1.猫がゴキブリを追いかける理由
1-1.猫の狩猟本能を刺激する
2.猫がゴキブリを食べるのはなぜ?
2-1.おなかがかすいている
2-2.遊んでいるうちに誤って食べてしまう
3.ゴキブリを食べることの猫にとっての危険性
3-1.ゴキブリによる病気感染のリスク
3-2.人に感染する危険性
3-3.猫が食べると危険な虫
4.まとめ
猫がゴキブリを追いかける理由
なぜ猫はゴキブリを追いかけたり、食べたりするのでしょうか。
猫の狩猟本能を刺激する
猫はもともと狩猟本能が備わっている動物です。
カサカサと素早く移動するゴキブリは、猫の本能を掻き立てる存在でしょう。
遊びの一環としてのゴキブリ捕食
猫は食料をとるために狩りをすることは広く知られていますが、遊びでも狩りをすることはご存じでしょうか。
獲物を仕留める狩り遊びをする際にも、ゴキブリはとっておきの標的となるようです。
猫がゴキブリを食べるのはなぜ?
あまり人の目からみておいしそうには見えないゴキブリを、なぜ猫は食べてしまうのでしょうか。
◆おなかがかすいている
十分にえさが与えられていないと、お腹がすいてゴキブリを食べることもあるようです。
キャットフードの袋に書いてある給餌量の目安を参考にしながら、適切な量のフードを与えましょう。
◆遊んでいるうちに誤って食べてしまう
猫が遊び狩りをして口で咥えたり舐めたりした際に、ザラザラな猫の舌に引っかかって飲み込んでしまうこともあるようです。
ゴキブリを食べることの猫にとっての危険性
ゴキブリによる病気感染のリスク
猫がゴキブリを食べた後、可能であれば動物病院に連れていき診察してもらう事がおすすめです。
特に下痢や嘔吐をするようであれば早急に獣医師さんで診察してもらいましょう。
ゴキブリには回虫や条虫といった寄生虫がいる場合があり、そんなゴキブリを食べてしまった猫も回虫・条虫に感染してしまうからです。
回虫・条虫に感染した場合は、駆除治療が必要となります。
条虫は猫の肛門や寝床にいるサナダムシで、腸の粘膜に体を固定し、栄養分を吸収します。
回虫は嘔吐物や排泄物で見つかる、細長い白いものです。動物の腸に寄生し、炭水化物やタンパク質を栄養源にします。
また、ゴキブリ駆除剤やホウ酸団子などの駆除薬を大量に浴びたり食べたりしているゴキブリを猫が食べた場合、体内にその駆除薬が入ってしまい、中毒症状が起こることも考えられます。
ゴキブリを飲み込むことによる消化器系の問題
ゴキブリの羽根は硬く消化が悪いため、猫がゴキブリを食べるとお腹を壊してしまう可能性があります。
また、前述したとおりゴキブリには寄生虫などがいる場合があるため、消化器官に影響が出ることもあるでしょう。
人に感染する危険性
ゴキブリはサルモネラ菌という菌を持っている場合もあります。
サルモネラ菌は経口から体内に侵入して、急性胃腸炎や敗血症などを引き起こします。
発熱や嘔吐、元気消失、腹痛や下痢などが見られます。
他にも、サルモネラ菌は人畜共通疾患(ズーノーシス)の原因菌でもあるので、人に感染する場合もあります。
猫がゴキブリを食べるのを防ぐ方法
猫のゴキブリ食べ防止策
猫がゴキブリを食べるのを防ぐためには、まずゴキブリが出ないようにすると良いでしょう。
家の中を定期的に掃除して清潔を保ち、ゴキブリが済みやすい環境を作らないことです。
猫が食べたキャットフードは放置せず、お皿ごとすぐに片付けましょう。
猫が食べると危険な虫
・ノミ
・ハチ
・ハエ
・毛虫
これらの虫は、ゴキブリ同様不衛生であったり、様々な病原菌を持っていたりするため極力食べさせないようにしましょう。
また、同様の理由でネズミも危険です。
まとめ
ゴキブリをはじめとした虫や小動物は、衛生面でも猫が食べない方がよいでしょう。
ゴキブリをまず家に入れないためには、徹底的なゴキブリ対策が必要です。
ゴキブリから病気をもらわないよう、飼い主さんが愛猫を守ってあげてください。
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