猫は自分の名前を覚える?
猫の飼い主さん達のお話を聞いてみると、名前を呼ぶと反応する猫はたくさんいるようで、中にはちゃんと返事までしてくれる猫ちゃんもいます。
一方で名前を呼ばれても全然知らんぷり、まったく反応しない猫や、時々だけ反応する猫も…。猫は名前を覚えるんだか、そうでないのか…?いったいどういう事なのかニャン?
◆「言葉」ではなく「音」で覚える!?
猫はどうやって名前を覚えるのでしょうか?
じつは、猫をはじめとした動物は人間と違って「言葉」を使って会話しません。いわゆる「非言語コミュニケーション」です。鳴き声などはありますがそれそのものに意味は無く、その音のトーンなどから相手の気持ちを感じています。
同様に言葉でコミュニケーションをとらない猫にとって、自分につけられた名前も「あるひとつの音」に過ぎません。そのため、じつは猫は名前を呼ばれても「自分の名前を呼ばれた」というよりは「あの音がした」という感覚でしかないのです。
◆猫はいつ名前を覚える?
猫が名前を覚えて反応してくれるようになるまでどのくらいかかるか?また、どんな反応を返してくれるかは猫によってかなり差があるようです。
「すぐに名前を覚えた」という猫もいれば「もうだいぶ経つけど全然覚えない」猫もいます。それでも程度の差こそあれほとんどの猫は名前を覚えることができるようです。せっかくつけてあげた名前ですから、ぜひ猫ちゃんにしっかり覚えてほしいですよね!
猫が名前を覚えるコツ3つ!
◆猫が名前を覚えるコツ・その1
言葉を使わない猫が名前を呼ばれて反応したとしたら「あの音がしたら、飼い主は自分に用があるらしいと学習した」ためになんらかの反応をしている、という事になります。
ならば「名前(の音)とその猫ちゃんは関連しているものだ」としっかり感じさせる事が愛猫が名前を覚える大切なコツと言えるでしょう。
そのためには、猫の目をしっかり見ながら名前を呼ぶのを繰り返したり、名前を呼びながらなでてあげたり、また猫の好きなおやつやご飯をあげるなど、「名前を呼ばれる=嬉しいこと」と関連付けさせる事が一番です。
ただし、まだ慣れてない猫ちゃんは目を合わせると怖がるので、慣れるまでは側で優しく呼んであげましょう。
◆猫が名前を覚えるコツ・その2
猫の名前はわかりやすい簡単なものにしましょう。とても長かったり、音がハッキリしない言葉などは耳のいい猫にとっても聞き分けるのが難しく、よくわからない音=興味を持てない=反応しない、になってしまいかねません。簡単な言葉の方が猫ちゃんもピン!ときて覚えるようです。
◆猫が名前を覚えるコツ・その3
多頭飼いをしている場合、似たような名前を付けてしまうと猫も混乱してしまいます。せっかく自分が呼ばれたと思って喜んで行ったのに違った…を繰り返すと、もう来てくれなくなってしまう可能性も…!
たくさんの名前を考えるのは大変ですが、それぞれの猫がちゃんと区別できるような「違う音」の名前をつけてあげましょう。「モモ」と「さくら」など、文字数を変えるのもひとつの手です。
猫はホントは名前を覚えてる?
名前を呼んだ時「ニャーン」と返事をしてくれると「名前を覚えてくれているんだなぁ」ととてもわかりやすいですが、返事をしないからと言って「名前を覚えてない」と判断するのは時期尚早。じつは猫は声で返事する以外の方法で返事をしてくれているかもしれません。
前述した通り、猫は非言語コミュニケーション。基本的には鳴き声で会話をしません。野良猫も自分の存在を知られると危険なので、不用意に声を出したりはしないようです。
その代わりに猫はボディランゲージを使って会話するのが得意です。よくあるのが、名前を呼ばれてシッポをパタパタ動かすお返事。身体をモゾモゾ動かしたり、耳だけこっちに向けてみたり。本当はわかっているけど、気ままな猫ちゃんはまだ動きたくないだけなのかもしれません。
猫に名前を覚えてもらうにはコミュニケーションが大切♪
いかがでしたでしょうか?
猫が名前を呼ばれた時の反応も、猫によって千差万別。実際名前を覚えるかどうか?というよりも、名前を呼ばれた時にどんな反応を見せるのか?という猫ちゃんの性格が大きく関係しているかもしれません。
どんな反応の猫ちゃんであれ、飼い主さんが愛情を込めて呼んであげれば、きっと心は伝わっているはず。諦めずに名前を呼んであげて下さいね。
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