バーマンってどんな猫?その特徴とは?
バーマンはミャンマーが原産国の猫です。見た目がとても美しい猫で、一度見たらその姿が印象的に頭に残るほどです。
●バーマンの体の大きさ
バーマンは成猫になるとオスで3~6キロ、メスで3~5キロほどとやや大きめの体型になります。
筋肉質で丸みを帯びた体つきをしています。また、長毛種ということもあり、重量感があります。
●バーマンの身体的特徴
バーマンが持つ大きな特徴は「足」です。4本の足先だけが白くなっているため、靴下をはいているように見えます。
前足の部分を「ソックス」、後足の部分を「レース」と分けて呼ばれます。
●神秘的な外見を持つバーマン
ミャンマーでは「聖なる猫」として大切に扱われている猫のバーマン。「聖猫」と呼ばれるのにふさわしい外見をしています。
バーマンは丸みのある顔に、卵形で美しくブルーに輝く瞳がとても美しく神秘的です。個体差はありますが、顔の中心部分が
少しブラウンの毛色になっているバーマンもいます。
また、サラサラでツヤのある長毛が、バーマンの魅力をさらにアップしています。バーマンは、サラサラ被毛が特徴ですが、
夏の暖かい時期になると短い毛に生え変わります。一年を通じて印象が変わるのも面白い特徴ですよね。
バーマンの歴史は?
バーマンはミャンマーが原産と言われていますが、起源の背景についてはハッキリとはしていません。ミャンマーというと、
1989年にビルマから国名が変更されて「ミャンマー」となった国ですね。
9~15世紀という古い時代に記録の中にバーマンと見られるエピソードが残っていて語り継がれています。
ビルマ(現:ミャンマー)のある寺院が舞台。寺院では白い猫が僧侶たちと一緒に暮らしていました。
あるとき、その寺院で盗難事件が起こったのです。高僧は寺院を守ろうと盗賊へ対抗しましたが、その力むなしく倒れてしまいました。
すると白猫がほかの僧侶たちを呼び、寺院を守ったのです。残念ながら倒れた高僧は息を引き取ってしまいました。
そのとき、白い猫が高僧の体の上に乗ります。すると、体の白い毛が4本の足先だけを残し金色の毛に変化、
さらにはブルーの瞳を持つ猫になったとか…。それがまるで女神のように美しい姿であったことから、
女神の生まれ変わりではないかという伝説になりました。
この伝説は現在のミャンマーでも語り継がれて、バーマンは「聖なる猫」と現地では言われ続けています。
寺院を守った猫…というのがバーマンの始まりかもしれないと聞くと、ますますバーマンが神秘的な猫ちゃんに見えてきますね。
また、20世紀になるとバーマンの「白い靴下をはいているような特徴的な外見」が注目され始めます。
その後、交配が繰り返されて、1966~1967年にそれぞれイギリスとアメリカで公認され、現在のバーマンになりました。
バーマンの性格は?
バーマンは、神秘的な伝説の主人公になるだけあって、外見も美しく引き込まれそうな魅力がある猫です。
そんなバーマンの性格はどんな感じなのでしょうか。
●穏やかで優しい
聖なる猫とも言われているバーマンですが、その名にふさわしく性格もとても穏やか。とても優しいので、
一緒にいるだけで癒されることでしょう。
●甘えん坊で寂しがり屋さん
バーマンはとても甘えん坊で、飼い主さんのことが大好き。そのため愛情表現を見せるのですが、構ってもらえないと寂しそうにします。
寂しがり屋な面があるため、飼い主さんが自分の方を気にかけてくれないときには「かまってちゃん」に大変身。
飼い主さんがパソコンをしているとキーボードに乗ったり、新聞を読んでいると紙面の上に乗ったりしてくることも…。
これは、邪魔をしているというよりも「かまって欲しい」とアピールなのかもしれませんね。バーマンが寂しがっているときには、
一緒に遊んであげるようにしましょう。
●抱っこを嫌がらない
おとなしく優しいバーマンは、人間から抱っこされることにあまり抵抗感がないようです。のんびりしている性格のためでもありますが、
なによりも「飼い主さんが大好き」ということの表れかもしれませんね。
●子供とも仲良くできる
飼い主さん家族のことが大好きなバーマン。周囲の人達と仲良く接しようとします。バーマンのほかに飼い猫や飼い犬がいても上手に暮らしていくこともできます。
また、人間の小さな子供に対しても上手く対応できる猫です。忍耐強い面も持っているので、小さな子供とのコミュニケーションもバッチリです。
家族みんなで楽しい暮らしができそうです。
バーマンの値段は?
仕事が始まっちまったぜ……ふぃー pic.twitter.com/UDVZ5F8BAu
— バーマン猫の一週間 (@birmanmanman) 2017年1月4日
人気猫種の上位にも名前が登場することはないので、珍しい猫種の猫と言えますよね。それもあってか、
ブリーダーさんからの入手が一般的となります。ペットショップの店頭にいることはまずありません。
ただ、バーマンを取り扱っているブリーダーさん自体も日本では少ないので、簡単に入手先を見つけることは難しいかもしれません。
身近なペットショップに相談したり、バーマンを扱っているというブリーダーさんを探すようにします。いずれにしても、
珍しい猫ちゃんなので、飼った後にトラブルが起こらないように信頼できる入手先をリサーチするようにしましょう。
さて、気になるのはその値段ですよね。珍しい猫種なので高額になるのでしょうか…。
相場的な値段は、ペットショップを通じたルートでの購入の場合は15~25万円前後、ブリーダーさんからの購入の場合は10~25万円前後と言われています。
高い場合には30万円くらいとなりそうです。
バーマンを購入したいと思ったときの参考にしてみてくださいね。
神秘的な魅力を持ちながらもとても飼いやすい猫なので、これからどんどん人気は高まる可能性があります。そうなれば、
バーマンがもっと購入がしやすくなるのかもしれませんね。
バーマンを飼うときに知っておきたいポイント
バーマンを家族として迎え入れるなら知っておきたいポイントがいくつかあります。
●ポイント1:運動量はそれほど必要ない
バーマンは子猫時代には比較的活発に動き回るようです。ただ、大人になってくると活発に動くことも少なくなり、
どちらかというと「のんびり」と過ごしていきます。積極的に運動しようと思わない傾向にあります。
でも、全く運動をしなければ肥満になってしまいますよね。体は少し大きめな猫なので、
ちょっと油断するとすぐに太ってしまうかも…。運動量は飼い主さんが調節してあげるようにしましょう。
バーマンの気が向いたときに運動できるスペースや遊具があるといいかもしれませんね。
そして、ときには飼い主さんが一緒に遊んであげることも必要です。人間との触れ合いが大好きな猫なので、
「一緒に遊ぼう」とねだってくることもあるでしょう。
そんなタイミングには、是非一緒に遊んであげてくださいね。
●ポイント2:食事管理はしっかりとする
先ほども少し触れましたが、バーマンは大きい体格なので食事管理をしないとすぐに太ってしまいます。
食事もカロリーを考えながら与えるようにします。運動量があまりない猫なので、食欲があるからと与え過ぎると
「カロリー過多」となり肥満の原因にもなってしまいます。
ただ、大きな体を維持するためには高いカロリーも必要です。運動量と食事量、
カロリー計算など適正体重のチェックはきちんと行いたいものです。体重を定期的に測りながら、
飼い主さんの判断で肥満を防止するようにしてあげましょう。
肥満は、さまざまな病気の引き金にもなります。愛猫と長く一緒に暮らすためには、
飼い主さんのバーマンに対する健康管理が「愛情」にもなるのです。
●ポイント3:被毛のお手入れを丁寧にする
ふさふさの長毛をツヤ良くキープするには、毎日の被毛のお手入れが大切です。長毛種ですがサラサラしている毛質のため、絡まることはあまりありません。
毎日のブラッシングが理想的ですが、できないようであれば1週間に数回程度は必ずブラッシングをしてあげるようにしたいものです。
ブラッシングはスキンシップにもなります。バーマンにとっては飼い主さんとの触れ合いが嬉しいので、
ブラッシングはあまり嫌がらない傾向にあります。
ブラッシングするときには、ブラシ選びにも配慮してあげましょう。
バーマンは、長いサラサラの被毛が魅力的な猫ですから、必ず「長毛種」に適したブラシを使ってくださいね。
一般的には、獣毛ブラシやコーム、ピンブラシなどが抜け毛対策にはいいでしょう。
抜け毛の処理がしっかりと行われていないと、バーマンは抜け毛を大量に飲み込んでしまうこともあります。
愛猫の健康管理のために、被毛のお手入れは丁寧に行うようにしましょう。
バーマンがかかりやすい病気ってある?
病気に気をつけることで長い時間を一緒に過ごせることに繋がります。そこで、バーマンがかかりやすい遺伝性の病気について、
いくつか知っておくといいでしょう。
●股関節形成不全
股関節の異常が原因で、歩き方がおかしくなります。軽い症状であれば運動を控えさせる治療で済みますが
、重症化すると手術を行わなければならないことも…。少しでも早い段階で飼い主さんが気づいてあげるようにしたいものです。
●脱臼
ひじやひざの関節がゆるくなり、関節から外れてしまいます。
●貧毛症
赤ちゃんのときにすでに毛量が少なく、大人になっても毛の量が増えない病気です。
●白内障
目の中が濁ることにより視力が落ちてしまう疾患です。ものが見えにくいことから、
歩きながら何かにぶつかったりするようになります。いつものようにスムーズに歩けていないと感じたら、
早めに病院を受診して原因を探るようにしましょう。もし白内障なら点眼薬で対処しますが、病気が悪化した状態で発見されてしまうと手術をしなければなりません。
遺伝性の疾患はいくつかありましたが、仮に上記のような疾患にかかったとしても命を落とすような怖い病気ではありません。
少しでも「あれ?」と思う気になる症状があれば、早めに動物病院を受診して適切な処置や治療を受けさせてあげましょうね。
また、遺伝性の疾患以外でも加齢とともに起こりやすくなる病気もあります。定期的に健康診断を受けさせるなど、
バーマンの体調管理には十分気をつけてあげるようにしたいものです。
まとめ
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— PuzzyKats (@PuzzyKats) 2016年9月17日
「バーマンという猫を初めて知った」という人も多いかもしれません。日本ではあまり馴染みがありませんが、
その魅力が多くの人に認知されれば、きっと人気は高まっていくことでしょう。
白い靴下をはいたような可愛らしい上品で優雅な外見、そして穏やかで人間とも仲良く過ごせるおとなしい性格。
バーマンは家族が多い家庭でも飼いやすいかもしれませんね。家族への愛情表現が分かり、
しつけがしやすいのも一緒に暮らしていく上で大きな魅力となりそうです。
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