1.猫ブームで猫の飼育数がグングン増えている
2.猫ブームの陰に隠れるある問題とは…?
2-1.迷子猫が増える理由とは?
3.迷子猫を探し出すペット探偵の仕事とは?気になる費用は?
3-1.どんな仕事をしているの?ペット探偵の業務内容について
3-2.捕獲率はどのくらい?ペット探偵への依頼で見つかるもの?
3-3.ペット探偵に依頼するためにはどのくらいの費用が必要なの?
3-4.ペット探偵に迷子猫の捜索を依頼すべき?
4.愛猫が迷子猫になったときどうすべき?
4-1.保健所・動物病院に聞いてみる
4-2.警察に連絡する
4-3.近所を探してみる
4-4.ネットを活用する
4-5.捕獲器を借りて利用する
4-6.迷子猫の情報をチラシにする
猫ブームで猫の飼育数がグングン増えている
かつてはペットと言えば「犬」が多かったのではないでしょうか。しかし、近年猫を飼う人の数がグングンと増えてきています。
2019年にペットフード協会が発表したのが「犬=879万7000頭、猫=977万8000頭」という調査結果。2017年に犬の飼育頭数を猫が抜いてから、猫の飼育数は緩やかに増加しています。
どちらも生きている動物を飼う点では、責任を持って飼わなければならないのは当然ですが、これほど猫の飼育数が増えてきたのは、やはり「飼いやすい」という理由からでしょう。
犬は、散歩が必要なので「散歩時間がなかなか確保できない一人暮らしの人」や「力のない高齢の人」などは、犬との暮らしはなにかと大変なことが多いと感じるものです。
そのため、完全室内飼いでもOKな猫の方が一緒に暮らしやすいと考えられるのです。
猫ブームの陰に隠れるある問題とは…?
猫好きな人が「猫と一緒に暮らせる」ということはかなり幸せなこと。猫側にしても愛情を注いでくれる飼い主さんと一緒にいられるのは、嬉しいことだと思います。
しかし、そんな猫ブームの陰に隠れて問題視されているのが「迷子猫」のことです。現実的には、猫の飼育数が増えてきたことに比例して、迷子猫の数もかなり増えてきているのだそうです。
◆迷子猫が増える理由とは?
最近では、猫を家の中から全く出さない「完全室内飼い」の猫ちゃんが多いかと思います。
しかし、一方では猫が家を出て自由に散歩するスタイルの「放し飼い」で飼っている人もいます。猫の意思で自由に出入りできるようにしている飼い主さんもいるかと思います。
2パターンの飼い方を比較すると、やはり放し飼いの方が迷子猫になる可能性が大きいです。「いつもは帰ってくる」と思ってもそのまま帰ってこないケースもよく耳にします。
猫が自分の意思では外に行けないので、「完全室内飼いだから大丈夫」と考えてしまうかもしれません。
しかし、現実的には100%安全とは言い切れないでしょう。完全室内で暮らしている猫たちにとって、外は未知の世界。窓から見る外の景色に興味を持って、脱走を試みることもあるかもしれません。特に、窓を開ける機会が増える夏は要注意です。また、飼い主さんが帰宅時に玄関を開けた瞬間を狙って外に脱走することも…。
完全室内飼いでも迷子猫にならないための対策、そして迷子猫になったときに行うべきことについても知っておきたいものです。
●外に出たがる猫対策についての記事はコチラ
帰宅時、家のドアを開けた時に足元からスルリと猫が外に脱走したことはありませんか?元野良の猫ちゃんが外に出たがり夜な夜な大声で泣き続ける、という話もよく耳にします。 外に出たがる猫にはどのように接すればよいのでしょうか。
迷子猫を探し出すペット探偵の仕事とは?気になる費用は?
愛猫が迷子猫になってしまったら、パニックになる飼い主さんも多いでしょう。落ち着いて探すにも「どうやって探せばいいのか」という根本的なところさえ、頭に浮かんでこないこともあるかもしれません。でも、刻々と時間は過ぎていき途方に暮れることも。
そんなときに強い味方になってくれるのが「ペット探偵」です。
◆どんな仕事をしているの?ペット探偵の業務内容について
探偵と聞くと、行方不明の人の捜索や浮気調査をイメージする人が多いでしょう。飼い猫がいなくなったからと「探偵に依頼しよう」という発想にはならないですよね。
しかし、最近ではペットを探す専門家の「ペット探偵」が注目されています。
ペット探偵に迷子猫の捜索を依頼すると、プロの視点で調査をしながら捜索するので、スピーディーに見つかるケースもあるようです。
ペット探偵の仕事はどんな内容でしょうか。
業務内容は、各ペット探偵によって若干内容が異なるようですが、一般的なものについて一部紹介します。
まず、情報収集です。迷子猫に関する情報を飼い主から聞き取った後には、すぐさま周辺に聞き込みをしてくれます。
迷子猫の特徴をとらえたチラシ作りもしてもらえるので、「猫を探している」ということを周辺に広めてもらえるでしょう。また、迷子猫が捕獲されていそうな機関などへの確認もしてくれます。
愛猫がいなくなった飼い主さんは気が動転しています。そんなときに、プロの冷静な対応で見つかる確率も高まるのかもしれませんね。
「猫を見つけてもどうやって捕獲してくれるの?」というところも心配ですよね。
これについてもさすがプロ。猫の好物のものを上手く利用し、捕獲器で上手に捕獲してくれるのだとか。
ペット探偵は、ふだんからペットの捜索に尽力していることもあり、探し出すノウハウが培われています。
◆捕獲率はどのくらい?ペット探偵への依頼で見つかるもの?
ペット探偵は、専門家の視点で調査を進めていくので、飼い主が盲点となっているエリアも探してくれます。ただ「必ず見つかる」という保証はないでしょう。
成功率が高いかどうかは「依頼が早期であれば早期であるほどいい」ということと関係しているようです。
一般的には、ペット探偵に依頼した場合、約8割の確率で迷子猫が見つかっているとのことです。そのほとんどが、猫がいなくなってから数日以内に依頼したケースだとか…。もちろん、当日に依頼すれば発見率もさらに高まるようです。
ペット探偵に依頼するときは「早めに依頼する」というのが、猫を救出できる秘訣なのかもしれません。
◆ペット探偵に依頼するためにはどのくらいの費用が必要なの?
ペット探偵に依頼すれば、見つけてもらえる確率が高そうですが気になるのはその費用。「探偵」というと、高そうなイメージがありますよね。
ペット探偵の料金は、店舗ごとに設定が異なります。
費用設定は、1日単位の料金、時間単位の料金、数日まとめての依頼料金などさまざまです。相場でみると、1日2~3万円前後くらいが目安と考えてもいいかもしれません。
ただ、そのほかにチラシ製作費用や経費がプラスされるパターンもあります。ペット探偵を遠方の業者に依頼すれば、交通費や宿泊費も加算されるでしょう。
別途料金や追加料金に関してはペット探偵業者ごとに違うので、まずは聞いて確認するのが一番です。
◆ペット探偵に迷子猫の捜索を依頼すべき?
ペット探偵に依頼するのは費用の点でためらうこともあるかもしれません。また、ペット探偵への依頼時期や愛猫の性格、地域的な原因が重なって見つからないこともあるでしょう。
依頼する地域が都市部だと交通量も多いので、迷子猫になった時点で事故の遭遇率も高くなります。早めにペット探偵に見つめてもらいたいという考えもあるかもしれませんね。
また、ふだん室内飼いをしている猫だと自動車が通るような通りは怖くてパニック、どこかに身を潜めていることもあります。それほど遠くに行ってない可能性が大きいので、自分で探して見つかるケースもあります。不安が大きければ、プロであるペット探偵に依頼するのもいいでしょう。
このように、迷子猫になった状況はそれぞれ違うので、愛猫が迷子猫になったからペット探偵に依頼すべきとは、一概に言えないものですね。
愛猫が迷子猫になったときどうすべき?
なんらかの理由で愛猫が迷子猫になったらどうすべきでしょうか。
人間と違って彼らは言葉を話せず、誰かに道を尋ねて帰宅することもできません。飼い主さんは「早く帰ってきてほしい」と願うばかりかもしれませんが、すぐに対応しなければ事故に遭遇する可能性もあります。悲しい結果へならないためには、すぐにでも行動を起こすことが大事です。
そこで、まずは迷子猫になったときに行ってほしいポイントについて紹介していきます。
◆保健所・動物病院に聞いてみる
一般的に迷子猫を見つけると保健所に連絡するというイメージを持っている人が多いかもしれません。そのため、保健所で保護されているケースもあります。
保健所は、数日しても飼い主が現れない場合、処分されてしまう可能性もあります。早急に連絡してみましょう。
また、猫が外に出て自動車事故に巻き込まれているケースもあります。
ケガをして保護されているときは、動物病院で手当てを受けている可能性もあるので、近くに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
◆警察に連絡する
迷子猫を見つけた人が自宅で保護しているケースもあります。そういうときは、保健所ではなく警察へ連絡していることもあるので、忘れないように警察への電話もしておきましょう。
◆近所を探してみる
先ほども触れましたが、室内飼いの猫はそれほど遠くまで行かないケースが多いようです。なるべく近場にターゲットを絞って、念入りに探してみましょう。
暗い場所、狭い場所が予想される猫の隠れ場所です。猫は少しの隙間も通れるので、家の周りを捜索するときには、塀の隙間やエアコン室外機の裏、物置の隙間などを探してみるといいでしょう。ご近所さんにも事情を説明して、協力してもらうと早めに見つかるケースもあります。
また、一人で探すよりも大人数で探すと効果があるので、友人に協力をお願いするのも方法のひとつです。
ただ、夜行性の猫は日中だと警戒して姿を見せてくれないことも多いです。日中だけでなく、夜間も探してみましょう。
◆ネットを活用する
最近では、スマートフォンや携帯電話、パソコンなどでメッセージを配信できるツールが増えてきて、広い地域の人と繋がることができました。
迷子猫情報として、SNSにあげる方法もあります。友人や知人に、迷子猫になった情報が拡散されるので、インターネット版のチラシと考えると、目撃情報に繋がる可能性もあるでしょう。
◆捕獲器を借りて利用する
迷子猫になってしまった猫の心理は、パニック状態です。自分を探している飼い主さんの声を聞いたからと言って、すぐに姿を見せてくれないこともあります。また、仮に見つけて捕まえようとしてもビックリして逃げる可能性もあります。
猫が自分で近づいてくるのを待つしかないのですが、警戒心が強い状態だとせっかく見つけても再び逃走するリスクもあるようです。
そんなときに捕獲器をレンタルして捕まえる方法もあります。
◆迷子猫の情報をチラシにする
迷子猫になって数日経過すると不安ですよね。
情報はインターネットで発信したり収集したりもできますが、近隣の人に直接的に広めることができるのがチラシです。猫の写真、名前、性別、大きさ、体重、特徴などを細かく記載しましょう。見つけてくれた場合の連絡先も忘れずに。
近隣の人に配ったり、どこかに貼ったりするのが効果的です。
ただ、他人の敷地に勝手にチラシを貼ることはできません。事情を説明して、貼る場所に協力してもらうと良いでしょう。コンビニやスーパーの入り口など人が通る場所、目立つ場所が理想です。
無事に愛猫が見つかったら、お礼を言って必ず剥がすようにしてくださいね。
まとめ
猫を飼っていると、愛猫が迷子猫になる可能性はあります。知識ゼロの状態でそんな事態がやってきたら慌ててしまうことでしょう。行動ひとつ起こすにも時間がかかって、愛猫をなかなか見つけられないかもしれません。落ち着いて行動を起こすこと、そして迷子猫を探すポイントを押さえておくことをおすすめします。
また、早期発見のためにプロの視点で探してくれるペット探偵の存在も頭にいれておきましょう。不安が大きく一人で探せないときにペット探偵に依頼すれば、スピーディーな解決へ繋がることもあります。
そして一番大切なことは、そんな「万が一」の状態がこないようにすることです。愛猫を迷子猫にしないように、室内飼いだからと言って過信しないことが大切です。
猫が脱走しないように日ごろから気をつけて暮らすようにしましょう。
– おすすめ記事 –
・【猫の防災対策】災害が起きる前に知っておきたい猫との避難方法・防災グッズ。迷子になってしまった時の探し方は? |
・里親探しのための完全マニュアル~野良猫を保護した時の探し方や注意点など~ |
・【獣医師監修】猫が怪我した時の応急処置方法は?発情期は噛み傷やひっかき傷に要注意! |
・【交通事故】猫の亡骸を発見した時の対処法は?放し飼いの危険性について考えよう! |