猫がパニックになる一般的な原因
◆環境の変化がパニックの原因に
猫は環境の変化に敏感な生き物です。大きな音や知らない人、見慣れない景色などの変化でパニックを起こす場合もあります。
普段人間が使うもので突然大きな音がするものは、電話や来客のインターホンなどです。猫によっては音が鳴るだけでも安心なところに隠れてしまうこともあります。そのまま生活してゆく中で慣れてしまう猫もいますが、いつまでも慣れない場合もあります。ボリュームを下げるなど対応を考えたほうが良いかもしれません。
また、人が好きな猫の場合は知らない人が来ても平気でなつくこともあります。しかし、苦手なタイプの子はそれだけでもストレスになります。特に大人数の来客は猫にとってストレスになります。安心できる場所を確保したり、別の部屋に避難させるなどの対応も必要になります。
敏感な子は家具を変えたり、模様替えをしただけでもストレスになります。時間が経過すれば慣れてくる場合もありますが、徐々に変えていくなどの対応も必要です。
◆遊びの興奮からパニックになることも
パニック状態に陥るきっかけは環境の変化だけではありません。複数の猫を飼っている場合は、遊びでじゃれていても次第に本気になり、興奮状態になることもあります。
その場合は、怪我の危険もありますので様子を見てあげましょう。
パニック症状は病気の可能性も
外的な要因だけではなく、病気が原因の場合もあります。
◆原因が見当たらない場合は病気を疑って
甲状腺機能亢進症やてんかんなどは、攻撃的な行動を起こすこともあります。原因が見当たらず、継続的にパニック症状が出る場合には、何らかの疾患を疑ったほうがよいでしょう。
他に重大な病気では脳腫瘍や視覚障害、聴覚障害などの可能性があります。視覚障害や聴覚障害は周りの状況を把握しきれておらず、小さなことでもびくついてしまいます。ただ、一緒に生活していくなかで、あらかじめわかっているケースがほとんどだと思います。そのような、猫には突然触ったりと驚いてしまうようなことはしないように注意しましょう。
甲状腺機能亢進症やてんかん、脳腫瘍は外側からはわからない症状です。早期発見が大切ですので、日ごろから様子を見て疑わしい場合は、すぐに獣医さんにかかりましょう。
– てんかんについての記事はこちら –
ウチの猫がてんかんになった話①~④
◆怪我に気づいてあげましょう
病気ではなく、怪我をしていて痛いので暴れることもあります。飼い主が気がつかないところで怪我をしていることもあり、その痛みが原因ということもあります。怪我の原因となる危険だと思われうるものは、事前に排除して安心して生活が出来る環境を作ってあげましょう。
パニック状態になった場合の対処方法
飼い主さんのことも忘れて、大暴れする猫は本気で攻撃してきます。むやみに近づくと怪我をしてしまいますので、落ち着くまでは絶対に近寄らないようにしましょう。普段は噛んでもあま噛みしかしない子でも、我を忘れているのでとても強い力で噛み付いてきます。
もちろんそのような状態になっているため、周りのものにぶつかったり落としたりする可能性もあります。周りに危険なものがないか、落として怪我につながるものはないかを確認しましょう。ガラス製品などの割れ物や熱湯、刃物などは非常に危険です。すぐによけましょう。
そして、猫が落ち着くのを待ちます。基本的に数分で興奮状態から通常に戻ります。落ち着いたのを確認してから、怪我がないかなどを確認しましょう。落としたものでによって足などを怪我している可能性もありますので注意して確認してあげてください。
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