猫のいたずらにはどんなものがある?いたずらを防止する方法とは

2023.02.25

猫のいたずらにはどんなものがある?いたずらを防止する方法とは

猫はいたずら好きなので、クスッと笑える可愛いいたずらをすることもあれば、飼い主さんを本当に困らせてしまうことも少なくないでしょう。猫を叱っていたずらをやめさせようとしても、むしろ逆効果になってしまうなんてことも…!本記事では、猫のいたずらが起こる場面や対応方法についてご紹介していきます。

猫のいたずらにはどんなものがある?

カーペットにいたずらする猫

猫はいたずら好きなので、一緒に暮らしていると予想外のいたずらに出会うことがあるかもしれません。
猫のいたずらについて、実際にどのようなものがあるのか見ていきましょう!

◆ティッシュペーパーにいたずら

猫はティッシュペーパーを箱からいたずらに引っ張り出して、散らかすことがあります。
帰ってきたらティッシュペーパーがあちこちに散らかっていたという経験も珍しくないでしょう。

これは、ひらひらと舞うティッシュペーパーが猫の狩猟本能を刺激することによると考えられます。また、箱の小さな穴からティッシュを引っ張り出すことが楽しいと感じるのかもしれませんね。猫がティッシュペーパーにいたずらすると、片付けが大変なだけでなく、猫の「誤飲」につながる危険性もあります。

猫はティッシュペーパーを消化することは出来ないため、おなかに詰まって「腸閉塞」を起こすこともあります。
飲み込んだのが少量ならば大事にはなりませんが、多量に誤飲してしまった時や食欲がなくなったなどの異変があれば獣医さんに診てもらいましょう。

◆ふすまを破く

おうちに和室がある飼い主さんが特に注意して欲しい場所が「ふすま」。
猫は壁などで爪とぎをすることがよくありますが、ふすまは猫にとって研ぎ心地が良いようで、筆者の家でも一時期はふすまがボロボロになっていました。

猫にとっては、ふすまで爪とぎをしたりふすまを破く行為が「いたずら」という認識になっていません。

しかし、飼い主さんにとっては大迷惑です。ふすまは張替えるのが大変なので、いたずらされる前に猫を和室には入れないよう対策をしたり、爪とぎや他のおもちゃを用意して”ふすまを破くより楽しいこと”を教えるとよいでしょう。

◆人の食べ物を食べる

猫がニオイにつられて食卓に上ることは珍しくないでしょう。
猫のジャンプ力はテーブルの上り下りにも十分であるため、食卓にある人の食べ物を容易に食べることができます。

筆者の家では、鮭などの焼き魚があると、ラップをして置いていても破いて食べてしまうことが多々ありました。
猫に人の食べ物を食べられると、飼い主さんが困るだけではありません。猫が私たち人間の食べ物を食べることは、猫自身にとっても危険があるのです。

人の食べ物は猫にとって塩分が多すぎたり、毒になるようなものが入っていたりするため、猫のためにもいたずらを防止しましょう。

◆触れ合っている時に噛む

猫をなでたり、猫と一緒に遊んだりしている時に、突然噛まれたことはないでしょうか?特にキズがつくほどではなくても、ビックリしてしまいますよね。
猫にとっては、甘えている時の愛情表現として、いたずら程度に噛んでいる可能性が高いと考えられます。

しかし、「もうなでないで!」という意味を込めて噛むこともあります。また、猫が噛んできた時に我慢してしまうと、どんどんエスカレートする場合もあります。
猫が噛んできた時は、様子を観察しながら、興奮してスイッチが入る前に少し距離を置くようにしましょう。また、突然噛むようになった場合は、触られると痛いようなケガや何か病気を持っている可能性があるため、獣医師に相談することをおすすめします。

◆その他

猫ちゃんをフリーにしている部屋でパソコン作業をしていたら、キーボードの上に座ったり、キーを勝手に押してしまったり、画面の前に立って邪魔してみたりと可愛いいたずらもあります。
その一方で、電源コードで遊んで噛んでしまったり水をこぼしたり、お皿や器にちょっかいをかけて落としてしまったり、危険ないたずらな場合も多くあります。

ここであげたものに限らず、猫ちゃんがいたずらするもの、猫ちゃんが思いがけずとる行動というのは数えきれないほどたくさんありますね。


なぜ猫はいたずらをするのか

パソコンにいたずらする猫

それでは、なぜ猫はいたずらをするのでしょうか。

実は猫がいたずらをするのにも理由があります。猫がいたずらする理由から、どうやって対応していくか考えていきましょう!

◆ストレス発散

環境の変化や刺激の少なさなどによりストレスが溜まると、ストレス発散のためにいたずらすることがあります

特に、お家で暮らす猫ちゃんは、退屈からいたずらに向かってしまうことも多いでしょう。
環境に関するストレスについては、同居猫や騒音、引っ越しなどの原因を特定しながらストレスを和らげる工夫をしてあげるといいですね。

また、ストレスによっていたずらをしている場合は、おもちゃなど別のストレス発散方法を与えてあげるとよいでしょう。キャットタワーや知育トイを活用して、猫の環境エンリッチメントを向上させていくことも大切です。

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◆かまってほしいから

飼い主さんにかまってほしくていたずらする猫ちゃんもいます。

猫がいたずらした時に、飼い主さんが叱ったり騒いだりすると、猫は「いたずらするとかまってもらえる」と学習してさらにいたずらがエスカレートしてしまうかもしれません。
猫がいたずらした際には冷静に対処して、ときには「無視」することも必要です。

猫ちゃんが自分だけで遊べるおもちゃやパズルフィーダーを用意しておくと、飼い主さんがいない時も安心です。
また、遊ぶ時間を「ご飯のあと」などに決めておくと、猫もかまってほしいからといたずらせずに待つことができます。


猫のいたずらを防ぐには

横たわる猫

猫のいたずらを止めさせるには、叱るのではなく、環境を変えることが重要です。
いたずらを未然に防ぐために、注意すべきポイントを見ていきましょう。

◆ティッシュなど誤飲に繋がるものはしまう

先述のとおり、ティッシュペーパーにいたずらする猫ちゃんもおり、猫が間違えて「誤飲」してしまうかもしれません。

ほかにも、猫はボタンなどの小さなものにじゃれていたずらすることがあり、これも誤飲につながる危険性があります。 猫がじゃれて遊ぶのは、本能的なものなので、防止するには猫が見えないようにしまっておくことがポイントです。

お家で猫がいたずらしてしまいそうな物が落ちていないか注意するとともに、安心して遊べるおもちゃを用意してあげましょう。

◆壊れやすいものは手の届くところに置かない

猫はジャンプ力があるため、床の上だけでなく机の上なども乗ったり歩いたりします。

好奇心旺盛な猫は、珍しいものがあれば近寄ってちょんちょんと前足でつついてみたり、ニオイを嗅いでみたりするでしょう。その際に、物が倒れたり落ちたりして壊れてしまう可能性があります。飼い主さんの大切なものが壊れてしまうかもしれませんし、破片で猫がケガをしてしまうかもしれません。

壊れやすいものは、たとえテーブルの上でも猫がいたずらをする可能性があるので、棚にしまうなどして見えないようにしまっておきましょう。

◆入ってほしくないところには仕切りを

大事なものが置いてある部屋や猫がいたずらしやすい和室などには、猫を入れたくないですよね。目を離すと何をするか分からない猫だからこそ、危ない場所には入らせないことが一番です。

猫が入ってほしくない場所には仕切りを付けるなどの対策をして、猫が物理的に入ることができないようにしましょう。

◆お留守番はケージで

飼い主さんがおうちにいない間、猫のいたずらが心配な場合はケージを活用することも必要です。

上下に高さのあるゲージであれば、猫は移動もできてストレスもかかりにくいでしょう。子猫のうちからケージに慣れさせておくと、いざという時にも安心ですね。
お留守番の際に粗相やいたずらがひどくて困っている飼い主さんは、一度獣医さんに相談することをおすすめします。


猫にしつけは出来る?

猫は犬と違ってしつけは出来ないと諦めている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
猫も犬と同様に、おやつなどの報酬を上手にあげることで、しつけをすることが可能です。

しつけは、おやつやほめ言葉をごほうびにして、楽しく行うのがコツ。
怒鳴ったり叩いたりするようなしつけは、タイミングがズレて、飼い主さんが何に対して怒っているのか分からず、猫を混乱させてしまうかもしれません。

体罰や猫にとって意味のない叱り方は、猫に恐怖を与えるだけで、別の問題行動が生じることもあるでしょう。猫にいたずらをやめてもらいたい場合は、いたずらができない環境作りが一番重要です。

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まとめ

猫と一緒に暮らす中で、いたずらに困っている飼い主さんも多いでしょう。
猫ちゃんが楽しんでやっていることが、飼い主さんにとっては大迷惑になっていることもありますよね。

猫のいたずらを防止するには、いたずらができない「環境作り」が大切です。

猫がいたずらするモノは見えないところにしまって、いたずらする場所には猫を入れないように注意していきましょう。大声で叱ったり、叩いたりするしつけは逆効果になる可能性もあるため、いたずらを見かけたら冷静に対応することがポイントです。

猫のいたずらは、飼い主さんを困らせるだけでなく、猫ちゃん自身にとって危険である可能性もあります。特に、いたずらして「誤飲」するような場合は注意しましょう。人の食べ物には、猫が食べてはいけない食べ物も含まれており、さらに誤飲は窒息や腸閉塞につながるため、危険性が高いのです。どうしても猫のいたずらが止められなくて困っているようであれば、一度獣医さんに相談してみるのが良いですね。

猫のいたずらを防止して、楽しく安全に猫ちゃんと暮らしていきましょう。



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ゆき

ゆき

小さい頃から動物が好きで、特に猫が好きです。 実家の猫とは20年以上一緒に暮らしており、妹のような存在。 大学では獣医学を専攻し、動物行動学に興味をもって勉強しています。


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