ペットショップで猫は買わない
イギリスのどのペットショップにも犬や猫は売っていません。唯一売っているとすればウサギやギニーピッグを含めた小動物や金魚、蛇やカメレオンなどです。では猫はどこで手に入れたの?と思いますよね。イギリスでは、「アダプト」といって、養子縁組をするのです。Cat Protectionといって、色々な事情のある猫や怪我をしている猫、様々な猫がここに集まっています。年齢も様々で、生まれて間もない猫から、家庭の事情でどうしても飼えなくなってしまい、すでに3歳前後の猫もいます。こういった場所から引き取ってくるのが一般的ですが、珍しい猫だけを国からの許可を貰って飼育しているブリーダーからお金を出して買う人も、中にはいます。
どちらの場合も、合わせて家の状況や家族の人数、部屋の数なども書類提出が必要となり、しっかりと飼える人達であるのかが最初に審査されます。
猫を飼うなら、これはしなきゃダメ!
まだ日本では主流ではないですが、チップやGPS機能はこの国で猫を飼っている人の多くが使用しています。マイクロチップは、私達家族の情報や猫自身の情報が入っていて、犬や猫を飼う際に、チップを入れることが国で義務づけられています。こういったこともあり、野良猫はいません。また、避妊手術・去勢手術も飼う時点でしている家庭がほとんどで、ブリーダー以外で、子猫がたくさん生まれてしまって・・という話は、時々聞く程度です。GPS機能も最近では多くの家庭が使用しています。首輪にその機能が入っているのですが、ただ、日本で言うGPSと少し違っていて、猫がいなくなってしまった時にどこに今いるのか、追跡するものではないのです。猫がいなくなってしまって、GPSの会社に問い合わせると、「現在、死亡確認の届けがでているか、いないか」という回答を貰います。ちょっと不思議ですが、イギリスのGPSは、猫の生存状態を確認するものなのです。
悲しいことに、日本では猫が道端で引かれてしまっているのを見かけることがあります。ここでは、猫をひいてしまった場合、道端によけるなどはせずに、また、そのまま置いていってしまうことは絶対にしません。交通事故ですから警察を呼びます。その際に怪我をしている、もしくは死んでしまったという届けが警察からGPS会社に行きます。GPSとはそういった機能なのです。
外出の多い家族の一工夫
海外では日本よりも共働きが多く、猫も一人ぼっちになることがあります。家猫でない限り、猫は自由に外に出て帰ってくるものですから、猫を飼っている家には工夫が必要です。キャットドアといって、玄関のドアの下の方に猫用の小さいドアをつけている家が多いのですが、私達の外出中に猫が外に行っている場合は、キャットドアのカギは閉められません。帰ってくるかもしれませんからね。そのまま外出する人も多くいるのですが、防犯上少し不安が残ります。最近では、猫の首輪に重みのさほどないセンサーを一緒につけて、そのセンサーとキャットドアが反応してドアが開くというシステムがあります。そうすることで、万が一他の猫に追いかけられて帰ってきたとしても、追いかけてきた猫は入れませんし、外出中に他の猫が自由に出入りすることもありませんよね。
最後までお読み頂きありがとうございました。いかがでしたか。日本とは少し違った猫との共存生活ですが、猫を愛する気持ちはだれでも同じですよね。まだ日本では馴染みのないものもあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
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☆お姫様猫にゃんたろうくん(女♀)とおとぼけ猫シジちゃん(男♂)との愉快な生活☆第1話