元野良猫は外の世界の方が幸せなの?イエネコになるための極意とは

2021.05.29

元野良猫は外の世界の方が幸せなの?イエネコになるための極意とは

最近では保護猫を迎える猫好きの方々が増えており、その猫ちゃんの経緯をたどってみると「元野良猫」といった猫ちゃんがとても多いですよね。 元野良猫だと、なかなか人に馴れないイメージや、完全室内飼いは難しいような気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか。 元野良猫を迎え入れることが決まった際には、飼い主さんはどんなことに気を付けて、生活を共にしていけば良いのかを考えていきましょう。

元野良猫といえば

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「元野良猫」と聞けば、猫好きのみなさんはどんなイメージを持っていますか?

ほとんどの方が、劣悪な環境で生活し、人間のことを嫌いつつ、時間をかけてもまったくなつかないような猫ちゃんを想像することかと思います。

ほかにも「汚れている」「病気やケガをしている」「寄生虫がいる」「痩せている」「警戒心が強い」「寿命が短い」など、あまり良いイメージが持たれないのも事実です。

しかし、猫好きの方にとっては、元野良猫であろうが、人間の居る環境で生まれた子であろうが、かわいさに大きな差を感じないはずですよね。

元野良猫といった部分すら、その子の長所となりますので、迎え入れる子が元野良猫の場合には、その子としっかり向き合うことこそが大切です。

元野良猫がイエネコになった際には、性格は変わっていくものなのでしょうか?


性格は変わった?

なかなか性格は変わらないと思っている方も多いと思いますが、元野良猫の猫ちゃんであっても、性格が変化していくことはよくある話です。

元々人間になつかない猫にはしっかりと理由があり、その理由とは以下の通りとなります。

◎子猫時代から人間と接触する機会のなかった猫
◎人間によって嫌な経験をした思い出のある猫

子猫時代から人間と接する機会がまったくなく、母猫が生粋の野良猫の場合は、母猫が人間には近づくなと教えているので、子猫は小さいながらも必死に人間に対して威嚇をしてきます。

生きる上で大切な術ではありますが、そんな威嚇する姿を見て微笑ましく思ってしまう方もきっと多いことでしょう。

そして後者の猫はもっとも人馴れが難しく、馴れるまでに相当な時間を要することが考えられます。

元野良猫を迎え入れてなつかないからといって、命を放棄することは許されませんので、そこは飼い主さんが強い意志を持って、性格を変えていくような努力が必要となってくることでしょう。


元野良猫とのコミュニケーション

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元野良猫はとても警戒心が強いので、外の劣悪な環境から、急に雨風も凌げて衣食住に困らないような生活に困惑してしまうはずです。

それでも飼うと決めたのであれば、飼い主さんはどうにかして元野良猫とコミュニケーションを図り、猫ちゃんとの距離を徐々に縮めていきたいものですよね。

猫とのコミュニケーションは徐々に行うことが基本ですので、以下の方法で順序立てをしてから、距離を少しずつ縮めていくようにしましょう。

◆まずは環境に慣れてもらう

元野良猫を迎え入れた際には、まずは環境に慣れてもらうことが先決となります。

どんなに猫が暮らしやすく快適な環境を整えていたとしても、元野良猫にとっては見たことも嗅いだこともないニオイのする場所となるので、すべてに恐怖し不安を感じて情緒不安定になってしまうことでしょう。

そんな不安でいっぱいな気持ちのときに、まだ馴れてもいない飼い主さんに構われでもしたら、猫ちゃんは気持ちの整理がつかず、どんどんストレスを抱え込んでいってしまいます。

そうなってしまうと気持ちを押し殺してまで、警戒心を抱いた状態を続けてしまうので、最初のうちはケージなどに入れて、人間が生活する空間に慣れてもらうようにしましょう。

◆お世話は必要最低限に

ケージは上下運動ができるような広めのケージが理想的となり、決められた時間のみ食事の準備やトイレの片付けなどをするようにして、それ以外は関わらないことが一番です。

猫ちゃんの中にはご飯も食べずに数日過ごす子も居ますので、それでも力まずに陰ながら様子を見ることだけに徹してください。

猫ちゃん自身も空腹の限界がくれば、フードやお水に口をつけてくれるはずですので、このような場合でも関わり合いを避けた方が、猫ちゃんの警戒心は解けやすいはずです。

そして普段はケージをタオルや毛布などで覆い、目隠しをしておくことによって、徐々に環境に慣れていってくれるはずですよ。

◆元野良猫のタイミングでケージから外へ

ケージの中に慣れ、ご飯もしっかり食べて排泄もできるようになったのであれば、猫ちゃん自身に、もっと広い環境に出たいといった気持ちが芽生えてくることでしょう。

もしケージの外から出たがっているようであれば、外に出して部屋の中を好きなように散策させてあげてください。

その際には脱走しないように窓などは閉め、飼い主さんは後をついていくようなことはせず、遠くから見守ってあげるようにしましょう。

そして常に猫自身が安全な場所に戻れるように、ケージの出入り口は常に開いた状態を保ち、自分で行き来ができるようにしておくことも大切です。

そのような時間を何度か繰り返すことによって、猫ちゃん自身が飼い主さんへの距離を縮めてきてくれるはずですので、どんなに時間がかかったとしても、しっかりとその日が来ることを待っていてあげてくださいね。

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慣れるまでどのくらい時間かかる?

元野良猫の性格にもよりますが、最低でも2週間から1ヶ月ぐらいまでは、新しい環境に慣れる時間を要します。

環境に慣れたとしても、人に馴れるのはまた別問題となりますので、お返事をしてもらったり撫でることができるようになったりするまでに、数ヶ月かかることもあるので、根気が必要となりますよね。

イエネコとして迎え入れた元野良猫に、触れられないのは飼い主さんとしても辛いことかと思いますが、猫ちゃんのペースに合わせるのが、なついてもらう近道ですので、その時間すらも良い思い出になるように最善を尽くしましょう。


元野良猫でも甘えん坊になる?

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猫の性格が決まるのは生後2ヶ月ぐらいで決まると言われていますが、元野良猫のように過ごしてきた環境や、接した人間によって性格が変わることはよくあります。

とくに大きなストレスを抱えたときや、去勢や避妊手術をしたタイミングで性格が変わると言われることが多いようです。

またシニア期に突入した猫は、徐々に赤ちゃん返りをして甘えん坊になる傾向もみられるので、そのようなタイミングで元野良猫であっても、甘えん坊になる可能性は十分にありますよね。

飼い主さんが真摯に猫と向き合えば、気持ちはきっと通じますので、辛い野良猫時代を忘れられるぐらい、たくさん溺愛して不安な気持ちを拭い去ってあげてください。

大切にしてもらえていると猫ちゃんが感じれば、猫ちゃん自身も未来に向かって生きてくれるはずですので、今まで人に甘えられなかった分、たくさん甘えさせてあげるようにしましょう。


元野良猫は人に心を開いた?

飼い主さん次第で、元野良猫が心を開くことは十分にあります。

野良猫は外の世界で暮らしていた方が、自由で幸せと言う人もいらっしゃいますが、安らげる場所がない野良猫にとって、外の世界は楽園でもなんでもありません。

常に事故や虐待の危険性と隣り合わせで生きている猫は、多大なストレスを抱えているので、寿命もイエネコと比べると3~5年程度と驚くほど短いですよね。

元々野良猫は人間が作り出したものなので、野良猫に嫌悪感を抱く人、野良猫をよしとしている人が居ること自体悲しいことであることを、もっとたくさんの方々に知ってもらう必要があるようにも感じます。

元野良猫がイエネコになることは幸せなのかといった疑問は愚問であり、考えるまでもなく幸せに決まっています。

すべての猫に幸せになる権利はありますので、これから猫を飼いたいと思っている方は、まずはそんな元野良猫の子たちに、救いの手を差し伸べてみてはいかがでしょうか。


まとめ

猫好きの方であれば、どんな環境で育った猫ちゃんも分け隔てなく可愛いと思っていらっしゃるかと思いますが、元野良猫だった場合、飼育が大変で引き取ることをためらってしまう方も、少なからずいらっしゃることでしょう。

しかし、元野良猫であってもそうでなくても、もともと持ち合わせている性格の根本は変わりませんので、元野良猫だけしつけが大変といったわけでもありません。

元野良猫の場合、過ごしてきた環境によって、臆病になったり怖がったりする気持ちが強く現れているだけですので、それを飼い主さんがしっかりと理解した上で向き合うことができれば、その子のことをより愛してあげられるはずです。

要は飼い主さんの捉え方次第でもありますので、元野良猫であっても、運命的な出会いをした子であれば、責任を持って生涯面倒を見ていただけると幸いです。

どの猫も命の重さには変わりありませんので、元野良猫を迎えた際には、精一杯の愛情表現をし、今まで辛かった時間を取り戻すべく、たくさん愛情を注いであげてくださいね!



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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