- 1.猫がドアを開けるって本当!?
- 2.猫がドアを開ける理由は?
- 3.猫がドアを開ける時の対策7つ!
- 4.まとめ
1-1.ドアを開ける猫たちの動画3選
1-2.我が家の猫ドア事情
2-1.理由①縄張りをパトロールしたい
2-2.理由②暖かいところや涼しいところに行きたい
2-3.理由③リラックスできるところに行きたい
2-4.理由④飼い主さんのところに行きたい
2-5.理由⑤飼い主さんに構ってもらいたい
3-1.対策①ドアストッパーをつける
3-2.対策②ドアノブの方向を変える
3-3.対策③ドアに鍵をつける
3-4.対策④紐や突っ張り棒を使う
3-5.対策⑤猫の苦手な匂いを利用する
3-6.対策⑥忌避剤を使う
3-7.対策⑦ベビー用品に注目
猫がドアを開けるって本当!?
猫が人間のようにドアや戸を開けるなんて?と思いますか?
世間には、少しだけ空いたドアや戸に足を差し込んで開ける猫や、きっちり閉まったドアや戸を器用に開ける猫がたくさんいるようです。さらに驚いたことに、上級者(猫?)になると、開けたドアを自分で閉めたりもするのです。
賢い猫は人間のする様子を観察していて、どこをどんな風に操作すればドアが開くのかを監視しているのですね。
◆ドアを開ける猫たちの動画3選
ドアを開ける猫ちゃんたちの動画をご紹介します。
ご紹介した猫ちゃんたちは器用にドアノブに捕まって、自分でドアを開けています。引き戸に手を差し込んで上手に開けている猫ちゃんが鳴く様子は、まるで「開けて~」と言っているようですね。
◆我が家の猫ドア事情
我が家の多頭飼猫のうち、りんちゃんは、引き戸に限って開けることができます。
彼女は「開けて」と鳴くこともなく、黙々と引き戸を両前脚でカリカリして、少しずつ隙間を作って、頭が入るくらいまで前脚でひっかいたり引っ掛けたあと、入りたい部屋に侵入します。夜中にやられると、暗闇の中で引っ掻く音だけがして少し不気味です。
りんちゃんは閉めることができないので、不自然に少しだけ開いている戸は彼女の仕業なのです。
すずちゃんは、引き戸は開けられませんが、閉まっているように見えて閉まりきっていないドアに体当たりしたり、前脚でドンと押して開けることができます。しかし押すだけで、引っ張って開けることはできません。
ドアを開ける前にニャーニャーと鳴くのは、やはり「開けてよー」と催促しているのでしょうか。鳴くときはじっとドアノブを見つめています。
一方、そらさんはドアも引き戸も全く開けようとしません。同じ環境で暮らしていても、猫の個性によってできることや興味のあることは異なってくるのですね。
猫がドアを開ける理由は?
◆理由①縄張りをパトロールしたい
室内飼いであっても猫の縄張りは存在します。家の中の縄張りを守り、定期的に点検するために、猫は閉められたドアを開けて出て行こうとします。
猫の「縄張り」とは、自分の匂いを残すことで他の猫が入ってこないようにする領域のことです。猫は自分で常に監視できる範囲を決めたら、それを守るために定期的に「マーキング」をしてまわります。
マーキングとは尾をピンと垂直に立て、壁などに向かって尿をスプレーのように吹きかける行為です。爪研ぎをしたり、家具や飼い主さんにすりすりと頬や頭を摺り寄せてくる動作も、独占欲をあらわすマーキングのひとつです。
◆理由②暖かいところや涼しいところに行きたい
猫は気温の変化に敏感です。常に自分の居心地の良い場所を探して移動します。
暑い時や寒い時、部屋が閉められていたら…。「開けて」と要求して鳴くか、ドアを開けられる猫なら、躊躇なく自分にとって最適な気温の場所を探しに行くことでしょう。
◆理由③リラックスできるところに行きたい
せっかく自分だけでのんびりしていたのに、来客があった。小さな子供が自分を構い出した。同居している猫や犬が入ってきた…。理由は様々ですが、基本的に単独でいることを好む猫にとって、騒がしい環境や、見知らぬ人間の登場はストレスになってしまいます。
我慢することなどこれっぽっちも必要と思っていない猫にとって、そんなストレスまみれの空間にいる理由などありません。ドアや戸が閉まっていたら、「開けて」と鳴くか、自分でさっさとドアを開けて出て行くでしょう。
◆理由④飼い主さんのところに行きたい
猫に邪魔をされることなく、作業をしたい。飼い主さんには誰しも経験したことのある思いでしょう。
集中して勉強や仕事をしたい。大切なものを片付けたい。外出するために、念入りにお化粧したりドレスアップしたい。赤ちゃんを寝かしつけたい、など数え切れないほどのシチュエーションが考えられます。
ドアを閉めて作業していると、ドアの向こう側からカリカリカリカリ、「ニャーニャー」と「猫の気配。「私に内緒で何してるの?」「私を置いて、どこかに行かないでしょうね?」「一人でいるのは寂しいよ」猫の訴えが想像できます。ドアを開けられる猫なら自分で大好きな飼い主さんの側に行こうとするでしょう。
猫がドアを開けられるようになるきっかけは、こんな猫の一途な愛情なのかもしれませんね。
◆理由⑤飼い主さんに構ってもらいたい
猫がドアの前で鳴いています。まるで「ここを開けて」とでも言っているように鳴く猫のために、飼い主さんはドアを開けてあげます。しかし猫は部屋を出て行こうとしないばかりか、飼い主さんの方にスリスリ甘えてきます。「部屋から出たかったんじゃないの?」と飼い主さんは不思議に思うでしょう。
あるいは、猫がドアに飛びついて開けたから、飼い主さんは猫が部屋の外に出て行くのを待ってドアを閉めようとするのに、猫は一向に部屋を出ようとしません。「なんだ、出ないのか」と飼い主さんがドアを閉めると、また猫がドアを開けてしまいます。でもやっぱり猫は部屋を出ようとしません。
これらの猫の行動は、飼い主さんとのゲームなのです。
自分がドアを開けたら、飼い主さんが閉める。ドアが閉まったら、また自分が開ける。飼い主さんにはしつこくて面倒臭い猫の悪戯のように思えるかもしれませんが、猫にとっては飼い主さんと一緒にいたい、構ってもらいたい、という愛情表現なのです。可能ならば、少しの間付き合ってあげましょうか…。
猫がドアを開ける時の対策7つ!
猫は高い身体能力と頭の良さから、一度ドアや戸を開けることを覚えてしまうと、いつでも勝手に開けて行きたいところに入ってしまうようになります。貴重品や猫が壊したら困るものがある部屋、寝室、アレルギーがある人の部屋など、飼い主さんにとっては猫に入って欲しくない部屋があることでしょうから、これは困った問題です。
猫がドアを開けてしまう時の対策はどんな方法があるのでしょうか?
◆対策①ドアストッパーをつける
ドアの下にドアストッパーをつけてしまします。ホームセンターなどに自分で設置できるものが販売されています。
強力な磁石でスチールドアに接着。補助板を使えば木やアルミのドアにも使えます。
◆対策②ドアノブの方向を変える
ドアのノブは基本、横向きになっています。横向きだと猫がジャンプして飛び乗り、体重をかけることでノブが動き、簡単に開けることができます。
そこで多少手間がかかってしまうのですが、ドアノブの方向を縦向きにしてしまいます。ノブを縦向きにしてしまうことで猫はなかなかノブに体重をかけることができなくなり、ドアを開けることが難しくなってしまいます。
ただし、ドアのメーカーによってはノブを取り外すことができない場合がありますので、実行する場合は必ず確認してから行ってください。
そして猫は賢いので、たとえドアノブが縦向きになってしまったとしても開けてしまう場合があります。
ホームセンターなどで丸ノブを購入して自分で取り替える方法も飼い主さんにとって手っ取り早い方法かもしれませんが、賢い猫は丸ノブでさえ開けてしまうことがあるようで、そうなると他の方法を試さなければなりませんね。
◆対策③ドアに鍵をつける
ドアにも引き戸にも使える方法ですが、ドアや戸に傷をつけることになります。出入りの度に鍵をかけたり外したりすることになって飼い主さんは面倒ですが、確実に猫がドアを開けることを防止できます。
◆対策④紐や突っ張り棒を使う
紐をドアノブに結んで、近くの家具などに結んだり、突っ張り棒などを使って引き戸が開かないようにできます。簡単でかなり強力な方法ですが、飼い主さんが面倒な思いをすること間違いなしというところが惜しいですね。
◆対策⑤猫の苦手な匂いを利用する
猫の行動範囲のあらゆるところに嫌いな臭いをつけてしまうと、猫がストレスを感じてしまい体調不良を起こしてしまう場合もあるので、この方法は本当に猫の入って欲しくない部屋のドアだけにしておきましょう。
ドアを開けることを防止するために利用できそうな、猫の苦手な匂いを挙げてみます。
・柑橘系の匂い
猫の嫌いな匂いといえば一番知られているのがこの柑橘系の匂い。もともと猫は野生の狩猟動物で、完全肉食動物です。腐敗した肉を食べることは自分の健康を害し、外敵に襲われる危険がありました。
そのため腐敗臭や酸っぱい匂いには敏感で、本能的に避けるようになったのです。その名残は現在の猫たちにも根強く残り、猫は柑橘系の匂いを避けるようです。
・シップなどハッカ系の匂い
柑橘類と同様に、猫には口にすると危険なもの、と感じられるようです。
・芳香剤
猫の嫌いな柑橘系の匂いを選びましょう。気をつけたいのがアロマやハーブ系の匂い。中には猫の体に害が及ぶ成分が含まれている場合があります。
・香辛料
人にとって刺激が強いものは、猫にとっては人以上に刺激の強いものになります。猫は唐辛子やコショウなどの香辛料が苦手です。特にシナモンの香りの主成分である桂皮アルデヒドは猫が嫌う匂いの一つですので、ドアノブにシナモンスティックを束ねたものをつけておくのも一つの方法です。
ただし、間違って猫が口にしないように注意しましょう。万が一猫が食べてしまったら胃腸炎などの症状を引き起こしてしまします。
・男性の汗の匂い
2014年、男性の脇の下の汗に含まれている成分が、哺乳類全般に対しストレスを感じさせるという可能性が示されました。
男性が着用したTシャツの匂いをマウスに嗅がせる実験を行うと、マウスにはストレス関連ホルモンの増加や体温の上昇、脱糞などの典型的なストレス反応を見せたとのこと。女性の着用したTシャツで同様の実験を行うとこれらの反応は見られなかったといいます。
さらに男性の汗の中でも、特に脇の汗の中の成分が哺乳類にとってストレスになることも解ってきました。
自然界では単独でいるオスは攻撃的になるため、オスの匂いに危険を感じるようになったのではないかと推測されています。
けれど、部屋のドアの前に汗臭いシャツがぶら下げてあったら、人間もちょっと嫌ですね…。
◆対策⑥忌避剤を使う
猫を寄せ付けないためのグッズは多くの種類が販売されているので、一度試してみても良いでしょう。
◆対策⑦ベビー用品に注目
ベビー用品には赤ちゃんが誤ってドアに指を挟まれないようにするグッズや、危険な場所に入らないように置くガードがあります。それらをうまく利用すれば猫がドアを開けることを防げるかも知れません。
ガードは低すぎて猫のジャンプで突破されてしまいそうですが、ドアや戸の前に置くだけで抑制力があるかも知れませんよ。
まとめ
よくSNSなどで猫が上手にドアを開ける様子がアップされていて、感心したり笑ったりと、楽しく拝見しているのですが、猫が勝手にドアを開けて、入って欲しくない部屋でいたずらされる想像すると、笑って入られません。
今回、例としてあげた方法は、どの猫ちゃんにも通用する訳ではなく、それぞれに適した方法があると思います。「ドアを開けて」と鳴く猫にドアを開けてあげることは基本ですが、入って欲しくないところを覚えてもらうことも必要です。
ニャーニャー鳴く猫はかわいいのですが、心を鬼にして、「開かずの間」を死守してくださいね!
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