しっぽが長い猫を飼いたい!どんな猫種がオススメ?

2017.05.11

しっぽが長い猫を飼いたい!どんな猫種がオススメ?

猫が長いしっぽをユラユラと揺らしているのを見ると可愛らしくて微笑ましい気持ちになりますよね。でも、いろいろな猫のしっぽにだけ注目していると、その長さはそれぞれ違うことに気づきます。長~いしっぽの猫ちゃんもいれば、短めのしっぽの猫ちゃんまで…。どうして長さが違うのかも気になりますよね。また、しっぽは猫の感情を表わすとも言われているため、長いしっぽの猫の方が分かりやすいと飼いたくなる方も多いかもしれません。そこで、今回はしっぽの長さが違う理由や「しっぽの長い猫」の魅力にもせまってみたいと思います。

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猫のしっぽの大切な役割とは?

猫種 しっぽ 長い

猫のしっぽはとても大切な役割を持っていて、とても意味のあるものです。

◆動くときには欠かせない!バランスをキープするしっぽ

走るときには素早くダッシュ、木や塀など高い場所から降りるときにはジャンプ、椅子やテーブルの後ろの狭くて暗い場所もスーッと移動…など、猫たちは運動神経がバツグン!猫の毎日の活動で大いに役立っているのが「しっぽ」なんです。

しっぽを左右や上下に微妙に揺らしながら身体を安定させていて、身体のバランスを崩して「危ないッ!」という状況でも、自分のしっぽを動かしバランスをキープするなど、猫の毎日にはしっぽがとても大事なものなのです。

◆寒い冬には大活躍!身体を温めるマフラーに!?

冬の寒い季節には、身体を丸めて眠っている猫を見かけることが多いです。よく見ると、長いしっぽもくるりと丸まっていて、寒さをしのいでいることが分かります。その様子が「まるでマフラーのよう」。

長いしっぽは自前のマフラー的な役割を持っていて、猫たちにとっては冬の防寒対策として欠かせないものです。

◆しっぽはデリケートな器官、引っ張らないようにしよう

しっぽの動きを見ていると、柔らかそうにも見えますよね。実は、しっぽは18~23個ある尾椎という骨、そしてしっぽを動かすための8つの筋肉から形成されています。また、骨盤近くでは尾骨神経が集まっているなどかなりデリケートな器官なのです。

「動きがカワイイから触りたい」なんて、むやみに触ったり、引っ張ったりするのはNG行動です。猫にとっては痛みを感じやすい部分ですから、軽い気持ちで触らないようにしましょう。また、寝ている猫のしっぽを踏まないようにも気をつけましょう。場合によっては、足に障害が出て歩けなくなることもあるくらいです。

しっぽは重要な器官なので、長いしっぽを持つ猫ちゃんを飼うなら特に気をつけてくださいね。


猫のしっぽの長さが違うのは…いったいなぜ?

猫のしっぽは長いものから、短いものまで長さは異なります。また、しっぽの形も曲がったものや丸まっているもの、しっぽがないという猫もいます。

◆猫の5種類のしっぽの長さ

猫のしっぽは一般的に5種類の長さに分けられています。

【長尾】
そもそも本来の猫の姿は、この長尾だったと言われています。だいたい25~30㎝程度の長いしっぽが長尾です。小型の猫だと、自身の身体の長さくらいある猫もいます。

【中尾】
長尾のしっぽの半分くらいで10~15㎝を中尾といいます。

【短尾】
だいたい5~7㎝程度とかなり短めです。日本では、この短尾の猫が多いです。ボブテイルとも言われ、ジャパニーズボブテイルは世界的にも知名度がありますね。

【カギ尾】
途中で「カギ」のように折れ曲がったしっぽを持つ猫もいます。幸運をもたらす猫としても注目されています。

【無尾(尾なし)】
猫種によっては「しっぽ」そのものがないこともあります。しっぽのない品種として「マンクス」というイギリス原産の猫がいます。

◆遺伝子によってしっぽの長さが決まる

長いしっぽだと30㎝とかなり長く、短いしっぽだと5㎝程度です。さらにはしっぽがない猫がいるなんて、不思議なものですよね?
しっぽの長さは、遺伝子が関係していることが分かっています。

優性遺伝で生まれた猫は短いしっぽ、劣性遺伝では長いしっぽの猫が生まれます。長いしっぽの猫同士なら、おおかた「長いしっぽ」の猫が誕生します。
また、短いしっぽの遺伝子が絡んでくるとしっぽが短くなったりするのです。日本では短いしっぽの猫が多いですよね。

しっぽは遺伝子で決まりますが、しっぽが短かったり無かったりしても奇形であるわけではありません。しっぽの長さは、その猫が持つ個性とも言えます。


猫の感情を知りたいなら「しっぽ」を見るといい

猫種 しっぽ 長い

猫種によって長さが違うしっぽですが、一般的には「しっぽは猫の感情を表わしている」と言われているので、多くの方がご存知ではないでしょうか。
言葉が通じない分、しっぽで猫の気持ちが分かるなんて愛猫家としては嬉しいものです。しっぽの動かし方で猫たちのそのときの気分が分かるので、覚えておきたいものですよね。

そこで、どんな気持ちのときに、どんなしっぽになるのかを見ていきましょう。

◆しっぽを左右にブンブンと振るとき

犬だと喜びを表わすときにしっぽを左右にブンブンと大きく振るというのは、とても有名な話ですよね。猫も同じなのでは…?と思いがちですが、実は犬と猫とでは、反対の意味を持つようです。

猫がしっぽをブンブンと振ったときは「機嫌がよくない」という表れなのだとか…!愛猫がそんな様子を見せたら、しつこく構わないようにした方がいいかもしれませんね。

◆しっぽをゆっくりと左右に振る

「ブンブン」と素早く揺らしていたら機嫌があまりよくないですが、ゆっくりとユラユラしっぽを振るときには「リラックスしている」というサインです。
スキンシップを取ったり、遊んであげると喜ぶかもしれませんね。

◆しっぽを真っ直ぐに立てるとき

しっぽが真っ直ぐと上を向いて立っているなら、気分が良いときです。飼い主さんに甘えていたりしている証拠で、「撫でて」「遊んで」という友好の気持ちがあるご機嫌な状態です。また、「ごはんが食べたいな」「お水が飲みたいな」という気分であるときもしっぽを真っ直ぐ立てるようです。

◆しっぽが膨らむとき

しっぽの毛を逆立ててブワッと膨らませるのは、怒ったり威嚇しているなどのサインです。しっぽを膨らませて身体を大きく見せています。威嚇行動をしているときには、しっぽだけでなく身体全体の毛も逆立てます。また、威嚇だけでなくビックリしたときにもしっぽを膨らませます。

こんなときにむやみに近づくと、猫にとっては大きなストレスとなります。様子を見て落ち着くのを待ちましょう。

◆しっぽを後足の間に入れるとき

後の両足の間にしっぽを挟んでいるときには、少し怯えや恐怖をもっています。ほかの猫がいるときだと、「負けました」「攻撃しないでください」と服従のサインを送っているようです。

◆しっぽが下がっているとき

しっぽに力が入らずに下がっているようなときは、落ち込んでいることがあります。また、体調がよくなくて下げていることもあります。こんなときには、少し様子を観察してあげてくださいね。


どんな猫種がいる?しっぽが長い猫ちゃんたちをご紹介!

猫の感情を知ることができるしっぽは、猫のチャームポイントとも言えるべき部分かもしれませんね。長いしっぽを立てて歩く姿もカワイイですし、感情表現が分かりやすいという魅力もあります。「飼うなら長いしっぽの猫がいい」と考えている方もいるかもしれません。

そこで、長いしっぽの猫の種類をいくつか紹介していきます。

◆ノルウェージャンフォレストキャット

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by:ココ

ノルウェージャンフォレストキャットは、文字通りノルウェー生まれの猫ちゃんです。北ヨーロッパの寒い地方に生まれ、長毛の厚い被毛に覆われた筋肉質でたくましい体型をしている大型の猫です。長くてしっかりしたしっぽも特徴があります。

実は、北欧の神話にも登場していた猫で、古い歴史がある神秘的な印象もあります。大きい体つきをしているため穏やかで静かなイメージがありますが、実際は結構コミュニケーション好きで明るい性格です。飼い主さんとの遊びも大好きで、「猫とたくさん遊びたい」という愛猫家さんにはオススメの猫種です。

◆シャム猫

猫種 しっぽ 長い
by:トコ

シャム猫と聞くと頭にイメージが浮かぶほど、日本でも昔から人気がある猫種のひとつです。

タイが原産のシャム猫は、スリムな体型で優雅な印象があります。「サイアミーズ」という別名もある猫です。一見、ほっそりした身体で痩せている…?と思えますが、実は筋肉も適度についていています。全体的にバランスのとれているのが特徴です。短毛種ながらも毛並が美しく、まるでシルクのような触り心地が愛猫家の心を掴みます。

しっぽは長くてスラリと伸びています。アーモンド形のサファイアブルーの瞳がゴージャスな雰囲気を出しています。ゴージャスな印象のシャム猫ですが、少しワガママな面が見られることもあります。しかし、社交性があって飼い主さんとのコミュニケーションもしっかりと取れます。好奇心があるタイプなので、初めて合った人とも次第に仲良くできるほど積極的な性格です。

一緒に遊びながら愛情を深めていけば、家族として忠実な面を見せてくれるなど愛おしい存在になりそうです。

◆ベンガル

猫種 しっぽ 長い
by:レン

ベンガルと一緒に暮らすと、まるで身体の小さい「ヒョウ」が家にいるかのような気持ちになります。ヒョウ柄の外見が「野生的でカッコいい」と、ワイルド好きな愛猫家に人気が急上昇中です。

ベンガルの被毛はヒョウのような美しい模様が全体的に見られます。アメリカ原産の短毛種の猫で、筋肉質でありながらバランスがよい体型です。体重は5キロ前後ですが、オスの大きい子だと8キロほどと大型になります。

長いしっぽも「ヒョウ柄」。しっぽでバランスを取りながら歩く姿は、野生的で見惚れそうで、とても魅力があります。見た目が野生的なので「性格は荒々しいのでは?」というイメージを持つかもしれませんが、とても甘えん坊で穏やかな性格です。社交的で人間と接することも好きなので、お子さんのいる家庭でも飼うことができる猫と言われています。

◆スコティッシュホールド

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by:きなこ

人気のある猫種としても名前がよくあがる「スコティッシュホールド」もしっぽが長い猫です。スコティッシュホールドは丸く大きな目で、見ているだけでその可愛さに癒される方も多いでしょう。
垂れて折れ曲がっている耳も特徴的ですが、すべてのスコティッシュホールドが折れ耳というわけではありません。中には耳が立っている子もいます。折れた耳の「折れ耳」タイプのイメージが強いですが、耳が折れているかどうかの違いだけなので「立ち耳」タイプの子も可愛らしいです。

スコティッシュホールドは、とても優しく穏やかな性格をしています。遊びが大好きで飼い主さんに甘えてくることも多いです。「猫に甘えられたい」という方にはぴったりかもしれません。丸く大きな瞳で甘えられたら、キュンとしちゃいそうですよね。
社交性がある大らかな性格でもあるので、数匹で猫を飼う場合にも適しています。とても飼いやすいので猫ちゃんの飼育が初心者の方でも一緒に暮らしやすいですよ。


まとめ

猫好きとしてはしっぽが長い猫も短い猫もどちらも可愛らしいものですが、感情が分かりやすい長いしっぽの猫を飼いたいという考えもあるかもしれませんね。
しっぽは、とても大事な役割を持つ重要な部分です。また、飼い主さんと愛猫とのコミュニケーションにも一役かっています。

猫の感情を表現してくれるしっぽを毎日観察すれば、きっともっと猫が好きになることでしょう。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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