驚くべき姿の猫が発見される!
ブルガリアのヴァルナは、黒海沿岸のリゾート地。
一年を通じて過ごしやすく、海水浴場としても人気のこの町で、ある日事件は起きました。
なんと、全身鮮やかな緑色をした猫が発見されたのです。
一体なぜ、こんな色に…?すぐに思い浮かぶのは、悪質な悪戯というセンでしょう。動物の体にらくがきをしたり、傷つけたりする輩は古今東西、少なくありません。
動物虐待が疑われ、調査が進められたのですが、地元紙によってその後伝えられた事実は、驚くべきものでした。
全身緑色の猫の真相とは・・・
何と原因は、とあるガレージに捨てられていた緑色の塗料の上で、猫が昼寝をしてしまったせいだというのです。
万遍なくきれいに染まったところを見ると、かなりごろごろと転がったのではないかと思われます。そうして自ら全身を緑色に染めてしまったようだというのが、最終的な見解として伝えられました。
発見当初は、元の飼い主による虐待では?いたずらならば厳罰を!という声もあったほどなのですが…。事実は何とも間抜けというか、のんびりとしたもので、町の人々も安堵したことでしょう。
塗料の上にコロンコロンと転がる猫の姿が目に浮かぶようです。
猫は自分の体の色を認識できる?
自ら「染めてしまった」ということが判明し、一転、平穏な人気者となった緑色の猫。
そもそも本猫にとって「自分が緑色である」という事態は、どのくらいの異常事態として認識されていたのでしょうか。
◆猫の視力はあまり良くない!?
猫は人間の約4倍という優れた動体視力を持っていますが、視力は0.1~0.3程度と言われ、人間ならば眼鏡をかけなさいと言われるくらいの弱さです。
さらに、赤い色は分からないとも言われています。
これは赤い色をしたものが見えないというわけではなく、たとえば赤いリンゴを見ても、我々のように葉っぱとリンゴの色の違いが分からないということです。
一方、緑色や青色は比較的はっきり認識できるようです。
したがって、緑色に染まった自分は「分かっていた」ことでしょう。もちろん他の猫たちにも、「こいつ何か違う」ということは認識されていたはずです。
にもかかわらず、緑色に染まった本人(本猫)もその周りの猫も、喧嘩することも遠巻きにすることもなく、淡々と日常を過ごしているように見えます。
違うのは人間たちの対応だけで、その人間たちも緑の猫見たさに餌をあげたりして至れり尽くせりであったようですから、もしかすると猫自身にとっては、緑色もそう悪くはなかったのかも知れません。
しっかり元の姿に戻ったお騒がせ猫
とはいえ、塗料がついてしまった猫をそのままにしておくわけには行きませんでした。
「毛づくろいをする際、塗料を舐めてしまうのでは?」「目立つため餌が獲りにくいのでは?」という声が上がり、その後、動物愛好家の努力によって捕獲され、体を洗われたそうです。
目も覚めるような緑から本来の毛並みにほぼ戻り、名残を残しているのは耳と首元の一部だけとなりました。
疑ったり写真を撮ったり、洗ったり。人間たちの騒ぎをよそに、元緑猫は緑色であった時と変わらず、海岸の町でのびのびと暮らしているそうです。
<参考サイト>
dailymail
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