スコティッシュフォールドはどんな猫?性格やお手入れ方法、気を付けたい病気など

2020.12.15

スコティッシュフォールドはどんな猫?性格やお手入れ方法、気を付けたい病気など

スコティッシュフォールドと言えば丸い顔つきと小さな「タレ耳」が特徴で人気品種の猫です。そんなスコティッシュフォールドにはじつは「立ち耳」の猫もいるのもご存じでしょうか?今回はそんなスコティッシュフォールドの特徴や値段、知っておきたい飼い方などについて迫ります!

【目次】
1.スコティッシュフォールドはどんな猫?
 1-1.イギリスで発見された折れ耳の猫がルーツ
 1-2.体の特徴は?
 1-3.垂れ耳が人気のスコティッシュフォールド
 1-4.立ち耳のスコティッシュフォールドもいる?
2.スコティッシュフォールドの性格は?
3.オスとメスで性格が違う?
 3-1.オスの性格や特徴
 3-2.メスの性格や特徴
4.スコティッシュフォールドの飼い方は?
 4-1.スコティシュフォールドのしつけの仕方は?
 4-2.スコティッシュフォールドを飼う時の注意点
 4-3.遺伝による病気が出やすい猫種
5.スコティッシュフォールドは抜け毛にも気を付けたい
 5-1.抜け毛の多い猫ちゃん
 5-2.毛球症のリスクも…
 5-3.抜け毛ケアにはやっぱりブラッシング
 5-4.シャンプーはした方がいいの?
6.スコティッシュフォールドの値段は?
 6-1.スコティッシュフォールドの値段
7.スコティッシュフォールドの寿命は?
 7-1.平均寿命はどれくらい?
 7-2.気を付けたい病気
8.スコティッシュフォールドを選ぶ時は
9.まとめ

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スコティッシュフォールドはどんな猫?

◆イギリスで発見された折れ耳の猫がルーツ

イギリスイメージ

スコティッシュフォールドはその名の通り、イギリスのスコットランドが原産地です。

スコットランドとはイギリス北部の美しい田園風景や古城が点在する自然豊かな土地。そんなスコットランドの農場で、1961年に羊飼いによって突然変異の折れ耳猫が発見されました。

この折れ耳の白い猫は「スージー」という名付けられ、スージーの生んだ子猫の中にも折れ耳の子がいたことからスコティッシュフォールドの育種が始まったといわれています。

その後アメリカンショートヘアブリティッシュショートヘアと交配しながら品種として確立されていったため、現在生きているスコティッシュフォールドはすべてこのスージーの遺伝子を受け継いでいることになります。

◆体の特徴は?

体は少しずんぐりとしたセミコビータイプで、体重はオスが3~6キロ、メスが3~5キロくらいになります。猫としては平均的な大きさになるでしょう。

スコティッシュフォールドの毛色や柄は様々で、ホワイトやブラック、ブルーやシナモンといった単色から縞模様のタビー、2色以上のカラーなどあらゆる毛色と柄が認められています。

また、毛の長さは短毛の子が多数ですが、長毛種の猫と交配された歴史もあるため稀に長毛のスコティッシュフォールドが産まれてくる事があるそうで、ロングヘアーのスコティッシュフォールドもいます。

◆垂れ耳が人気のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの特徴といえば、その名の通りかわいい「垂れ耳」。スコティッシュフォールドの「フォールド」とは「折れ曲がった」という意味で、この折れ曲がって垂れた耳こそが他の猫種には見られない、スコティッシュフォールドの大きな特徴です。

丸い顔や体つきに小さな垂れ耳がたまらなくキュートなスコティッシュフォールド。この耳の折れ曲がる度合いはじつは細かく3段階に分かれており、「シングルフォード」「ダブルフォード」「トリプルフォード」などと呼ばれています。

ですが、じつは生まれてくるすべてのスコティッシュフォールドが垂れ耳というわけではないのをご存知でしょうか?中には一般的な猫と同じように「立ち耳」のスコティッシュフォールドも生まれてくるのです。

◆立ち耳のスコティッシュフォールドもいる?

様々なカラーのスコティッシュフォールド

突然変異により垂れ耳の猫、後のスコティッシュフォールドが産まれた時、その特徴を受け継いでいくために同じ垂れ耳の特徴を持つ猫同士を交配させる必要がありました。しかし、近すぎる遺伝子を持つ猫同士を交配させ続けると健康に問題が生じたり、奇形の猫が産まれる危険性が高くなってしまいます。

それらの問題を回避するため、立ち耳のブリティッシュショートヘアアメリカンショートヘアなどとも交配させた事により、立ち耳のスコティッシュフォールドも生まれる事になりました。

現在でも、遺伝性の疾患を持つ子猫が生まれる可能性が高いため、垂れ耳のスコティッシュフォールド同士を交配させる事は基本的には禁じられています。それにより、垂れ耳と立ち耳のスコティッシュフォールドがそれぞれ半分ずつくらいの割合で誕生していると言われています。

また、子猫の時から立ち耳のスコティッシュフォールドもいますが、「子猫の時は垂れ耳だったのに成長するにつれて立ち耳になった」ということもあるそうなので、子猫からスコティッシュフォールドを飼う事を考えている方はその事を心得ておくべきでしょう。


スコティッシュフォールドの性格は?

スコティッシュフォールドの性格は非常に温和で人懐こく飼いやすい性格で「まるで犬を飼っているみたい!」と感じる飼い主さんも多いよう。そんなスコティッシュフォールドは猫初心者だけでなく犬派にもおすすめ!

運動能力はどちらかというと低く、争いも好まないので、多頭飼いにも馴染みやすいでしょう。高いところに飛び乗ったり走り回って暴れる事もほとんど無く、鳴き声も小さめなのでマンション飼いの方にも人気があります。

ただ人懐こい分、寂しがりな一面もあるので、一緒にいる時間はたっぷりとってあげるようにしましょう。


オスとメスで性格が違う?

基本的に、穏やかなスコティッシュフォールドですが、実はオスとメスでは少し性格が違うと言われています。

「どちらを家族に迎えよう…?」と悩んだ方のために、オス・メスの違っている部分について詳しく解説していきます。

◆オスの性格や特徴

スコティッシュフォールドに限ったことではありませんが、一般的にオスの方が少し体格はいいものですよね。いったいどんな性格なのでしょうか。

・甘えん坊&ヤンチャ系のオス
オスの方が、飼い主さんへの愛情表現が豊かな傾向にあるようです。
大好きな飼い主さんへの愛情が深まると甘えん坊になり、「一緒に寝る~」と寝室についてきたり、「どこに行くの?!」とお風呂にまでついてきたりと、べったりしてくることがあります。「愛されている」と分かりやすい行動で、飼い主さん的にも嬉しいですね。

また、一方ではいたずらっ子の一面も。元気で「ヤンチャ」という表現がぴったりです。いつまでも構ってあげたい気分になりそうですね。

・去勢済かどうかと性格は関係あるの?
甘えん坊でヤンチャだったオスも、年齢とともに落ち着きを見せるでしょう。ただ、去勢済かどうかで家での行動も変わってきます。

去勢済のオスは、問題行動と言われるマーキングもあまりしなくなります。
しかし、去勢をしていなければ、家のなかでのマーキング、発情中の野外のメス猫を求めて脱走を試みることもあるのだとか…。

オスの方が、少し手がかかる、世話が焼けるのかもしれませんね。

◆メスの性格や特徴

イメージ的にメスの方が穏やかそうですが、実際はどうなのでしょうか。

・感情が分かりづらい?ツンデレなメス
飼い主さんへストレートな愛情を表現してくるオスと比べると、スコティッシュフォールドのメスはクールです。自分の気持ちを隠しているのか、飼い主さんとの距離感もあるかもしれません。

とは言え、「甘えモード」になるときには、分かりやすく甘えてくるでしょう。いわゆる「ツンデレ」なので、「さっきまでツンとしていたのに、今はぴったりくっついてくる」なんていうことも。

普段は距離感があるかもしれませんが、近づいてきたときには甘えさせてあげましょう。

・基本的にマイペース
ヤンチャなオスと比べると、スコティッシュフォールドのメスはおとなしくマイペースなところがあります。遊ぶときには遊びますが、だいたいは「落ち着いている」という印象を受けるでしょう。

また、オスよりも「構ってアピール」が少な目です。「マイペースに過ごしているのだろう」と思いきや、実はストレスを溜めていたり、寂しがっていたりすることもあります。

自分の感情を表に出さない傾向にあるので、飼い主さんがしっかり見守ることが必要です。


スコティッシュフォールドの飼い方は?

香箱座りするスコティッシュフォールド

温厚でおとなしいスコティッシュフォールドは非常に飼いやすい性格で、特に注意すべき点はありません。一般的な猫の飼い方を守っていれば問題はないでしょう。

性格的に注意する点があるとしたら、先ほど述べたように「人懐こさ故の寂しがり屋」な点くらいでしょう。ただこの点についてもオスとメス、または個体差があるので、必ずというわけではありません。

運動はどちらかというと苦手なので、高いところへ飛び乗ったりするキャットタワーよりもおもちゃで遊ぶのが大好き。なのでお気に入りのおもちゃで飼い主さんと一緒に遊ぶ方が喜んでくれるでしょう。たくさん遊んでスキンシップを楽しみましょう。

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◆スコティシュフォールドのしつけの仕方は?

猫と一緒に暮らすためには、基本的なことをしつけておく必要がありますよね。

トイレの場所を覚えさせるのは、今後の生活でもかなり大事なことです。それに、爪とぎの場所。猫と言えば爪とぎのために壁や柱をガリガリする習性があるので、爪とぎ器を準備して「ここでならOK」と教えてあげなければなりません。
このように「場所」をしつけるのは、動物相手では難しいもの。初めから上手くはいかないでしょう。

トイレの場所は覚えるまでに何度も粗相をすることが多いです。それに、爪とぎも覚えるまでに壁や家具がボロボロになるかもしれません。最終的に実を結ぶと「しつけて良かった」と嬉しいものですが、それまでは失敗の繰り返しかと思います。

しつけをする上で気をつけたいのが「大声でダラダラと叱らない」ということでしょう。
スコティッシュフォールドは、ナイーブなところがあります。しつけに熱が入った飼い主さんが「大きな声で怒鳴る」「叩くなど暴力的になる」と怯えます。

ふだん穏やかな猫なので、怯えた感情が大きくなると、ストレスとなって溜めこみがち。それが爆発して、飼い主さんへの反逆心から「人間を噛む」「触ろうとすると噛む」「暴れる」など、問題行動になることもあります。

しつけの一環で怒るときは、瞬間的に「イケナイ」「ダメ」と短めに。怯えさせないような配慮をしてくださいね。怒ってばかりだと飼い主さんのことを怖がって、今後の生活にも影響があります。

基本的に、スコティッシュフォールドは、暴れたり、走り回ったりすることが滅多にない穏やかな猫。人懐こく、飼い主さんと接することが好きなので「しつけ」がしやすい猫です。スコティッシュフォールドの穏やかな性格を理解して、上手にしつけていってくださいね。

◆スコティッシュフォールドを飼う時の注意点

そんな飼いやすい性格を持ったスコティッシュフォールドですが、健康面では気を付けなければならない点がいくつかあります。

ひとつはスコティッシュフォールドの特徴である耳について。
スコティッシュフォールドの大きな特徴である垂れ耳は、耳が閉じているために伝染病など外部から影響を受けて起こる病気から耳を守る効果があると言われていますが、同時に耳の中に湿気がこもり蒸れやすいという難点も抱えています。何かの拍子に雑菌などが耳の中に入った場合、とても繁殖しやすい環境になっているのです。

そのため、時々は耳の中を覗いて、汚れていないか?いやな臭いがしないかどうかなど様子をチェックしてあげるといいでしょう。

立ち耳のスコティッシュフォールドの場合は蒸れる心配はありませんが、逆に外からの雑菌やダニなどが簡単に入ってしまう可能性があるので、こちらもときどき覗いてチェックしてあげましょう。

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◆遺伝による病気が出やすい猫種

スコティッシュフォールドを飼う際の注意点のもうひとつは遺伝による先天性の病気についてです。

もともと突然変異から生まれた種類だけに遺伝による異常は否めず、他の猫の平均寿命が10~15年程なのに対して、スコティッシュフォールドは10~13年程と短くなっています。それはやはり先天性の病気が起こりやすいという事に起因しているようです。

スコティッシュフォールドは他の猫種に比べて、「遺伝性骨軟骨異形成症」と呼ばれる骨や軟骨の形成に異常が出る病気を発症する可能性も非常に高いと言われています。
そもそも最大の特徴である折れた耳も、骨の形成異常が原因です。

この病気は骨の変形そのものを治す方法はなく、薬などで痛みを取り除いていくしかありません。重度になると後ろ足やしっぽも変形することがあります。

テレビやネットでかわいいと話題の「スコ座り」も、じつは関節の形成不全のため後ろ足に負担がかからないよう、自然とそういう座り方になってしまうという理由があるのです。また、同様の理由で内臓疾患も他の猫種に比べると多い猫種です。

これらの先天性の異常や病気は外見からは判断がつかず、子猫の段階ではわからないものがほとんどなので、スコティッシュフォールドを家族に迎えると決めた時点で将来的に起こるかもしれない事態も頭に入れておくべきでしょう。


スコティッシュフォールドは抜け毛にも気を付けたい

キャットタワーで遊ぶスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドには、長毛と短毛の子がいますが長毛はとても珍しいです。そのため、どちらかというと「スコティッシュフォールドと言えば短毛」がイメージされやすいかもしれません。

◆抜け毛の多い猫ちゃん

長毛、短毛問わず、スコティッシュフォールドは抜け毛が結構多めです。長毛タイプであれば、毛が絡まらないように飼い主さんがブラッシングしてあげなければ、“毛玉”ができあがってしまいます。

また、スコティッシュフォールドの被毛の質は、とても柔らかいです。抜け毛が部屋全体に舞いやすく、ブラッシングをサボるとあちこちに飛んでしまうでしょう。

衛生的にもスコティッシュフォールドの飼育環境としてはよくないので、気をつけたいポイントです。

◆毛球症のリスクも…

猫ちゃんと言えば、自分の体をペロペロするもの。「毛づくろい」「グルーミング」と言われ、猫ちゃんを飼うとよく見られる光景です。
体を清潔に保ちたい、リラックスしたい、体温を調節しよう…など、さまざまな心理からの行動と考えられています。

抜けきれていない毛が被毛に溜まっていると、グルーミング中にどんどん飲み込んでしまいますよね。飲み込んだ毛が、お腹のなかで丸くボールのようになる「毛球症」のリスクが高まります。

毛球症は、便秘や食欲不振など猫にとっては不快な症状ばかりです。軽度であれば除去剤を用いて排出できますが、重度のボールができてしまうと手術になり、猫にとっての負担が大きくなります。

飼い主さんの適度なブラッシングで抜け毛ケアをしっかりとしていきましょう。

◆抜け毛ケアにはやっぱりブラッシング

スコティッシュフォールドは、適度なブラッシングが欠かせない猫ちゃんです。ただ、無理強いするとブラッシング嫌いになってしまいます。

専用のブラシで、優しく抜け毛ケアをしてあげてくださいね。

ブラシには、

・短毛向けのラバーブラシ
・長毛&短毛どちらもOKの獣毛ブラシ
・毛玉ほぐしに役立つコーム
・長毛の子にぴったりのスリッカーブラシ
・丸みのある先端で皮膚に優しいピンブラシ

など、さまざまなブラシがあります。

「長毛なのか、短毛なのか」「毛玉が絡んでいるか、ふさふさしているか」などによってどのブラシがいいかは違うので、猫ちゃんに合ったものを選んであげましょう。

いずれのブラシを使う場合でも、力を入れ過ぎると皮膚を傷めてしまいます。優しく撫でるような気持ちで上手にブラッシングをしてあげてくださいね。

◆シャンプーはした方がいいの?

猫ちゃんは、基本的に水嫌い。シャンプーも一苦労かもしれません。

実は、猫は自分で毛づくろいできるので、体は結構清潔です。そのため、シャンプーは頻繁にする必要性はありません。長毛なら月一程度でもじゅうぶんでしょう。

ただ、自分で毛づくろいをしない、毛がパサパサとしているなどの場合、シャンプーで抜け毛を取り除いてあげるのもいいでしょう。
シャンプー後にも自分の体を舐めると思うので、「舐めても大丈夫」な猫専用のシャンプーを使ってくださいね。

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スコティッシュフォールドの値段は?

スコティッシュフォールドの値段は、「垂れ耳か立ち耳か?」「毛の長さは?」「ペットショップからかブリーダーからか?」などで変わってきます。

◆スコティッシュフォールドの値段

スコティッシュフォールドの最低価格は10~20万円前後の場合が多いようです。
高い価格だと、40万円以上の値段になる場合もあります。やはりスコティッシュフォールドの象徴である「垂れ耳」の猫の方が値段は高く、「立ち耳」のスコティッシュフォールドの場合は5万円程度の値段で販売されている事もあるそうです。

遺伝上の問題から垂れ耳の猫と立ち耳の猫を交配させなければならず、その親から垂れ耳のスコティッシュフォールドが産まれてくる確率は50%以下だそう。そんな希少さからも、垂れ耳のスコティッシュフォールドの値段が上がってしまうのはごく自然な事でしょう。

ですが、立ち耳のスコティッシュフォールドも垂れ耳のスコティッシュフォールド同様、本来持つ穏やかで人懐こい性格は変わらず持ち合わせています。そういう性格の猫ちゃんを探している方にとっては、立ち耳のスコティッシュフォールドの存在はまさに「耳」よりなお話なのではないでしょうか!?

スコティッシュフォールドの中でも「垂れ耳で長毛」の猫は数が少ないので値段はさらに高額になる場合もあります。


スコティッシュフォールドの寿命は?

◆平均寿命はどれくらい?

さきほどもお伝えしましたが、スコティッシュフォールドは10~13年という寿命。遺伝的な病気が出やすいので、普通の猫ちゃんよりも長く生きられないかもしれません。
ただ、家族となったスコティッシュフォールドのために、飼い主さんとしてできることがいくつかあります。

まずは、室内で育ててあげること。外に出ると、交通事故で命を落とすリスクが高まります。それに、感染症によって寿命が縮まるかもしれません。リスク回避のためには、完全室内飼いが理想的です。

また、太らないように気をつけてあげましょう。スコティッシュフォールドは、運動はそれほど得意ではありません。「元気いっぱい」というより、まったりと過ごす時間を好むタイプ。そのため、太りやすいのです。飼い主さんとしてできることは、食事量を適切に調整してあげることです。

◆気を付けたい病気

スコティッシュフォールドは、骨の形成異常以外にもいくつか気を付けたい病気があります。
骨軟骨異形成症や耳の病気の他には心臓の壁が厚くなり血液を送り出す機能が低下してしまう肥大型心筋症や、尿路に石ができてしまう尿路結石も気を付けるべき病気として挙げられるでしょう。
猫ちゃんは体の不調を隠す動物ですから、異変に気付くことが難しいかもしれません。飼い主さんが毎日の様子をしっかりと観察することが大切です。

そして、長生きしてもらうために大事なのが定期的な健康診断。病気の早期発見を心がけ、病状が進む前の治療ができるようにするのが長寿の秘訣と言えるでしょう。


スコティッシュフォールドを選ぶ時は

先に述べましたが、スコティッシュフォールドは先天性の異常や病気を持っている確率が高い品種です。他の猫種よりもより慎重に選ぶ必要があるでしょう。

一番望ましいのは、いい加減なペットショップや無理な交配をしている劣悪なブリーダーから購入するのではなく、きちんと子猫の親猫に会わせてくれたり兄弟猫の様子やこれまで育てられてきた環境をオープンに見せてくれるような信頼できるブリーダーを見つけ、直接会って相談してから購入するのが安心です。

そしてスコティッシュフォールドという猫種の由来や特徴を理解し、子猫の時には先天性の異常は見つけにくいという事、将来的に耳の形が変わったり異常が起きたりする可能性もあるのだという事も納得した上で、スコティッシュフォールドを家族に迎え入れるべきでしょう。


まとめ

偶然の奇跡から生まれたかわいらしい特徴を持った猫、スコティッシュフォールド。穏やかで飼いやすい性格で人気の反面、飼うためにはいくつか気を付けなければならない点があります。スコティッシュフォールドと暮らしたい、そう思った時は「どんな事があっても家族であり続ける」、そういう想いと共に温かく迎えてあげて下さいね。

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PetSmilenews編集部

PetSmilenews編集部

ペットの総合情報サイト「PetSmilenews」の公式アカウント。編集部スタッフ一押しのあらゆるペットの情報をご紹介します。

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