1.猫がおもちゃを持ってくる理由は?
1-1.理由1.遊んで欲しい
1-2.理由2.狩猟本能
1-3.理由3.褒めて欲しい
2.猫も大満足!おすすめの遊び方4つ
2-1.遊び方1.獲物の動きを再現する
2-2.遊び方2.バリエーションを持たせる
2-3.遊び方3.猫の好きな素材を選ぶ
2-4.遊び方4.薄暗い環境が好き
2-5.遊び方5.遊びはほどほどに
3.猫が喜ぶおすすめのおもちゃ・グッズ
3-1.カサカサ音がするおもちゃ
3-2.早く動くおもちゃ
3-3.自然の素材のおもちゃ
4.まとめ
猫がおもちゃを持ってくる理由は?
猫がおもちゃを持ってきて、飼い主さんのそばにポトリと置きます。そして誇らしげに飼い主さんを見上げる猫。可愛らしいですね。何かを要求するように鳴くこともあれば、おもちゃを持ってくるだけで、すぐにまたすぐに何処かに行ってしまうことも。
猫は一体何をして欲しいのでしょう?こんな時、猫の気持ちに沿った行動ができれば、もっと猫と仲良くなれるかもしれません。
◆理由1.遊んで欲しい
遊んで欲しくておもちゃを持ってくる、と考えるのが一番わかりやすい理由です。
猫は賢い動物です。以前そのおもちゃで遊んでもらった時、楽しくて仕方なかったのでしょう。同じおもちゃを見つけて、その時の楽しい気持ちが蘇ってきたのかもしれません。「持っていけば、また同じ遊び方で楽しい気分にしてくれる」と期待を込めて飼い主さんのところに持ってくるのです。
そんな猫にとって飼い主さんは「大好きな人」。私たち飼い主はそんな猫の期待に添えるよう、時間の許す限り猫の喜ぶ遊び方で付き合ってあげたいものですね。
◆理由2.狩猟本能
猫は基本的に肉食動物で、生まれた時から狩猟本能をもっています。その狩猟本能は、野良猫はもちろん、生まれてからずっと人間に飼われている猫にも備わっています。
生後5~6週間ごろから母猫は子猫に狩りの訓練を始め、生後2~3ヶ月の間で狩猟方法を教えていきます。母猫は、まず殺した獲物を子猫に与えて、それを食べることから教えます。次に捕まえてまだ生きている獲物を与え、殺すことを教えます。
このようなことを教えてもらっていない子猫は、獲物を捕っても食べるということがわからず、じゃれて遊んでいるだけということがあるようです。
人に飼われている猫は満腹状態でも獲物を獲ります。食事が用意され、獲物を獲らなくても生きていける飼い猫になっても、猫の行動はいつも狩りをすることに結びついているのです。
外で獲物を捕まえて来られない室内飼いの猫は、一緒に遊んであげることで運動不足解消になり、狩りをしたような満足感を得ます。猫がおもちゃを飼い主さんに持ってくるのは、狩りの成果を見て欲しいのです。あるいは飼い主さんのことを自分の子供のように思っていて、「狩りもできない情けない子供にご飯をもてきたぞ」と責任感に満ち溢れているのかもしれません。
メス猫は野外でネズミやカエルを捕獲し、それを食べずに飼い主さんの枕元に置くと行った行動が多いと言われています。野生環境では母猫が子猫に対して実地で獲物の殺し方や食べ方を教えますので、飼い猫の中でも何かの拍子にこうした「野生の血」が目覚めるのでしょう。完全屋内飼育の猫にとってはカエルがおもちゃに変わるだけで、心は野生の母猫と同じなのですね。持ってくるおもちゃはありがたく受け取りましょう!
◆理由3.褒めて欲しい
猫がおもちゃを持ってくる。飼い主さんに何かして欲しそうに、いつまでも離れない・・・。遊んで欲しいのか、と思っておもちゃで遊んであげてもどこか乗り気でない。こんな時の猫はズバリ「褒めて欲しい」なのです。
猫も人間と同じように感情があります。褒められたら喜び、叱られたときには悲しい気持ちになります。良いことをしたとき、上手にできたとき、ちゃんと褒めてあげると猫はそのことを覚えています。
猫を褒めてあげるときには小さい子供に接するようにしましょう。淡々と褒めるのではなく、大げさに行動で示してあげるといいですね。猫がわかりやすいように、オーバーなリアクションで!言葉だけではなく、一緒に撫でると猫も「褒められている」と理解できます。
猫が撫でられて嬉しい部分は頭や首の周辺、尻尾のつけ根あたり。言葉をかけてあげながら優しく撫でてあげましょう。何度も繰り返しているうちに、言葉の内容はわからなくても、リズムや響きで「褒められている」と理解するようになってきます。
猫がおもちゃを持ってくるときは「猫が何かのサインを出している」と思い、まずは褒めてみましょう。
猫も大満足!おすすめの遊び方4つ
猫がおもちゃを持ってくるのだから、ちょっと遊んでみようか、とおもちゃを手にしたところ・・・。なんだか猫の食いつきが悪い。乗ってこない。遊んで欲しくなかったのか、と辞めてしまうと猫は不満げに何処かへ行ってしまう・・・。こんなこと、ありませんか?
遊んで欲しくて期待度MAXで飼い主さんのところにおもちゃを持って来たのに、飼い主さんの遊び方が面白くなくてがっかりしたのかもしれませんよ。
猫が喜んでくれる遊び方をしっかり会得して、猫と仲良くなりましょう!
◆遊び方1.獲物の動きを再現する
猫がよく獲物にするものとして、ネズミ、虫、鳥などがあげられます。おもちゃもそれらに似せたものが売られていますね。おもちゃを動かすときは小動物の動きを想像して細かく小さく動かします。
・猫に気づいて驚いてように逃げ出し
・捕まらないようにいろんなところを逃げ回ったり、隠れたり
・捕まっても抵抗して逃げだす
獲物の動きを想像しながら遊ぶことは飼い主さんも面白く感じるのではないでしょうか?猫が興奮して楽しそうに遊んでいるほど、飼い主さんのおもちゃの動かし方が上手、ということですから。なんだかお互い興奮して来ますね。
◆遊び方2.バリエーションを持たせる
猫も人と同じように何度も同じことの繰り返しだと物足りなさを感じるようになってきます。おもちゃが同じでも動きに変化をつけると、また遊び始めます。
遊び方にはバリエーションを持たせ、今日は虫のおおちゃ、明日はネズミのおもちゃのように、また新聞紙の下に隠れる何か、といった工夫をして猫に飽きられないようにしたいですね。おもちゃに少しまたたびをつけてアクセントをつけるのもオススメです。
◆遊び方3.猫の好きな素材を選ぶ
猫の視覚は人間と異なり、黄色と青およびその中間色以外は上手に認識することができません。
おもちゃの色は猫がわかりやすい色を選びましょう。黒と白のコンストラストや光る素材のものはよく見えるので、猫はおもちゃを追いやすくなります。
また、猫は狩りをするように本気で遊んで来ます。おもちゃの素材は丈夫なものを選び、部品の一部が外れたときは猫が誤飲しないように気をつけましょう。
◆遊び方4.薄暗い環境が好き
猫は少し薄暗くなってから活動的になる動物ですから、部屋の中が余りにも明るいと動こうとしないことがあります。蛍光灯の光は猫の目には点滅して見えます。この光が煩わしいと猫が感じてしまっても遊びに乗ってこなくなります。
豆電球をつけるなど猫が好みそうな薄暗い環境を演出すれば猫もやる気が出てくることでしょう。
◆遊び方5.遊びはほどほどに
いくら楽しいからといっても、長時間ずっと遊ぶことはよくありません。狩猟本能で動いている猫の脳内には「コルチゾール」というホルモンが分泌されています。このホルモンが長時間作用するとストレスを感じることがわかっています。
猫が寝そべったりグルーミングを始めたら一度遊ぶことをやめましょう。
また、遊ぶ時間は食事前にしましょう。猫は空腹感からますます狩猟本能を発揮します。
猫が喜ぶおすすめのおもちゃ・グッズ
猫が遊ぶ理由は狩猟本能を満たすためです。そこで使うおもちゃも本能をくすぐるものを選びましょう。
◆1.カサカサ音がするおもちゃ
猫の耳が捕らえられる音の範囲は25~75,000ヘルツくらいです。犬や人間よりも高音域に対する感度が優れています。猫は虫や小動物の立てるカサカサという音をしっかり聞き取れるように、聴覚が優れています。
実際、スーパーのビニール袋の立てるカサカサという音にとても敏感に反応しますね。紙袋も大好きです。猫じゃらしで遊ぶ時も袋類を獲物の隠れ家と設定して遊ぶと効果的かもしれませんね。
◆2.早く動くおもちゃ
獲物は小動物。素早く動くはずです。おもちゃも飼い主さんが素早く動かせるものを選びましょう。
早く激しく動かすのですから、耐久性も重要です。すぐ壊れてしまうものは避けて、猫がじゃれついても耐えられるものを選びましょう。
◆3.自然の素材のおもちゃ
やはりリアルな獲物を想像できるものは猫にとって嬉しいおもちゃです。鳥の羽やウサギなどの毛が使用されているおもちゃで遊ぶと真剣に噛み付いて来て、すぐにボロボロベタベタになってしまいます。
耐久性はありませんが、この類のおもちゃは消耗品と考え、あまりボロボロにならないうちに交換してあげましょう。あまり破損してしまうと、誤飲の原因にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?おもちゃを持ってくる猫は本当に健気な気持ちになりますね。その期待に応えてあげたいと思うのは猫好きさんには当然なこと。いつも猫の要求を受け入れてばかりだと猫のわがままな気持ちが大きくなる可能性がありますが、ある程度は猫の出すサインに応えて動きましょう。せっかくの猫からの信頼が失われてしまうかもしれませんよ。
猫がおもちゃを持ってくるときは時間が許す範囲内でぜひ遊んであげてくださいね。
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