愛犬がベッドを噛む!原因は何?対策方法はある?

2020.03.28

愛犬がベッドを噛む!原因は何?対策方法はある?

せっかく用意した犬用ベッド!しかし、愛犬がベッドを噛む、ベッドで寝てくれない…といった悩みを抱える飼い主さんも少なくありません。飼い主さんからすると残念なその行動。どう対処したら良いのでしょうか?まずは、愛犬がベッドを噛む行為の原因を知る必要がありますよね。今回は、ベッドを噛む行動の原因や、対策方法を紹介していきます。現在、悩んでいる真っ最中だという飼い主さん!是非参考にしてみてください。

犬がベッドを噛む原因

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犬の行為・行動には、必ず何らかの理由が存在します。人間からみると無意味と思える行為や些細な行動、飼い主さんから見ても理解できない動作など、それらの全ての行動にそれぞれの理由があるのです。

今回注目するのは「ベッドを噛む」という行動についてですが、もちろんこれにも理由や原因があるということですね。

犬がベッドを噛む理由として、主に、以下の4つの原因が考えられます。

◆噛むのが楽しい、遊び

ベッドを遊びの道具・対象として、認識している可能性があります。単に、遊びの延長・一環として、ベッドを噛んで遊んでいるのです。

初めて噛んだ時の感触が好みであったり、噛んだ末にベッドがほつれる、綿などが出てくる様子が楽しかったなどの経験から、愛犬にとってベッドが「おもちゃ」となってしまったのでしょう。

特に、子犬のうちは歯がかゆくて様々なものを噛む傾向にあります。ベッドに限らず、家具や犬用おもちゃ以外のものまで口にして噛もうとしますよね。

子犬の頃から噛み癖をつけないように対策しておくことが、重要だといえるでしょう。

◆ストレス

愛犬が抱えるストレスが原因で、ベッドを噛む場合もあります。ベッドや物を噛むことで、ストレスを発散しているのです。

ストレスの原因は犬によってそれぞれですので、飼い主さんはまず、愛犬が感じているストレスの原因を見極めなければなりません。ストレスの原因が何にせよ、そのストレスを解消させることが大切です。

一例として運動不足が挙げられますが、この場合は散歩の時間を長くする、回数を増やす、タイミングを調整するなどして、愛犬が十分に運動の時間を得ることができれば、解消する可能性があるでしょう。

運動を好まない犬の場合は、一人遊びに向いているおもちゃを与えて、室内で遊ぶ時間を増やして満足させてあげるとよいかもしれません。

ストレスの可能性を感じる要素が多くて中々しぼれない、ストレスの原因が全く思い浮かばない、という飼い主さんも中にはいるかもしれません。確かに原因を究明するのは、簡単なことではないでしょう。

しかし、ストレス解消がベッドを噛む行為を改善するための第一歩となるケースがありますので、根気強く愛犬と向き合ってみてくださいね。

◆飼い主の気をひくため

飼い主さんの気を引くことが目的で、ベッドを噛む子もいます。愛犬が飼い主さんに対して、「もっと遊んで!」「かまって!」という気持ちを伝えるための、行為となっていると考えられるでしょう。

このケースではほとんどの場合、過去に愛犬がベッドを噛んだ際に、飼い主さんが怒る・笑う・驚く・声を出す、などのなんらかの反応をみせて、愛犬に注目したことが原因である可能性が高いです。

「ベッドを噛むと反応してくれる、注目してくれる」と認識していることから、飼い主さんと遊びたい時や構ってほしい時に、ベッドを噛んでしまうのです。

愛犬にとって飼い主さんは大切で大好きな人です。子供にとってのお母さん、お父さんのような存在なのです。人間の子供が親の気を引こうと考えて、頑張ったり、工夫しているのと同じようなものですよね。

愛犬がこんな気持ちを抱いている、と思うと飼い主さんとしても胸が熱くなるでしょう。しかし、このような噛み癖はやはり改善することが望ましいです。

実際にベッドを噛む行為が繰り返されれば、代替品の用意による出費、噛みちぎったベッドなどを食べてしまう誤飲・誤食など、様々なリスクに繋がります。さらに噛み癖はベッドに留まらず、家具などの様々な物が対象となってしまう可能性も十分にあります。

この問題を解消するためにも、愛犬がベッドを噛んでも一切反応を示さないスタイルを徹底しましょう。ベッドを噛んでいる間は無視をしたり、片付ける際にも無反応で愛犬の方を見ないようにすることが大切です。

◆歯がかゆい

子犬のうちは歯がかゆくて物を噛んでいる場合があります。乳歯から永久歯への生え変わりの際には、歯がムズムズしたり、違和感を覚えます。それを和らげるために、物を噛むのです。

この場合、成長に伴って自然と収まるケースがほとんどだといえるでしょう。歯のムズムズがおさまるまでは、噛んでも良い物を別に用意したり、容易に噛みちぎれないタイプのベッドを選択するなどして様子をみてください。

ベッドをちぎってしまうと、そのまま飲み込んでしまう可能性があり、大変危険です。特に子犬のうちは身体の状態が未発達のため、小さな誤飲でも大事に至るケースも考えられます。

噛み癖対策に効果的なアイテムなどを利用したり、どうしても噛みちぎってしまうようであれば、ベッドを使わずに別のアイテムを代用するなどして、しっかり対策してくださいね。

これらの対策方法については後述しますので、是非、そちらもチェックしてみてください。


犬がベッドを噛むのをやめさせる方法

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◆噛み防止スプレーを使う

噛み癖防止アイテムとして最もメジャーなのが、このスプレーでしょう。商品によって様々な特徴がありますが、犬が噛むと苦いと感じたり、犬が嫌いな成分が含まれた液体をスプレーとして噴射できるタイプが一般的です。

噛んではいけない物にこのスプレーを吹きかけるだけなので、使用方法もとても簡単ですよ。

まずスプレーをしたベッドを普段通り愛犬に噛ませ、「噛むと苦い、嫌な味がする」と認識させます。次第に「ベッドを噛んでも良いことが起きない」という負のイメージを印象づけることで、ベッドを噛む行為が徐々に改善されていく可能性があります。

ただし、個体によっては、このタイプのスプレーでも効果が出ない場合もあります。そんな時は、スプレーを続けつつ、愛犬がベッドを噛んだ瞬間に大きな音を出して、驚かす方法も併せて行ってみてください。

噛み防止スプレーとして、おすすめの商品を一つ紹介しておきましょう。

・ビターアップル 犬用 (スプレー / ダバータイプ)

リンゴから抽出した苦み成分で、愛犬の舐める・噛むという行為を防ぐアイテムです。

室内の家具など物のみに限らず、犬の被毛や皮膚に塗ることもできます。応用すれば噛み癖の他にも、食糞防止、吠え癖矯正にも使用することができる優れものです。

天然のリンゴから苦み成分を抽出しているので、舐めたり噛んだりしても、犬の身体に害を与えることはありません。飼い主さんの手に塗ったとしても、もちろん無害です。

ただし、目の周りや傷口などへの塗布は避けてくださいね。

同様の成分で、スプレータイプとダバータイプの商品が販売されています。スプレータイプは広範囲に使いやすく、ダバータイプは直接塗り込む形状となっているので、スプレー音が苦手な愛犬に向いており、身体に塗りたい場合も便利です。

飼い主さんのニーズに合わせて、タイプを選ぶことができますので、愛犬の噛み癖に悩んでいる方は是非試してみてください。

●おすすめ商品
ビターアップル 犬用

いたずらされて困るところにシュッとひと吹きで「噛んじゃダメ!」をしつけます。広い範囲に使いやすいスプレータイプ。■家具・スリッパなどいたずらされて困る場所にスプレーしてください。■リンゴから抽出した苦味成分によって、スプレーした場所をワンちゃんがなめたり噛んだりするのを防ぎます。

購入

◆噛んでもいいおもちゃを用意する

愛犬がベッドを噛む場合、その行動はストレス発散のために行われている可能性があります。

そこで、ベッドには噛まないような対策を施した上で、ベッドの代わりに噛んでもよいおもちゃを与えてみましょう。噛んで遊ぶペット用おもちゃの種類はとても豊富です。サイズや特徴まで様々なので、愛犬にぴったりのアイテムを探してみてください。

特におすすめなのは、おやつを中に入れられるタイプのものです。おやつを取り出そうと夢中になる犬が多いので、是非、ためしてみてください。

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◆散歩や運動をしてストレスを発散する

犬が抱えるストレスとして、多く挙げられる原因の一つが運動不足です。

思いっきり走る、適度な散歩をする、身体を動かして遊ぶなどの運動をすることで、愛犬のストレスが解消されるかもしれません。ストレス発散の方法を、噛む行為ではなく運動で発散させるのです。

運動不足が原因だと考えられる場合は、愛犬の運動量が適切であるか一度見直してみてください。犬種や性格によって、必要な運動量は様々ですので、愛犬の様子をみながら定期的な散歩をしたり、適切な運動量を目指しましょう。

◆噛んでもつまらないベッドにする

ベッドを噛むことを楽しい、気持ちが良い、と愛犬が感じているようであれば、噛んでも楽しくないベッドに交換する方法をとってみましょう。

犬にとって、噛むと形が変わったり、裂けて破れると中から何かが出てくる、といったものは大変魅力的なおもちゃとなり得ます。

そこで、縫い目のないプラスチック製のベッドや、ベッドカバーをデニムなどの固い素材にするなど、ベッド自体を強固なものに変更することで、噛んでも楽しくないものだと認識させるのです。ベッドの形状を厚手でほつれない素材のマットなどに変えてみるのも一つの手ですよ。

噛むことで感じていた楽しさや気持ちよさがなくなれば、ベッドを噛む行為が解消される可能性があります。


犬がベッドを噛む行為に関するまとめ

ベッドを噛む行為は、飼い主さんにとっても頭を抱える問題ですし、愛犬にとっても誤飲などの危険性を秘めた行動の一つとなります。

まずは愛犬がどんな理由でベッドを噛んでいるのか、原因の追究から始めてみてください。そして、その原因にあった対策方法をとり、問題が解消するよう努めましょう。

子犬の時期から、噛み癖をつけないようにしつけを行うのも大変効果的です。必要だと感じたら、噛み癖対策グッズの利用にも積極的に挑んでみてくださいね。

愛犬のストレス解消に努めることは、噛み癖対策としても、心身の健康にとっても重要なことです。飼い主さんと愛犬の両者が末永く健やかな生活を送れるように、やれることから始めてみましょう!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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