猫の夜鳴きに悩む飼い主必見!原因と対策まとめ

2024.06.20

猫の夜鳴きに悩む飼い主必見!原因と対策まとめ

猫を飼っている人の深刻な悩みとして「夜鳴き」に困っている方も少なくないでしょう。人間が眠りにつく頃、夜鳴きが始まると飼い主さんは困り果てるものです。あまり続くと、場合によっては精神的にまいってしまうケースさえあります。 そこで、今回は猫の夜鳴きの原因やしつけの仕方などについてまとめてみます。

猫の夜鳴きとは

鳴いている猫

人間にとって夜に眠るのは当然のこと。人によって違いはありますが、多くの方は夜になると眠りにつき、朝になると起き活動を始めます。

夜鳴きの定義は「夜中に鳴く」ということです。人間の赤ちゃんを育てている時に「夜泣きのために眠れない」というお母さん達の悩みを聞いたことがあるでしょうが、まさしくそれと同じなのが猫の夜鳴き。

猫に深夜に鳴かれてしまうと、飼い主さんは眠ることができずに寝不足…なんて事態に陥ってしまいます。毎日、夜鳴きが続くと日中の活動にも支障が出てしまいますし、精神的に参ってしまうのが正直な気持ちですよね。

猫がどうして夜鳴きをするのかという原因を知れば、少しずつ対策することもできます。


猫が夜鳴きをする原因

暗闇で鳴く猫

布団に入って眠るモードになった途端、猫が鳴くのを耳にしたらどうしましょう。夜鳴きとは言っても、「ニャーニャー…」と小さな声で鳴く猫もいれば、「ギャーギャー!」と大きな声で鳴く猫もいます。

住宅の状態によっては近所迷惑になることもあります。たとえ、近所に聞こえないとしても、飼い主さん一家は同じ家の中にいるので、鳴きやむまで気になって眠ることができませんよね。

飼い主にとっては寝不足の原因にもなる夜鳴き対策としては、まずはどうして鳴いているのかを知ることが大事です。

それでは考えられる夜鳴きの原因についてお話しします。

原因1:寂しさや不安感

寂しくて鳴いてしまう猫は結構多いです。寂しく不安を感じると、どうしていいか分からず鳴いてしまうのです。特に、猫を飼い始めたばかりのケースによく見られます。

飼い始めたばかりの場合、猫は新しい環境にまだ馴染めていません。以前いた環境と様子が違えば、なかなか慣れることはできないでしょう。
ペットショップやブリーダーで他の猫と一緒に暮らしていたかもしれませんし、野生から保護された猫を譲り受けた場合にはその猫の前の環境は自然の中だった訳です。

そんな環境の違いがあっても、日中は飼い主がそばに居てくれれば、寂しさを紛らわすこともできます。しかし、夜には周囲に誰もいなくなり、夜鳴きとして表れるのです。

そもそも猫は夜行性ですので、子猫や野生の猫を迎え入れた場合、慣れるまでは夜中に活動してしまう場合もあるかもしれません。「猫の夜の運動会」なんて言葉も耳にしますよね。

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人間の生活スタイルに慣れるまでは猫にとっても不安がつきまとうのは仕方がないのでしょうね。
慣れてくれば、人間の生活リズムに合せたスタイルとなってくれるはずです。

また、引っ越しやお部屋の大幅な模様替えなどでも、環境が変わったストレスで夜鳴きをする場合があるようです。 

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原因2:お腹がすいて鳴いている

人間でもどうしても夜中にお腹がすいてしまうことがありますよね。それと一緒で、猫もお腹がすきすぎて夜間に鳴いてしまうことがあります。

では、夜鳴き対策としていつもよりたくさん食事を与えれば解決しそうな気がしますが、与えて過ぎてしまうのはNGです。鳴くのはかわいそうと量を増やしてしまうと、肥満になってしまうリスクが高まります。
肥満になって病気の可能性が増えてしまうのは、愛する猫のため、飼い主として避けたいところですよね。

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基本的に、体重や年齢によって一日に与えるべき食事量があるので、それをキープしつつ、食事時間をちょっと変えてみることがオススメです。

例えば夜の食事時間を今までより遅めにする、また夜の食事量を増やし、朝の食事量を少し減らすといいかもしれませんね。

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原因3:構ってほしくて鳴いている

本来、猫は夜行性のため、夜間に活動的になると言います。そのため、猫が夜間に動き出すことは珍しくありません。

ただ、野生で生きていた時と違って、人間と一緒に暮らしている場合には、人間のライフスタイルに合わせてもらうのが一番助かりますよね。

夜間に活動的になる猫ちゃんは、日中暇を持てあまし寝て過ごすことが多いのではないでしょうか。そのため、「日中寝てばかりいて大人しいのに、夜になると夜鳴きをする」というのは、何となく分かるような気もしますよね。
特に、留守番をすることが日常的な猫の場合、日中飼い主さんとしっかり遊べないことが原因で夜鳴きが始まる可能性が大きいです。

この対策としては、やはり眠る前にしっかりと体力を消耗させることです。飼い主さんがしっかりと遊んであげることで、疲れてゆっくりと眠ることに繋がります。

また、一緒に遊ぶことはコミュニケーションにもなるので、愛猫との絆を深めるためにもお勧めです。仕事やプライベートが忙しい飼い主さんも、愛猫のために費やす時間を持ってあげたいものですね。

野生の猫を迎え入れた場合は「外でお散歩をしたい」と鳴いてしまうことも…。外で自由に暮らしていた元野生ネコにとって、家の中は自由が奪われてしまう場所。周囲が暗くなると外に出たくてうずうずしてしまうこともあります。

ただ、人間と生活する環境に慣れることで、こういった気持ちも自然に収まっていくでしょう。

原因4:トイレが汚いため鳴いている

猫はとても綺麗好きで、自分がトイレとして使用している場所が汚いと、かなりのストレスになってしまいます。

また、トイレが汚いせいでベッドやその他の場所に粗相をしてしまっている可能性もあります。

「トイレや粗相を綺麗にしてほしい」という気持ちで鳴いてアピールしていることもあるでしょう。

飼い主さんが眠る前に、猫のトイレを確認する習慣をつけておくといいかもしれませんね。

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原因5:病気や痛みを感じている

怪我や、何らかの病気によって傷みが生じている場合も痛みで鳴くことがあるようです。

愛猫の様子がいつもと違うと感じる場合は、よく観察をして獣医さんに相談した方が良いかもしれません。

原因6:繁殖期

避妊・去勢手術をしていない猫の場合、春と秋の繁殖期は交尾相手を求めて鳴く場合があります。

特に発情期のメス猫は、鳴き声が大きく長くなります。普段とは違う鳴き方になるため、わかりやすいでしょう。

1回の発情期は3週間ほど続きます。

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原因7:認知症

年齢を重ねた猫が夜鳴きをする場合は注意が必要です。

シニアの猫の場合は「認知症」が疑われる場合もあります。人間の認知症と一緒で、昼と夜の区別がつかなくなったり、食事をしたことを忘れるために飼い主を呼んだり、トイレができなくて他の場所に粗相をしてしまったりなど症状はさまざまです。
その場合には、日中の様子もしっかりと観察してあげて、夜鳴き以外にも変わった様子がないかチェックすることが大切です。

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猫の夜鳴きを減らすための対策

ソファーの上にいるトラ猫

猫の夜鳴きは、原因によって様々ですが以下のようなことを試すと減らせるかもしれません。

対策1:生活環境を改善する

ストレスが溜まって夜鳴きにつながっている場合は、猫の生活環境を変えてあげましょう。

登って一人になれる場所を作ったり、爪とぎの場所を増やしたりと、猫が何にストレスを感じているか見極めてあげてください。

トイレが汚いことを気にしがちな猫の場合はトイレを増やす、大きい物に買い替えるのも有効かもしれません。

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猫が暮らしやすい環境を作ってあげましょう。

対策2:適切な運動時間を確保する

運動不足は、ストレスや肥満の原因となります。

できるだけ毎日、おもちゃで一緒に遊んであげるようにしましょう。飼い主さんとのコミュニケーションにもなります。

キャットタワーやキャットウォークを設置したり、高さのある家具の上に行けるようにするだけでも、ちょっとした運動になるのでおすすめです。

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対策3:動物病院で相談する

明確な原因がわからない場合は一度動物病院で相談するのも手でしょう。

先述した通り、病気や怪我で傷みがあるのかもしれません。

いつ頃から夜鳴きが始まったか、どのように鳴いているか、他に変わったことがないか、などを獣医さんに伝えられるようにしておきましょう。

対策4:避妊・去勢手術をする

まだ不妊手術を行っていない猫ちゃんの場合は、手術の検討をしてみましょう。

この先猫の交配をさせる予定がないのであれば、手術をするとスプレーや病気の予防になりメリットが多いです。

完全室内飼いをしていても、脱走した際に妊娠してしまうというケースもあるようです。

また、妊娠できない状態で発情期を過ごすのは、メス猫にとってもつらいことです。可能な限り、不妊手術を受けるようにしましょう。

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猫が夜鳴きするときに気を付けたい事

猫の夜鳴きをやめさせようと怒る飼い主

夜鳴き対策はいろいろとありますが、注意したい点についてもお話しします。

◆怒らない

まず、最も気をつけたい点が夜鳴きの声が気になり過ぎて、飼い主がヒステリックに怒ってしまうことです。

大きな声を出して怒ることで猫をビックリさせて「夜鳴き」を止めさせようという考えはNG。

そもそも上記で考えられる原因で分かると思いますが、夜鳴きは「寂しい」「遊んで欲しい」「お腹がすいた」という気持ちの表現です。決して、飼い主さんへの悪意を表わしている訳ではありませんよね。

猫も「どうしていいか分からない」と悩んでの行動なので、怒ってしまっても余計不安が増してしまうだけです。

◆構い過ぎない

そして次に注意したいのが、構い過ぎてしまうこと。

「夜鳴きをする猫を見ていられない」と声をかけにいったり、撫でてあげたりすると、いったん不安感が解消される猫ちゃんが多いです。そのため、夜鳴きをするたびに飼い主が様子を見に行くと、「鳴けば来てくれる」と頭の良い猫ちゃんならすぐに理解できます。

そこで、いつまでたっても猫の夜鳴きが治らないという悪循環におちいるケースもあります。

眠りやすい環境を整えてあげているにも関わらず「構って欲しい」と鳴く場合には無視をすることが一番解決の近道です。


まとめ

夜鳴きの原因やしつけの方法について紹介しました。

猫の夜鳴きは飼い主さんを悩ませる問題です。こちら側が感情的になったりストレスを感じたりしても、夜鳴きの解決にはなりません。大事なのは猫の気持ちを知ってあげることです。愛猫の気持ちによりそった対策が一番です。

理解してあげて愛情をたっぷりと伝えることで、愛猫の気持ちも自然に和らいでくるでしょう。コミュニケーションをとって絆を深め、お互いゆっくりとした睡眠をとりたいものですね。

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