季節の変わり目ご用心!「皮膚のトラブル」の症状について

2015.04.09

季節の変わり目ご用心!「皮膚のトラブル」の症状について

寒かったり、暑かったりと不安定な季節がきました。 この季節の変わり目は体調を壊し易いのは人間も動物も同様です。 また、犬の場合は換毛期があり、個体差がありますが春や秋に多く見られます。 他には夏から秋にかけては皮膚のトラブルが大変多いです。

皮膚のトラブルというのは…

脱毛、痒み、フケ、赤みが主な症状が主な症状になります。
この換毛期に抜けている毛が正常だと思っていたら、実は異常なこともあるため毛が抜ける以外にフケや痒みなどがないかも一緒にチェックしてあげて下さい。

では、何が主な原因なんでしょう?

まず、原因としてあげられるのは下記です。

症状
  1. 犬種特異性
  2. 毛が抜け易い犬種、またアレルギーを起こし易い犬種など様々いると思います。

  3. アレルギー(アトピー)
  4. 食事、環境アレルゲン、ハウスダストなど

  5. 細菌感染
  6. 皮膚のバリアーが弱った状態に入り込み膿皮症を起こす。湿疹などは細菌感染が原因なことが多い。アレルギーなど慢性的な皮膚症状では管理が困難

  7. 真菌感染
  8. 人間にも感染するものもあり、円形で特徴的な脱毛を引き起こす

  9. 寄生虫感染
  10. ダニやノミなどが原因で引き起こす。

  11. 内分泌疾患
  12. 左右対称で、また痒みなども無いため他の原因よりは解り易いこともある

  13. その他
  14. 免疫介在性疾患、その他のホルモン性疾患など

まずは、愛犬が皮膚の状態を正常に維持できる方法を見つけることが大切です。
サロンなどトリマーさんに聞いたりし、また、スキンシップもかね愛犬の体質を把握することがとても大事だと思います。

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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。

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