招き猫の魅力を一堂に!「招き猫博覧会」
12月15日〜26日の間、京都高島屋で催された「招き猫博覧会」。
招き猫の歴史や日本文化との関わり、そして「いつから」「誰が」「どんな意味を込めて」作られたのか、「持っているもの」や「形、色、挙げている手」の違いの意味は?など、招き猫にまつわる多くの謎を解説しながら、古今東西の招き猫を一挙に展示しています。
招き猫にはこんなにも種類があったのかと驚きと感動。会場内では写真撮影が許可されていたので、一部をご紹介していきます。
招き猫の手の意味は?
招き猫は右手を挙げていたり、左手を挙げていたり、時には両手の時もあります。手の挙げ方は右と左、それぞれに意味があり、
「右手挙げは金運を招く」
「左手挙げは客を招く」
といった意味を持ちます。
近年よく見られる両手挙げの招き猫もいます。
「両手挙げは運を招く」
しかし両手は欲張りすぎると「お手上げ万歳」という意味もあるそうです。
ちなみに、右手挙げと左手挙げをついで飾る場合は、挙げているが外側になるように並べると、外から内に福が舞い込むといわれています。
挙げている手の長さにも意味があります。挙げている手の長さが耳よりも高い招き猫は、
「遠くからも福を招く」
という意味を持ちます。手が長い招き猫は製作が難しく、貴重品といわれています。
招き猫が手に持っている持ち物は縁起物が多く、小判や鯛・小槌・俵、達磨、宝袋・巾着・がま口・千両箱、扇子などがあります。
招き猫が手に小判などを持つようになったのは昭和になってからで、それ以前は前垂れという首の周りの飾り物に縁起の良い絵柄を付け加えたり、猫の体に書き加えていました。
手だけではない。招き猫には毛の色にも意味がある!
一般的によく知られているのは白い招き猫(改めて見ると、白猫ではなくて三毛猫ですね・・・)。
しかし、招き猫にはたくさんの毛色があって、その色にも意味があるのです。
「白」は開運
「青」は家内安全
「赤」は病気封じ
「桃」は恋愛
「黒」は魔除け
「緑」は学力向上
「金」は金運・財運
「紫」は長寿
「黄色」は金運・良運
「ヒョウ柄」は票を招く
招き猫に三毛猫が多い理由は、昔からオスの三毛猫が大変珍しく貴重な存在だったからといわれています。オスの三毛猫は幸運の守り神、大漁をもたらす福の神と扱われていました。
最近では風水が流行して「桃」や「黄」、「青」と行ったカラフルな色もたくさんあります。手の挙げかたや持ち物でもご利益が変わってくるので、選択肢はグンっと増えますね!
色々な招き猫がいる!
招き猫は産地によって質感や装飾の方法が違います。玩具としての招き猫は地方色が豊か。素材の違うもの、海外向けのもの、人形作家の方の作品などは「これって招き猫?」と驚き簡単するようなものも。
まとめ
いかがでしたか?
招き猫については、挙げる手が左右どちらかで意味が違うのかな、ぐらいしか知りませんでしたが、今回の展覧会に訪れて、一歩会場に入った途端、その奥深さや美しさ、込められた意味の多様さに圧倒されました。
全国には招き猫をテーマにしたミュージアムやお店がたくさんあるので、機会があればぜひ訪れてご当地の招き猫を入手して集めてみようかな、と思います。
皆さんも一度招き猫の魅力に触れて見てください!
<参考サイト>
招き猫ミュージアム
招き猫美術館
秀光人形工房スタッフあたふた日記
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