、飲みやすい形になっています。
また、内部の段は水の量の簡単な目安にもなっているので、飲んだ水の量をおおまかに知ることができます。
・瀬戸焼 にゃん楽食器 水のみ
1000年以上の歴史を持つ愛知県瀬戸の窯元で、一個一個丁寧に焼き上げた陶磁器の器です。ヒゲが当たりにくい楕円の形で、神経質な子でも水が飲みやすくなっています。
シリコンの滑り止めがついていて滑りにくく、内側に目盛りがついているので飲んだ水の量を知ることができます。
高さ・間口・重さ・安定感にこだわった器です。
・ハッピーダイニング 脚付ウォーターボウル
人気ブランド・猫壱のハッピーダイニングシリーズです。
猫が飲みやすい高さなので、シニアや病気の子でも自然な体勢で、楽に水を飲むことができます。ハイタイプもあり、愛猫の体格に合わせて選ぶことができます。
重さがあって安定しているので飲みやすく、磁器製なので温めたスープが冷めにくいのもポイントです。
電子レンジや食洗機に対応しているので、飼い主さんにも使い勝手の良い器です。
まとめ
用意されたきれいな水より、お風呂のお湯や床に残った水滴など、変わった水を飲む猫は少なくありません。
猫は、もともと温かい生き物を食べていたので、人肌程度の温かいものを好みます。また、嗅覚が優れているため、水のカルキ臭を嫌います。そのため、カルキの抜けたお湯を好んで飲む子も多いのです。
猫は、腎臓の病気になりやすいので、十分に水を飲ませる必要があります。お湯を与えたり、器を替えたりして、十分な水を飲めるように工夫してあげましょう。
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