猫にコスプレをさせても平気?洋服を着るべき理由を考えてみた!

2020.09.23

猫にコスプレをさせても平気?洋服を着るべき理由を考えてみた!

SNSなどで見かける、可愛らしい洋服を着た猫たちを見かけると、ついつい目元が緩み羨ましい気持ちになってしまいますよね。 ツンデレ気質な猫だからこそ、洋服を着ている表情がなんとも言えず、是非我が家の愛猫にも洋服を着せたい!と思ってしまった飼い主さんも多いことでしょう。 猫は犬とは違い、強制されることを嫌がりますが、可愛い姿が見たいからといって、洋服を着せても良いものなのでしょうか? 実際に猫に洋服を着せる場合には、どんなことに注意すれば良いのかをご紹介いたします。

猫に洋服を着せるメリットは?

毛糸の洋服を着ている茶白猫

なかなか犬のように普段から洋服を着る機会のない猫ですが、猫が嫌がらないのであれば、可愛らしい洋服を着せてコスプレさせたいと考えたことはありませんか?

ほとんどの場合、強制や拘束されることを嫌がる猫に対して、洋服を着せるといった行為を諦めてしまう飼い主さんがほとんどだと思います。

ですが、中には敢えて洋服を着る必要がある猫ちゃんも居ますので、そこにはどんなメリットがあるのか考えていきましょう。

◆寒さ対策

猫が洋服を着るメリットとして、寒さを防ぐことが挙げられます。

猫は全身を毛で覆われているので、寒さなんて感じないのでは?と思われがちですが、童謡で歌われているように、冬はこたつで丸くなるほど寒さが苦手な動物でもあります。

寒さを感じると猫は、身を丸くすることによって表面積を小さくし、毛と毛の間の暖かい空気を逃さないようにして、暖かさを保っているのです。

ですが高齢の場合や、病気や怪我で体が動かせない猫などは、そのようにして温度調節ができませんので、冬の季節は寒さ対策として洋服を着せることがあるようです。

せっかく洋服を着るのであれば、ここぞとばかりに可愛らしい洋服を着せる、飼い主さんも多いのかもしれませんよね。

ほかにも暖かい国で生まれた猫が、寒い国で暮らすようになった場合も、体が寒さに耐えられないことがあるので、洋服を着せて乾燥や凍傷を防ぐこともあるようです。

◆術後服

洋服は術後服としても、利用されることがあります。

代表的なのが避妊や去勢手術を行ったあとになりますが、一般的には術後の患部を舐めたり引っ掻いたりしないように、首にエリザベスカラーを巻くことがほとんどですよね。

しかし猫の中には、首に何かを巻かれることを、猛烈に嫌がる子も存在します。

嫌がりすぎてまったく動かなくなる子や、ご飯を食べなくなってしまう子も居るので、そのようなときは洋服を着せて、患部を舐めさせないようにすることもあるそうです。

洋服を着せられると猫は最初こそは嫌がりますが、慣れてしまえば自由度が高いので、エリザベスカラーほどの拒絶反応は見られないとも言われています。


猫に洋服を着せるデメリットは?

反対に猫に洋服を着せることによって考えられる、デメリットももちろん存在します。

具体的には、どのようなデメリットが挙げられるのでしょうか。

◆猫のストレスになる可能性

猫に洋服を着せるということは、一定箇所の毛を隠してしまうことになるので、グルーミングが日課の猫にとって、ストレスになりやすいことが考えられます。

グルーミングはただ単に、不要になった抜け毛を舐めとっているのではなく、体温調整や血行促進など、皮膚を健康に保つためにも必要な行為となっています。

このような行為ができなくなるだけでも、ストレスは溜まっていきますし、猫はストレスが溜まった際にも転位行動として体を舐めるので、それすらできないとなれば、さらにストレスが溜まってしまうことは一目瞭然ですよね。

猫の洋服は体にぴったりフィットするサイズのものが多いので、急に体を締め付けられるような感覚がすれば、それだけでストレスになってしまうことも否めません。

◆装飾の誤飲

ペット用の洋服は、デザインも豊富で、可愛らしい装飾品が付くこともあり、飼い主さんの購買意欲をそそりますよね。

きっと普段からSNSなどで洋服を着た猫ちゃんを見ている方であれば、ほかの猫が着ていないような洋服を愛猫に着せたい!と思うこともあるかと思います。

そのようなときに惹かれてしまう洋服と言えば、リボンや音の鳴る鈴などが付いた、装飾の多い洋服ではないでしょうか。

見た目の可愛さは抜群となりますが、猫にとっては煩わしさでいっぱいのはずです。

洋服で体を拘束される上に、狩猟本能を掻き立てるような装飾が付いていれば、噛みついて引き千切ろうとする子も居ることでしょう。

その際に誤飲してしまう危険性もあるので、おもちゃの対象となりやすい、リボンやテープなどが装飾されている洋服を着せる際は気をつけましょう。


猫に洋服を着せる時に気をつけること

赤いボーダーの洋服を着た猫

基本的には洋服を着る必要のない猫ですが、術後や寒さ対策などで着せる場合には、愛猫の安全を考えて気をつけるべきこともあります。

飼い主さんが洋服を着せてあげた際は必ず、以下の点に注意をするようにしましょう。

◆目を離さない

愛猫に洋服を着せたら、まずは目を離さないことが大切です。

それが猫にとって初めの洋服着用であれば、尚更飼い主さんは目を離さずに見守っていてあげてください。

ほとんどの場合、喜んで着てくれていることはなく、嫌がって脱ごうとするか、恐怖で固まってしまうなどの行動が見られることかと思います。

前者の猫の場合は、暴れつつ窮屈な洋服を脱ごうと必死になり、布を噛んで破こうとしたり、噛んだりすることによってさらに別の部分が締まり、余計に窮屈さを感じることに繋がります。

そのような事故が起こった場合でも、飼い主さんが見ている範囲であれば、すぐに対処ができるので、洋服を着せた際は必ず目を離さないようにしましょう。

◆嫌がったらすぐに脱がせる

猫が洋服を着て嫌がるようであれば、慣れるまで待つのではなく、すぐに脱がせてあげてください。

そのままにしておくと事故が起こってしまう危険性もありますし、なにより猫に多大なストレスがかかってしまいますよね。

洋服を着て心身共に具合が悪くなってしまうようなら、着せないことが一番です。

愛猫に洋服を着せる理由があったとしても、少しずつ着用の時間を延ばして様子を見るようにしましょう。

そして洋服に拘らず、エリザベスカラーの方が大人しくしてくれそうであれば、迷わずエリザベスカラーに切り替えてあげてください。

◆夏は熱中症に注意

洋服を着せる際には、気温も考慮しなくてはいけません。

猫は全身を毛で覆われていますので、湿度の高い梅雨や暑さの厳しい夏の季節などは、熱中症になってしまうこともよくあります。

どの猫にも熱中症になるリスクはあるので、そこで洋服を着せてしまっては、さらに熱中症のリスクが上がってしまうことでしょう。

また、そのような暑い季節だけでなく、寒い季節に防寒着として厚手の洋服を着せる場合も、熱中症になってしまう危険性があります。

暖かい部屋で厚手の服を着たままの状態が続けば、脱水症状を起こしてしまうこともあるので、必ず気温を意識して愛猫に洋服を着せてあげましょう。


猫の洋服はどこで入手できる?

最近では猫に可愛くコスプレをさせる飼い主さんも多く、猫用の洋服の需要も上がってきています。

ですがやはり犬ほど多くの種類が販売されているわけではないので、入手するのが難しく感じてしまいますよね。

猫の洋服を手に入れるには、どこでの入手がおすすめなのでしょうか?

◆ペット用品店

ペット用品を扱っているお店であれば、猫用の洋服が購入できます。

実物を見ながら購入ができるので、着用イメージも湧きやすいですよね。

ペット用品店だけでなく、ペット用品を扱う大型のホームセンターなどでも、種類豊富な猫用の洋服が販売されていますので、実物が見たい飼い主さんにおすすめです。

◆ネット通販

豊富な種類の中からお気に入りの一着を見つけたいのなら、ネット通販を利用してみましょう。

店頭では売っていないような、オシャレで可愛いデザインの洋服の中から、愛猫にピッタリの商品を選ぶことが可能です。

せっかく着せるのであれば、ほかの猫ちゃんが着ていないようなデザインを選べるので、特別感のある洋服を購入できますよ。

◆手作りする

唯一無二のオリジナル感を求めるのなら、手作りが断然おすすめです。

手作りであればほかの猫ちゃんが着ていることはありませんし、飼い主さんの好みで
生地も選べるので、自然と愛着が湧きますよね。

猫の洋服を作ったことがない方でも、作り方はとても簡単で、詳しく解説しているサイトもありますし、型紙やソーイングレシピを無料でダウンロードできるサイトもあります。

布さえあればすぐに手作りができますし、最近では100円ショップでも布やフェルトを購入できますので、材料費を抑えられることも嬉しいですよね。


まとめ


そのままでも十分可愛らしい猫ですが、洋服を着せるとさらに可愛さが増しますよね!

猫と一緒に暮らしている方であれば、愛猫のもっと可愛らしい姿が見たくなり、コスプレをさせたいと願う飼い主さんも多いことでしょう。

猫は無理矢理強制をされることは嫌いですし、窮屈に拘束されるのも嫌がります。

洋服を着せるといった行為は、猫に多大なストレスを与えることになりかねませんよね。

基本的には可愛い姿が見たい気持ちだけで、洋服を猫に着せるのは止めておくべきですが、猫の中には洋服を着ざるを得ない理由がある子が居るのも事実です。

せっかく着せる理由があるのであれば、特別感のある洋服を着せたいのも分かりますので、愛猫の体格や性格に合わせて、ぴったりな一着を選んであげましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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