【掲載:2016.08.24 更新:2025.01.24】
自転車を運転しながらの散歩は違法

自転車で犬の散歩をさせることは、法律上は違法とされています。
◆警視庁のHPでの法令違反との記載
警視庁のHPには、自転車に乗りながらワンちゃんの散歩をすることは法令違反との下記記載があります。
自転車に乗ったままで、雨の日に傘を差したり、リードを持って愛犬を散歩させたり、携帯電話で通話することは違反となります。
東京都道路交通規則第8条に「傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれのある方法で、自転車を運転しないこと。」また、「自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。」とあります。
物を持つことで片手運転になったり、犬に引っ張られて操作上の安定を失うことになるため違反になります。
◆ハンドルやブレーキを確実に操作することができない
犬は飼い主の計算通りに動いてはくれません。どんなに注意していても、「気になるものがあれば止まってニオイを嗅ぐ」「動くものがあれば立ち止まって見入る」時には追いかけようとすることもあります。
そんな行動があれば、たちまち自転車と飼い主さんは大勢を崩すことになります。とっさの動きに対してハンドルやブレーキを確実に操作することができません。それどころか、自転車共に転倒する危険さえあります。
◆道路状況に応じ、他人に危害を及ぼす危険がある
自転車のハンドルやブレーキを確実に操作できない以上、まわりの人や散歩している犬、車・自転車の方にご迷惑がかかることは目に見えていますね。
迷惑がかかるだけではなく、大きな事故に繋がる危険も大きいです。そうなれば犬も飼い主も、被害者も悲しい思いをしなければいけません。
このように、自転車での犬の散歩は十分、道路交通法に触れているものだと思います。
大切な愛犬にも危険がある

たとえ、違法でなくても飼い主さんが自転車に乗っていた時、何か起きたら突然の出来事への対処が遅れてしまいます。
・愛犬が障害物にぶつかった時
・リードが自転車に絡まった時
・自転車同士での事故に遭った時
・リードが緩んだ隙に、犬が車に接触した時
注意していても、逃れることができない状況も多いのです。
自転車の横を走るワンちゃんに危険が及ぶ可能性が高くなります。飼い主として責任を持って愛犬の命を守るためにも、自身のケガを防ぐためにも、危険のある散歩方法は避けるべきでしょう。
どうしても自転車に乗せたい時の方法

◆自転車カゴに乗せる
自転車のカゴに乗せることは法律的に問題がありません。
しかし、自転車のカゴまでには高さがあるため、慣れていない犬にとってはストレスになることが考えられるので、愛犬の様子を注意しておきましょう。
また、急に飛び出したりすることのないように、しっかりとリードをカゴと繋いだり、可能であれば蓋つきのカゴにすることで安心でしょう。
カゴに乗せた状態で、遠出するのではなく犬の気分転換としてご近所をまわるくらいにしておきたいですね。
まとめ
大切な家族である犬の散歩は、自転車を使うのではなく飼い主さんも一緒に歩くことが大切になります。
犬と一緒にに歩くと、季節を感じたり、自転車や車に乗っていては気付かないことにも目を向けることができます。愛犬とお話しをしながら歩くことで、コミュニケーションも十分にとれます。
コミュニケーション不足になると、お散歩だけでなく様々な
「大変・疲れる」といった思いはあるかも知れませんが、散歩については犬を迎える時点できちんと考えておかなければいけないことでしょう。
犬も人間も健康で安全に暮らせることを願いながら、楽しく毎日を過ごしていきたいですね。