11歳の少年が庭でレモネードを売り始めた理由~カリフォルニアからのニュース

2015.07.28

11歳の少年が庭でレモネードを売り始めた理由~カリフォルニアからのニュース

カリフォルニア州サンディエゴに住む少年が、見ず知らずの犬を救うために立ち上がりました。 少年の名はドミニク・ロカテッリくん、12歳。まだあどけなさが残る、一見どこにでもいそうな男の子。ですが、ドミニクくんが見ず知らずの犬を救うためにとった行動によって、一躍注目の的になっています。

ドミニクくんは彼の母親のFacebookを通じて、ある犬の話を知ることになりました。その犬は、心臓に深刻な疾患があり、手術をしなければ生き延びることは不可能であること、そしてその病状の深刻さゆえに、犬の飼い主が高い手術費用(5,500ドル)を用意出来る頃まで、持ちこたえることは出来ないだろう、ということを知るのです。犬の名前はロージー、生後たった6ヶ月のヨーキーMIXの赤ちゃん犬でした。

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この話を聞いたとき、彼はロージーの手術費用を集める為に何かをしなければと決意したそうです。さっそく自宅の庭にレモネードスタンドを設置し、夏休みの間にクッキーとレモネードを売ることでロージーの為の寄付を呼びかけました。この活動を始めた頃の彼はまだ11歳。
ですがなかなかの商才もあったドミニクくん、クッキーもレモネードも高すぎず安すぎずの絶妙な値段設定で、とうとう1,100ドルを売り上げるまでになったのです。ロージーの手術まで、一歩近づくことが出来ました。

日本と比べ、アメリカはボランティア精神が根付いている国、といってもアメリカの子供全員がドミニクくんのように自発的に取り組めるわけではありません。アメリカでもこの年頃の子供たちは、スポーツやテレビゲームに夢中です。
「自分が欲しいものを買いたいとは思わないの?」と聞かれた時、ドミニクくんはこう言っています。
「僕はすでに欲しいものも必要なものも持ってるから。だから何か人の役に立つような良いことがしたい。」
驚くべきは、ドミニクくんは今回のロージーの為のボランティアが初めてではないのです。
昨年の夏休みは、あるこども病院のための寄付を募ってレモネードスタンドを自ら立ち上げていました。そこは以前、ドミニクくん自身が盲腸で入院した時にお世話になった病院だそうです。看護師さんをはじめ、そこで働いているひとたちの一生懸命な姿に感動したというドミニクくん。
今回、会ったこともないロージーの為に、12歳の少年をここまで突き動かしたのは、なんだったのでしょう。そこには、ドミニクくんが飼っていた愛犬との特別な絆が関係していたようです。17歳の愛犬ヨークシャーテリアをつい最近亡くしたドミニクくんにとっては、ロージー他人事とは思えなかったのでしょう。インタビューで「ロージーにも長生きしてほしい」答えています。

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そして6月のある日曜日、ついにドミニクくんとロージーが初めて!出会うことになりました。
ロージーと飼い主さんが、お礼を伝える為にドミニクくんのレモネードスタンドを訪ねて来たのです。

ロージーもドミニクくんも、とっても嬉しそう!「かわいい、かわいい!」と連呼するドミニクくん。子供たちとロージーで、とても素敵な時間を過ごしたようです。
ドミニクくんのお父さんもインタビューに応えていますが、こんなに素晴らしい息子をもったお父さん、これ以上の父の日のプレゼントは他になかったでしょうね。

さて、その後ロージーはどうなったのでしょうか。
少年ドミニクくんの胸打つ行動がニュースに取り上げられたことで、人々の関心を集め、「gofundme」という寄付金を募るサイトでロージーの手術代5,500ドルを上回る6,260ドルを集めることが出来ました。
7月1日に手術を受けたロージー。合併症などがあり大変難しい手術だったそうです。
が、見事にその難関手術を小さな体で乗り切り、重い心臓病とサヨナラすることができました。今はもう退院して自宅に戻ることができたそうです。

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17歳で天国へ旅立った愛犬のヨーキーと暮らした経験が、ドミニクくんのなかではとても素敵な思い出になっているのではないでしょうか。犬と暮らし、犬を通じて学ぶこと、犬がもたらしてくれる思いもよらない宝物のような経験は、人間だけでの生活ではなかなか得ることが出来ません。今回、重い心臓病だったロージーは、ドミニク少年のお蔭で助けられ、またドミニクくんも、ロージーを救いたいという気持ちから自分自身が起こした行動によって、きっと幸せを感じたことでしょう。

こちらのサイトにてロージーの術後の動画を見ることが出来ますよ。

(参考サイト:http://iheartdogs.com/12-year-old-boy-sets-up-lemonade-stand-to-help-save-a-sick-dog/)
(参考サイト:http://puppytoob.com/dog-news/11-year-old-boy-sets-lemonade-stand-help-save-sick-dog-heart-murmur/)
(参考サイト:http://www.encinitasadvocate.com/news/2015/jul/09/dominic-locatelli-rosie-fundraising/)

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ラブレス 富士子

ラブレス 富士子

米国在住。ピアニスト、音楽家の通訳として活動しています。小さい頃から犬、猫、ひよこ、うさぎ…色々な動物と暮らしてきました。愛犬たちとの暮らしは、毎日が彩り豊かでほっこりシアワセ。趣味はハープ。動物と、文章を書くこと、絵を描くこと、音楽をこよなく愛する犬飼いです。


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